最終更新日:2025/6/4

王子グループ【王子ホールディングス(株)/王子製紙(株) 他】[グループ募集]

  • 上場企業

業種

  • 紙・パルプ
  • 日用品・生活関連機器
  • 薬品
  • プラント・エンジニアリング
  • 電力

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

確かな品質の紙製品を止めることなく作り続けるために環境を整備するエンジニアたち

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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機械や人の動きを改善し、効率よく製品を生み出すシステムを追求

製紙業を中心に多様な事業を展開する王子ホールディングス。グループ会社間での技術や情報を共有しながら、効率や安全、そして環境に配慮したものづくりを行う製造現場を支えるエンジニアたちに仕事の魅力を聞いた。

■日高 宜利さん
王子マテリア株式会社 江戸川工場 工務部 施設課
工学部 電気電子工学科卒業/2008年入社

■里見 颯斗さん
王子ネピア株式会社 江戸川工場 製品課
先進理工学研究科 応用化学専攻修了/2019年入社

国内でプラントエンジニアとしての経験を積み、海外工場の立ち上げメンバーに。自分の成長を実感

私が現在勤務している王子マテリアは、段ボールやお菓子のパッケージなどの印刷前の厚紙である“白板”を主に製造販売しています。通信販売におけるニーズの増加により、段ボールの需要も増えている今、日本国内での展開に留まらず、海外にも拠点を拡大中。各国での市場の開拓に向けて、現地に新規工場を立ち上げることにも注力しています。そんな当社で、紙の製造を担う機械・設備のメンテナンスや新しい設備の更新、ボイラーやタービンのエネルギー関連機器のメンテナンスを担うのが、私が在籍している工務部の施設課です。

入社当初はコピー用紙、雑誌や漫画などに使われる紙を製造する王子製紙の春日井工場所属でした。その後、北海道の工場に異動した後、王子マテリアに移籍となったという経歴を持ちます。扱う製品は違いますが機械や設備のメンテナンスという業務は変わりません。製品によってメンテナンスする上での特徴はありますが、異常があれば早急に修理対応をすることはもちろん、日々の丁寧な点検で異常をきたさない状態をキープするという使命は同じです。製造を担うスタッフたちが機械をどう使っているか、これからどう使っていきたいかをヒアリングし、現場とのコミュニケーションを大切にしながら機械をメンテナンスしていきます。また、現場の作業がスムーズになり、安全に効率よく作業を行えるように環境を変えていく提案をすることも私たちの役割の一つです。

国内の工場で11年ほど経験を積んだ後、マレーシアでの新マシンの立ち上げプロジェクトの一員として3年間現地での業務に携われたことも大きな経験です。日本の各工場で実績を重ねてきたベテランの先輩たちと一緒に仕事をし、その知識の深さと広さに触れて自分自身のスキルアップにも繋がったと思っています。また多民族国家であるマレーシアで工場を運営するには、それぞれの民族の文化に敬意を持って対応することも欠かせないことを学びました。ここで働き方への視点が大きく変わったと感じています。

海外勤務を経て、現在は東京にある江戸川工場での業務にあたっています。ここは都内に位置する工場立地を最大限生かして、首都圏・関東地区のオフィスや官公庁等から排出される機密書類を溶解して、白板紙の原料とする都内唯一の古紙リサイクル工場です。工場がある地域特性で扱う製品、設備が異なるのでスキルの幅が広がる面白さもあります。
<日高さん>

王子ホールディングスの魅力

「さまざまな環境で仕事ができるのが楽しいですね。日本各地の工場はもちろん、海外での業務にも挑戦し、技術はもちろんのこと人脈の幅も広がります」(日高さん)

