最終更新日:2025/6/30

第一電通(株)

業種

  • 機械
  • 機械設計
  • 精密機器
  • プラント・エンジニアリング
  • 重電・産業用電気機器

基本情報

本社
東京都

取材情報

学生時代の学び・経験、どう活かせている?

製造現場の自動化・省人化に欠かせないナットランナーやサーボプレスを開発・製造

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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学生時代の学びをベースに更なる高みをめざし続ける。

1952年の創業以来、「締付」「圧入」に関わる製品で自動車業界を支える「第一電通(株)」。1975年には世界で初めて電気式ナットランナーを開発。ナットランナーのパイオニアとして、世界30カ国と取引しています。

今回は、技術部や製造部、技術開発本部で活躍する先輩社員3名にインタビュー。現在の仕事に学生時代の学びや経験がどのように活かされているのか、仕事のやりがい、キャリアビジョンについて、たっぷり語っていただきました。

●横山 瑞樹さん(技術部 機械設計/2023年入社/福井工業大学工学部 機械工学科出身)※写真中央
●古田 陸海さん(製造部 サービス/2023年入社/中日本航空専門学校 航空整備科出身)※写真左
●袋井 翔太さん(技術開発本部 開発/2013年入社/中部大学工学部 電気システム工学科出身)※写真右

学生時代に習得した物理学とコミュニケーションスキルを活かして、設計業務に携わっています

小さい頃に見たロボットアニメをきっかけに、機械工学科に進学しました。大学ではモノづくりについて幅広く学びながら、機械設計に欠かせない強度計算を深く掘り下げるなど物理学について探究。一方、プライベートでは大阪にあるテーマパークの年間パスポートを購入し、友人たちと毎月旅行に行くなど、充実した日々を送っていました。旅行資金のために始めたアルバイトでは、アパレルや飲食店での接客を通して、初対面の人と関係を構築するスキルを習得できたと実感しています。

就職活動では機械工業に関わる仕事を軸に、地元である岐阜県の企業を調べました。何社か情報がヒットする中、もっとも惹かれたのは、世界30カ国と取引する当社です。さらに詳しく調べると、電動でボルトやナットを締結する工具であるナットランナーを組み込んだ設備を開発していることを知り、おもしろそうだと直感! 入社の決め手となったのは、設計の上流から下流まですべての工程に関われる環境です。

入社後1年間の研修を経て、装置の設計を行う機械設計に配属。現在は先輩の指導を受けながら、簡単なハンディ装置の設計で経験を積んでいる最中です。設計業務では大学で学んだ物理学のほか、旅行で得たスケジュール管理スキル、アルバイトで得たコミュニケーションスキルが活かされていると感じています。社会人になって得たスキルの一つに、タスク管理があります。紙にやるべきことを書き出しながら優先順位を付け、完了した作業は斜線で消すというのが私のスタイル。これにより業務をスムーズに進め、ミス防止につながっていると感じています。

まだ経験が浅いため苦労することもありますが、初めて一人で設計したハンディ装置が実際にカタチとなり動いたときは本当にうれしかったです。今後は一つの設備を一人で担当できるまで、さらに設計のスキルを磨きたいと思います。
(横山 瑞樹さん)

「第一電通(株)」の魅力

「先輩方はとても親切で、分からないことがあればすぐに聞ける環境が整っています。有休も取得しやすく、プライベートを大切にしながら仕事を楽しんでいます」(横山さん)

20年以上経過した古いプレス機をバラしてきれいに直し、動かす瞬間はとても楽しい!

小さい頃から飛行機に興味があったため、航空整備科に進学して、飛行機の構造や整備について学びました。中でももっとも夢中になったのは、実際に飛行機に触れる実習です。実習では仲間と協力して、一つのことを成し遂げるおもしろさを味わいました。プライベートでは、休みのたびにバイクで遠出。お気に入りは、長野県茅野市街から松本市の美ヶ原高原までを結ぶビーナスライン。大自然の中で美味しい空気を吸い、癒されていました。ほかにも飲食店のホールとキッチンでアルバイトを経験し、幅広い年齢層のお客さまとの交流を楽しみました。

就職活動では、学校で学んだ知識を活かせる会社を軸に設定。当社は先生からの紹介で知り、さっそく会社見学に参加しました。工場を案内してもらった際、自動でネジを締める機械やプレス機など初めて見る機械を間近にし、好奇心が刺激されました。ほかにも私が大好きなバイクや自動車のメーカーと取引があると知り、第一希望としてエントリーすることに。入社するまで技術職に対して厳しいイメージを持っていましたが、当社はすぐに馴染める雰囲気で驚きました。先輩はやさしい人ばかりで、職場はとても和やかで居心地のいい空間です。

現在はサービスに所属し、自社製品であるプレス機のメンテナンスや修理に携わっています。プレス機は小さいもので50cm、大きいもので170cmです。お客さまから不具合の連絡をいただいた後、現物を送っていただき、修理の見積もりの作成から作業がスタート。見積もりが承認されたら、必要な部品などを手配して、不具合を解消します。学生の頃から機械に触れる時間が多くあったため、消耗品の交換や簡単な部品交換はすぐに任せてもらえました。定期点検では取引先の現場に足を運ぶことが多く、そこではアルバイトで習得したお客さまとのコミュニケーション術を活かしています。

