最終更新日:2026/2/12

中川製袋化工(株)

  • 正社員

業種

  • その他メーカー
  • 化学
  • 日用品・生活関連機器

基本情報

本社
広島県

取材情報

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「レジ袋」発明企業・中川製袋化工が描く、「包む」文化のこれから。

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製袋業界を常にリードし続けた発想力と技術で、新たな時代を築く

生活の中にすっかり溶け込んでいるレジ袋。1960年代、このレジ袋を日本で最初に製造した企業は、広島の中川製袋化工であることを知っているだろうか。現在でも業界で大きなシェアを誇るその実力を確認してみよう。


広島県西部にある大竹市で、1929年に創業した中川製袋化工。その主力製品は、私たちが毎日のように目にするプラスチック素材の袋=ポリ袋だ。特にスーパーで使われる「レジ袋」は、同社が発明した大ヒット商品。
目的や用途に応じた中川製袋化工のポリ袋は、「タイヨー」ブランドとして業界に確固とした地位を築いている。4代目の社長である中川兼一さんに、同社の歴史と現状、そして未来について伺った。

レジ袋有料化は、新時代を開くチャンス。新商品を開発し暮らしのニーズを形にしていく。

当社は、1929年に紙袋のメーカーとして創業しました。以来90年以上、包装資材の専門メーカーとして歩み続ける中で、ブランド名である「タイヨー」のレジ袋は全国のスーパーで利用されるほど広く浸透し、製袋(袋を造ること)業界の中でもトップランナーとしての地位を確立しています。

実は、このレジ袋を世に送り出したのが中川製袋化工です。1960年代、梨狩りで使われていた竹カゴが、当時流行し始めた女性のストッキングに引っ掛かることが多く、困った農園からの依頼を受けた当社が、その代替品としてポリエチレン製の袋を発明しました。その後、レジ袋として全国のスーパーへ展開していったのです。このエピソードはテレビ番組でも取り上げられ話題となったので、ご存知の方も多いと思います。暮らしの中のニーズを形にする力は、今も変わることなく受け継がれています。

現在、レジ袋は自然環境保護の観点から全面有料化という大きな転換点を迎えています。当社では、この動きを、紙からポリエチレンに袋の主力素材が変わった時に匹敵する大きな変化と捉えており、地球の未来にふさわしい製品の開発製造が進んでいます。「海洋分解性のあるレジ袋」「バイオ原料が25%以上含まれているレジ袋」「厚みが50ミクロン以上のレジ袋」など有料化の基準対象外である環境に配慮した新製品を開発、すでに多数の問い合わせをいただいています。私たちは、レジ袋開発メーカーとして、日本で最もレジ袋を理解し、思い入れを持つ企業だと自負しています。だからこそ、これからの新しい時代に対応したレジ袋を生み出すことができる。そこが私たちの存在価値だと思って頑張っています。ピンチはチャンスにできる。当社が90年以上続いてきた理由はここにあります。

社長の素顔をクローズアップ !

同社が製造する「レジ袋」は優れた品質とコストを両立させたポリエチレン素材から生まれる。

次代を担う若手の意見を取り入れ、「あったらいいな」を生み出すのが私たちの使命。

「包む」という文化は、今後どのように変わっていくのか。製品開発に求められるのは、これからの世の中を担っていく若い世代の感覚です。当社では「こんな製品があったらいい」という思いを吸い上げ、形にしていくための製品開発会議に、入社2年目の若手社員も参加。私自身もこの会議に加わり、若手社員の皆さんと自由闊達に意見を交換しています。会議で決定した方針に基づき、すでに製品化されているものもあり、若手社員は自らが考案に携わった製品をもとに積極的な営業活動を実施しています。老舗メーカーのプライドは持ちつつ、いつも新鮮な感覚を取り入れた製造販売活動をと、心がけています。

