最終更新日:2025/6/1

(株)バイオテック・ラボ【正晃グループ】

業種

  • 商社(精密機器)
  • 商社(薬品・化粧品)
  • リース・レンタル
  • 商社(化学・石油・ガス・電気)
  • 商社(医療機器)

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

気になる仕事の実態に迫る!若手社員に聞いた、理化学機器商社の業務とやりがい

PHOTO

研究のフロントラインを支える、伸び盛りの社員たち

学術、医療の進化と密接に結び付いている、最新鋭の理化学研究機器。研究活動を円滑に進める上で、そのタイムリーな供給は欠かせない。入社2、3年目のお二人にご登場いただき、これまでの道程を語っていただいた。

山田 将輝さん
川崎営業所
2020年入社/経済学部経済学科卒

佐久間 彩子さん
川崎営業所
2021年入社/保健医療学部臨床検査学科卒

コロナ禍では、PCR検査機の仕入れに奔走。社会とダイレクトにつながる、仕事の意義を実感

当社は、さまざまな研究施設や製薬会社の創薬部門、大学の研究所などを対象に理化学機器の販売を行っています。目下、私が担当しているのは、国営の研究所を対象とした営業活動です。ここは非常に大きな研究施設で、注目を浴びるコロナに関する研究をはじめ、遺伝子組み換え食品、医薬品の安全性確認に関する研究などが行われています。日々、メーカーのカタログを持参して商品をご紹介させていただくほか、見積書の作成、各種書類の整備、注文をいただいた後の納品までが営業の担当となっています。このように幅広い業務に携わっていますが、メインはPR活動ですね。

コロナ禍に入ってからはPCR検査装置のニーズが一気に高まり、非常に忙しくなった時期がありました。やがて供給が間に合わず品薄になってしまい、仕入先の発掘と並行して販売を行っていました。また、最近のトレンドとしては、テレワークや実験作業の自動化に対応した装置が注目を集めています。例えば、これまで手作業でやっていた、試薬を加えて反応を見るという作業も、自動化することで一気に効率化が図れるわけです。

入社1年目、お客さまが私のことを認めてくれるようになるまでは、少し時間がかかりました。前任者が優秀な人だったこともあり、どうしても比較されてしまうのです。一目置かれる存在になりたくて、逐一、先生が発する言葉をメモしたり、その研究内容について調べたり、頼まれたことがあれば迅速にレスポンスすることで信頼を獲得するよう努めました。そして今では、私のことを頼り、何でも相談を持ちかけてくださるようになりました。

これまでで最も印象に残っている仕事は、入社1年目、お客さまから依頼を受けたわけではなく、こちらから提案した商品が採用されたことです。研究内容から、こうした商品が必要だろうという仮説を立てて提案したところ、前向きに検討していただくことができました。その装置は、インキュベーターで培養した細胞の様子を、随時、動画撮影できる顕微鏡でした。昨今、研究者の間では、こうしたライブセルイメージングの利用がトレンドとなってきているのです。とはいえ1台200万円以上もする高額商品であり、私にとって初めての入札案件でした。この商品を納入した時の、何ともいえない喜びは、今でも忘れられませんね。
(山田さん)

先輩たちのフリータイム

山田さんが今はまっているのは、社会人になってから始めたボクシング観戦。王座統一戦などのビッグマッチも、レアチケットを入手し足を運んでいるとのこと。

新人を全員で育てていく文化が浸透。醍醐味は、独自の視点に立った提案ができる点

理化学機器の販売と聞くと、難しいイメージを持たれる学生さんも多いと思います。しかし入社1年目はOJT指導を通して、わからないことがあった際には毎回上司や先輩に教えてもらい、無理なく知識を吸収することができました。そして、2年目からは再生医療について研究しているベンチャー企業をはじめとする10社を担当し、一人で営業活動に取り組んでいます。

出社後、その日に納品する商品の検品、メールチェックを行った上で納品先に向かいます。そして、品物を引き渡しながら新製品をご紹介し、お困り事について聞き出すという流れです。ここでお困り事があれば、宿題として持ち帰り、次回の提案につなげていきます。

今でもまだ、英語の専門用語など、わからないことはたくさんありますが、積極的に質問することで知識の幅を広げています。一方、商品についての詳細な情報については、メーカーが開催している勉強会を通して学ぶことができます。オンライン・ミーティング・ツールを使って、機器に備わっている機能や使い方についてはもちろん、どのように説明するとお客さまに伝わりやすいのかといった部分まで、とても細かくレクチャーしてくれます。

営業の面白さは、何といっても、独自にご提案した商品がお客さまの関心を引き、導入をご決断いただけるところにあります。新製品の動向については展示会に足を運んだり、ウェビナーを閲覧したりして、常にキャッチアップするよう心掛けています。
入社して半年が過ぎた頃、これまで使っていた商品の代わりに、別の商品を提案させていただいたことがあります。実際にサンプルをお持ちして、お使いいただいた上で導入が決まった時は、提案が受け入れられる喜びを、初めてかみしめることができました。

当社に入ってよかったと思えるのは、人に恵まれている点です。営業所の皆さんは、とても優しく接してくれます。若手が何か質問を投げかけると、取り組んでいる仕事があったとしても、優先して丁寧に答えてくれます。不安や疑問があっても、早い段階で解消することができる環境なのです。また、仕事の進め方について意見があれば、いつでも気兼ねなく上司に提案することができるだけでなく、すぐ改善に向けて動いてくれますね。
(佐久間さん)

