最終更新日:2025/7/23

メディフォード(株)

業種

  • 薬品
  • 受託開発
  • 試験・分析・測定

基本情報

本社
東京都

取材情報

先輩100人100の就活

医薬品開発業務受託機関(CRO)の最前線で活躍する研究者たちの企業選びとは

  • 理系学科系統 専攻の先輩

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自身の専門性や意欲を生かし、医療に貢献する研究職の精鋭たち。

学生時代の学びや自身の就活、キャリアを振り返りながら、企業選びのポイント、仕事の詳細、会社の魅力を本音で語ってくれました。

■古川僚子さん
医療系学部 医科学専攻
2024年入社
非臨床事業部 創薬イノベーションセンター
研究第1ユニット
がん・細胞アッセイグループ

■相澤直希さん
危機管理学部 動物危機管理学科
2023年入社
非臨床事業部 創薬イノベーションセンター
研究第2ユニット
安全性評価グループ

■柿田実里さん
理工学研究科 分子生物学専攻
2004年入社
非臨床事業部 創薬イノベーションセンター
研究第1ユニット
がん・細胞アッセイグループ

大学院で培った細胞培養の知識・スキルを、がん領域の試験に発揮。

臨床検査技師を目指し大学で医療について学ぶうち、未知の領域を解明することに面白さを感じ、研究職を目指すようになりました。
大学院での研究領域は、白血病や多発性骨髄腫といった血液がん。中でも、血液減少症のメカニズムや造血幹細胞について研究していました。

就職活動では、自身の研究を生かせる場として製薬メーカーを志望。ただ企業研究を進めていくと、自分が目指すこととのギャップが見えてきました。製薬メーカーの場合、化学式を扱う研究が多いという印象を受けたのです。私は、医薬品の効能や効果を調べることに興味を持っていたので、マウス等を用いた有効性(薬効薬理試験)などに携われる環境の方が、自分に合っていると感じるようになりました。

そこで視野を広げて企業選びをし直し、出会ったのがメディフォードです。ここなら大学院で培った知識やスキルを生かせると感じたし、説明会や選考の過程でも温かく迎えてくれる雰囲気に満ちていて、安心しました。
特に印象的だったのは、何ごとも包み隠さず本音で話してくれたことです。待遇や福利厚生、転勤の頻度など細かいことも気軽に質問でき、知りたかったことを入社前にすべてクリアにできました。

現在は、熊本研究所のがん・細胞アッセイグループに所属し、がん領域の試験などに従事。腫瘍細胞を使って薬剤による活性の変化を調べるin vitro安全性試験では、大学院の研究室で取り組んでいた細胞培養の知識やスキルを発揮しています。
また、新しい試験を立ち上げることも私たち研究職の重要な仕事です。当社のようなCRO企業にとって、試験は商品。これまでにない手法を探求・開発する上で、過去の論文や特許の確認は不可欠です。論文検索の手法なども、仕事に生かせています。
現在、iPS細胞を使った新しい試験法の開発に関わっていますが、もうひとつ新たな試験開発プロジェクトも立ち上がりました。そのプロジェクトは、私が提案したものなんです。若手でも、やりたいことを自ら発信してカタチにしていけるのが、メディフォードらしさだと思います。(古川さん)

学生へのメッセージ

「やりたいことを発信し仕事に生かせるのが、当社の魅力。興味あること、新しいことにチャレンジしたい人は、楽しんで仕事ができると思います。」(古川さん)

ゼミで取り組んだ研究活動、資格取得など「ガクチカ」も評価され入社につながった。

大学では、動物危機管理学科で実験動物の研究をしていました。ゼミでは「生殖発生毒性試験」という特殊な試験に取り組み、計画立案やスケジュール管理など、リーダーとしてチームをまとめる役割も担いました。また、授業や研究を通してラットやマウスの薬剤投与や採血、剖検、手術などの手技を身に付け、在学中に「実験動物1級技術者」の資格も取得。スキルを生かせる職場として、CROや医薬品メーカーに照準を合わせ、就職活動を始めました。

多くのCROを見比べた中でメディフォードを選んだのは、社風に魅力を感じたから。面接では話しやすい雰囲気を作ってくれて、さまざまな質問にも自然体で答えることができました。ゼミでの研究や資格取得など、大学時代に頑張った取り組みに関心を示し、高く評価してくれたことにも手応えを感じました。

入社後は、本社での新人研修を経て熊本研究所に配属。まずは動物室で練習用のラットやマウスを使ってトレーニングを積み、1ヶ月半ほどかけて技術をしっかり磨いてから実際の試験に携わるようになりました。私が所属する安全性評価グループでは、医薬品メーカーなどのお客さまから依頼を受け、開発中の薬剤の安全性について動物を用いて試験・評価し、最終報告書として提供しています。私自身は、主に医薬品の妊婦への影響を調べる試験を担当。妊娠したラットやマウスに薬剤を投与し、どんな副作用や毒性が出るのかを調べています。まさに自分の研究領域ですから、持っている知識・スキルを発揮して難しい試験や長期のプロジェクトをやり遂げたときには、達成感を覚えます。

