最終更新日:2025/8/11

社会福祉法人倣襄会

業種

  • 福祉サービス
  • 教育
  • 幼稚園・保育園

基本情報

本社
京都府

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

ひと足先に未来へ。「ライフエイド」という新しい福祉のカタチを実現するために

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楽しいから続けられる。働きやすいから頑張れる。

未来の福祉を模索する倣襄会。ケアワーカー、管理者として活躍する3名の先輩たちへ仕事とキャリアについてお話をお伺いしました。

◆Y.Kさん(写真右)
2024年入職/グループホームあゆみの家

◆Y.Iさん(写真左)
2014年入職/グループホームあゆみの家

◆T.Kさん(写真中央)
2010年入職/亀岡あゆみデイサービスセンター

介護福祉士を目指した頃のフレッシュな気持ちを忘れず、一層心に寄り添えるケアを(Y.Kさん)

デイサービスの仕事をしていた私は、福祉に興味を持ちました。まだ子どもが小さかったこともあり、子育てしながら働けること、介護福祉士の資格取得が目指せる職場を探していました。倣襄会ならどちらも叶えられると思い、見学してみると自然が豊かで、隣には法人が運営する保育園もありました。にぎやかな雰囲気も私に合っていると思い、入職を決めましたね。
最初はパート勤務で務めていましたが、正規職員の話が出てきました。頑張りを認めてくれたことが嬉しく、子育て中の先輩方も活躍されているのを見て挑戦することを決意。そして1年後、介護福祉士の試験に合格することができました。

私が勤務する「グループホームあゆみの家」は、認知症の9名の高齢者が暮らす施設。入浴や食事などの介助も含め、1日の生活を支えるお手伝いをしています。大切にしていることは、一人ひとりの気持ちに寄り添うこと。笑顔になっていただくために私自身も笑顔で接しています。認知症の方に接するのは初めてで不安もありましたが、毎日顔を合わすと馴染んでくるものですね。厳しい言葉をいただくこともあれば、「眠れない」とおっしゃる方もおり大変なときがあります。しかし「あなたがいてくれてよかった」の一言をいただけたときはこの仕事を選んでよかったと思います。人生の先輩のお話を聞かせていただくことが楽しく、その方の人生の1ページに私たちの日々が残ると思うと嬉しいものです。「夜勤も大変でしょう」と労っていただき、孫のように可愛がってくださることもありますよ。

当法人の魅力は様々です。受験費用の補助や勉強時間の確保など、資格を取るための支援をしてくれる点や、昼食もお得に食べることもできます。夜勤手当も高水準で、無理な勤務もありません。なので、独身の方から子育て真っ最中の方、子育てを終えた世代まで、どの世代の方も働きやすい環境が整っています。休暇申請を提出することで、学校行事にも行くことができるためプライベートとの両立も可能です。介護福祉士を目指した頃のフレッシュな気持ちを忘れないように、これからも認知症の知識を深め、より一層ご入居者に寄り添う介護を心がけます。

皆さんに伝えたい。「介護ってこんなに面白い!」

「入居者さんと一緒に洗濯物を畳みながら笑い合うこともありますよ。家族みたいに過ごすそんな時間が一番楽しいです」(Y.Kさん)

ケアマネジャーや認定介護福祉士の資格にも挑戦!これからも勉強を続けます(Y.Iさん)

倣襄会には、大学時代の実習でお世話になりました。ご入居者や職員の方々が笑顔で楽しそうにされていたことが印象に残り、その雰囲気のよさに惹かれて入職しました。
現在はY.Kさんと同じ「グループホームあゆみの家」で、認知症のある高齢者の生活を支えています。2025年4月からリーダーとなり、職員の声を集めて主任に伝えるなど皆をまとめる立場に。新たな役割を果たすことに不安を感じていましたが、成長を認めてもらえたことは嬉しく思っています。

私が大切にしているのは、ご入居者が自分らしく穏やかに過ごしていただき、少しでも楽しみを見つけてもらうこと。「外に出たい」とおっしゃったら一緒に散歩に出かけます。山が近く自然に囲まれているので、近所を歩くだけでも気分転換になります。また、鉢植えの家庭菜園では花や野菜を育てています。
ご入居者にもいろいろな方がいらっしゃるので、思い通りになることばかりではありません。在宅ケアをしているとき、お弁当の配達やデイサービスを利用されている方のお宅を訪問したときに、拒否され戸惑ってしまったことがあります。そんなときに支えになったのは同僚。「こうしてみたら?」とアドバイスをもらい、すぐに実行。すると、スムーズにご利用者とお話ができるようになりました。また、同僚が抱えている悩みがあれば一緒に考え、助け合いながら働いています。

職員によってケアの仕方が変わることがないよう、当法人では教育体制を統一。教わる先輩によってやり方が違うということがないので、新入職員も戸惑うことなく成長できる環境があります。ICTを積極的に取り入れているのも当法人の強み。また、最近導入されたご入居者の睡眠状態をモニターで把握できる機械のおかげで負担も減りました。浅い眠りのときにはトイレ誘導をしたり、異常を素早くチェックできるようになったんです。
認知症には様々な症状があるので、その方に合わせて対応の仕方を考える必要があります。そこで他の事業所に勤務している同僚と一緒に勉強会をし、事例をもとに話し合います。入職後に介護福祉士と社会福祉士を取得しましたが、これからも勉強は続けたいですね。次はケアマネジャーの資格を取得しようと思っており、上位資格である認定介護福祉士にも興味があります。

