最終更新日:2026/5/26

三共油化工業(株)【ENEOSグループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 化学
  • 石油
  • 商社(化学・石油・ガス・電気)

基本情報

本社
千葉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

国内屈指のナフテン系ベースオイルを、広く産業界へ。自動車や社会の安全・快適に貢献

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製造⇒品質管理⇒営業それぞれの業務とやりがい、仕事術に迫る。

ナフテン系ベースオイルに特化し、我々の暮らしを支える三共油化工業(株)。国内の製造施設で活躍する若手エンジニア2人に仕事術ややりがいなどを、販売をリードする中堅営業の方には併せて製品の特徴なども聞いた。

◎屋宮 基史さん/製油部/2019年入社/理工学部物質応用化学科卒(写真左)
◎岩田 七海さん/品質管理部/2022年入社/理工学部物質応用化学科卒(写真中央)
◎大島 信治さん/営業部/2003年入社/経済学部経済学科卒(写真右)

チームワークで、安全と品質の確保に努める。定期点検時に装置が稼働する喜び・一体感は絶大(屋宮さん)

大学は物質応用化学科で、化学全般を学んでいたことから石油精製の業界も選択肢の一つでした。企業選びにおいて決め手となったのは、エンジニアの父によるアドバイスでした。当社と関わっていた経験をもとに「三共油化工業さんはいい会社。本社工場も首都圏(千葉県市川市)にあるので、エンジニアとして腰を落ち着けて働ける。主要メーカーから常に引き合いがあり、安定的に仕事ができるのは魅力」と語ってくれたこと。調べてみると国内屈指を誇る製品とプラントを持ち、競合他社も少なく将来性もあると感じ、迷いなく志望しました。

入社後1カ月間は新人研修があり、製油部に配属後も約1年はOJTで先輩からマンツーマンに近い形で学べたので安心して仕事を始められました。最初はプラントの仕組みから、どのように原油からナフテン系ベースオイルをつくるのか、さらにつくる過程でどこに危険が潜んでいるかを現場でも学び、簡単な作業からスタート。化学方程式なども、基本の理解にはとても役立ちました。5名が一つの班になる4班体制のもと、先輩の指導を受けながらローテーションで仕事を進める中で、2年目頃には一人でできることも増えました。

現在の仕事はプラントの運転・管理です。塔内中和方式蒸留装置と高圧・高温水素化精製装置の両方に関わり、日々の気候条件から圧力や温度は正常か、五感を働かせて配管に漏れがないかなどもチェック。プラントは常に危険と表裏一体で、少しの異常を見落として操作してしまうと事故になりかねません。怖さを知ったうえで二重三重のチェック体制を敷き、疑問点が出ればすぐに先輩へ質問して対策を練ることを心掛けています。

最も大きなやりがいは、年数回ある機器をいったん停めて再起動させる定期点検のときです。このときはメンテナンス会社などとも連携するので、指示を出したり共通の認識を持ってもらうよう働きかけたりします。大変ではありますが、5日くらいかけて無事に装置が立ち上がったときにはチームで一つのことをやり遂げる一体感も得られました。また当社のナフテン系ベースオイルはタイヤの原料などにも使われるので、社会の身近に貢献できる実感も日々のやりがいとなっています。今後は経験豊富な先輩から「屋宮ならすべてを任せられる」そう言われるような一人前のエンジニアになっていきたいです。

それぞれの仕事シーンと趣味を紹介

プラントのコントロールルームで、装置が安定的に稼働しているかを確認し、まれに機器のチェックもあると屋宮さん。休日はアニメ鑑賞でオンオフのメリハリをつけている。

品質管理は製品出荷の砦として、手順に添って検査を遂行。各部署と話しやすい温かな社風も励み(岩田さん)

