最終更新日:2025/6/2

(株)笠原建設

業種

  • 建設
  • 建築設計
  • 住宅
  • 住宅(リフォーム)
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
新潟県

取材情報

記事で読む社会科見学

糸魚川市の大地を作り、建築を作る。私たちは、ふるさとを作る仕事をしています!

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人々の暮らしを作る土木・建築の仕事はやりがいに溢れています。

■土木部 係長
  小日向 篤さん(写真左)

■建築部
 中川 美紀さん(写真中央)

■土木部
  野本 麻衣子さん(写真右) 

糸魚川市、上越市で土木・建築を手がける笠原建設。特に地元の糸魚川市では数多くの工事を手がけ、まさに「地域を作る」企業となっています。その現場では女性がおおいに活躍し、建設と関係のない学部から入社した社員も大きく成長しています。
今回は多くのことを学び、現在はプロフェッショナルとして現場を任されている社員の方々に、入社の動機から、忘れられない経験、やりがい、今後の目標まで、語っていただきました。地域を支える建設の仕事、その現場で活躍する社員の実態を紹介いたします。

どんな工事も誰かが経験している。技術の蓄積があり、学びがある会社です。

私は上越営業所で施工管理の仕事をしています。当社は糸魚川市では元請けの仕事が多いのですが、上越市の場合は協力会社としての仕事も多くなります。毎日「いかに利益を出していくか」をテーマにして仕事に取り組んでいます。順調に工事が進み工期が早く終わって、予想以上に利益が出ると、嬉しいですね。それに協力会社として他社と仕事をすることは、学びの機会でもあります。今までのやり方を見直すなど、自分の仕事に取り入れるようにしています。

上越市では地域性の違いからか、糸魚川市でやったことがなかった工事を手がけることも多いです。毎日新しいことをやっています。長い歴史を持つ当社には、多彩な人材がいて技術の蓄積があります。「どんな種類の工事も、誰かが経験しているんですね」と言われることもあるくらいです。ですから、大抵のことは社内の先輩に聞くことができます。わからないことを聞ける先輩がいるのは強みだと思います。
土木部の特徴として、「協力的」という言葉が当てはまると思います。困ったときにはみんなで助けてくれますし、先輩が後輩を支え、助け合える社風があります。以前、豪雪で私が手がけていた工事が中止になってしまったことがあります。そのときは雪崩の処理など、真冬に毎日現場まで除雪に出かけていました。なかなかつらい時期だったのですが、そんなときに先輩が「俺もこんなことがあってね……」と、体験談を交えて励ましてくれました。とても、ありがたかったです。土木部内の旅行や納涼会、社内忘年会、ボーリング大会など、社員はみんな顔見知りです。お互いに相手の気持ちを理解することができ、何事にも結束してあたれる職場だと思います。

今後の目標は、笠原建設をもっと大きな会社にしたいですね。ベテランはもちろん、20~30代がどんどん活躍してくれたら、と思います。時代は若手が作るもの。若い社員が力を合わせて、会社の成長を実現したいです。
(土木部 係長 小日向 篤さん)

先輩社員の休日

「同僚と一緒にゴルフに行くこともありますが、結婚して2年目なので、休日は妻と過ごすことが多いです」と小日向さん。奥さんも笠原建設の社員だ。

ふるさとの青空の下で働きたくて、知識はなかったけれど土木の仕事を選びました。

私は土木の施工管理の仕事をしています。工期内に工事を完成させるための工程管理、図面通りにできているかチェックする出来形管理、規格を満たす構造物を作るための品質管理をはじめ、安全、環境、コスト等を管理しながら現場の協力業者をまとめ、土木工事を完成に導きます。工事を完成させるためには、現場のみなさんとイメージを共有することが大切です。意図を言葉でしっかり伝えることで、コミュニケーションの充実を心がけています。

私は3年前に2級土木施工管理技士の資格を取得したのですが、現場代理人として担当した最初の工事は忘れられません。川に堰堤を作る工事を行う場合、まず、川の流れを迂回させ、現場を水の無い状態にして工事を行うスペースを確保する必要があります。その工事が現場代理人としての初仕事でした。今までは先輩から指示を受けて動いていたことが、全ての図面を見て、金額も決めて……と、全て自分でやらなければいけなかったので、なかなか大変でした。雨が降れば水量も多くなります。迂回させた川は直径3メートルの管の中を流れるようにしていたので、常に心配でした。工事が終わったときはホッとしました。

大学で林業を学んだ私は地元・糸魚川市に戻ることを前提に、青空の下でできる仕事を探していました。当社の企業説明会に参加し、新幹線や河川の工事現場を見学して「こういう仕事もあるんだ」と土木に興味を持ちました。また、ベテランの女性技術者の方も同行してくださり、女性が活躍できる仕事なんだと安心しました。入社後は橋梁工事の現場につくことになり、そこで親しみやすい先輩方から必要な知識を教えてもらいました。とにかくたくさん質問をしていましたね。