工場で扱う紙の特性に合わせて設備を調整。エンドユーザーにより良い製品を届けるための挑戦を続ける

大学院では化学工学、プラントなどの分野を研究していました。その知見を活かせる仕事に就きたいと考えて就職活動を行っていく中、王子グループと出会ったのです。その中でも王子ネピアはトイレットロールやティッシュペーパー、紙おむつなどの製造を行っている会社。私たちの身の回りにあるものを作っているということから、自分の関わる仕事が最終的にどのような形でエンドユーザーに貢献していけるのかを想像することができました。

さまざまな製品を世に送り出している王子ホールディングスにおいて、王子ネピアは数少ないB to Cの事業を担う部門。その製品を製造する工場の中で、仕入れた資材や原紙を加工し、紙として製品化、パッケージされて配送されるところまでに関わる多様な機械、その操業とメンテナンスや管理を行うのが私たち製品課の仕事です。製造のための機械そのものの整備はもちろん、機械を操作するスタッフたちの導線や運用の最適化、機械性能向上のための施策なども行っています。

現在私が勤務する江戸川工場では、トイレットペーパーやキッチンペーパーを製造しています。トイレットペーパーは柔らかい紙で少しの負荷でも切れやすく、ミシン目もあります。ユーザーにとっては使いやすいものでも、製造する側にとってはかなり難しい調整が求められます。とても繊細な紙をすごいスピードで巻き取っていく工場の機械は、その日の天候や機械のコンディションなどを考慮した調整が欠かせません。一度切れた紙は製品になりませんし、製造ラインもストップしてしまいます。

課題の多い製造現場で、安定して製品を作り続けることができる、その環境を整えることが私たちの重要なミッションなのです。この江戸川工場は2020年に新しくできた施設。そのため私も工場立ち上げから見守ってきたという経緯もあり、最初の製品が出荷されるのを目にしたときは感動しましたね。このように重要なタイミングに若手を同席させてくれることも、当社の魅力といえるでしょう。

入社6年目になった今、担当する案件の規模や金額も大きくなり、作業の自動化など重要なテーマにも携わることができています。現場環境の改善として、設備の交換や人員配置の体制の改善などを提案し、そのアイデアが実際に採用されるなど、仕事への手応えや自分自身の成長も実感できる今日この頃です。
<里見さん>

王子ホールディングスの魅力

「担当業務の範囲が広いので学ぶことも多いですが、そこで得た経験は次の仕事に活かせます。自分のアイデアを取り入れ新しいことにチャレンジできる社風です」(里見さん)

新しい技術、新しい設備、新しい事業。未知の分野に挑戦するチャンスが広がる

国内のさまざまな工場、そして海外工場での経験によって得た知識で、これからさらにトラブルの少ない製造環境づくりに力を入れていくことが今後の目標です。使いやすい設備、メンテナンスしやすい設備、そして将来の設備更新や技術更新を見据えたバックアップ体制づくりにも取り組みたいと思っています。
製紙の産業だけにとらわれず、他業種で取り入れている技術などにも積極的に触れて、自分たちの仕事にも活かしていきたいですね。製紙はアナログな業界とも言われています。そのため新しい技術、情報、IT技術の導入などにも挑戦していく必要性も感じています。

当社は従業員同士の距離感が近く、部門を超えてコミュニケーションを取れる関係性があることが大きな魅力。私たち機械整備のエンジニアも、製造の現場や生産管理、営業などの考えに触れる機会も多く、みんなでアイデアを出し合って問題解決していける社風があります。
その中で機械を整備するエンジニアとしては、何もトラブルなく機械が動き、製品を作り続ける環境を整えることが、会社に対して最大の貢献です。入社したときから変わらないこの使命を大切に、日々の業務に向き合い続けます。
<日高さん>

当社はコンプライアンスに対する意識が高く、会社として守るべきものをしっかり守るという風土があります。そのため社員としても、そして作られている製品に対しても信頼して働き続けられるのです。
また多くの製品を製造する企業として、環境への貢献にも力を入れています。工場周辺で発生した課題への対策も素早く、社内全体で情報を共有しながらより安全にものづくりを行える体制を整えている点も、誇りを持って仕事に打ち込める理由のひとつになっています。

