最終更新日:2025/6/17

社会福祉法人のぞみの家福祉会

業種

  • 福祉サービス
  • 外食・レストラン

基本情報

本社
新潟県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

福祉事業を通じて地域の課題解決に取り組み、住みやすい街づくりにつなげていきたい

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幼児期から高齢期まで、障がいのある人を支援し、笑顔を生み出す

地域に根差して多様な障がい福祉サービス事業を展開する、のぞみの家福祉会。利用者さん、地域住民、職員を含む「すべての人の笑顔のために」という理念のもとイキイキ働く職員に、今の想いを語ってもらいました。

■岩崎 千紗都さん/写真中
グループホーム叶音 生活支援員/2016年入社/保育科出身
■千木崎 啓人さん/写真右
ジョブプレイスのぞみふぁーむ 生活支援員/2019年入社/社会福祉学部出身
■原 真佳さん/写真左
認定こども園にしぞのこども園 保育教諭/2024年入社/幼児教育科出身

利用者さん一人ひとりの特性に応じた支援を通じて、自身も成長し続ける【岩崎さん】

私は保育士を目指して勉強していました。実習先のひとつであった就労継続支援B型事業所『すくらむ』が、私の就職の転機となったのです。作業に取り組む利用者さん一人ひとりの特性に応じた支援をどう行っていくか職員全体で真剣に話し合い、実践していく様子を見て、感銘を受けました。そして「私のやりたい支援とは、保育の全体的な支援というより個別支援なのではないか」と気づき、卒業を前に急遽進路を変更し、『すくらむ』を運営する当法人への就職を決めました。

入職時点では、障がい者支援に関する知識や経験はほぼゼロでしたが、当法人は研修が充実しているため、安心して働くことができました。入職から2年間は『すくらむ』で働き、その後、重い知的障がいのある方を対象とする支援施設『緑風園』に異動。1年間勤務した後、現在の勤務先であるグループホーム『叶音』に来ました。この間に、介護福祉士の資格を取得しています。

『すくらむ』は、日常生活の基本はご自身でできる方たちへの作業面や情緒面の支援をすることが多く、『緑風園』では食事や着替えなどの身体介助を学びました。そして現在勤務している『叶音』では、重い障がいがあるために会話での意思疎通が難しい方が生活しており、利用者さんの表情や仕草など非言語での意思表示を見逃さないように心掛けています。食事の場面では「〇〇さんの好きなお肉ですね」「おいしいですね」と声を掛け、利用者さんの表情を観察します。言葉はなくても表情やその後の食事の進み方で感情を推察することができます。それらの積み重ねもあり、入居時には不安で泣いてしまうことが多かった方へ適切な支援ができることにより、笑顔で過ごされることが多くなったと感じたときにうれしく思い、やりがいを感じます。

日々の業務と並行して昨年、サービス管理責任者研修を受けました。この先も利用者さん一人ひとりに寄り添いつつ個別支援計画を立て、チームリーダーとして職員がより働きやすい職場づくりを進めたいと思っています。

職員から見た『のぞみの家福祉会』の魅力とは?

「やはり、一人ひとりの特性を大切にする姿勢でしょうか」と岩崎さん。「職員一人ひとりも大切にされ、その人に応じたキャリアアップを図れます」

これまでの気づきや経験を活かして、農業という新たなステージへ【千木崎さん】

福祉といってもすごく幅広い中から当法人を選んだのは、大学の講義がきっかけです。学生の1人からの「字が下手でも、いいですか」という質問に、「たとえ下手でも、一生懸命な気持ちは伝わる」と仰ったのが、当法人で現在、常務理事を務める方でした。気持ちを大事にするその答えに、「こういう人たちの組織で働きたい」と思いました。

入職から2年間は『緑風園』で食事や着替え、入浴、排泄などの介助にあたりました。そして、2021年4月に『あおの空』がオープン。開所のタイミングで異動し、それから4年間尽力してきました。レクリエーションや創作活動などを通して、笑顔でいきいきとお過ごしいただくサポートをするのが私たちの役割。ゲームの司会をしたり、創作活動を考えたり、職員同士でコミュニケーションを取りながら進めました。オープンから携わったことで、貴重な学びを得ることができました。はじめは環境に戸惑っていた利用者さんたちが、場に馴染み、楽しそうに通ってくださるようになっていく。それに喜びややりがいを感じました。現在は、農業を主な作業とする就労継続支援B型『ジョブプレイスのぞみふぁーむ』を自ら希望し、新しい業務に挑戦しています!

私は、職員とのコミュニケーションを大切にしています。情報交換だけではなくプライベートの話もしていくことで、どんどん信頼関係ができ、仕事をスムーズに進めることができます。これは、入職後仕事全般に必死だった私に、先輩がくれたアドバイス。それまでは利用者さんしか見ていなかったところを、コミュニケーションを取るために先輩の動きを意識して見たことで、「このケースではこう動けば良い」という気づき・学びにもなりました。仕事を通して「人はさまざまな長所短所があり、特に福祉においては、欠点がその人の持ち味になることがある」と気づきました。また、その持ち味を活かして、みんなで力を合わせることに楽しさを感じています!

『ジョブプレイスのぞみふぁーむ』では、私より農業に詳しい利用者さんにときに教わりながら、共に作業にあたっています。この先、農家さんとも連携し、農業を通じて地域社会を豊かにしていきたいです。

職員から見た『のぞみの家福祉会』の魅力とは?