高校の頃から化学の勉強が好きで、大学の研究室でも化学工業的な分野を追究。プラントに関する知識を活かしつつ、物性の特徴を把握しての品質管理や分析業務などができる会社を探したところ、最も合致したのが三共油化工業でした。脱炭素化を志向する社会の中で、石油業界は先細りが懸念されていますが、当社は燃料用途以外で産業に必要不可欠な製品を扱っていて社会の需要がまだ先に延びていくだろうと感じたこと、会社見学会や面談を通して丁寧に対話していただいた点で社風の良さを感じたことも決め手になりました。

入社後1カ月間の新人研修で社会人マナーや各部署を回って業務内容を把握し、5月から希望の品質管理部に配属されました。仕事は製品の品質が正常な状態であることを保証するため、試験機や測定装置を用いた検査業務がメインです。原料の受け入れから工程管理、製造、出荷まで、すべてに目を通しています。例えばベースオイルは出荷時にタンクローリーに製品を積みますが、生産時点と積荷時点で性質が変わる場合もあるので、サンプルを出して正常な数値かどうかを確認します。規格に沿った製品になっていなければもう一度取り出し、タンクローリー内を洗浄してから再び積み直して数値を計測することも。それくらい入念に調べ、品質に太鼓判を押せて初めて出荷になります。

普段から気を付けているのは、製品用途ごとに決まった手順での試験を心掛けるとともに、少しでもおかしいと感じたことは見て見ぬふりをしないこと。先輩や上司に相談したうえで自分なりに原因を究明・特定し、それによってトラブルや問題を解決できたというときには大きなやりがいを感じます。製油部とは決まった工程や時間によって、サンプルを抽出したりする必要からコミュニケーションも頻繁に取っています。営業部ともお客様の要望を確認しますが、どの部署も当社は優しい人が多く、話しやすい雰囲気でとても助かっています。

今後は他の部署の意図をよりくみ取れるようコミュニケーションを深め、“製品出荷の砦”となる使命を果たせる存在になっていきたいです。将来的にはお客様の信頼に応え、身につけた知識や技術を後輩やスタッフに伝え、適切に判断・指示ができる存在になりたいです。

それぞれの仕事シーンと趣味を紹介

コンピュータシステムによる品質管理体制のもと、小さな変化も見逃さないよう徹底した品質保証活動をしている岩田さん。休日は趣味の料理に没頭するのが今の楽しみ。

営業は一期一会と顔を見ての対話を大切に。お客様との信頼と、社会貢献への実感もやりがいに(大島さん)

原油は大きくパラフィン系とナフテン系の2種があり、前者は軽質で主にガソリンや燃料に使われ、後者は比較的レアな原油で重質、燃料以外に多く使われています。当社がビジネスの基軸とするのは後者で、高圧・高温水素化精製プロセスを完成させ、ナフテン系ベースオイルの製造に成功。特色ある原油を用いて製造したニッチな素材ながら、タイヤ原料、新聞・雑誌の印刷インク、冷凍機油、発電機に使用される絶縁油、工業用潤滑油などさまざまな業界に行き渡っています。

私は現在、約30社のお客様を担当しており、メーカー直接の取引もあれば、商社経由で卸す場合もあります。当社の製造技術や品質を認めていただいたお客様へのルート営業がメインですが、需要と供給のバランスを取るため、関東圏のお客様とは直接会うことを心掛け、遠隔のお客様とはリモートを活用。直接顔を見て話すことで、齟齬が起きない関係づくりを大切にしています。社内の製造部とも密に連携し、時には工場に出向いて品質や納期の調整を行うことも少なくありません。お客様先の工場で商談するときに、当社のオイルが生産に生かされている現場を見たときには社会貢献への実感が湧いて嬉しいです。

当社の製品はまた、世界の安全基準をクリアし、発ガン性物質を抑える製品であることもポイントで、新規のお客様にはその辺りもアピール。近年は海外からの引き合いも増えており、東南アジアなど開発国から電気絶縁油原料などの問い合わせが増加し、メールなどで頻繁に対応。海外の工場立ち上げに訪れた際には、世界への貢献も実感しました。学生時代に培った国際感覚や英語力を駆使できることもやりがいです。かつて東日本大震災時には、お客様から「御社の製品がなくては困る」と言われ、社会インフラに不可欠な価値を実感。また、いったん結ばれた信頼関係は末永く続く場合が多く、人との絆やネットワークが何よりも大きな財産となっています。

