油長酒造の3日間の酒造り体験では、日本酒の歴史、製造工程や出荷など一連の流れを理解するとともに若手の先輩社員への質問タイムなどを設け、酒蔵ではたらくイメージを掴んでいただきやすい仕事体験を目指します。
【3日間の体験の例】
初日:9時集合 午前 会社説明会 午後 瓶詰め体験
2日目:午前 日本酒仕込み体験 午後 弊社の3つの酒蔵の案内
3日目日本酒仕込体験 午後 若手社員と交流会 17時 終了予定
□ 油長酒造は奈良県の北西部、奈良盆地の南端に位置する御所市の御所まちと呼ばれる地域にあります。酒蔵から西に見える、北から二上山、葛城山、金剛山の山々が奈良と大阪を隔てており、山麓では良質の米が栽培される地域としても知られています。
御所まちは江戸時代の町並みが残る地域で、江戸時代には精油業、製薬業、酒造業、藍染めなどが主な産業でした。油長酒造も古くは油屋長兵衛として精油業を営んだゆえに屋号が油長です。1719年(享保4年)に酒道具の売買をしている古文書をもとに創業を1719年とさせていただいております。以来300余年にわたって酒造りを続けて参りました。
□ 当蔵の代表作、『風の森』は1998年、一二代山本長兵衛が、搾りたてそのままの「無濾過無加水生酒」を、御所の風の森峠近くで栽培されていた秋津穂米を用いて造り『風の森』として地元で販売を開始したのが始まりです。それ以来、常に前向きに、常に深く、酒蔵の方向性を定めて参りました。
□ 2018年に、奈良の歴史を世界へ発信するクラフトジン橘花KIKKA GINをつくる大和蒸溜所。
□ 2021年、奈良に伝わる酒造りの深淵に触れる、全量甕仕込みの酒蔵「享保蔵」で『水端』の醸造開始。ここで学んだ古典技法に新たな酒造りの技法を重ね合わせることで、「御所まち蔵」での『風の森』の酒造りではさらに奥行きのある風の森を目指します。
□ 2024年、里山を100年先につなぐ、を目標にスタートした、棚田の真ん中に位置する酒蔵、葛城山麓醸造所、通称「山麓蔵」で造る『S風の森』では農業の持続性と酒蔵との関わりを模索します。
□ 油長酒造では私たちの酒造りを一層深めていくための個性あふれる3つの酒蔵と蒸溜所が存在します。それぞれの役割を担っている「人」がそれぞれの分野のプロとして力を発揮し、知恵をしぼり、新しい事に果敢にトライすることで、チームとして目標に少しづつ近づける事ができるのです。