最終更新日:2025/6/1

東洋技術(株)

業種

  • 建設コンサルタント

基本情報

本社
大分県

取材情報

先輩100人100の就活

地域に密着し、未来を描く建設コンサルタントの“誇り”と“やりがい”。

  • 理系学科系統 専攻の先輩

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人々の暮らしを守り、支える社会インフラづくり。

土木の世界に惹かれ、生まれ育った地域に貢献したいと会社を選んだMさん。土木に携わる父に憧れ、九州地方で働くことを決意したYさん。それぞれに就職活動について話を伺った。

(写真左から)
■道路部
Mさん
2023年/理工学部創生工学科卒業

■水工部
Yさん
2024年/獣医学部生物環境科学科卒業

建築から土木へ転向。目標となる存在が身近にいる環境が魅力【Mさん】

大分県で生まれ育った私は、大学卒業後も地元に根ざし、地域に貢献できる仕事がしたいと考えていました。大学では建築を学んでいましたが、もう少し規模の大きな道路建設などに携わりたいと思うようになり、当社と出会いました。企業研究を深めていく中で、土木事業はやはり規模が大きく、工事に関わる人の数はもちろん、完成したものが大勢の方々に役立つ事業であることに惹かれましたね。土木といっても施工、設計、公務員など、幅広い進路がありますが、建設コンサルタントを選んだ理由は、その中でも専門性を持ちゼロから取り組める仕事だと感じたから。設計の条件などもありますが、道路設計を行う仕事にチャレンジしたいと思い、志望しました。

土木を学んでいない不安もありましたが、入社前に社員の方と交流する機会があり、土木以外から入社している先輩も活躍していることを聞いて安心しましたね。また、何でも気兼ねなく質問していいと言われたインターンの座談会で先輩方に今後の目標を伺ったところ、上司のような技術者になりたいという回答をいただき、身近に尊敬する存在が多くいる職場に惹かれました。

入社後はジョブローテーションで各部門をまわり、半年後には本配属先として道路部に配属。現在は、先輩や上司のアシスタント業務をしながら知識を学んでいるところです。最初は専門用語に戸惑いましたが、分からない時には自分で調べたり、先輩や上司に質問したりしながら、少しずつ理解を深めることができたと感じます。以前なら分からなかった業務もスムーズにできるようになるなど、一年での成長を実感することができています。

先輩や上司のようになるには、自分自身が未熟だと感じることも多いですね。業務スピードの早さや発注者とのやり取りを見ていると、自分もそんな風になれるか不安になりますが、何でも丁寧に教えてくださる先輩方がいるので頑張ろうと思っています。つい先日、先輩に同行して協議会に出席した時のこと。発注者の方から「本当にありがとうございました」と感謝されている先輩の姿に憧れるとともに、自分もいつかそんな存在になりたいとあらためて感じました。過去の案件について先輩や上司から話を聞くだけでも学ぶことは多いので、これからもどんどん吸収できたらと思っています。

学生の皆さんへ

「企業研究では周囲と進み具合を比べて焦ることもあると思いますが、流されないようにすることも大事。焦ることなく自分のペースで取り組んでください」とMさん。

アットホームな社風に惹かれて志望度アップ。社会インフラに携わる喜び【Yさん】

獣医学部には、獣医、畜産、農地土木の3つの学科があり、牧草地などを整備する土木について学んでいました。企業研究では、興味を持つ生き物に携わる生物調査や試験調査のような業界に目を向けつつ、同じように関心のある建設コンサルタントや設計といった土木系の仕事も見ていました。大学時代は神奈川県や青森県で過ごしましたが、企業研究では地元・福岡県に近い場所で働きたいと九州圏内の企業を希望。インターンに参加する機会はありませんでしたが、10社ほどの説明会に参加した中で当社と出会いました。

企業研究で大切にしていたのは、職場の雰囲気や会社で働く人たちの様子です。最終的に3社から内定をいただきましたが、その中でも先輩方と雑談する時間に、自分の考えを含めながら真摯に丁寧に話をしていただいたことで、当社への志望度が大きく高まりました。また、土木関係の仕事をしていた父に「この道路は自分が携わったんだよ」と聞くこともあり、憧れや親近感が湧いたことも選社理由の一つです。

入社後は、1カ月毎に部署をジョブローテーション。最終的に水工部上下水道課に配属となりました。主な業務は、上下水道施設の調査・設計です。現場に出て、現地調査を行うこともあります。入社前は自分にできるか不安もありましたが、周囲のおかげで仕事に対する苦手意識を感じることなく取り組むことができています。土木の専門的な用語が出てきても、自分で調べたり、先輩に尋ねたりできるので、気負うこともありません。先輩や上司に質問すれば、何でも丁寧に教えていただけることも安心感につながっています。

入社してあらためて知った当社の魅力は、大きな会社ではありませんが、大分県の端から端まで密着している会社であることです。人々の暮らしと密接に関わり、地域の方の役に立てる仕事にやりがいを感じることができています。また、残業がほとんどなく、定時に帰ることができていますし、先輩方も率先して早く帰ろうという雰囲気があり、働きやすいと思います。さらに、社内はアットホーム。年次関係なく何でも気軽に話すことができています。

学生の皆さんへ

「自身の将来に直結する選択であるため重く捉えがちだとは思いますが、気負いすぎず、自分らしい活動を心掛けてください」とYさん。

今後の目標からオフの過ごし方まで幅広く伺いました!

