最終更新日:2026/2/12

秩父産業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設
  • 商社(建材)
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
千葉県

取材情報

知識ゼロからの専門職

文系から土木施工管理技士の試験に合格、橋に特化した工事で活躍

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新しい人が育つ、橋梁工事の伝統企業

小笠原 弘貴さん
関東支店 
外国語学部英語学科卒/2020年入社(土木施工管理技士)

道路の安全と橋梁の付帯工事を事業とし、「高品質と技術力の提供」をスタンスに人材育成に取り組む秩父産業。全く経験のない世界に飛び込み、土木施工管理技士の資格を取得して、工事の現場代理人として頭角を現す小笠原さんに、同社で理系専門職にチャレンジするモチベーションを聞きました。

橋をつくる仕事に興味関心を持ち、土木の資格取得に挑戦

大学は土木とは全く縁のない外国語学部。言語学としての英語をかなり深いところまで勉強しました。「英語を使う仕事を目指しているのか」と、よく聞かれましたが、そのつもりはなかったです。高校時代に英語が好きになって、もっと知識を深めたくて大学で専攻しただけで、語学を仕事に生かすことは考えていませんでした。自分から興味を持ったことを勉強することが好きなんだと思います。

当時はどんな仕事に就きたいかまでは考えていなかったので、まずはいろいろな業種の会社見学に参加しました。そのなかで出合ったのが、秩父産業でした。日頃から車で走っている道路の仕組みや構造のことを初めて知って興味を抱き、土木工事の道へ進もうと考えるようになったのです。未経験だからといって身構えることもなく、見たことのない土木の世界に飛び込んでみようと思いました。

特に営業兼施工管理という職種は、工事の現場にも行けて、なおかつ営業もでき、いろいろな経験が積めることが面白そうだと思いました。会社見学で、施工管理技士という資格があることを知り、会社が取得を支援していると聞いたことも入社の動機になりましたね。

私の場合、施工管理技士の受験資格を得るために1年半の実務経験が必要でした。入社したら、1年半後には2級土木施工管理技士を取ることを見据えて、しっかり仕事を覚えていくことを意識しました。施工管理は机上ではわからないので、現場に出ることがとても大切です。資格取得の支援として会社の講習会に参加したり、実務では上長と一緒に工事現場の管理に入るなどして、入社2年目の3月に2級土木施工管理技士の資格を取得。さらに入社5年目の2月には1級土木施工管理技士を取得しました。

会社の魅力

「土木施工管理技士の資格取得を推奨している当社では、入社後の講習会やOJTを通して合格を目指せる体制があります」と話す小笠原さんも、専門知識は全くなかった。

実践することが一番の学習、答えは現場にある!

資格試験の結果は合格。決して簡単な試験ではなかったのですが、会社からの支援により資格取得のための講座を半年に渡って受講することができたことが結果につながったのだと思います。問題集を開いたら「これは現場でやったことがある」という出題が多かったです。苦労したことといえば、土木一般の出題範囲が幅広かったこと。当社は橋梁関連の現場に特化しているので、知らない部分がおおくあったことです。それでも、基礎的なことがわかっていれば応用できるものでした。

資格を取得してからが本番です。土木施工管理技士の資格を持つと、工事の現場代理人として名前を出すことができ、多くの仕事を受け持つことができるので営業活動にも拍車がかかります。現在はまだ若手ということで、上長や先輩の現場にサポートで入ることが多く、業務のウエイトは営業3割、現場が7割です。

所属支店の現場は、一般道路の補修工事が多く、それまでは先輩たちに同行していましたが、資格取得後は自分の名前が出せるので一人で現場に行けるようになりました。当社は道路工事の中でも橋梁関連の仕事に特化していて、一般道とのつなぎ目の伸縮装置の交換工事をメインにしています。このほか、橋の付帯物が落ちないようにする防護柵、橋の下に架かる桁(けた)の補強などの工事があります。

私たちのお客さまは一般土木の工事会社なので、専門知識がなければ営業をかけることもできません。技術用語を使って渡り合うためにも、また現場の作業員さんに指示を出すときにも、土木施工管理技士の資格が役に立ちます。何もわかっていないときは、工事の協力会社さんから相談されないことが多かったのですが、資格取得後は現場管理人として話ができるようになり、相談を受けることが増えました。専門職として進歩したと感じています。

