最終更新日:2025/7/15

エフエー・ネット(株)

業種

  • 受託開発
  • 自動車・自動車部品
  • 機械設計
  • ソフトウエア
  • 情報処理

基本情報

本社
愛知県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

3D検討シミュレーションやIT技術で日本の自動車産業を陰から支えています!

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製造現場の工程シミュレーションや若手への技術継承をサポート

デジタルエンジニアリングサービスを軸に成長を続けるエフエー・ネット(株)。現在はIT領域にも参入することで技術力の相乗効果を生み出し、製造業に欠かせない技術者集団として実力を発揮しています。

今回は、入社2~3年目の若手社員3名にインタビュー。入社の動機、現在の仕事内容とやりがい、製造業との関わり方、将来の夢について、たっぷり語っていただきました。

●山口 拓さん(TSG-WR1:客先常駐部隊/2021年入社)
●國重 杏介さん(DEG:デジタルエンジニアリンググループ/2022年入社)
●阿部 晃大さん(ITG:インフォメーションテクノロジーグループ/2022年入社)

開発中の車種の3Dデータをもとに、溶接の工程をシミュレーション

私は世界的に有名な自動車メーカーに常駐し、3D-CADツールを駆使したシミュレーションを担当しています。例えば新しい車種を開発する場合、現場の工場設備でどのような溶接ができるのか、事前に工場で試すことはできません。そのため、私たちがお客さまから車の3Dデータをいただき、バーチャルで工場を再現してシミュレーションするのです。そこで問題が見つかれば資料でご提出してお客さまにデータを修正いただき、再度シミュレーションを繰り返して不具合を改善していきます。1つの不具合に対して解決策は1つだけではありませんから、複数ある中から、どの方法が最もコスパが良く、お客さまの負担を減らせるのか……多角的に考えることを大切にしています。

新しい車種の開発は長いスパンで行われ、膨大なチームがさまざまなカタチで関わっています。シミュレーションはそのごく一部にすぎませんが、皆が同じ方向に向かって仕事に取り組んでいることを実感できるのが、大きなやりがいです。まだ世の中にない車種の3Dデータを扱う瞬間は、何度経験してもワクワクするものです。最近はバージョンアップするシミュレーション用ソフトの試験運用にも関わるなど、先端的なモノづくりを体感しています。

配属されたばかりの頃は、お客さまに問題を報告する際も、手元の資料をただ読み上げるだけでしたが、入社4年目の現在は、周囲の反応に合わせた話し方ができるように。報告後にさまざまな部署の方からいただくアドバイスも、以前よりスムーズに理解できるようになるなど成長を実感しています。お客さま先に常駐する同業他社はいくつもありますが、当社は歴史も長く、多くの社員が依頼を受け常駐を続けています。今後も、当社にしかできない新しい技術に挑戦したい。そしてお客さまとのパイプをより太くしたいと考えています。

山口 拓

エフエー・ネット(株)の魅力

客先常駐になりますが、周りにいるのは当社の社員ばかり。何かあればすぐに先輩に聞くこともできるので、本社と同じように安心して仕事に取り組めます(山口さん)

自分で行ったシミュレーションが正しいか、実際に工場で確かめられる

私の主な業務内容は山口さんと同じですが、大きく違うのは本社勤務ということ。名古屋市にある本社で、CGで再現されたお客さまの既存工場(新しい工場設備の場合もあり)内にあるロボットを動かし、新しい車種の溶接工程で起こりうる不具合を洗い出しています。さらにどのようにロボットを動かせば効率化と生産性向上が叶えられるか、何度もシミュレーションを繰り返して、お客さまに提出するデータを作成。その後実際に工場に足を運んで、ロボットにデータを入力し、想定していた動作を確認するまでをトータルで担当しています。

私たちが扱うのはあくまでCGのデータですが、その中で問題なく動くことが最終的な目的ではありません。実際の工場でも同じようにうまく動き、さらに工場で作業する人が苦労することなく使えるデータでないと意味がないのです。そのため、データを作る際は実際の工場を意識して、正確であることを心がけています。それでも私が作成したデータを大ベテランの先輩にチェックしてもらうと「データ上はよく見えても、実際は少し厳しい」と指摘をいただくことも。データを見ただけで瞬時に判断する能力は、まさに職人技です。先輩と同じ境地にいたるには、より多くの経験を積まないといけないと痛感している最中です。

最近では、自動車の開発には私が担当するシミュレーションの前後にも、大勢の人が関わっているということを意識するようになりました。仕事を通して人とのつながりを感じることで、点ではなく線で考えることの大切さも習得するなど、成長を実感しています。当社が行うシミュレーションはデジタルツインとも呼ばれ、実際に工場では確認できない場所も、データで確認できるというメリットがあります。それにより作業員の安全が確保できたり、コスト削減も叶えられるこれからの製造業に欠かせない技術なのです。私も製造業を陰で支えるこの仕事に責任を持ち、これからも成長を続けたいです。