どんなに小さな取引のお客様であっても、一期一会を大切にご要望に応えていくのが自分の営業スタイル。そうした姿勢でいると他の方から紹介を受けて、ビジネスが広がっていく貴重な経験も積みました。今後もナフテン系を核に、国内外の需要にさらに応えていくことが目標。そのためにも誠実でコミュニケーション力を生かしたい若手と、ともに仕事ができたらと思います。

それぞれの仕事シーンと趣味を紹介

パンフレットを手に、ナフテン系ベースオイル製品を説明する大島さん。コミュニケーション力や説明力も豊かで秀逸。趣味はサッカーで、地域の子どもたちにも指導している。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 岩田七海さんが感じる職場の雰囲気
  • 屋宮基史さんが感じる職場の雰囲気
  • 大島信治さんが感じる職場の雰囲気

学生の方へメッセージ

よく言われることですが、企業研究時においては「自分なりの軸」をしっかり持つことをお勧めします。例えば給与が高いか、休日が多いか、やりたい仕事ができるか、人間関係や社風が良いか、興味や学びを生かせるか、キャリアを伸ばせるか、など。これらの中で何を一番大切にするか、どういう優先順位にするかをしっかり考えてみてください。私の場合は職場の雰囲気ややりたい仕事に加え、福利厚生面もチェックしたところ、当社なら長く働けそうだと感じました。さらにニッチながら社会にインパクトがある事業や裁量範囲が大きい仕事内容も魅力に感じ、当社と良い出会いができたと感じています。

また、私の企業研究時はコロナ禍だった影響で、実際に職場を見ることが困難な状況でした。それでもオンラインによるインターンシップに参加したり、できる限り会社見学会に足を運んだりを心掛けました。いろいろな会社を見ることは比較対象を増やすことであり、幅広く企業を見たり話を聞いたりすることが悔いのない選択につながると思います。
<岩田 七海さん>

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プラントでは製油部と品質管理部で話し合いの機会がもたれることもしばしば。高い開発技術や品質管理で、環境に優しく人に安全なナフテン系ベースオイルは生まれている。

マイナビ編集部から

ナフテン系ベースオイルの製造において、国内屈指を誇る三共油化工業(株)。80年超の歴史があるほか、塔内中和方式蒸留装置と高圧・高温水素化精製装置を誇り、そこから生まれる高品質で価値ある製品は、広く産業界から支持を得ている。

今回、若手・中堅の社員の皆さんに話が聞けたが、携わる日々の製品が車のタイヤ、電気設備の絶縁体、印刷インク、プラスチック製品の原料などに使われ、社会の安全・安心や快適を陰で支えていることに誇りを感じていることがひしひしと感じられた。同社は千葉県市川市に本社と製油所(プラント)があり、販売拠点は茅場町の東京営業所という2拠点体制のため、製造から品質管理、そして販売営業という流れもスムーズで、各部署間のコミュニケーションも円滑に図りやすいようだ。品質重視の姿勢のもと、先輩から後輩へ連綿と高度な技術やオペレーション方法が伝承されていることも伝わってきた。

プラント現場は安全性が第一に求められるため、チームでの厳しいチェック体制のもと緊張感が必要だが、休憩時には中堅や若手の垣根もなくオフの話で盛り上がるなど、和気あいあいとした雰囲気も印象に残った。それぞれオフを充実させているのも印象的で、有休や育休制度なども取りやすいという。社内外との連携も密に“ホーム”とも感じられる拠点で、人間力・技術力を着実に高めたい人には魅力に富むフィールドといえるだろう。

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発ガン性物質を選択的に分解する高圧・高温水素化精製装置など、世界最高水準のプラントも保有。安全で安定した操業、生産計画に沿ったオペレーションが日夜行われている。

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