最終更新日:2025/7/30

(株)北海道畜産公社【ホクレングループ】

業種

  • 食品
  • 商社(食品・農林・水産)

基本情報

本社
北海道

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

丹精込めて育てられた牛や豚などの食肉を通じて、たくさんの「おいしい」を届ける。

  • 生物・農学系 専攻の先輩

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熟練の技を受け継ぎ、食の安全・安心を支えるやりがい

<写真左から>
■渡辺 李紗
業務第1課/畜産学部 畜産科学課程 食品科学ユニット卒/2024年入社
■赤坂 伸
業務第1課/同上 家畜生産科学ユニット卒/2024年入社
■藤原 蒼
業務第1課/循環農学類卒/2024年入社

ホクレングループの一員として、畜産農家の方々が丹精込めて育てた牛や豚などを加工し、消費者の皆さまに安心・安全な食肉を提供している北海道畜産公社。2024年に入社した若手社員3名に、仕事に対する想いや会社の魅力、今後の目標などを聞きました。

2025年4月からは「食肉学校」に入学。専門知識をさらに高め、スキルの幅を広げたい。

私が北海道畜産公社に入社したのは、大学3年生の時、研究室の先生が担当していた「と畜」の実習を特別に見学させてもらったのがきっかけです。普段の生活では決して見ることのない巨大な枝肉が、どんどんと「身近なお肉」になっていく工程に強く惹かれました。特に「脱骨」と呼ばれるお肉から骨を取り除く作業を体験した際は、「骨ってこんな形をしているんだ」と驚きの連続。初めての体験ばかりでしたが、「将来的にこれを仕事にできたら」と思うようになりました。その後、自分から北海道畜産公社に連絡を取り、十勝工場の見学を依頼。すると、私のためだけに見学の機会を設けていただき、リアルな現場を目の当たりにしたうえで「私もぜひここで働いてみたい」と強く感じて入社を決めました。

入社後は北見工場で1カ月の研修を受けました。と畜や衛生管理、お肉や内臓に関する知識を座学で学んだあと、現場で処理工程や脱骨、加工などを実際に経験しました。現在は早来工場で、牛の肛門をくり抜く作業をしたり、内臓の形を整えて箱詰めを行うまでの一連の作業を担当したりしています。最初は慣れない作業で戸惑うこともありましたが、先輩や上司の温かいフォローのおかげで、少しずつ成長することができました。現場はとても広く、効率的に動かなければ時間がすぐに過ぎてしまいます。そこで、同じ作業をまとめて行う、無駄な動きを減らすといった工夫を日々積み重ねるように心がけています。最近では同じ工程をより短時間でこなせるようになり、自分の成長を感じられるのがやりがいですね。

2025年4月からは群馬県の「全国食肉学校」に入学し、半年間にわたって脱骨や加工、販売までの一連の流れを学ぶことになりました。推薦してくださった工場長や上司の期待に応えるためにも、しっかりと知識を吸収して戻ってきたいです。将来的には、現在担当している以外のポジションにも挑戦し、スキルの幅を広げていければと考えています。大学時代にこの世界に出会った時の「楽しさ」を原動力に、これからも前向きに挑戦を続けていきたいと思います。

■渡辺 李紗(業務第1課/2024年入社)

北海道畜産公社の魅力は?

「入社前には『小柄な私でも務まるだろうか』と正直不安でしたが、全く問題ありませんでした。新人を温かく迎え入れてくれる先輩たちの存在が当社の魅力ですね!」(渡辺)

こだわりの焼肉店との出会いが転機に。「生産者と消費者の懸け橋になりたい」と入社を決意。

私は実家が酪農を営んでいることもあり、大学時代には「どれだけ良い牛を育てるか」を目標に、牛の生産や飼養管理に関する勉強をしていました。そんな私の転機となったのが、大学のサークル活動でした。酪農家や飲食店関係者など、第一次から第三次産業に関わるさまざまな方々と出会う機会があり、なかでも印象的だったのが、農家から直接仕入れてその想いと共にお肉を提供している焼肉屋さんの話でした。添加物不使用の飼料を使ったこだわりの農家からお肉を仕入れ、「安心・安全なお肉のために頑張っている農家さんたちの想いを少しでもお客さまに届けたい」と熱く語るその姿に共感。この出会いをきっかけに「牛の生産者と消費者の架け橋になりたい」という想いが芽生え、「育てた牛がその後どのようにお肉になるのか」を知りたいと思い、北海道畜産公社に入社することを決めました。

現在、私は牛の頭部を切り離す工程を担当しています。頭部からタンを取り出す作業のほか、SRM(特定危険部位)と呼ばれる、牛海綿状脳症(BSE)の原因となるプリオンを含む部位の適切な処理も重要な役割の一つです。安全・安心なお肉を提供するために、常に真剣な姿勢で業務に向き合うように心がけています。解体の現場では、牛の価値を最大限に引き出すことが求められます。お肉の質を保つために、血液をできるだけ早く抜く工夫をしたり、丁寧に解体して歩留まりを高めたり。生産者としての目線も忘れないようにしながら、「大切に育てた牛だからこそ、きれいなお肉にしたい」との思いで日々の業務に取り組んでいます。

入社から1年が経ち、ようやく周囲を見る余裕も出てきました。はじめは目の前の作業で精一杯でしたが、今では「お肉と向き合う」感覚が少しずつ分かるようになってきた気がします。ただ、ベテランの先輩たちは、お肉に対して考えていることのレベルが自分よりも数段上だと痛感します。今後はさまざまなポジションを経験しながら、もっとお肉の価値を上げられるようになりたいですね。そして、大切に育てられた牛のお肉を無駄なく、おいしく届けられるよう、これからも技術を磨いていければと思います。

■赤坂 伸(業務第1課/2024年入社)

北海道畜産公社の魅力は?

