最終更新日:2025/7/18

JAうすきたまごファーム(株)

業種

  • 農林・水産
  • 食品

基本情報

本社
福岡県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

安全・安心・高品質な卵を食卓に届けるためのプロフェッショナルの仕事に迫る

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鶏卵生産の最前線で活躍する3名が仕事の面白さや決意を語る

JAグループの一員として43万羽の鶏を飼育し、北部九州を中心に自社で生産した卵を届けているJAうすきたまごファーム(株)。農場、本社で活躍中の3名が、仕事のやりがいや、こだわりを語ります。

(写真右から)
■永岩 成介/南郷農場農場長補佐(2016年入社)

■児玉 美波/臼杵農場(2017年入社)

■佐藤 孝太/本社生産部主任(2017年入社)

入社5年で農場長補佐に抜擢。より高みをめざす【永岩】

●どんな仕事も「最高」と「最悪」の結果を想定する
農場で働くスタッフを「鶏舎管理者」と呼ぶように、ICTでシステム化された最新鋭の鶏舎を管理することが私たちの主な役割となります。より良い管理をめざして、システムの改善を計画したり、一つひとつの作業を見直したりするのですが、その際に、最高の結果だけではなく、最悪の結果まで考えるように心掛けています。鶏は神経質な動物なので、ちょっとしたことで体調を崩しがちです。ひとつの作業を変えることで、どんな効果が見込まれるのか、逆にどんなリスクが想定されるのか、綿密にシミュレーションを行ってから実行するようにしています。慎重に考えはしますが失敗から学んで、より良い飼育につなげることもできるので、後輩にはミスを恐れないようにアドバイスしています。

●生き物に携わる以上、学び続けることが必要
鶏の飼養マニュアルはありますが、個体差があるので、どんな鶏にも100%適用できるとは限りません。また、飼育する上で、これが100点という正解もありません。より良い飼育を追求し、どこまでも学び続けることは、生き物に携わっている以上、当たり前の姿勢だと思います。その点、当社はJAグループの一員であるという大きな強みがあります。グループ内の獣医による勉強会が定期的に開かれ、鶏の病気について学ぶことができたり、養鶏についてのノウハウを、基礎、中級、専門と段階的に学べる研修システムが整っていたりするので、その恵まれた環境を活かして、これからも貪欲に学びを深めていきたいと考えています。

●キャリアも年次も関係なく、やる気や結果を評価してくれる社風
鶏の飼育は奥の深い世界ではありますが、一つひとつの作業自体は決して難しいものではありません。いかに早く作業内容を覚えて、確実に実践していくかに個人の意識が表れるものです。やる気があればチャンスを与えられ、年功序列ではなく、実績を正しく評価してくれるというのは当社の特徴です。私が入社5年で農場長補佐になれたことが、その社風をよく表していると思います。私自身、もっと結果を残し、より広い視野で農場全体を管理する仕事を任されることを目標にしています。農場運営、さらには会社全体の経営にも携われるようになって、飼育数100万羽をめざしていきたいですね。

先輩社員の仕事風景

飼育設備のメンテナンス、スタッフの作業効率化や安全確保に向けた取り組み、本社に対しての提案など、農場長の右腕として永岩さんは多彩な仕事を行う。

新卒入社で鶏の飼育にゼロからチャレンジ!【児玉】

●確認を怠らず、どんな仕事も丁寧に
学生時代に畜産を専攻していましたが主に牛を扱っていたので、鶏の飼育に携わるのは入社してからです。今でこそ笑い話ですが、入社当初は鶏が怖くて、苦労したことを覚えています。それから5年が経ち、エサや水、温度といった鶏の飼育環境を、システムを活用しながら管理したり、病気などの異常にいち早く気付けるようになったりと、仕事を通して成長できていると感じます。日ごろから胸に刻んでいるのは、「確認を怠らず、どんな仕事も丁寧に」という基本。過去には、ケアレスミスで機械のスイッチを入れ忘れ、鶏が産んでくれた多くの卵を台無しにしてしまった失敗経験もあります。仕事に慣れてきたからこそ、基本に忠実に仕事をすることが私のモットーです。

●工夫や努力の成果が、生産量などのデータに反映される面白さ
鶏の飼育には毎日決まった作業も多くありますが、ルーティンワークにみえて実は奥が深い仕事です。ちょっとした工夫や気配りで、鶏が卵を産みやすい環境にすることもできれば、その逆で、気の緩みが鶏にストレスを与えることにもつながります。日々の仕事のなかで感じた改善点を提案し、それが結果に結びついた時には大きなやりがいを得られるもの。この1年、農場全体で、商品にならない規格外の卵をできるだけ出さない方法を考え、その対策を徹底してきました。卵を運ぶための機械の動かし方を見直したり、各機械の連結部分を細かく調整したりといった取り組みの結果、規格外の卵が発生する確率が低下。努力の成果が数字として表れたので、農場のみんなで喜び合うことができました

●たくさんの人に食べてもらえる食品に携わる、やりがいと責任を胸に
卵はどの家庭の食卓にも並ぶ食材です。スーパーに行けば必ず売っていますし、当社の卵が店に陳列されている光景を目にする機会も多くあります。自分が生産に関わった卵を家族や友人が食べて、「おいしかった」と言ってもらえる嬉しさは、この仕事ならではの醍醐味ですね。多くの人が食べるものだからこそのやりがいがある反面、果たすべき責任も大きなものです。安全・安心でおいしい卵を届けるために、鶏についての知識はもちろんのこと、飼育に用いる機械やシステムについてもより詳しく学んでいくことが今の目標です。