当社の製品はすべて暮らしに身近なもので、日常的に目にするものがほとんど。だからこそ、どう改良し変化させたらいいのか、常日頃から考えやすいとも言えます。もともとのレジ袋誕生の話もそこに通じます。「世の中にあったらいいなというものを考える」という文化は、創業時から私たちの企業DNAの中に刻み込まれているのです。

世の中のニーズは絶えず変化しています。紙袋からレジ袋へ、そして環境を配慮した袋へ。今は将来に向かって新たなテーマが出てきているとき。テーマを会社の発展にどう結び付けていくのか。社員が一丸となって、ニーズを吸い上げる力や変化に対応する柔軟性を発揮し、新しいモノづくりに取り組んでいます。

社長の素顔をクローズアップ !

「あたりまえにこだわる当社では、約束を守る、嘘をつかない、ごまかさない姿勢が大切。良い仕事には人間性が映し出されるからこそ、学生の時から身につけて」と中川社長。

「あたりまえ」を実行できる人材が、「あたりまえ」の製品を造ることができる。

当社の社訓には、「特に優れた製品を造ろうと思う前に、あたりまえの製品を造ることに努力しなければならない」という言葉があります。1,000枚のレジ袋を造ったとして、そのうち一枚でも不良品があってはいけない。
この「あたりまえ」を守るというのは、簡単なようでなかなか難しいことです。当社が求めている人材にも、約束を守る、嘘をつかない、ごまかさないといった「あたりまえ」ができることが大切だと考えています。ちょっとした仕事や細かい作業でも、手を抜かずにきっちり行う。その積み重ねが、一人前の社会人になることにつながり、よい製品を生み出していきます。当社を目指す方は、「あたりまえの製品を造る」という企業使命に注目していただけたらと思います。

企業研究のポイント

企業研究するうえで、企業の安定性はもちろん、その企業の中で自分がどのようなことにチャレンジできるのかなどもポイントになってくると思います。

製袋業は、生活になくてはならないものを製造する仕事です。だからこそ、景気や社会情勢の変動の影響を受けにくいのが大きな特徴といえます。2000年代後半のリーマンショックの時も、売り上げは微減にとどまりました。2020年の新型コロナウイルスの影響も、今のところほとんどありません。むしろ、新たな需要が増えている部分もあります。こうした安定性は、私たちの業界の大きな魅力といえます。

また、当社では営業職、技術職の2職種で行っています。営業職は文系も多く、海外からの輸入品も扱うため、世界を相手に大きなやりがいを感じることができます。一方、技術職は、現場で生産ラインに揃う最新の設備機械に触れながら、機械工学や電気工学の知識・技術を深めることができます。それぞれ違ったやりがいを感じることができる職場ですので、あなたの適性に合わせた積極的なチャレンジが待っています。当社はその前向きな気持ちを受け止め、具体的な成果として形にすることができます。

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時代の変化に合わせた製品づくりにも積極的な中川製袋化工。営業がキャッチしてきた要望を現場でどう生産していくか、密なコミョニケーションが重ねられる。

マイナビ編集部から

スーパーで購入した商品を持ち帰るとき、台所の生ごみを捨てるとき、散歩中にペットの糞を処理するとき。レジ袋は、私たちの生活にすっかり溶け込んでいる便利な製品となっている。そのレジ袋を生み出し、国産品の3割のシェアを誇るのが中川製袋化工のタイヨーブランド製品だ。

「私たちは、“ないと困るレジ袋を通じて世の中の下支えを担っている”という使命感を持って仕事に挑んでいます」と中川社長は語る。身近な製品を通じて世界にどう貢献していくのかを考え続けることが、企業としての存在価値だと考えている。環境に配慮したレジ袋の開発も、老舗としての現状に満足せず、世の中の変化に対応し貪欲に取り組んでいく決意の表れといえるだろう。

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残業の軽減や有給休暇の取りやすさなど、長く「あたりまえ」に働ける環境を目指す同社。太陽のように社会を照らすタイヨーブランド製品、それを担う社員も元気で明るい。

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