國重 杏介

エフエー・ネット(株)の魅力

当社の規模で大手企業と取引できるのは、先輩方の技術力の表れです。さらにお客さまとはすでに信頼関係が構築されており、働きやすい環境でもあります(國重さん)

先端的なモノづくり現場における技術継承を、システムでサポート

私が所属するITグループでは、製造業向けのシステム開発を担当しています。具体的には、お客さまである大手自動車メーカーの工場設備を動かすもので、これは作業だけでなく、技術継承を円滑に行うものとしても役立っています。人手不足が深刻化している現代、技術継承に不安を感じる企業は増えています。例えば自動車部品などを設計する際は、設計にあたって必要な条件「設計要件」を満たす必要がありますが、ベテランの人であれば瞬時に理解し反映できても、若手の人にとっては難易度も高く時間もかかってしまいます。そこで、当社が開発する専用システムを使うことで、設計要件を満たしているかを瞬時に判断することが可能になり、経験の浅い若手でも安心して部品の設計に取り組めるようになるのです。ほかにも経験値が欠かせなかった機械のメンテナンスの領域でも、タブレット上で機械の状態を選択するだけで対処法が調べられるようになるなど、当社のシステムは若手の教育にも一役買っています。

現在私が大切にしているのは、曖昧な理解のまま仕事を進めないということ。お客さまが何を求めているのか十分に理解した上で、自分なりに考えてお悩みを解決できた瞬間に大きなやりがいを感じます。学校でプログラミングを学んでいた際は、自分で書くコードは自分さえ分かればよかったですが、仕事として取り組む現在は、書き方のルールを守るのはもちろん、お客さまが使いやすく、かつ業務の効率化を叶えなければいけません。今では、自動車の品質を陰ながら担保するという仕事に責任感も芽生えています。今後も幅広く経験を積みながら、お客さまから感謝の言葉をいただけるエンジニアをめざし、ゆくゆくは、ITグループのリーダーとして1つのプロジェクトをマネジメントしてみたいと考えています。

阿部 晃大

エフエー・ネット(株)の魅力

入社前は人間関係がうまく築けるか不安でしたが、人柄がいい人ばかりで安心しました。(阿部さん)

企業研究のポイント

将来の方向性がまだ決まっていない方は、少しでも気になる業種や職種があれば是非すべて調べてください。最初から選択肢を狭めるのではなく、広い視野で多くの情報と接してほしいと思います。事業内容を比べるだけでなく、インターンシップなどにも参加して社風や職場の雰囲気、先輩社員の人柄などを直接肌で感じることも大切です。

すでにシステム開発に興味がある方は、働く環境に注目してください。システム会社には客先常駐や客先派遣を主とする企業と、社内で開発する受託開発を主とする企業があります。当社は一部客先常駐も行っていますが、メインは受託開発です。客先常駐の場合も10名以上の当社社員でチームを組むため、単独での常駐ではありません。そのため自社チームが居場所となり、働きやすい環境が整っていると感じています。

お客さまである大手自動車メーカーでは、2~3年ほどかけて新しい車種を開発しています。当社の社員はその開発の工程に関わり、一からモノを生み出すよろこびを感じています。日進月歩で進化する技術にふれられるポジションでもあるため、エンジニアとしてこんなにおもしろいことはありません。世界的なメーカーと共に開発に取り組む仕事には、ワクワクが詰まっていますよ!

ITグループ長/松下 誠

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当社の社長はとてもフレンドリーで、風通しのいい職場が醸成されています。本社で顔を合わせることも多く、意見やアイデアを直接伝えることもできます(松下さん)

マイナビ編集部から

デジタルエンジニアリングサービスを提供する一社として、大手自動車メーカーから高い支持を得るエフエー・ネット(株)。3D-CADツールを駆使したロボットシミュレーションでは、生産準備の効率化をサポート。約18年前から参入したITの領域では、作業と技術継承の円滑化をサポートしている。

今回インタビューに応えてくれた山口さんは、同社のことを「古い考えの人がいない会社」と話してくれた。皆、大手自動車メーカーのモノづくりの現場を支える仕事を誇りに思い、新しい技術を積極的に吸収して常に次世代を見据えているからこそ、ベテラン社員も昔に固執することはないのだろう。さらに、若手社員は思っていることを自由に発言でき、それを上司がしっかりと受け止めてくれる環境があると教えてくれた。実際に、インタビュー中に同席していた松下さんは、しきりに頷き、たまに考え込むような仕草を見せ、若手社員の考えを理解しようとする姿勢がうかがえた。

この業界に少しでも興味を感じたなら、積極的にインターンシップなどに参加して、新しい車種の開発に携わるたのしさ、先端的な技術にふれる醍醐味など、先輩社員からリアルな声を聞いてみてはいかがだろうか。

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年次や社歴に関係なく、社員同士の距離の近さが自慢。プログラミングやITなど高い専門知識が求められるが、中には文系出身でグループ長として活躍する先輩もいる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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