最終更新日:2025/6/1

晃洋設計測量(株)

業種

  • 建設コンサルタント
  • 建設
  • 建築設計
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
栃木県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

設計・補償・測量のスペシャリストへ。中堅・若手社員3人の挑戦と成長

  • 土木・建築系学部 専攻の先輩

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技術力を磨き、街づくりに貢献。地域の人々の安全な暮らしを守る

栃木県足利市に拠点を構え、土木設計コンサルティングや測量・補償コンサルティング等を手掛ける「晃洋設計測量株式会社」。中堅・若手社員3人に入社理由や仕事内容、やりがい、今後の目標などについて伺った。

■建設コンサルタント部 本保優樹さん(2016年入社/工学部卒)
■調査測量部 補償課 小澤成美さん(2019年キャリア入社)
■調査測量部 公文滉大さん(2020年入社/生産工学部卒)

ゼロからのスタートで設計業務に挑戦。自分の書いた図面がカタチになる大きな達成感のある仕事(本保さん)

学生時代は工学部に所属し、情報系の学科を専攻。プログラミングの基礎を学び、研究室ではアプリ開発に挑戦していました。会社選びに当たっては、足利市内の自宅から通える企業を軸に、さまざまな業種・業界の会社を見て回りました。そのなかで佐野市に拠点を構える自動車ディーラーを訪問したところ、「建設コンサルティングを手掛けるグループ会社が、工学部出身の人材を欲しがっている」と教えていただき、これが当社との出会いとなりました。情報系の学科を専攻していた私にとって、建設・設計の仕事は未知の世界でしたが、「知らない分野でも教えてもらいながら慣れていけば何とかなるだろう」ということで、入社を決意。全くのゼロからのスタートでした。

2018年に入社し、建設コンサルタント部の一員として、主に足利・佐野市内の道路の設計に携わっています。建設コンサルタント部では交差点や新設道路の設計、河川改修の設計など、さまざまなプロジェクトを展開。私は、上司や先輩のアシスタントとして、古くなった舗装を新しくしたり、側溝を入れ直したりするための設計など、プロジェクトの一部分を担うことが多いですね。

設計の知識やスキルに関しては、OJTで身に付けていきました。CADの操作に関しては実戦を通して比較的スムーズに習得できましたが、最初のうちは土木関連の専門用語が全然理解できずに苦労する場面も少なくありませんでした。ただ、私が畑違いの分野の出身であることは、上司も先輩も理解してくれており、わからないことがあれば気軽に質問できたので特に不安を感じることはなかったですね。また、ある程度慣れてきてからは、自分で調べながら知識を増やしていくことができました。

仕事でやりがいを感じる瞬間は、自分が設計に携わった道路がカタチになった時です。「この道路、自分が考えたんだよなぁ」という達成感を得られますし、地元のために役立つことができるのは本当にうれしい。今後の目標は、技術士やRCCM(シビル・コンサルティング・マネジャー)といった資格を取得して、さまざまなプロジェクトの主担当として仕事に携わることです。入社から4年が経過し、技術士の受験に必要な実務経験を積むことができたので、できるだけ早期に取得できるよう勉強に励んでいきたいと思っています。

社員は語る

「印象に残っているのは、令和元年の台風19号で越水・決壊した河川の復旧の仕事です。部のメンバー総出でたくさんの図面を非常に短い期間で仕上げました」(本保さん)

補償業務を通して、地域の発展や人々の安全な暮らしに貢献。末永く活躍できる環境も魅力(小澤さん)

足利市内で土木業を営む父の影響を受けて、高校卒業後、建築の専門学校に入学しました。二級建築士の資格を取得した後、群馬県のゼネコンで工場や事務所、保育園などの施工管理を約2年、同じく群馬県に拠点を構える住宅専門の工務店で設計・営業の仕事を約2年半にわたって経験。そんななか、地元・足利に戻って二級建築士の資格を生かせる仕事に就きたいという思いが募り、当社への転職を決めました。

当社に入社後は調査測量部に所属し、足利市や佐野市、鹿沼市など栃木県南エリアを中心に補償業務に携わっています。補償業務とは、公共事業の実施に伴って、建物や工作物などの移転が余儀なくされる際、妥当な移転工法を認定し、その費用や営業補償費を調査・算定する業務です。具体的な作業としては、まずは詳細な図面をつくるため、建物の間取りや仕上げ、設備、工作物などを細かく調査し、記録。現場での作業は、補償課のチーム全員で手分けをしながら調査を行うこと。その後は会社に戻り、書き留めたデータを補償専用のシステムに入力し、正確な図面を作成した上で積算を行う。これが補償業務の一連の流れです。積算は国や県が定める基準に則って進めていきます。数字の間違い一つで金額が大きく変わることもあるので、いつも入念なチェックを心掛けています。

この仕事のいちばんのやりがいは、地域の発展ならびに、人々の安全な暮らしに貢献できること。特に印象に残っているのは、足利市内の通学路の拡幅に携わったときのことです。ここは交通量のかなり多い道路だったのですが、歩道がなく、児童にとって危険な状態が続いていました。そこで道路の拡幅を行うことになり、当社でかなり大規模な補償業務を行ったのですが、一年くらい後にこの道を通り掛かったところ、歩道が設けられ、安全に歩くことができる道路へと変貌を遂げていたのです。地域の人々のお役に立つことができるのは、本当にうれしいですね。

今後の目標は補償業務管理士の資格取得です。受験に必要な実務経験を満たしたら、すぐに資格を取得できるよう勉強に励みたいと思っています。また、当社には個人のライフステージに合わせて末長く活躍できる環境が整っており、実際に仕事と子育てを両立している社員もいます。出産・育児などのライフイベントを経験した後も、仕事を続け、補償コンサルタントとしての経験を積み重ねていきたいです。

