最終更新日:2025/6/25

ASTI(株)【東証スタンダード上場】

  • 上場企業

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 自動車・自動車部品
  • その他電子・電気関連
  • 受託開発

基本情報

本社
静岡県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

技術力だけじゃない!人間力で躍進するASTIの魅力

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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ASTIを支える技術者たち

私たちに身近な自動車や洗濯機等で使用される高耐候性製品や高密度回路。そのコア技術を磨き成長を続けるASTI。そんな同社を支え、それぞれのフィールドで活躍する"スゴイ"先輩社員に話を聞いた。

【写真左から】
★高橋 潤さん/ハーネス事業部 技術部 設計課/2010年入社
★村松真希さん/電子機器事業部 技術開発部 車載機器設計課/2012年入社
★袴田達弥さん/電子機器事業部 技術開発部 車載機器設計課/2014年入社

上司の教えと、リーダーとしての責任感が成長を促進

私は学生時代に電気電子を学び、新卒で入社しました。当社の場合、全国の大手と呼ばれる企業と取引をしており、社会貢献度の高さに惹かれた点が決め手となりました。
入社後は商社や代理店への部品の発注、工場とのやりとりなどの業務からスタート。納期調整の大変さを学んだものです。そして3年目には民生機器を手がける部署に異動となり、食器洗浄器の基板の回路設計、建設機器の表示器の回路設計などを担当しました。
当時の上司の指導が、技術者としては大きな成長のきっかけになったと思っています。わからない点を聞いても、最後の肝心な部分までは答えてくれず、自分で解答を探すという方針だったのです。そこで自ら調べたり、知見のある人に聞いたことが、回路設計の知識さえなかった私には、とても良い勉強の機会になり、最終的にはプロジェクトリーダーを任されるまでになりました。

当社では、リーダーはお客様との仕様打ち合わせから始め、試作に必要な部品の手配、製造部門や営業との調整から量産に至るまでトータルに携わります。特に民生機器は納期が短く、「3ヶ月後には試作品が欲しい」は当たり前。時には急な試作依頼もあります。
その中で当然、各部署ごとの考えもあり、どこを落とし所にするかが難しい点です。一方で、そうした調整ごとがうまくいき、自分の手がけた基板等が、お客様の製品に組み込まれ、市場に出た時の達成感は格別です。
加えて私が常に大切にしてきたのは、スケジューリングです。学生の頃の研究では、結果がわかっている中でカリキュラム通りに進めるのが基本でした。でも実際の仕事になると品質やコストのことも考えつつつ、納期通りに完成させることが第一目標となります。その点はこの仕事に就いたからこその発見であり、良い意味でのギャップでした。

そんな私も2022年4月からは車載機器の部門に移りました。今はリーダーのサポートとして、農機や建機に付く基板の信頼性評価を中心に担当しています。1日も早く回路設計ができるスキルを身に付けることと、その後にリーダーとしてさらなるマネジメント力を培っていくことが今後の目標です。

<袴田達弥/電子機器事業部 技術開発部 車載機器設計課>

これが私のモチベーション!

もともと私は嫌なことがあっても、翌日まで引きずらないタイプです。そして休日は家族サービスや、趣味の野球などをしてリフレッシュしています。(袴田さん)

お客様先の開発現場とASTIの製造現場をつなぐパイプ役となる

私の仕事はワイヤーハーネスの製品仕様を検討し、設計することです。ワイヤーハーネスは“クルマの神経”とも言える部品で、自動車の各電装部品をつなぐ役割を果たしています。
私は現在、ゲストエンジニアとして顧客である大手メーカーに出向しています。開発中の二輪車に使用するワイヤーハーネスについて、回路・経路・電線を保護する外装などの製品仕様をお客様と共に検討するのが仕事です。
ASTIのエンジニアの中で最もお客様の近くで働く1人。お客様の試作車両に当社のワイヤーハーネスを組み付け、その場でご要望を聞くこともあります。
ワイヤーハーネスは1つの回路接続ミスが命取りになり、場合によってはエンジンが始動しないなどお客様へ多大なご迷惑をかけてしまいます。それだけに、自分が設計したワイヤーハーネスが組み付けられた完成車が最終検査を終え、組立ラインを下りるまでは気が緩むことがありません。
一方で、ワイヤーハーネスの設計には主体的に工夫できるポイントがいくつもあり、やりがいを感じます。
私が仕事をする上で最も重視しているのが、当社の製造現場へのヒアリング。ワイヤーハーネスはすべてを手作業でつくる製品であるため、精度の高いヒアリングをすることで生産時間の短縮につながり、不具合を起こしにくい仕様設計になるのです。
もちろんヒアリング結果は、出向先のお客様にも積極的に伝えています。必要であればはっきりと改善案をお伝えすることもあります。もちろん、お客様とASTIの要望が対立することもしばしばあるのですが、そのようなときは私がパイプ役を果たし、両者が歩み寄った最適な仕様設計を目指しています。
二輪車の海外機種は市場規模がぐんぐん伸びています。私はまだ海外機種向けの当社製品を担当したことがありませんが、今後はASEAN・インドなどをターゲットとした製品に関わっていきたいと考えています。そのために知識や技術を磨き、進化し続けていきたいと思います。

<高橋 潤/ハーネス事業部 技術部 設計課>

これが私のモチベーション!

