最終更新日:2025/6/1

高安(株)

業種

  • 繊維
  • 化学
  • プラスチック
  • 環境・リサイクル
  • その他メーカー

基本情報

本社
岐阜県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

私たちの業務の1つ1つが、資源を大切にする活動につながっています。

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世の中から必要とされる会社と人材が目標です!

廃プラスチックを始めとする再生原料を、短・長繊維や不織布、樹脂製品などの産業資材へと生まれ変わらせている高安。社員たちも循環型モノづくりへの使命感を持ち、日々の仕事に取り組んでいます。

★山本浩平さん/大阪営業所/2018年入社
運送会社や機械工具の商社で勤務後、高安に転職。現在は自社製品の提案活動を中心に行っている。
★清瀬 玄さん/関事業所 長繊維製造部/2019年入社
大学院を修了しての新卒入社。学生時代は化学を専攻していた。長繊維製品の製造工程の管理を任されている。
★坂脇啓太さん/総務部/2023年入社
運送関係の総務・労務部門を経験し、中途で入社。高安では人事および労務を中心に担当している。

新たなお客様との出会いも、会社への評価の証だと確信しています。

当社では合繊部門がメーカーから廃フィルム等を調達し、それを製造部が製品化。そして私たちが販売するという一貫体制を採用しています。私自身は自動車部品などの加工会社や商社など、約30~40社を担当し、新商品の提案を中心に新規のお客様からの問い合わせ対応、ご紹介による新規開拓なども併せて行っています。中途での入社だったこともあり、最初に2週間ほど工場で現場実習を行い、その後は少しずつ先輩のお客様を引き継いでいきました。自動車のフロアカーペットや天井、吸音材、肩パットの補強材、生活雑貨やインテリア等に用いられる不織布をメインで担当しているのですが、最初は不織布と言われてもイメージがつかず、上司に質問をしたり、お客様に教わりつつ仕事を覚えていったものです。特に自分の仕事を私に任せてくれた先輩などは、辛抱強くマンツーマンで指導してくれました。

最初の頃は、既存のお客様との関係づくりに奔走していたものが、今では新規案件をメインに手がけるなど、この6年間で営業としてずいぶん成長したと思っています。
新規の場合は、いかにお客様にスペックインしていただくかが腕の見せどころ。お客様からの評価やご要望をお聞きしたら、すぐに工場に伝え、次の試作に反映させるよう努めています。
どの仕事も同様とは思いますが、どれだけ大変なことがあっても、それが報われる瞬間があります。私の場合で言えば、新しい案件が動き出した時こそがやりがいです。また当社はリサイクルのメーカーであり、だからこそお客様とともに地球環境の課題に取り組んでいける点にも誇りを感じています。

大阪営業所は営業3名、事務3名の少数精鋭。その分、風通しが良く、また本社などに出張した時も、必ず誰かが食事に誘ってくれるなど、人間関係の良さも当社の魅力。私がここまで成長できたのも、そんな会社と上司のおかげです。いつかは恩返しとして、私も管理職などのポストに就くことが目標です。その立場になったら、私がしてもらった以上のことを次の世代にしていこうと考えています。仕事だけでなく、プライベートの相談にも乗れる上司をめざしています。(山本さん)

仕事における私のこだわり

お客様が何を望まれているかをしっかりとヒヤリングします。また雑談の中にもビジネスチャンスがあると思い、足繁く訪問することも心がけています。(山本さん)

お客様のニーズがあっての仕事。それを知ったことで人間的にも成長しました。

私の部署が手がける長繊維とは、連続した糸のことで主力となるのはポリエステル製品。製紙会社がマスキングテープ等をつくる際に用います。製造部としては原料から糸ができるまでの工程を担っており、大まかに言えば原料を熱で溶かし、それを細い穴から押し出し。さらに高速で引っ張って細くして、糸にするという流れとなります。私自身は各工程でのトラブルの原因追求や改善対策、品質管理、新規製品の際は構想から機械を動かすまでの工程開発等を任されています。

入社した時は短繊維製造部で、既存製品の開発サポートから始めました。その時に感じたのは、大学の研究室と実際の業務との違いです。研究室であれば、つねに最高のものを生み出すのが基本だったのですが、製品となるとコストや納期などとの兼ね合いも大切になってきます。
その一方で“新人だからと迷惑をかけず、早く戦力になろう”と気ばかりが焦る毎日でした。そんな時に、大学の先輩に相談をしたところ、「初めは邪魔をしないことが肝心。全体の動きを見て、何をすべきかを考えなさい」とアドバイスをもらいました。部署の先輩も「1つ1つ着実に覚えていこう」と寄り添ってくれたこともあり、それでずいぶん気が楽になったものです。

どんなに魅力的な製品でも、使っていただけなければ意味がないため、今はお客様のニーズをしっかり把握するよう努めています。品質や開発に関するお客様との打ち合わせの場にも、上司に同行しつつ参加し始めています。私が当社を選んだのは、会社として成長を急かせるのではなく、人を育てるには時間がかかるとみんなが心得た上で、新卒を採用しようとしていたからです。
実際、私の部署には9名ほどのメンバーがいて、みんなが私のことを理解しよう、仕事がしやすいようにしようとしてくれています。だから今は仕事のやりがいというよりも、何らかの形で結果として恩返ししたいという気持ちがモチベーションにつながっています。
繊維関連の学会で学んだり、有機溶剤の資格を取るなど、自分なりに勉強も進めており、いつかは長繊維の部署を会社の大きな柱にしていくことが目標です。(清瀬さん)