皆さんに伝えたい。「介護ってこんなに面白い!」

「自分のしたことで喜んでいただけるのは、やはり嬉しいものですね。大変さとともにやりがいもある仕事です」(Y.Iさん)

ケアワーカーから主任、管理者へキャリアアップ。次なる目標は、特養の施設長です(T.Kさん)

2010年に当法人が「認知症対応型グループホーム」を立ち上げる際に新規スタッフを募集していたので、私も立ち上げに挑戦しようと思ったことが入職のきっかけです。
最初は、グループホームと訪問介護や通所、お泊まりサービスを提供する小規模多機能型居宅介護事業所のケアワーカーをしていました。7年後には副主任となり、現在勤務している「亀岡あゆみデイサービスセンター」へ異動。このときはケアもしつつ、生活相談員としてご家族やご利用者、ケアマネジャーさんへの対応に携わりました。主任のフォローなど、仕事の幅が広がっていきましたね。その1年後に主任となり、3年後にはデイサービスセンターの責任者である管理者に昇格しました。

管理者である私の業務は、法令遵守やコストなどを確認しながら、ご利用者に適切なサービスが提供できているか、スタッフが働きやすい環境をつくれているかをチェックすること。現在はライフ・ワーク・バランスを重視し、残業時間の削減にも取り組み中。ケアをしていると、どうしても「こうしてあげたい」と仕事が増えていきますが、時間外勤務にならないように「1つ増やしたら他の仕事はしない」と呼びかけています。まだ完全ではありませんが、1カ月10時間だった残業が5時間になった人もいます。毎週のノー残業デーも決め、少しずつ効果が出てきているところです。

他にもSNSでの動画配信を行っています。コロナ禍で面会ができなくなったときに、私たちの活動を発信したいと考えてスタートさせました。ご家族だけでなく地域の方々にも福祉に興味を持っていただけるようにレクリエーションやリハビリ、クリスマスやお正月のイベントなど、楽しい時間を過ごしていることを映像で伝えています。動画のアップは週2回。1000人のフォローを目指していたところ早々に到達できたときは嬉しくなりましたね。

現在、私は管理者としてデイサービスセンターと、認知症対応型の通所サービスの2つの事業所の運営に携わっています。将来は法人の経営にも関わり、特別養護老人ホームの施設長にステップアップという目標に向かって、勉強を進めています。

皆さんに伝えたい。「介護ってこんなに面白い!」

「介護は様々なイメージがあるかもしれませんが、当法人の職員は皆で楽しく、和気あいあいとした雰囲気で働いています」(T.Kさん)

企業研究のポイント

学生時代、私は服飾店でアルバイトをしていました。そこで先輩から仕事を教えてもらったり、プライベートでは一緒に食事に行ったりと、多くの社会経験を積むことができました。大学卒業後はアパレル業界で働いていましたが、仕事を続けるかどうか悩んでいました。
そんなとき、祖母が特別養護老人ホームに入居することになり、福祉の存在を知りました。福祉に強い興味を抱くようになり、現在は福祉業界で働いています。

企業研究を行っている学生の皆さんには、アルバイトなどで実際の働く環境を間近で見て、多くの経験を積んでほしいと思います。アルバイトの経験は、将来異なる業種で働くことになっても役立つことがあります。例えば、他の業種のよいところを自分の仕事に応用することで、新しい視点が見えてくることがあります。

私の場合、アパレル業界での経験を介護に取り入れることで、見えないものに対して報酬をいただくという視点で考えることができました。これはアパレル業界での経験があったからこそです。介護は究極のサービス業であり、見えないからこそ自己満足に陥らないようにする必要があると気付きました。
ぜひ、皆さんも多くの経験を積んでみてください。
(T.Kさん)

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固定観念にとらわれず、新しいスタイルの福祉をつくろうとしている同法人。働きやすい職場、よりよいサービスをするため、職員の声を積極的に取り入れている。

マイナビ編集部から

倣襄会は、「あゆみがあるから安心」と言っていただける地域密着型の存在を目指し、福祉サービスを提供してきた。事業所の運営にとどまらず、山の上にある住宅で暮らし、買い物や通院が困難な高齢者を支援するため、毎週2回、スーパーや病院への無料送迎サービスを実施している。利用者のみならず、地域の高齢者の困りごとに応えることをモットーとしている。

65歳以上の割合が35%以上になると予測される未来を見据え、倣襄会は「ライフエイド」という新しい福祉のカタチを創造しようとしている。取り組みはすでに始まっており、職員はモバイル端末を携帯し、インカムで常に連絡を取り合っている。議事録の作成はAIが担当し、介護ロボットや就寝時に利用者の血圧・脈を測定する機器を導入することで職員の負担を軽減。その結果、職員の表情は柔らかく、楽しげな様子が伺える。「どの仕事も大変な面があるのは同じ。介護が特別ということはない」とアパレル企業のバイヤーをしていたT.Kさんの言葉に深く共感した。

倣襄会は特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービスなど6つの事業を展開している。5年先、10年先を見据え、足りないサービスが出てくることを予測し、時代の流れや地域のニーズに応じて新しい介護のカタチを模索し続けていると取材を通して感じられた。

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豊かな自然に囲まれ、澄んだ空気の中で働ける。わが家のように落ち着いた雰囲気を醸し出す外観の施設は1階がグループホーム、2階には小規模多機能型居宅介護事業所がある。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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