ワイヤーハーネスは設計者のアイディアや工夫で製品がいくらでも良くなります。自分の経験が生かせるのがやりがいです。(高橋さん)

時短勤務でも効率アップ!産育休後も変わらず働ける喜び

私は電気系の技術者ですが、実は2人目の子どもの誕生に伴う産休・育休から職場復帰したばかり。時短勤務を利用しながら仕事と子育てを両立しています。
私が担当しているのは、量産され世の中に出回っている当社製品に付随する業務。復帰に際して、「子育てをしながらの時短勤務で、以前のような仕事ができるのだろうか? 」というのが私の正直な気持ちでした。ところが、いざ復帰してみると自分が思っていた以上に仕事が進められることに自分自身でも驚いています。これは職場の配慮によるところが大きいと思います。
産休・育休に入る前から復帰まで、会社は様々な配慮をしてくれました。産休前には自分の業務を絞りつつ復帰のタイミングについて話す場を設けていただき、復帰前にも上司と面談して希望を伝えるなど、復帰までに何度もお互いの状況や要望やすり合わせする機会がありました。
復帰後も短納期の仕事を数多く担当するのではなく、ある程度長いスパンで成果を出せる仕事を任せてもらっているため、子どもの病気で仕事を休んでも自分のスケジュール調整次第でリカバリーが可能です。
以前と変わらずに仕事ができるという点で、とてもやりやすさを感じています。
産休育休を取得する前から復帰後に変わったのは、私自身の集中力だと思います。明日は子どもが発熱するかもしれませんし、それどころか今日にも保育園から呼び出しの電話がかかってくるかもしれません。そのような環境にいるためか、仕事の効率が格段に上がり、タイムマネジメントのスキルが身についたと感じます。
仕事をしている中で、「子どもがいるのでこの業務はできません」とはできる限り言いたくありません。今の状況の中でもチャレンジの姿勢は常に持ち続けていたいと思っています。時短勤務という条件下ではありますが、効率的に仕事をこなし、成果をアウトプットしていきたいと思います!

<村松 真希/電子機器事業部 技術開発部 車載機器設計課>

これが私のモチベーション!

子育てと仕事を両立させるなら、後回しは禁物。「今やりきるしかない!」と集中することで効率がアップします!(村松さん)

企業研究のポイント

企業名だけではわからない会社の魅力を知るためには、働く人の生の声に耳を傾けるのが1番です。ぜひ、企業研究をする際、見学会などの機会を利用し、会社の雰囲気を肌で感じてみてください。自分が成長できる環境があるのかどうか、判断するための貴重な材料になるはずです。
また、企業研究の対象を選ぶときには、規模や知名度のみを基準にするのではなく、自らの視野を広げる意識を持つとよいかもしれません。
会社とのマッチングを高めるため、自らが大切にしたい価値観を切り口に複数の企業を比べるのもよいでしょう。例えば、「若手が活躍している静岡県の企業」「育休取得率の高い企業」「新規事業に挑戦している企業」などです。
自分が働く姿をイメージできる企業に出会うまで、丁寧に研究を重ねてほしいというのが、先輩社会人としての願いです。

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自分と企業の相性を知るため、働く人の声をダイレクトに聞ける場に出向くことも大事です。

マイナビ編集部から

自動車を始め、あらゆる分野でエレクトロニクス化が進む中、電装品や制御基板のメーカーとして半世紀の歴史を持つ、ASTIへの期待も高まる一方だ。
そして同社の設計職は、単に図面作成だけが仕事ではない。取引先との打ち合わせはもちろん、社内調整役も任されている。各フェーズと密にコミュニケーションを取り、それぞれの課題や考えも念頭に置きつつ進めていくスタイルだ。まさにモノづくりの基本である、連携プレーの大切さや責任感などが、自ずと養われる環境と言えるだろう。
加えて設計者としての腕の見せどころである品質面に関しても、技術計算や検証、信頼性試験等を通じ、つくりやすさの面も踏まえた上で落とし込んでいく。

会社としても個々の能力向上が、やりがいや会社の発展の原動力になると考えている。そのため人材育成の制度はしっかり整えられており、階層別の研修はもちろん、外部セミナーなども上司からの勧めのほか、自ら手をあげて参加をすることも可能だ。
また海外展開を積極的に進める同社では、設計のメンバーにも海外出張や赴任のチャンスが設けられているとのこと。そうした点も、企業研究の段階でチェックしておくと良いと今回の取材を通して感じることができた。

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若手でも気兼ねなく意見を言うことができる社風。「どちらかというと実力主義よりではないか」という社員の声が聞かれた。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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