土木のことはまったく知らなかった私ですが、入社してわかったのは、私たちの仕事がこの地域で生活する多くの人たちの基盤を支えているということです。「地元の建設業がないと、地元の暮らしが成り立たない」、それは、大きな発見でした。さらに、当社は土木も、建築も手がけ、幅広い工事を通じて、ふるさと糸魚川市を日々作っているんです。それが土木の魅力であり、当社の魅力だと感じます。
(土木部 野本 麻衣子さん)

先輩社員の休日

「休日は撮りためたドラマを見てリフレッシュします」と野本さん。「仕事では、もっと利益のことを考えたり、現場をよくしていきたいですね」

糸魚川市に恩返しができたかな、と思いながら仕事をしています。

私は建築部で施工管理の仕事を行っています。協力業者をまとめ、安全、工程、品質、コスト、環境の管理を行いながら工事を完成させます。建築物が完成したときに、その場所を見るのが好きです。お客様から「良くしてくれて、ありがとう」とお礼を言われることがあります。完成した建築物を見るたびに、ふるさとを作る仕事をしているんだ、と実感します。自分を育ててくれた糸魚川市に、恩返しをしているような気持ちになるんです。

私はプロダクトデザインを学んだのですが、会社説明会で建築部長の話を聞いて「大変そうだけど、面白そうだな」と感じ、入社しました。建築部にはベテランの女性社員がいて、同期も女性でした。働く環境整備に前向きな会社の姿勢が心強かったです。建築の知識が全くない状態で入社した私は、現場で必要なことをひとつひとつ学んでいきました。それは学校で建築を学んだ人も、そうでない人も一緒だと思います。その結果、2級建築施工管理技士の国家資格を取得しました。この資格を取ると施工管理技士の証として、ヘルメットに1本緑の線がつきます。自分のヘルメットにこの線がついたときは、うれしかったですね。

2級の資格を取ったあと、糸魚川市にある「道の駅マリンドリーム能生」の改修工事をまかせてもらいました。自分が間違ったら工期もコストも大変になる大仕事。お客様、協力業者と打ち合わせを綿密に行い、とにかく話を聞くようにしました。そして大事なところでは先輩に相談もしました。毎日胃が痛くなるような思いで、責任を果たすべくがんばって、ついに工事が完成したときは、本当に感動しました。
そのあと、なんと先輩がお祝いで焼き肉をおごってくれたのです。「よくやったな」と褒められたときには、思わず嬉しくて泣いてしまいました。
今の目標は1級建築施工管理技士の資格を取得すること。ヘルメットについた、緑の線を2本に増やしたいです。
(建築部 中川 美紀さん)

先輩社員の休日

「当社はスケジュール通りに休日が取れます。有休も取りやすいです」と中川さん。「休日は家でゴロゴロしたり、食べ歩きに遠出したりしています」

企業研究のポイント

企業研究にあたっては、今までやってきた勉強も大切ですが、そこに縛られず、視野を広くし、いろいろなことに興味を持つことが重要です。様々な企業について調べ、知ることは、世界が広がるということです。その結果、自分に合った仕事に出会えるかもしれません。実際に、当社は学生時代に建設以外の勉強を学んだ人も入社して活躍しています。
新しく何かを知ることが楽しいことであるならば、企業研究活動も実は楽しいものなのかもしれません。自己分析などを通じ、自分の可能性をとことん考える。企業の人と出会い、仲間と知り合う。自分の思いや熱意を担当者にぶつけてみる。そんな経験を楽しみながら、自分の未来をつかんでほしいと思います。
それから、仕事ではコミュニケーションが重要になります。誰とでもきちんと話せることは大切です。学生の皆さんも年上・年下関係なくいろいろな人と話をして、コミュニケーション能力を磨いてみてください。それは将来、きっと役に立つと思います。

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糸魚川市の能生体育館の新築工事を手がけた笠原建設。公共施設、道路、橋梁など、糸魚川市を歩けば同社の仕事に出会うことが多い。ふるさとを作る企業である。

マイナビ編集部から

創業100年以上の歴史を持つ笠原建設は、主に糸魚川市を中心に土木・建築工事を手がけてきた。市内の土地や建物を見れば、あそこも、ここも、と言えるほど地域に密着し、貢献してきた企業である。同社は社員の現場での学びを重視しており、そのため建設関係学部出身でなくとも、興味があり、熱意がある学生を積極的に採用してきた。女性技術者が多く活躍。産休・育休制度も整備されている。
同社の社員と話をして感じたのは、ふるさと糸魚川市に対する愛着と、その大地を、街を、自分たちが作ってゆくのだという思いである。糸魚川市で暮らし、糸魚川市で働く社員の仕事の記憶が、街や川や道路に刻まれてゆく。それは地元を愛する社員にとって、何にも代えがたい大きなやりがいとなる。そんな社員を支えているのが先輩、後輩の間にある絆だ。若手には、わからなければ先輩に聞き、学んでゆく、という姿勢があり、先輩もそれに応える。ふるさとを作りあげるのは、そうした人と人との身近なつながりである。糸魚川市は、地域を愛する人の手で作られた街なのだと感じた。そして今後も、そうであり続けるのだろう。

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先輩に支えてもらいながら知識を増やし、一人前のプロとして成長してきた社員の皆さん。「これからも力を合わせて、ふるさと糸魚川市を作っていきます!」

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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