社員は語る

「仕事とプライベートを両立できる点が魅力。効率的な仕事を心掛けているのに加え、やるべきことが終わったら早く帰ろうという意識が職場に浸透しています」(小澤さん)

インターンシップへの参加が入社の決め手に。勉強と経験を積み重ね、測量士の取得を目指す(公文さん)

中学生の頃に大規模災害からの復旧・復興の現場を見たことがあり、自分もこういう仕事に携わりたい、街づくりに関わる仕事がしたいと思い、土木の勉強に興味をもちました。大学は故郷の足利市を離れ、千葉県内の大学の生産工学部に進学。測量を含めた土木全般について学びました。地元・足利での就職を視野に入れて会社選びを進めるなかで当社の存在を知り、5日間のインターンシップに参加。調査測量部で現場での測量を経験したり、建設コンサルティング部でCADの使い方を学んだり、空間情報部ではドローンを操縦したりと、濃密な5日間を過ごすことができました。インターンシップを通じて、大学では学べない知識に触れられたことに加え、先輩社員にわかりやすく、丁寧に教えてもらうことができました。また、堅苦しさを感じることも一切ありませんでした。こうした当社の雰囲気の良さにも魅力を感じ、入社を決めたのです。

2020年に入社した後は、調査測量部に配属となり、栃木県南部エリアの道路や河川、山林等の調査・測量に携わっています。勤務時間の8~9割は現場での調査・測量です。まだ測量士の資格を取得していないので、先輩をサポートしながら仕事を覚える日々ですが、測量という仕事の奥深さを感じています。測量の仕事といいますと、毎回同じように測量器をのぞく姿をイメージされる方が少なくないと思いますが、現場によって作業環境は異なります。各現場の特徴を正確に理解した上で最適な技術や手法を選択する必要があるのです。自分の判断で仕事を進めてミスを起こしたら大変なことになりますので、わからないことに直面するたびに上司や先輩に質問するようにしています。

現場に出ていない時間はオフィスでのデスクワークで、現場で観測した座標をもとにCADで図面を作成したり、発注者に提出する成果物をまとめたりしています。基本的な仕事の仕方についてはOJTで覚えていきましたが、測量機器の使い方については大学での校内実習で一通り学んでいましたし、CADの操作方法についても授業で学んだことがありました。その辺りは一定の知見があったので、ハードルを感じることなく仕事をスタートさせることができました。今後の目標は、測量士の資格を取り、自分の現場を持てるようになることです。そのためにも、これまで以上に勉強と経験を積み重ねていきたいと思っています。

社員は語る

「仕事を始めてから、プライベートで出掛けるときにも、道路や砂防ダムの細かい造りが気になるようになりました。いろいろな現場を回れるのも楽しいですね」(公文さん)

企業研究のポイント

“人生100年時代”が到来しつつあるといわれる今日、皆さんには「自分はどうなりたいのか」を長期的な視野に立って考えた上で、“ファーストキャリア”を選んでいただきたいと思います。例えば、プロジェクトマネジメントに興味のある方にとっては、中小規模の会社で、若手のうちに豊富な経験を積める可能性を考えてみてほしいですね。もし皆さんが、「自分の腕一本で食べていきたい」という志をお持ちであれば、現場の第一線で経験を積み重ねていける会社、資格を取得しながら知識やスキルに磨きを掛けていける会社にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

その意味でも、入社した後に実際にどのような仕事に携わることができるのか、インターンシップやOB・OG訪問の際にきちんと質問して明確にしておくことが大切だと思います。エンジニアとして成長していくためには、挑戦と失敗が欠かせません。その点で、若手の失敗を許容してくれる風土が根付いているのか、チャレンジを奨励する雰囲気が浸透しているのかという点についても、自分の目で確かめていただきたいと思います。

専務取締役 谷口雅昭さん

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足利市山川町にある同社の本社オフィス。このほか栃木市、鹿沼市、下野市、壬生町、さくら市に支店、佐野市と群馬県館林市に営業所を構える。

マイナビ編集部から

「晃洋設計測量株式会社」は、栃木県足利市を拠点に、土木設計コンサルティングや測量・補償コンサルティングのほか、ドローンを使った測量、山林管理システムなどの地理情報システムの開発等を手掛け、高度な技術力で住みよい“街づくり”を支えている。

今回、同社で活躍する3人の中堅・若手社員を取材させていただいて感銘を受けたのは、資格取得を目指しながら、自らの業務に対してひたむきに取り組む姿勢に加えて、専門やバックグラウンド、キャラクターの異なる多様な社員がイキイキと仕事に励んでいることだった。企業理念「“ひと“が安心して暮らす 安全な“まち“づくりをめざして」に共鳴する人であれば、誰にとっても働きやすい環境が整っているということだろう。実際、同社の定着率は非常に高く、定年まで勤め上げる社員も少なくない。末永く誰もが活躍できる環境づくりも進め、すべての社員が活躍しやすい環境だ。一言でいえば、晃洋設計測量は“ダイバーシティ先進企業”なのである。

土木や建設、設計、調査・測量の仕事に興味をお持ちの方はさることながら、技術力をたゆみなく向上させながら、自律的なキャリアを築き上げていきたいという方や、地域の発展に貢献していきたいという高い志をお持ちの方に企業研究してもらいたい会社である。

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和気あいあいとした社風で、新入社員にとって馴染みやすい雰囲気。明るく、優しい先輩社員に囲まれ、わからないことがあれば気軽に質問・相談できる環境が整っている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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