先輩社員の仕事風景

1日に数十万個の卵が生産される農場で、鶏舎の巡回、卵のチェックなど、動き回っている児玉さん。作業を効率よく進めるために、事前に流れを把握するように心掛けている。

農場勤務から本社へ異動。各農場の円滑な運営に取り組む【佐藤】

●生き物を扱う責任感から機械について猛勉強!
入社後は臼杵農場に所属して約4年間、鶏舎の管理を行っていました。鶏舎内には様々な機械やシステムが導入されているのですが、トラブル発生時に修理、調整を行うのも管理者の役割の一つです。とはいえ、私自身、最初から機械系の知識が豊富だったわけではありません。まだ経験が浅い頃は、機械が故障しても直し方が分からず、右往左往することもありました。しかし、故障が長引くと、鶏の体調や、場合によっては命に直結しかねません。そのため、分からないことは徹底的に調べたり、メーカーに質問したりして、対応策を一つひとつ身に付けていきました。「何としてもその日のうちに修理しなければ」と、生き物を扱う責任感から、毎日必死で勉強していましたね。

●現場の声に耳を傾け、農場全体の生産成績向上へ
2021年9月から本社に異動となり、仕事内容が大きく変化。約43万羽に及ぶ鶏の鶏卵生産量等のデータをまとめたり、各設備の修理やメンテナンス計画を策定したり、ICT化されたシステムや機械を現場が使いこなせるように指導を行ったりなど、3つの農場を統括して管理、サポートする立場になりました。とはいえ、デスクワークばかりではありません。今でも毎週、農場に足を運び、現場で作業するスタッフの話を聞くことを大切にしています。社員のみならず、パートさんの声にも耳を傾け、現場の作業をよりスムーズに、そして、各農場の生産成績を上げていくことに貢献するのが、今の私の役割です。私自身、農場で働いていた頃には、改善提案を積極的に上司に行っていました。それができる社員同士の距離の近さがあるというのは当社の魅力なので、本社でそれらの意見を取りまとめる立場になった今も、現場の皆さんに寄り添って、判断を下していくことを心掛けています。

●飼育についての幅広い知識やノウハウを修得できる環境がある
当社では2ヵ所の農場で鶏を飼育していますが、管理方法や設備がどの農場も同じというわけではありません。本社に異動して間もないため、覚えなければならない知識が多く大変な面はありますが、鶏の飼育についてより深く、広く知れる環境をチャンスととらえ、積極的に学んでいきたいと思っています。

先輩社員の仕事風景

農場で現場経験を積んだ後、本社に異動した佐藤さん。「当社の仕事には、リーダーシップをとって指揮を執ること、コツコツと地道に作業することの両方が大切です」と語る。

企業研究のポイント

これから企業研究を行う学生の皆さんは、学校の専攻分野に沿って業界検討をされる方が多いと思います。学んだ知識や経験を活かせる仕事に就く、とても意義のあることだと思いますが、これほど選択肢が多く可能性も広がるこの特別な機会に、違う分野にも少し視野を広げてみるのも良いのではないでしょうか。
というのも、社会人になると自社のみならず、取引先、協力会社など、さまざまな人と接することになります。私自身、仕事を通して「自分の知らないたくさんの仕事によって、世の中は成り立っている」と実感します。
少しでも興味のある企業や業界があれば、ぜひ話を聞いてみてください。新たな展開が広がるかもしれません。その中で畜産業界にも目を向けてもらえると嬉しいですね。

「興味がある」ことと、「得意である」、「詳しい」といったことは、必ずしもイコールではありません。「全然分からないけど、なんだか面白そう」、そんな純粋な興味や直感をぜひ大切にしてください。当社の事業である「畜産」は、とても専門的な業界に思われがちですが、決してそんなことはありません。当社自体、まだ設立されて十数年の若い会社ですし、畜産系の学部出身ではない先輩も多く活躍しています。JAグループを母体とした豊富な研修システムなど、学べる環境を用意しています。

人事担当
藤田 朋子

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福岡市中央区にある本社では、人事労務、経理などを担う管理部門、生産から販売に関する統括部署があり、会社全体を把握する役割を担っています。

マイナビ編集部から

「安定」と「挑戦」
JAうすきたまごファームの取材を通して、この2つのキーワードが浮かんできた。

まず「安定」については、JAグループを母体とした企業であるということが、同社にとっては大きな強み。安定した経営基盤のもとで、将来に不安を感じることなく働けること、JAグループならではの専門的な研修や、人的ネットワークを活用したサポートが受けられること、JAグループ独自の配合飼料を使用できることなど、働く場所としても、高品質の卵を生産する企業としても、JAグループの一員であることのメリットは多い。

次に「挑戦」について。JAうすきたまごファームは2008年に設立された歴史の浅い企業であり、成長途上にある。「組織として固まっておらず、試行錯誤の段階なので、レールの上を進むのではなく、より良い方向へとレールを創っていく仕事があります」と、人事担当の藤田さんは語る。取材した社員3名からも、上層部に意見が通りやすい距離の近さ、実力主義で結果を残せば若手のうちからチャンスが与えられる社風など、チャレンジしがいのある企業の魅力を聞くことができた。

「安定」した環境の中で「挑戦」し、キャリアアップしていける。そんな魅力を併せもつ同社にも目を向けて、企業研究を進めていただきたい。

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福岡県宗像市にある南郷農場。ウルトラフレックス機という最新鋭の設備を導入し、鶏ごとにエサを食べる量の偏りを少なくするなど、生産性や品質向上に注力している。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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