会社の魅力

営業所は上司や先輩との関係も良好で、コミュニケーションが取りやすい職場。キャリアアップやワークライフについて総務担当者も相談に乗ってくれるので心強い。

仕事の技術とスキルは、プライベートの充実にも生きてくる

資格保有者には責任が伴うので、現場に入ると一段と気が引き締まります。道路工事は全体で半年程かかる長期のものが多く、当社はそのうちの1週間ぐらいの工期にスポットで入って橋梁まわりの工事をします。他の業者さんとの兼ね合いも大事になってくるので、しっかりと自社の現場を管理していかなければなりません。自分が携わった橋も含めた道路の工事が完全に終わって、きれいになっているのを見るとやってよかったという達成感があります。

新しいことにチャレンジするのが好きという気持ちが、この仕事の原動力です。メインの工事は橋のジョイント交換ですが、入社して6年目の私にとってはやること一つひとつが新しく、経験したことのない工種を現場で見られることがモチベーションになっています。1級土木施工管理技士を取得できたので、さらに大きい工事に現場代理人として名前を出すことを目指にしています。

土木系の出身でなくても資格を取って現場管理者を目指せること以外にも、当社に入社してよかったと思うことがあります。それは、休みが多いことです。ワーク・ライフ・バランスの充実は入社前に想像していた以上です。プライベートでは、最近引っ越しをして住環境がよくなりました。同時に新しく趣味になったDIYに取り組んでいます。もともとモノを作ることが好きだったわけではありません。この職種に就いてから、作業員さんや職人さんの施工を見て、自分にもまねできるものがあると思って、戸建て住宅の庭を改装しているところです。目標は、ウッドデッキの施工。資格取得だけでなく、仕事を通して吸収することは多く、それによってプライベートも充実させることができています。

会社の魅力

自社開発製品の一つメタルジョイント(橋梁・高架道路用伸縮装置)。橋のつなぎ目に使われる部材で耐久性に優れ、競合品の約1.5倍の耐用年数を実現している。

企業研究のポイント

土木というと力作業のように思う人もいるかもしれませんが、施工管理は、自分で作業をするのではなく、現場を管理・監督する仕事です。体力に自信がなくても問題なく就ける職だと思います。施工管理は、安全、賃金、労務などを管理するので、スケジュールを立てることが好きな人には、マッチする職種といえるでしょう。実務経験を積むことで取得できる資格もたくさんあります。その一つが施工監理技士(2級・1級)です。

土木工事にはいろいろな種類があり、その中の一つが道路工事。当社は道路工事の中でもさらに橋梁に特化した会社です。土木全般を行っている、いわゆる一般土木の人たちにとっては、伸縮装置の交換は特殊な工事にあたります。その点では、土木業界の中でも専門知識を持ってやっているオリジナリティのある会社として見ることができると思います。

企業研究をする際は、ぜひ幅広くさまざまな会社を調べてみてください。やってみたい仕事や未経験からのキャリアパスを用意している会社が見つかるかもしれません。(総務部長 横山雅志)

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「経験がなくても土木に進みたいという人はたくさんいます。文系からでも資格取得を目指せる道を会社としてつくってきました」と自社の取り組みを話す横山さん。

マイナビ編集部から

秩父産業は橋梁の付帯工事などを行う、設立70年を越える土木施工会社だ。主要高速道路などの大規模案件も含めて数多くの実績がある。そのような歴史と実績のある企業で、文系出身で入社4年目にして現場管理者に成長している若手社員がいることに感心したが、そのロールモデルは小笠原さんだけではないと聞いて驚いた。同社には、文系学部の出身者を多く迎え入れ、施工管理に携わる専門職社員を、時間をかけて確実に育成してきた実績があることもわかった。

人材育成面では、営業所ごとに教育体制が組まれ、本社からも技術知識のある社員を送り込んで新工種や新商品の研修を行っている。その流れで、土木施工管理士の資格取得の支援として工事関係の研修も充実させている。講師はベテラン技術職社員や商品開発者。現場の実務でPDCAを回しながら技術を覚えられることが、難しいとされる資格取得に有利に働いているようだ。また、資格取得とは別軸で人事による階層別研修、コンプライアンスなどのテーマ別講習も行われている。

教育研修を充実させる思いを総務課の横山さんに聞くと、「目標管理をして社会性も身に付け、自身の知識や生活を整えてほしい」という社長の考えがあるという。実際に「ワーク・ライフ・バランスは想像以上だった」という小笠原さんの声も聞けた。土木業界のイメージアップにも一役買っている企業だ。

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高い品質と技術力は社員満足があって実現できる。社長の強い思いを受けて、社員が収入や生活で困ることのないように会社として育成計画を立てて実行しているという。

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