最終更新日:2026/2/12

大日本塗料(株)【東証プライム上場】

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 化学
  • 住宅(リフォーム)
  • 建材・エクステリア

基本情報

本社
大阪府

取材情報

学生時代の学び・経験、どう活かせている?

塗料の研究開発・製造・販売を通して、社会に貢献する総合塗料メーカーです。

  • 理系学科系統 専攻の先輩

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自ら開発した塗料で巨大な構造物を彩りたい。

1929年の創業以来、「重防食技術」をコア技術に発展・進化し続ける『大日本塗料(株)』。同社の製品は、誰もが知る日本のランドマーク、高速鉄道、国際線の滑走路など身近なものに採用されています。

今回は、技術職として活躍する先輩社員3名にインタビュー。学生時代の学び、入社動機、現在の仕事内容とやりがい、仕事と学生時代の学びの関係性、キャリアビジョンについて、たっぷり語っていただきました。
【写真左から】
●鎌田 由佳(生命環境科学科専攻卒/技術開発第一グループ/2007年入社)
●清水 悠平(材料開発工学専攻卒/塗料事業部門 構造物塗料事業部 テクニカルサポートグループ/2010年入社)
●土谷 晃弘(繊維学部応用化学課程卒/塗料事業部門 金属焼付塗料事業部 液体塗料テクニカルサポートグループ/2018年入社)

実験装置の使い方はもちろん、物事の捉え方なども大学での経験が活かされています。

高校で化学の実験の楽しさに目覚めた私は、さらに化学を深く学ぶため、工業化学科に進学しました。研究室では高分子材料を用いた、ナノコンポジット材を研究。自ら研究のスケジューリングができるようになると、隙間時間を利用してさまざまなアルバイトも経験しました。将来も化学業界の技術職として活躍したいと考え、就職活動をスタート。漠然とですが、食品やコスメではなく、工業材料がいいと感じていました。塗料にも興味があったため、ペイントショー(塗料や塗装の展示会)に足を運び、さまざまな企業のブースを見学。当社のブースはアットホームな雰囲気で、きっと職場も同じだろうと感じたのを覚えています。

現在は技術開発第一グループに所属し、建築・鋼構造物向けの新規塗料の開発に携わっています。当社の開発にはお客さまの要望に沿ったニーズ開発と、当社のノウハウや技術力を活かした先行開発の2種類があります。どちらもラボスケールで検討を繰り返し、工場スケールでの試作へと移るのですが、製品化されるまで平均1~2年、長いもので3年もの年月を要します。そんななか、開発で大切にしているのは、最初から手段を絞り込まないこと。裾野を広げておくことで、万が一行き詰ってもすぐに方向転換できるよう心がけています。数年前からリーダー職にも挑戦しており、後輩たちが開発に専念できるようフォローしています。

仕事で使用する装置は、大学で使用した装置と同種のものも多く、比較的スムーズに使いこなせたように感じています。ほかにも物事の捉え方なども大学の学びに共通するものがあり、大いに役立っています。入社2年目ごろから、先輩のサポートを受けながらではありますが、主担当として開発に携われるのが当社の魅力。新しいモノを生み出すのに苦労は伴いますが、社内やメーカーを巻き込んで開発した製品が販売される瞬間は、何度経験してもうれしいものです。
(鎌田 由佳)

『大日本塗料(株)』の魅力

「ONとOFFのメリハリがつけられる職場が自慢です。OFFでは社内サークルで汗を流しながら、多部署のメンバーと交流を深めることもできます」(鎌田)

有機物の基礎知識やPDCAサイクルの回し方を活かし、大型鋼構造物向けの重防食塗料を開発。

有機化学について学ぶため高等専門学校に進学し、さらに材料開発工学専攻に編入しました。研究室では有機物の合成をテーマに、クスリの素材となる物質の合成について研究。ここで習得した有機物の基礎知識やそれに付随する有機物の分析方法、機器の取り扱い、PDCAサイクルの回し方などは、現在の仕事にとても役立っています。当社に入社する動機の一つが、同じ研究室の先輩が当社に入社していたことがきっかけ。とても親しい先輩だったため、就職活動をはじめる際に事業内容や職場の雰囲気など詳しく聞きました。先輩から「風通しのいい環境で、若手も重要なプロジェクトに関わらせてもらえる」と聞いたほか、当社の重防食塗料が大型鋼構造物に使用されていることにロマンを感じました。

入社してからは技術開発第一グループに所属して、新規テーマで鋼構造物向けの水性塗料の開発を担当。ここでは大型鋼構造物の塗料の設計ノウハウを習得しました。入社2年目の下期には現在の部署に異動し、引き続き橋や鉄塔、プラントなど大型鋼構造物の塗料を担当。塗料の設計・開発や改良はもちろん、生産部と連動して量産化を図り、営業部と連携して製品のプロモートを行うなど、役割は多岐にわたります。ほかにも購買部や資材本部と協力して原料をリサーチしたり、製造部と協力して実機で試作したり、この仕事には他部署の協力が欠かせません。さらに塗装を終えた後も、お客さまと協力して維持管理を行うなど、多くの人の協力で成り立っています。

学生の頃は、会社というものは与えられた仕事を淡々と遂行するイメージを持っていました。当社に入社してから、そのイメージはひっくり返りました。若手のうちから積極的に企画や提案を行い、主体的に仕事をつくり出す環境だったのです。市場ニーズを自分なりに考え、自由に製品開発に落とし込む仕事は、学生の頃は想像もしませんでした。今後もさらに大型鋼構造物向けの重防食塗料を極め、日本の公共インフラに貢献したいと思います。
(清水 悠平)

