最終更新日:2026/1/26

(株)表鉄工所

業種

  • 金属製品
  • 建設

基本情報

本社
北海道

取材情報

記事で読む社会科見学

水を地域に活かし、水から人を守る。社会インフラの創造に、熱い思いや技術を活かそう

  • 土木・建築系学部 専攻の先輩

PHOTO

業務改善・技術継承・製品提案―事業の中核を担う社員を紹介

水門や橋梁など幅広い製品づくりを高い技術力で推進し、全道各地の水インフラを支えてきた表鉄工所。同社の事業戦略を司る専務、技術を支える製造、製品を提案する営業3名から事業内容や仕事のやりがいを伺った。

■表 雄仁さん/専務取締役(写真中央)
■星川 英貴さん/製造部・工長(写真右)
■小林 裕典さん/札幌支店 営業部(写真左)

社内の業務IT化と製造業DXを同時に推進。ベテランから若手までが働きやすい環境を創造したい(表さん)

首都圏の情報企業でシステムエンジニアをしてきた経験も活かし、価値ある事業を未来へ継承していきたい。その思いで専務として総務・人事なども担当しながら業務のIT化推進とともに、製造DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいます。

当社は北海道第二の都市・旭川で創業し、設立からは60年以上北海道の水資源活用へ貢献してきた実績と伝統ある老舗企業です。古いものと新しいものが同居する中で、できるだけ最新のIT設備やシステムを導入し、若手社員も働きやすい環境を整えていくことが使命だと感じています。例えば積算や設計図面、事務処理も紙からPCやタブレット端末へと切り替えるとともに、社内の実績や資料もクラウドを利用して、スマホなどからもいつでもどこでも見られる環境づくりを推進。郵送の手間も省けるなど、作業効率化の成果も上がり始めています。仕事の効率が上がることで完全週休2日体制が強固なものとなり、社員がより健康的に働きやすい環境となるでしょう。

一方、設計において当社はCADシステムを1980年代から導入。現代表取締役が設計エンジニアでもあったことから3DCAD「SolidWorks」や3D プリンターなどもいち早く導入し、設計の効率化や品質の向上に努めてきました。画像認識ソフトを使って水門などをモデリング、ITを駆使することで設計力は格段にアップしています。

また製造部でもファイバーレーザー加工機や5軸加工機を導入し、生産性を向上させているほか、3次元測定器なども使って製品の寸法を精密に割り出すなど、果敢にDX化を進めています。人手不足と言われる中で工場の自動化・作業の効率化を推進し、少人数体制ながらも品質と納期をきちんと達成し、お客様から変わらぬ信頼を得るようにしています。

今後もIT技術の進化には敏感に反応し、良きモノづくりの伝統は継承しながらも作業の効率化から社内制度の見直し、新たな仕組みづくりにチャレンジしていきたいと考えています。若手からベテランまでやりがいをもって働ける環境を創造するとともに、ベテラン社員と若手との良き橋渡し役にもなって、社内活性化に努めていきたいと思います。

会社の魅力やオフの顔を紹介

「当社は長年培った技術力が強み。DXを推進しながら、粘り強く探求心ある若手を求めています。ベテランから技術継承を果たし、事業を未来につなげたいですね」と表さん。

モノづくりや試行錯誤が好きなら仕事は面白い。携わった水門などを見ることもやりがい(星川さん)

職業訓練校で機械工作を学び、技術職として働ける職場を探しているときに、表鉄工所と出会いました。最初はCAD設計志向があったのですが、「製造部で働いてみないか」と会社の要望があり、製造現場一筋で機械工・組立工としてキャリアを積んできました。

仕事はMC(マニシングセンタ)という切削工具が格納されたコンピュータ数値制御フライス盤数台を使って、金属材料の切断・加工や部品の製作などを行っています。水門や樋門に関わる部品製作がメインで、大きなものでは自動開閉ゲート、小さなものでは農業用ゲート、油圧のバルブ、配管のためのフランジまで、金属製でステンレス製が多いです。