入社してわかったのは、仕事の幅広さ。例えば、病態モデルを作るのも重要な仕事のひとつで、ある条件を満たすため動物に手術を行います。実験動物1級技術者に関する授業で学んだ基礎知識を生かせています。

当面の目標は、試験責任者になること。試験責任者として試験全体をマネジメントできるようになれば、より大きな達成感が得られるだろうと思っています。(相澤さん)

学生へのメッセージ

「当社では、医薬品以外だけでなく農薬や一般化合物などの試験も行っています。多様な業界から委託を受けるため、視野を広げられるのが魅力です。」(相澤さん)

新たな挑戦を推奨する社風。若手の提案に耳を傾け、実現に向けて協力する体制です。

大学院で分子生物学を専攻し、分子レベルの反応を様々な手法で数値化、可視化して医薬品などを評価できることに興味を持ちました。そこで製薬業界を視野に就職活動を進め、自身の研究領域と事業内容がリンクするメディフォードを選びました。当社は、常に新しいことに目を向け挑戦することを推奨する社風。専門分野に長けたエキスパートだけでなく、幅広い分野に興味を持ち対応していけるオールマイティな人材もたくさん活躍しています。私自身、いろいろなチャレンジができる環境を求めていたので、マッチする企業に出会えてよかったと思います。

入社後は、抗体精製、医薬品の安定性評価などの分野を経験し、現在は細胞を用いた医薬品評価を行う、がん・細胞アッセイグループで試験責任者として試験をマネジメントしています。
当社では、最初に配属になった分野で経験を積み、最終的に試験責任者になるのが一般的なキャリアの道筋。私自身も、初期に従事した抗体精製や医薬品の安定性評価の分野でステップアップしていくものだと考えていました。ただ、私のスキルを今の部署が評価して声をかけてくれたとき、新たなチャレンジだと思い異動を決めたのです。当社にはもちろん、キャリア形成についての定期的な面談があり希望も出せますし、社内公募制度もあります。それらをうまく活用してキャリアアップにつなげる人も多いですね。

グループの垣根を越えた協力体制が整っているため、直属の上司だけでなく、さまざまな分野の先輩社員と気軽に話せるのも当社の特徴です。私も若手の研究職の教育に携わり仕事やキャリアの相談に乗りますし、自身の課題解決が難しいときに、ほかの部署に相談することもあります。年齢もキャリアも分野も越えて、いろいろな人とフレンドリーな関係を築ける環境だと思います。
こうした環境が、新たな挑戦に向けた若手の発信を促すことにもつながっているのではないかと思っています。(柿田さん)

学生へのメッセージ

「知識・技術のアップデートが不可欠な医薬品業界。当社なら、先輩社員の手厚いサポートのもと、いろいろなことに挑戦しながら成長していけるはずです。」(柿田さん)

企業研究のポイント

私が大切にしていたのは「会社の人柄」を見ること。常に不安な心境を持つ就活生に対し、採用担当者が温かく接してくれる企業は、いい会社なのではないかと思います。私がメディフォードの選考を受けたときは、担当者の笑顔や相槌に励まされました。そのときに抱いた好印象は、入社後も変わりません。(古川さん)

私が就職活動で大切にしていたのは、学生時代に力を入れて取り組んだことを、企業に向けて発信することです。自信を持って話せることがあると、面接に臨むときの意識や心境も変わるはずです。早い時期から「ガクチカ」を意識して積極的に取り組んでおくといいと思いますよ。(相澤さん)

企業を見比べる上で基準にするといいのは、その会社が、今どんなことに力を入れているかだと思います。例えば同じ実験でも、細胞を使ったものか、そうでないのか。それを把握すれば、自身の専門分野や目指すこととのミスマッチを防げます。会社見学や仕事体験、インターンシップなどに参加して、多くの情報を集めてみてください。(柿田さん)

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東京本社と医薬品分析センターのほか、鹿島と熊本に研究所を設置。新薬開発の一端を担う、多種多様な試験をおこなっています。

マイナビ編集部から

医薬品開発業務受託機関として、医薬品や再生医療等製品などの臨床開発業務に携わるメディフォード(株)。LSIM安全科学研究所の非臨床事業とLSIメディエンスの治験事業が統合して2023年に誕生した新しい会社だが、創業は1977年で、医薬品開発業務受託機関としては長い歴史と実績を持つ。東京本社と医薬品分析センターに加え、熊本と鹿島にも研究所を設置。医薬品メーカーはもちろん、食品、農薬、化学物質、化粧品等さまざまな分野の1,400もの企業をクライアントに持ち、受託試験数は70,000件に及ぶ。

今回、紹介したのは、創薬に必要な試験の最前線で活躍する研究職の3名。インタビューから見えてきたのは、研究職の業務の幅広さとチャレンジングな社風。そして、若手の積極的な提案を歓迎し、周囲が協力して実現していくポジティブな環境だ。
また、定期的なキャリア面談、スキルアップを促す独自の社内認定制度と取得に向けた教育プランの確立など、教育体制も充実。
ここなら着実に成長しながら新たな挑戦にも取り組み、研究職としての可能性を広げていけそうだ。

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医薬品開発業務受託機関として、多くの経験を通して培ってきた高い分析力と疾病理解の深い知見を発揮し、医療に貢献し続けている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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