北海運輸という社名から、トラックを動かす運送会社を想像するかもしれませんが、私たちが担っているのは幹線輸送です。幹線輸送とは、一箇所に集めた大量の荷物を大型トラックなどで別の拠点まで輸送することを言います。ただし、当社では、何千キロも走るトラックではなく、シャーシと呼ばれるトレーラーを船で海上輸送し、港からの短い距離を牽引して各地へと運ぶ海陸一貫輸送を担っています。私たちが動かすトレーラーが全国へ原料や製品などを運び、それが工場や卸会社や販売店へと届き、最終的に消費者が手にするというのがその流れ。いわば物流の元となる大動脈を担っていると言えます。
当社は、1964年に海運会社である川崎汽船(東京)の中核グループ会社として設立され、同社および2022年に同社の子会社となった川崎近海汽船の、北海道の港の船舶代理店として港湾運輸事業を担ってきました。この経歴により、60年あまりにわたって安定的な業績を続けられてきたことに加えて、経営層の一部も川崎汽船から入ることで、大手企業と同様のガバナンスを備えていることが、当社の足腰の強さにつながっています。2023年に川崎汽船の執行役員を経て就任した新社長は、時代に即した会社づくりを目指し、116名あまりの全社員との面談中。こうした開かれた風土も、当社の特徴です。
企業研究をする際は、他の企業にはない、その企業ならではの特徴にも注目してみてはいかがでしょうか。