仕事における私のこだわり

私の部署は会社としてのノウハウがないところからスタートしている上、長繊維は、しっかりとした条件決めが求められます。つねに学ぶ姿勢が欠かせません。(清瀬さん)

私自身の成長に向け、新しい仕事へのチャレンジを始めました。

私の仕事は、新卒や中途の方に対する説明会や見学会での会社紹介、面接時の対応、そして労務として社用車や社員が通勤で使う車の管理業務などです。前職でも総務部門にいたのですが、人事関係を担当するのは初めて。会社の紹介をするには、各部署の業務内容や、そこで働く人のことも知らなくてはいけません。そこで今は、とにかく主体的に動くよう努めています。工場見学をしたり、営業所にも立ち寄って、仕事を見せてもらったりしています。
まだ勢いだけで進めている面もあるものの、会社のパンフレット等を見ながら、“自分なら、どこに魅力を感じるだろう”と考え、それを発信する毎日はなかなか楽しいものです。ちなみに私自身は入社前、リサイクルと聞き、最初は“SDGsも話題だしな”程度の認識でした。しかし当社が70年近くこの事業を続けていると知った時には大いに驚き、感動したものです。

総務の仕事自体は、年間を通じて、“この時期はこれ”とある程度すべきことは決まっていますし、繁忙期も決まったタイミングで訪れます。だからまずは1年間経験し、後はそれをいかに手際良くこなすか、そして内容の質を高めていくかがポイントだと思っています。
私自身、任された仕事をリストアップし、優先順位を決めるのは得意。部署内には経理やISOの管理、情報システムなどの担当もいますが、6名の少数精鋭のため、「この仕事をこうしたい」「これにもチャレンジしたい」と言えば、みんなでサポートしてくれる環境です。私も労務や総務関係の外部の勉強会、健康保険の説明会などに積極的に参加し、知識の向上に努めています。

転職して2年目のため、人事としての結果ややりがいは、これからとなります。ただバックオフィスから社員の活動を支える総務面では、社員の方から頼まれた書類作成などを手伝い、感謝の言葉をもらう機会も出てきました。
まずは1年間の流れをしっかりと把握することが今の目標。ゆくゆくは経理などにもチャレンジし、仕事の幅を広げていければと思っています。また部長からは社会保険労務士の資格取得を勧められており、その他にもたくさんの資格を取りたいと考えています。(坂脇さん)

仕事における私のこだわり

社内に関して、知っておくべきことがたくさんあります。まずは全社員の顔と名前を覚えること。そこから少しずつ仕事の幅を広げようと努めています。(坂脇さん)

企業研究のポイント

企業研究では、普段の生活の中で気になったことや、それに関連する業界に目を向けることから始めてみるのも1つの手です。例えば近年話題のSDGs(持続可能な開発目標)。そのワードをきっかけにすれば、私たちのようなリサイクルの世界も見えてきます。そこから“資源が使ってなくなるのは当たり前。逆に新たに生み出すビジネスって何だろう”“中小でも長年取り組んでいる会社があるんだ”といった疑問や発見が生まれてくることでしょう。

次に業界内の各社の違いを見ていきましょう。リサイクルならどんな廃棄物から、どんな製品を生み出しているのか。そして、どこに提供しているのかといった点に着目し、その会社の信頼度を見ていって下さい。もちろん最も大切なのは、どの会社なら、長く勤められそうかということです。仕事内容や休日、人間関係など、会社に求める点は人それぞれ。そうした譲れない軸は、早めに決めておきましょう。

めざす業界がなかなか決まらなくても焦る必要はありません。時間のある今の時期に、危険物乙種など、多くの業界で役立ちそうな資格取得にチャレンジするなど、社会に出た時に役立つことをしておきましょう。
(総務部 坂脇啓太)

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短繊維部門では、小ロットから量産までの短納期、着色や機能付加などのニーズにも応えている。また坂祝工場では、リサイクル樹脂ペレットの生産も行っている。

マイナビ編集部から

“信頼と安心”を提供し、社会貢献を果たすためには、その前提として社員たちが「入社して良かった」と思える環境づくりが欠かせない。そうした会社としての務めを、真摯に実践している点も高安の特徴だ。
働く上では年間休日121日。残業は月平均5~10時間程度で、有給も平均15~17日ほど取得しているそうだ。しかも1時間単位からの利用が可能で、使い勝手の良い制度となっている。
育休も男女ともに取得実績があり、今年度も6名の対象者のうち、男性が1名、女性が3名育休を取っているとのこと。「お互い様」と助け合う社風が満ちている感じがする。

社員の平均年齢は40代前半。定着率も良く、また職種別の採用のため、開発なら理系、その他の部署では文系も大勢活躍しているとのことだ。
コロナ禍が明け、部署ごとでの食事会も復活。今後は社員旅行の再開を待ち望んでいる社員も多そうだ。
また同社には提案制度もあり、会社を良くするためのアイデアを全社員から募っている。採用されると報奨金も支給される仕組みとなっており、時間単位での有給も社員の提案から始まったものだという。

こうした環境のもと、のびのびと働く社員たちの様子は、記者の目にもしっかりと確認できた。社歴等にかかわらず、早くから頭角を現す社員が、これからも多く出てくるに違いないだろう。

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「不用」を「有用」に変える会社として、困難とされてきた廃プラスチックの再生に早くから着手。化学企業を始め、大手と呼ばれる取引先も多く、会社の経営基盤も盤石だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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