日々の仕事はMC複数台を自動運転させながら、次に加工する金属材料の準備をするといった流れで進みます。切断のための刃物を使う機械のため、安全管理は徹底。上司の指示のもと機械をメンバーに割り当てるのも私の役割です。自分の担当する部品は工程の順番を考え、治具なども使いながら納期に間に合うように製作しています。

設計部門や生産管理部門から設計図面と材料をもらい、まずは、どういう手順で加工するとよいかを考えます。部品単体だけではなく、組立後の完成形をイメージしながら、前工程や後工程も考えたうえで製造全体が効率よくスムーズに作業が進むように心掛けています。

それによって計画通り、また自分たちの思惑通りにうまく製品が完成したときは大きなやりがいを感じますし、品質検査後に製品を世に出せるという達成感も格別です。本社工場のある旭川周辺は多くの川が流れており、自分が手掛けた水門ゲートや開閉機器が川の本流や用水路付近に建っているのを見かけることもあります。周辺をドライブしたりしていると「ああ、あれは当社が納品したものだな」と感じる喜びも大きいです。私は機械いじりが好きで、マイカーの修理点検や改造までが趣味。そこで培った知識・スキルも、鋼構造物づくりに生きていると感じるので、似たタイプの人はなじみやすいと思います。

工場には幅広い世代の社員がいますが、モノづくりが好きな仲間といった感じで、意見交換や連携・相談がしやすいです。今後は機械設備の更新をスムーズに進めながら、モノづくりが早く楽になるように稼働率をアップしていくことが目標。モノづくりに興味ある若手社員を迎え、さらに社会インフラに欠かせない製品づくりに貢献していきたいです。

会社の魅力やオフの顔を紹介

「工場は工程間の連携も良くチームワーク抜群。アウトドアの趣味を持つ人も多く、何でも話せる関係」と星川さん。機械いじりが好きで、趣味は愛車改造やドライブ。

官公庁への提案で、案件獲得と土木施工の醍醐味を味わう。営業と現場統括両方できるプロへ(小林さん)

学生時代に土木系を学び、建設系の会社で営業から施工管理までを経験したのですが、もともとやりたかった土木系を志したときに見つけたのが表鉄工所でした。公共工事を中心に水門や橋梁などは社会インフラとして安定需要があり、老舗として実績も豊富な当社は将来的にも安定した生活基盤が築けると思い、入社を決めました。

現在は札幌営業所で道南や道央を中心とした工事の需要に対応し、入札のための積算業務や現地調査を行っています。お客様は国・道・市町村がメインで、できるだけ早く公共工事の情報をつかみ、現地調査を行ったうえで入札の準備を進めることを心掛けています。ゼロカーボン(脱炭素)が求められる近年では、新設よりリニューアルによって長寿命化を図る動きが顕著ですが、新規も修繕も両方に対応しています。

入社後、初めて入札に参加し、河川から水を取って農家の田畑へ流すための取水施設の受注に成功したときは純粋に嬉しかったです。土木事業者に依頼する形で工事が終わり、ゲートが完成。きれいな護岸が出来上がり、河川から水を適切に取水してゲートから田んぼに続く用水路へ流れていく様子を見たときは、農業にも貢献できたと感動しました。

当社は水門だけではなく、その上部に取り付ける自動開閉器まで、金属加工技術によって一式を作って提供できる点が強み。調査から入札まで関わり、当社に落札したときにまず一度目の喜びを味わい、工事が始まって進捗管理を行った末に現場で完工したときは2度目の喜びを体感。一案件で二度達成感を味わえるのは、当社営業の醍醐味です。

官公庁のプロジェクトを請け負う一方で、土木事業者からの要望を受けて機械や部品を納入することもあり、土木事業者への製品営業や見積書の作成・提出、取引先への製品営業を行うこともあります。