「牛がお肉になるプロセスの中でも、世間の人たちがほとんど知らない部分に携われるのが醍醐味。自信を持って“肉のプロ”だと胸を張れるのが一番の魅力です!」(赤坂)

「会社に行きたくない」と思ったことは皆無。フォロー体制が充実しているのがありがたい。

子どもの頃から動物が大好きで、大学では牛の人工授精から販売まで行うという、全国的にも珍しいサークルに所属していました。進学先もそのサークルがあるから選んだほどで、牛に対する想いは人一倍強かったと思います。ただ、次第に牛を育てるだけではなく、「その先」がどうなっているのかを知りたくなりました。苦しみのないと畜をして、きれいな枝肉に仕上げ、命を無駄なく食卓に届けたい――そんな想いでこの世界に入りました。入社前には3回ほど早来工場を見学し、実際に処理現場も見ました。驚いたのは、匂いがしなかったこと。牛舎のような独特の匂いがするのではないかと想像していましたが、予想外でした。輸出対応をしていることもあり、衛生管理が徹底されていると感じましたね。

現在は、主に午前中に牛の処理、午後は豚の頭からお肉を取る工程を担当しています。牛の処理では「デハイダー」という専用の機械で、バラの部分を皮から剥がす作業を行います。午前中で70頭ほどを処理していますが、慣れてしまえば体力的な負担を感じることもありません。現在の業務を始めた当初は、「お肉をきれいに仕上げること」だけを意識していましたが、実際には皮にも傷がつかないように配慮するなど、さまざまな部分に気を配る必要があります。皮も製品として出荷されるため、ちょっとしたキズや穴が大きな損失につながるからです。さらに、ナイフの扱いも繊細さが求められ、骨に当ててしまうとすぐに刃がダメになることも。職人的な要素が強く、とても奥が深い仕事だと思います。

この仕事はチームプレーを意識することも大事です。ライン作業で解体処理を進めますが、前の工程が少し遅れた時には、次の工程の人がフォローしてくれます。ほかにも、私の作業が間に合わない時には、先輩がさっと手助けしてくれるなど、スポーツチームのような一体感があります。ありがたいことに、これまで「会社に行きたくない」と思ったことは一度もありません。食肉加工を通じて社会に役立つ実感が持てることに加え、新入社員をきちんとバックアップする体制が整っている点も当社の大きな魅力だと思いますね。

■藤原 蒼(業務第1課/2024年入社)

北海道畜産公社の魅力は?

「すでに何度も有給休暇を取得しましたが、一度も断られたことはありません。希望通りに休みが取れます。プライベートを大切にしたい方にもおすすめの職場です!」(藤原)

企業研究のポイント

企業研究を始める前にぜひ一度、業種は問わずアルバイトを経験してみてください。社会人として働く第一歩を踏み出すことで、お金をもらって働く感覚を肌で感じることができるからです。お客さまや上司、同僚など、幅広い世代の人と接することで、どんな職種でも必ず求められる「コミュニケーション力」を養うことができれば、きっと大きな財産になると思います。

また、企業研究では、「中長期的な成長や生活環境の変化」を意識することが大事です。目先の条件面だけで選ぶと、入社後にギャップを感じてしまうこともあります。自分がどんな価値観を持ち、何にやりがいを感じるのかを言語化しておくと、企業選びの軸が明確になります。また、企業研究をする際には、ぜひ「実際に働いている人の声や職場の雰囲気」に注目してください。職場見学やインターンシップなどを通じて、インターネットの情報だけでは分からない職場の空気感を味わってみることが大切です。

最初から選択肢を絞りすぎず、少しでも興味があれば現場を見に行ってほしいと思います。
当社でも工場見学やインターンシップの機会を設けていますので、ぜひ積極的に活用していただき、納得のいく企業研究をしてもらえればと願っています。

■人事担当/佐々木 英剛

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「結婚や育児など、ライフスタイルの変化に対応できることも大切。当社でも福利厚生を充実させるなど、社員が安心して長く働ける環境づくりに力を入れています」(佐々木)

マイナビ編集部から

北海道畜産公社は、北海道の豊かな自然に育まれた牛や豚のと畜解体から加工、出荷までを一貫して担い、安全・安心な食肉を消費者に届けている企業だ。ホクレングループの一員として、道内に5つの工場を構え、地域の食肉供給を支える中核的な存在となっている。

今回取材した3名が口を揃えて語ったのは、「安全・安心な食肉を届ける」という使命感と、それに伴う仕事のやりがいだった。牛・豚などの家畜を消費者のもとへ届ける過程には、専門性の高い知識やノウハウが必要とされる。さまざまな作業を通じて熟練の先輩たちから直接手ほどきを受け、職人的な技術を身につけられることが、大きな魅力となっているようだ。

また、同社は長年築いてきた信頼と実績により、安定した事業基盤を有している。働きやすい環境づくりにも力を入れており、住宅手当や家族手当、団体定期保険制度などの福利厚生も充実。加えて、新入社員へのサポート体制もしっかりと構築されており、酪農や畜産に関する知識が全くない人でも、基礎から学び、着実に成長していける環境が整っている。こうした体制のもと、替えのきかない専門技術を身につけながら、長く活躍できる職場を求めている人にとっては、まさに理想的なフィールドだと取材を通して感じた。

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ホクレングループの一員として、北海道産の安全・安心で良質な食肉を提供し続ける同社。充実した福利厚生など、プライベートも大切にしながら働ける環境が整っている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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