納品してから20年以上経過した装置が持ち込まれることもあります。最初はまったく動かなかった装置をきれいに直し、動き出す瞬間は毎回やみつきになりますね。さらに知識やスキルを深めて、プレス機以外の装置も担当できるようになりたいです。
(古田 陸海さん)

「第一電通(株)」の魅力

「有名自動車メーカーや鉄道会社と取引があります。当社の製品はエンジンやギアなど重要部位の製造に使用されるため、社会貢献を実感できるのも魅力です」(古田さん)

電気設計で培ったスキルを活かし、開発として市場ニーズにマッチする製品を手がけています

小学生の頃から理科が得意で、漠然とロボットを動かしてみたいと考えていました。大学は電気システム工学科に進学し、電気の知識を幅広く習得。さらに「安価な素材を使用した太陽光電池」がテーマのゼミに参加し、卒業研究を論文にまとめて、学会での発表を経験。そんな中、勉強の息抜きとなったのは、大好きなバイクで走る時間です。就職活動を始めた頃、ゼミのテーマが縁となり当社との出会いがありました。誰もが知る自動車メーカーなどの大企業と取引があるほか、グローバルに事業を展開していることを知り、興味を持ちました。入社の決め手は、製造現場に欠かせないニッチな装置を手がけているという安定性です。

入社してから7年間は電気設計として、締付や圧入に関わる装置設計を担当。お客さまからヒアリングした仕様に応じて、制御盤の設計や装置のプログラミングを行っていました。現場でお客さまと会話する中で、「もっと○○すれば使いやすくなるのに」「○○という機能があったらいいのに」という気持ちが強くなり、自ら開発へ部署異動を願い出ました。現在は開発として、コントローラーの設計に携わっています。この業務に欠かせない市場ニーズ調査には、卒業研究で習得した「目的遂行に必要なデータを集めて分析する」スキルが活かされています。

メーカーの開発としてのやりがいは、お客さまから「使いやすいね」「助かりました」などの感謝の言葉をいただく瞬間です。仕事では自動車やバイクのテストワークに立ち会う機会もあり、大好きな自動車やバイクの開発の裏側を垣間見ることができます。目の前の部品が、あのモデルのエンジンに組み込まれる……なんて想像するだけでも、ワクワクします。直近の目標は、新型コントローラーの開発をすることです。そのコントローラーが数年後も現場で活躍できるよう、大切に育てていきたいと思います。
(袋井 翔太さん)

「第一電通(株)」の魅力

「さまざまな製造現場の組立自動化を支える当社の製品は、大手自動車メーカーからも高く評価されています。締付や圧入という組立に欠かせない技術が自慢です」(袋井さん)

企業研究のポイント

学生のみなさんの想像を遥かに超える多種多様な企業が、社会を支えています。まずは、身近な人や大学のキャリアセンターの先生などからさまざまな情報をもらい、視野を広げてください。私は取引先の多さに惹かれたのですが、設計した設備の設置をするために各地に出張に行くことでそのよさを実感しています。
(横山 瑞樹さん)

HPなどの文字情報だけでは、表面的なことしか理解できないと思います。少しでも気になる企業があれば、時間の許す限りインターンシップやオープンカンパニーに参加して、職場の雰囲気や先輩社員の人柄を肌で感じてください。情報収集をする際、私は福利厚生や取引先にも注目していましたよ。
(古田 陸海さん)

企業研究に取り組むにあたり、まずは自己分析を行ってください。「なぜこの学部に進学したのか」「どんなモノが好きなのか」など改めて見つめ直し、興味のあるものを深掘りしてください。興味がある業界のサプライチェーンを調べていくと、自ずとマッチする企業を見つけることができると思います。
(袋井 翔太さん)

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日本の基幹産業である自動車産業を支える仕事には、大きなやりがいが待っている。入社後は幅広く経験を積みながら、締付やプレスのプロフェッショナルをめざせる環境だ。

マイナビ編集部から

創業72年を迎える「第一電通(株)」は、1975年に電動式ナットランナーを開発・製造して以来、電動締結工具の専門メーカーとして大きく成長。その技術力はさまざまな業界で高く評価され、現在は世界30カ国の企業と取引するなど、グローバルに事業を展開している。特徴は設計から据付までのすべての工程をワンストップで行っていること。それを支えているのは、開発、設計、サービス、営業の団結力。今回は異なる職種の先輩にインタビューを行ったが、みな口をそろえて「風通しのいい職場環境が整っている」と教えてくれた。

ほかにも3名に共通していたのが、自動車やバイクが好きということ。自ら開発、設計、メンテナンスした装置が、自動車やバイクの製造を支えていることに、大きなやりがいを見出していることが伝わってきた。「憧れのモデルの開発を間近に感じることができる」と話してくれた袋井さんの表情は生き生きしていた。締付や圧入といったニッチな技術を極めながら、世界の市場で事業を展開する同社。成長と安定を求める学生には、ぜひ注目してほしい企業の一つである。

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自動化組立設備の設計、組立、調整、据付を一貫体制で行うためには、職種を超えたチームワークが不可欠。若手が悩んでいたら、先輩がすぐに手を差し伸べてくれるのも魅力。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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