『大日本塗料(株)』の魅力

「誰もが育児休暇を取得でき、ワークライフバランスが実現できる環境です。有給も取りやすく、しっかりリフレッシュして開発に取り組めます」(清水:写真右)

塗料の開発に大切なのは、実験の段取りと時間の使い方。すべて研究室で学びました。

私は繊維学部応用化学課程に進学し、有機化学全般について学びました。昔から実験など手先を動かすことが好きだったため、研究室で取り組んだ太陽電池に使われる色素の合成の実験には特に夢中に。実験の段取りを通して、優先順位の付け方や時間の使い方などを学びました。ほかにテニスサークルの運営にも携わり、みんなが参加したくなるような魅力的な活動内容の実現に注力し、宴会部長としてもメンバーを盛り上げました。就職活動では早い時期から化学系企業に的を絞り、なかでも色を扱う塗料メーカーや顔料メーカーを希望。当社の面接では、学生の人間性を見てくれる姿勢に惹かれました。実は履歴書に「宴会部長」と記載していたのですが、ほかの企業はスルーし、そこに目を向けてくれたのは、当社だけでした。最終的な決め手となったのは、これから何十年先も残り続ける大型鋼構造物向けの重防食塗料を手がけていることです。

現在は、あべのハルカスに代表されるカーテンウォール工法で建てられた大型ビル向けの塗料の設計、開発、維持管理などを担当しています。主な業務は、営業がお客さまからヒアリングしたニーズや課題に対し、現行商品を改善すること。他社製品と比較するほか、現行商品の分析と実験を繰り返しています。大切にしているのは、人とのコミュニケーション。直接会い言葉を交わすことで、メールでは伝えにくい細かいニュアンスを確認し、認識のズレを防いでいます。社内でも上司にこまめに進捗を報告することで、方向性に間違いがないかを擦り合わせています。仕事のすべてにおいて、学生時代に学んだ時間の使い方が活かされています。

最近、入社してはじめて、私が開発した新製品が上市されるという経験をしました。お客さまからのオーダー「作業性をよくしたい」の真意を汲み取るのに苦労しましたが、技術者として大きな自信となりました。これからも幅広く経験を積み、いつかは私が開発した塗料で大型鋼構造物を彩りたいと思います。
(土谷 晃弘)

『大日本塗料(株)』の魅力

「多種多様な色の塗料に携わる仕事は、見て触れて……とにかく楽しい!自分の仕事が点ではなく線になる様子が実感できる環境にも感謝しています」(土谷)

企業研究のポイント

まずは気になる企業の事業内容や強みなど、HPや資料から調べてみてください。その上でインターンシップや展示会に足を運び、画面越しでは分からない職場の雰囲気や先輩社員の人柄などを肌で感じてほしいと思います。当社は「重防食技術」をコア技術に、さまざまな塗料やインクを開発・製造するのが強み。新製品の開発を通して、社会に貢献できる仕事ですよ!
(鎌田 由佳)

まずは自己分析を行い、自身の得意なこと、やりたいことを明確にしてみてください。そして、めざす企業が得意とする技術は何か、その技術は社会からどのように評価されているのかを調べてみましょう。重要なのは、自分のやりたいことと企業が得意とする技術が合致しているかに着目すること。給与・待遇・福利厚生に満足しても、そこが合致していなければ仕事にやりがいは見出せないと思います。
(清水 悠平)

企業研究では有名な企業や知っている企業に目が行きがちですが、最初はできるだけ視野を広げてほしいと思います。特に当社のようなB to B事業を中心とした企業は一般的に馴染みがありませんが、魅力的な企業がたくさん存在します。希望する業種以外にも目を向けることで、第一志望は本当に志望する企業なのかを再確認する機会にもなるはずです。
(土谷 晃弘)

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若手から大きなプロジェクトに関わり、幅広く経験が積めるのが魅力。大きな裁量権を持ちやりたいことに挑戦できる職場は、技術者にとって最高の環境。

マイナビ編集部から

創業90年超の総合塗料メーカー『大日本塗料(株)』。同社のコア技術である「重防食技術」は、誰もが知る建物や大型鋼構造物に採用されている。今回は技術職の3名にインタビューを行ったが、みんな口をそろえて言うのは、「型にハマらず自由に製品開発の取り組める環境」であること。土谷さんは「会社の歯車ではなく、主体的に仕事を動かしていると実感できる環境だからこそやりがいも大きい」と教えてくれた。

また、同社の技術職の仕事は一人で完遂できないため、1つのプロジェクトで複数の部署を横断するスキルが求められる。そのため部署間の壁はなく、誰とでも気軽に相談できる環境が醸成されており、風通しのいい職場も魅力だと感じた。

「私が設計した塗料がまず世の中に出て、それをお客さまがお金を払って買ってくれる。この経験は大学の研究室では決してできません。自分の技術の価値が認められるほど、こんなにうれしいことはありません!」と清水さん。自ら提案した企画に対して、裁量を持ち自由に開発プロジェクトを遂行。主体的に成果を上げていく働き方は、技術者にとって最高の環境なのではないだろうか。

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同社が創業以来培ってきた「重防食技術」を活かした塗料は、大型公共インフラを支えている。技術者一人ひとりがその責任を感じ、誇りをもって開発に織り組んでいる。

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