【Mさん】
社会人になると休みが少なく、残業も多いのかなと勝手にイメージしていました。ですが、繁忙期でも想像していたほど忙しくはなく、自分の仕事をきちんとできていれば、残業時間をコントロールすることができます。上半期になると案件が落ち着き、比較的ゆったり時間が流れていますし、自分の好きな時に有給休暇を取得するなど、充実したプライベートを過ごすこともできます。私の場合は、バイクのツーリングで遠出するほか、学生時代の友人と食事するなど、オフの時間を楽しんでいます。

私が目標にするのは、人に自信を持って自分が担当した現場を紹介できるようになることです。知識や経験を重ねることで、今よりさらに自信を持てるよう意識しながら業務に取り組みたいと思っています。道路といっても工事の範囲は広範囲に及び、何十年と経験を積む必要があると思いますが、先輩たちを手本に成長していきたいです。

【Yさん】
私がめざすのは、技術士補の資格取得です。ゆくゆくは、技術士の資格を目指したいと考えています。当初は道路部の仕事に興味がありましたが、水工部に配属されてからは、地下にどんなものが埋まっているのかを知ることができ、社会インフラとして重要な水関係の整備に関心が高まりました。道を歩いていても、マンホールの数を気にしたり、道路の下を想像したり、これまでとは見る視点が変わりましたね。人々の生活をより良くできる事業に携われていることを誇りに感じますし、日常の当たり前にある設備の維持に関わることで、その地域で暮らす人々の生活を支えることができているという実感を持てます。

水工部には直属の上司を含めて年齢が近い人が多く、いろいろな会話ができる職場雰囲気があります。世代が近いのでプライベートまで一緒に楽しめるなど、公私ともに充実できていますね。仕事の不安や悩みがあってもすぐに話しやすいなど、安心して日々の業務に取り組めています。大分県は地元・福岡県に近いことで方言なども馴染みやすく、過ごしやすさを感じています。温泉も有名なので、休日を利用していろいろな場所を訪ねるのもこれからの楽しみにしています。

学生の皆さんへ

「風通しのよい社風があり、仕事の相談もしやすい環境があるので安心です」と2人。年次関係なく、相談しやすい環境であることを教えてくれた。

企業研究のポイント

企業研究では、自分の所属学科に縛られることなく自由に企業を見て欲しいという想いがあります。実際、仕事をはじめると入社後に覚える知識の方が多くなるでしょう。〇〇学科だから、〇〇分野に進まないといけないと思うのではなく、視野を広げながら進めて欲しいですね。

また、自分に合う企業を見つけるには、イベントに参加するのもおすすめです。Webで調べることはできても、欲しい情報を拾えているとは限りません。自分の可能性を広げるためにも参加することをお勧めします。

建設コンサルタントに目を向ける学生の皆さんに伝えたいのは、技術者として生きていくためには、経験を積むだけでなく、資格を取得する必要があることです。当社は、どんな資格にチャレンジすれば良いのか、目指す技術を得るにはどのような勉強が最適なのか、個々の特性やキャリアアップを考えながら相談に応じています。さらに、資格取得を費用面から勉強面までの支援がある企業なのかを確かめることも重要だと思います。

たくさんの業界や企業を深く知っていただくためにも、少しでも「気になる!」と感じたら、実際に調べ、足を運んで、企業研究を進めていってください。

(総務部 部長:生野 興樹さん)

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「学部学科は問いません。畑違いの学科を卒業した先輩も、今では優秀な技術者として頼られているなど、本人の意欲次第でキャリアを高めることができます」と生野部長。

マイナビ編集部から

道路や橋梁、河川、砂防、上下水道など、人々の生活に密着する事業を手掛けてきた東洋技術(株)。近年は、防災や減災を目的としたインフラ整備も増え、人々の安全を守り、支えていると言っても過言ではない。同社の強みは、大分県の地域に精通し、高度な技術や豊富な知見を持つ技術者を多く抱えていることだろう。技術のベースとなる基礎力を磨くため、ゼロからすべての工程を身に付けるスタイルを重視しており、このアプローチにより多くの先輩が高い技術水準に達していることも特筆すべき点だ。

そして今、ベテランから生きた技術や方法論を学び、次世代にバトンをつないでいるという社内では、教育環境の整備も進んでいる。「一人前の技術者を育成するには、それなりの時間が必要です。経験豊富な先輩から多くを学び、次の時代を切り拓いて欲しいです」と大野代表。今回お話を伺った2名から、建設コンサルタントとして事業の第一線で全体を指揮し、多方面の人と折衝を重ね、事業をまとめていくベテラン技術者の姿に憧れ、モチベーションを持ち仕事に取り組む向上心あふれる姿が取材を通して伝わった。

若手の成長を応援しようとバックアップ体制を整えるだけでなく、若手の声に応えてスタイリッシュな作業着を取り入れるなど、柔軟な姿勢で社内整備を進めているところにも注目したい。若手の意見やアイデアが経営陣まで届きやすい企業風土があるのも同社の魅力に違いない。

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1986年の創業以来、大分県に密着する建設コンサルタントとして事業展開してきた同社。高度な技術を有するベテランからその技術を継承し、次世代を担う人材育成に取り組む。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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