千木崎さんは「職員のみなさんも、利用者のみなさんも、みんな優しいんですよ。福祉を軸に、地域社会とつながっていけるのも良いですね」とのこと。

お互いを想い合う温かな職場で愛情を持って子どもに接し、成長をサポート【原さん】

私が就職活動で重視したのは、職場の人間関係の良さ。それが働きやすさにつながると考えたからです。学校の紹介で、認定こども園『にしぞのこども園』に見学に行ってみると、先生たちが穏やかな雰囲気で、子どもに愛情をもって接している姿を目の当たりにして感激しました。実は実習で『すくらむ』に行ったことがあり、そのときも「職員同士のコミュニケーションが取れていて、良い環境だな」と感じたのです。同じ法人の運営だと知って、「ここだ!」と即決でしたね。

入職して働き始めると、思っていた以上に職員同士の仲が良く、明るい職場です。『にしぞのこども園』は園児が80名ほど、職員が30名ほどおり、私は入職1年目で、先輩と一緒に0歳児の担任を務めました。4月のスタート時は0歳児5名でしたが、最終的には9名になりました。0歳児には言葉が通じないと思いがちですが、話せないだけで言葉は通じていることが多いです。月齢や発達の違いによる伝わる・伝わらないはありますが、伝わりやすい言葉掛けを意識しました。同じクラスでもできる・できないの差があって一人ひとり全然違うので、毎日何をしようか考えるのも難しかったですね。あと、年次の途中で入園した子が園の環境に慣れるまで、大半はお母さんお父さんと離れるときに毎回泣いてしまうのも、大変といえば大変でした。でも、泣いてばかりだった子が笑顔を見せてくれたり、私の顔を見て安心した表情を見せてくれると、やりがいを感じます。子どもの成長を見るのが、何よりのやりがいです。

私自身の成長としては、個性や特性が違う子どもたち一人ひとりに合った支援を考えるようになったこと。当園が「この子はこうだからこういう支援が必要だ」とか、ご家庭の状況に応じた対応をしたりとか、本当に子どもに愛情を持って接する体制であることが大きいと思います。また、お友だちに良くない行動をした子を怒るのではなく「なぜダメなのか」を伝える先輩の姿を見て、学んだこともあります。先輩たちの言葉掛けを参考に、自分でも使いこなしたいです。「○○先生が大変そうだから、私がこう動く」と、職員同士で思い合う素敵な園なので、私も早く察して行動できるようになろうと思います。

職員から見た『のぞみの家福祉会』の魅力とは?

「とにかく明るく仲が良い職場」という原さん。「希望休がきちんと取れることや、新卒者研修があるのも安心して働けるポイントですね」

企業研究のポイント

企業研究の際、何を重視しようと考えていますか。給与や福利厚生はもちろん大切ですが、社会福祉事業は国が決めたルールの中にあるので、基本的な収入は大きく変わりません。では何に注目すべきでしょうか。それは、自分が学んだことを活かせる職場か、自分のやりたいことができる環境かといった点でしょう。

例えば社会福祉法人である私たち、のぞみの家福祉会が展開する各種事業の軸にあるのは、「すべての人の笑顔のために」という理念です。ふるさと・新発田にしっかりと根を張り、地域社会の未来を考えています。地域から求められる福祉サービスを提供することと、多様な福祉ニーズを抱える方々に対応できる職員を育成することを大切にしてきました。障がいのある人も働く人も、一緒に笑顔になりたいという考えのもとに活動しています。

ひとくちに社会福祉法人といっても理念や事業内容は様々で、それに伴って職員が経験できることや挑戦できることは変わってくるでしょう。もし未経験からこの業界に入るなら、研修が充実しているか。福祉や保育の学びを活かしたいなら、それをさらに展開させられるか。さらには、仕事を通じて得た知識や経験が将来、挑戦したいことにつながるか。そうしたことを意識しながら企業研究を進めることをお勧めします。【人事管理室/佐藤将人さん】

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法人の理念に共感して入職した思いやりある人が大半のため、仲間として働きやすいという職員たち。佐藤さんによれば「職員のキャリアや背景は多様です」とのこと。

マイナビ編集部から

新潟県新発田市に根差して事業を展開する、社会福祉法人のぞみの家福祉会。『笑顔のために』という基本理念のもと、幼児から高齢者まで幅広い人々に、福祉サービスと保育に関する事業を行っている。2025年4月には、障がいのある子どもを対象とする放課後等デイサービス施設もスタートさせた。

利益を追求するのではなく、社会福祉事業での収益は地域の貢献活動を通じて還元する方針を取っている同法人。子ども食堂を運営しているフードバンクしばたなど地元の団体への協力を積極的に進めており、城下町である新発田市ならではの地域交流イベント「しばた寺開き」にも参画している。ここで働くことは、地域の課題に取り組むことにもつながる。新発田市内で事業展開してきた理由について、人事管理室の佐藤さんは「生まれ育った街でずっと暮らしたいという方の想いに応えるため」と語る。職員育成にも力を注いでおり、「さまざまなことを経験してスキルを磨き、法人の中心的な存在になれるような環境づくりに力を注いできました」とのことだ。

今回の取材対象者たちは異口同音に利用者や共に働く仲間との関係性の良さを語っていた。また同法人の基本理念に共感し、仕事に向き合う姿勢が伝わってきた。

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福祉の仕事を通じて「すべての人が安心して暮らせる地域社会」づくりを目指している社会福祉法人のぞみの家福祉会。ここから生まれる「新発田の未来」が楽しみだ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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