さまざまな機械の整備を経験し、自分のできることが増えていることを実感。過去の経験が今の成長へと繋がっている、そんな手応えを感じています。
生活必需品を作り、エンドユーザーのみなさんの声をダイレクトに聞けることもやりがいになっています。当社はお客さまからの嬉しい意見、厳しい意見ともに社員で共有される体制になっています。自社の製品が街のみなさんにどう思われているのか、その思いをしっかり受け止めながら、より良い製品、ミスのない製品を作って喜ばれることをモチベーションに、多角的なアプローチでの整備やメンテナンスのあり方を考えていきたいです。
<里見さん>

王子ホールディングスの魅力

国内外に多数の生産拠点を展開する王子グループ。安全第一の環境をキープしながら、工程や設備の改良を図り、高品質な製品を安定して生産・供給し続けている。

企業研究のポイント

社風や仕事の実際は仕事を始めてみないとわからないと思います。しかし企業研究の段階で、実際にオフィスや工場を見学することで、その雰囲気を感じ取ることはできるはず。働いている人たちと直接話をして、リアルな声を聞くことで自分がそこに馴染んでいけるかをイメージしてみることも大切でしょう。みんなが前向きに仕事を楽しんでいるか、そんな視点で会社を見学していくことをおすすめしたいです。

当社では、何か目標がある人、挑戦したい仕事がある人たちが積極的に意思表示できる環境があります。海外で仕事をしたいという声にも、チャンスを用意していることが多いですね。自分の将来を考え、言葉にして行動する、そんな人が活躍できる会社です。
【日高さん】

私自身は大学院で研究していたこととは、近いけれども異なることを仕事にしています。しかし今の仕事をとても楽しんでいるという実感もあり、学生時代の研究や経験にこだわりすぎずに広い視野で企業研究をしていくことも、よい結果に結びつくのではないかと思います。

王子ホールディングスのグループ会社には、紙だけでなく樹脂製品の製造、バイオマス発電などのエネルギー関連など多様な事業を手掛けています。また海外展開にも力を入れているので、キャリアの選択肢も多様です。企業研究を通じて自分の本当にやりたいことに気づけるかもしれませんよ。
【里見さん】

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担当する部門の枠を超えてコミュニケーションを取りやすい同社。グループ会社間での異動もあり、知見や人脈、経験を広げながら活躍することができる。

マイナビ編集部から

創業から150年の歴史を誇る王子ホールディングス。日本国内における洋紙生産のパイオニアとしての実績は多くの人が知るところだろう。

近年では製紙以外の分野にも事業を展開。段ボールや板紙、ティッシュペーパーやトイレットロール、印刷用紙、特殊紙に加え、パルプやエネルギー、植林、木材加工などの資源環境ビジネスにも力を入れてきた。紙を作る上で欠かせない森林資源、それらを育てること、そして製造した紙をリサイクルとして活かしていくこと、環境に優しい紙の開発といった取り組みにも関心を寄せてきた。多くのグループ会社を擁し、それぞれの会社で専門性を高めながら事業拡大を続けている。

そんな多角的な事業展開を行う同グループだが、製品を作る現場で活躍するプラントエンジニアの基本的な業務内容には共通する点が多いという。もちろん今回取材に対応してくださった二人のように、勤務する会社によって製造する製品が異なることから、それぞれの特性に合わせたエンジニアリングが求められるが、いずれの環境でも変わらないのは「製造を止めないこと」「より製造しやすい環境を整備すること」。

グループ会社のスケールメリットを活かし、各社の成功事例などを共有や技術交流をしながら、より良い製造環境づくりに取り組んでいることが伝わってきた。技術者としてのスキルを磨きたい人が、その想いを追求できる環境があるだろう。

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海外への事業展開、新技術の導入なども増え、プラントエンジニアが活躍する領域が広がっている同グループ。好奇心や探究心を活かして、未知の分野に挑戦していってほしい。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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