先輩たちのフリータイム

佐久間さんは会社に入ってから始めたゴルフが趣味で、平日の仕事終わりにもレッスンに通うほど。すでにコースデビューも果たし、スコア100を切るのが当面の目標。

入社動機、今後の抱負について

当社を知ったのは、大学が開設している企業紹介サイトを通してでした。もともと公務員志望でもあったのですが、ライフサイエンス業界はそう簡単にはなくならず、不況の波にも強いと判断したわけです。また、職種としては営業を想定していましたし、メーカーより、商社の方がいろいろな商材を扱うことができる面白さがあると考えました。当社に決断したのは、手厚い住宅手当が用意されている点が、とても魅力的だったからです。また、飛び込み営業ではなくルート営業が主体と聞き、長く続けていくことができると判断しました。

今後の目標はやはり、全社で一番の売り上げをたたき出し、最優秀営業パーソンとして表彰されることです。当社では年に一回、社員の頑張りに応えるため、営業・事務の両分野でめざましい活躍をした社員を表彰しています。ちなみに入社2年目の時に、新人賞を受賞しました。当社における新人賞は、入社2、3年目の社員を対象にしています。
もう1つの目標は、顧客層を広げていくことですね。現在はルート営業がメインとなっていますが、新規獲得にも力を注いで、お得意さまを増やしていきたいと考えています。
(山田さん)

妹が入院していたことがあり、そこで検査の仕事などをしている人の姿を見て以来、医療関係の仕事に興味を持ちました。人を救うことのできる、やりがいのある仕事だと感じたからです。就職活動でも、医療や理化学関係の企業を中心に訪問。当社に決めたのは、総合商社として数多くのメーカーの商品を取り扱っているから。若手の社員が多く、風通しが良い会社だと直感したからです。

経験10年目の上司は知識量、記憶力ともに優れ、お客さまからも厚い信頼を得ている人です。なかでも、この仕事をする上で記憶力というものはとても大切だと、日々、実感させられています。一軒一軒のお客さまについて、詳細な情報をインプットしておくことは、タイムリーな提案につながるからです。例えば、新たな機能を持った商品が発売された場合など、即座に「あのお客さまはこういうものを欲しがっていた」と結び付けられれば、かゆいところに手が届く提案ができます。私も、この上司のように的確な提案ができるようになることが、当面の目標です。
(佐久間さん)

先輩たちのフリータイム

多摩川沿いのウォーターフロントにある、川崎営業所で働く山田さん(左)と佐久間さん(右)。川の向こうには、多くの飛行機が行き交う空港を臨むことができる。

企業研究のポイント

いま、学生の皆さんは進路について、あれこれ迷っていることでしょう。やりたいことが漠然としている人は「安定性」ということを企業研究の軸にしてみてはいかがでしょう。そこから、入りたいと思える企業が見つかるかもしれません。

理化学研究関連の業界は、非常に安定しているビジネスフィールドといえます。どんなに景気が変動しても、科学研究や創薬、医療といった分野における活動は、それによって大きく左右されることはないからです。また、今回のコロナ禍やIPS細胞の発見など、大きな出来事があれば国は大規模な投資を行い、研究活動を強く後押ししてくれます。

とはいえ、専門知識を学ばない限り理化学研究関連の業界には、なかなか入ることはできないものです。しかし、当社のような機械や機材、消耗品を販売する商社であれば、文系出身の方もトライすることができます。商社の役割は、メーカーとお客さまの間に立ってニーズや要望を満たしていくことです。そこで重要なのは、しっかりとコミュニケーションをとっていくこと。実際に、当社で活躍する社員の半数近くが、理系のバックグラウンドを持たない人たちなのです。入社後、3年くらい一生懸命取り組めば、自分で考え、動いていくことができるようになるでしょう。こうして日々、先生方と対話し、最先端の研究に貢献することができる点に、この仕事ならではの醍醐味があります。

(川崎営業所 所長/中島 正行)

PHOTO
「若いうちは、見聞したものをどんどん吸収することができます。たくさんインプットしておくと、その後の成長につながるはずです」と、学生の面接も担当している中島所長。

マイナビ編集部から

正晃グループの一員である同社の強みは、何といってもその情報収集力にある。北は北海道から南は沖縄まで、全国の拠点で入手した情報は即座にグループ内で共有され、迅速な営業アクションに役立てられているのだ。また、大きい企業グループの傘下にあるため商材を安く仕入れられ、より有利な条件でビジネスを展開。これにより、長期にわたり安定経営を実現してきた点にも注目したい。

一方、社員の働きやすい環境づくりについても前向きで、福利厚生面では手厚い住宅手当を用意。勤務形態については、営業スタッフは直行直帰により、余裕を持って仕事に取り組めるようになっているとのこと。施設面では伊豆に保養所があり、社員の家族旅行などに幅広く利用されているようだ。

昨今のコロナ禍および再生医療分野における研究の深化などを背景に、同社の果たす役割はますます大きくなっていくことは間違いない。なかでも、今後の注力分野として挙げているのが、産学官のつながりから発生するプロジェクトを対象としたビジネスだ。国が中心となって進める事業だけに、今後、さらなるマーケットの拡大が期待できる。グループ内でも機械装置の販売に強みを持つ同社にとって、新たな飛躍の足掛かりとなるだろう。

PHOTO
ローパーテーションで仕切られたデスクで、適宜、声をかけ合いながら仕事に取り組む社員の皆さん。商社ビジネスという仕事柄、話し上手・聞き上手な人が多いようだ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. (株)バイオテック・ラボ【正晃グループ】の取材情報