当社は製造も営業も、経験豊富な先輩が揃っていて、技術や提案スキルは聞けば何でも教えてもらえる環境です。文系・理系問わず、やる気さえあれば必要な資格なども取得することが可能。私もさらに知見を得て、将来的には単なる営業だけでなく現場代理人ができるようなプロフェッショナルな存在を目指していけたらと思います。

会社の魅力やオフの顔を紹介

「会社はベテランが揃い、土木や機械以外からも成長が可能。モノづくりが好きな人はぜひ」と小林さん。オフは家族一緒に海山を楽しむなどアウトドアでリフレッシュ。

企業研究のポイント

【表さん】当社の仕事は公共事業がメインです。まちづくりやモノづくりに興味がある人はこの業界と相性が良いかもしれません。工場では水門ゲートや、時に橋桁などを作ることもあり、モノづくりの醍醐味が味わえます。製造職は技術が身につくのが5年、一人前になるのは約10年が必要。長期的視野に立ち知識・技術を積み重ねることが重要です。またIT系が得意な方であれば、業務効率化のためのシステム構築や保守、工場の自動化・省力化に力を発揮することができます。企業研究の際は、自己分析をして自分と相性の良い業界を探してみてください。

【星川さん】MCなどの機械はコンピュータ制御によってモノづくりを行います。一から先輩社員が教えますが、自分で不明点を調べたり、メーカーに問い合わせたり、新しい機能があれば触ってみたり、探求心・挑戦心も重要です。自分の手を動かしてみる、機械いじりが大好きな方はこの業界と相性がいいかもしれません。企業研究の際はその企業で自分がどのように成長していけるかもイメージしてみてください。

【小林さん】この業界は土木系や機械系の人と相性が良いとは思いますが、文系や専門分野以外の人でも前向きな気持ちがあれば、先輩方はみんな面倒を見てくれる会社です。北海道の案件が大半を占めますので、北海道の地域貢献にもつながります。企業研究の際は、自分の大切にしたい軸を設定したうえで様々な企業を比べてみてください。

PHOTO
部署や役職は異なるが、和気あいあいと何でも話しやすいアットホームな雰囲気がある同社。さらに若手を迎えることで、組織の若返りと活性化を図りたい考えがある。

マイナビ編集部から

表鉄工所は北海道を拠点に、貴重な水の保全や有効活用に長年貢献してきた会社だ。水門をはじめ橋梁、水管橋、除塵機、その他鋼構造物まで幅広い製品を、部品の設計製作から現場での据付や施工メンテナンスまで、一貫した管理・施工体制でサポートしてきた。

本社・工場のある旭川市をはじめ、国土交通省や北海道開発局など官公庁、建設・土木事業者などからの信頼は厚く、確かな技術と徹底した品質管理に加え、NCやMC、溶接ロボットのメカトロ設備などを備えた充実した工場とともに高い技術力の蓄積が強みだ。現在の表社長がエンジニア経験から3DCADなどをいち早く導入するなど、進取の精神や挑戦心を継承。専務取締役はIT系企業のSE経験をもとに、さらにDX推進に着手している。効率化が進むだけでなく、若手・中堅技術者からも「専務が細かいところも見てくれるので、働く環境が良くなってきていると感じます」との声も聴かれた。休日は、趣味の合う仲間たちがアウトドアを楽しむなど、年代を超えて交流できる環境も魅力的だ。

水門を普段意識する人は少ないだろう。だが、水と共にある地球に暮らす私たちには欠かせない社会インフラであり、今後も更新していくことで社会は安全かつ快適に保たれる。ニッチながらも水門周辺の鋼構造物とその製造技術を追求してみたい、自然と都市のバランスの取れた北海道を拠点に仕事がしてみたい、そんな人にぜひお勧めしたい会社だ。

PHOTO
本社と工場は大雪山のふもとの盆地、北海道第二の都市・旭川に構える。水と共に歩む会社として川周辺の幅広い製品づくりに定評があり、公共事業を中心に安定感は抜群。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. (株)表鉄工所の取材情報