最終更新日:2025/6/4

千葉製粉(株)

業種

  • 食品
  • 商社(食品・農林・水産)
  • 給食・デリカ・フードビジネス
  • 専門店(食品・日用品)
  • 物流・倉庫

基本情報

本社
千葉県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

幅広い技術を身に付けながら、日本の食を支える製粉工場の自動化・機械化に貢献!

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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「多彩な設備に関われるのが面白い!」6年目社員インタビュー

用途に応じた小麦粉製品を生産する製粉・ミックス事業を主軸に、化粧品素材や食品素材を幅広く手掛ける千葉製粉。同社の生産設備の導入や維持管理に携わる若手社員に、入社後の成長や仕事内容について伺いました。

■小島 武流さん
製粉・ミックス事業本部
生産部 生産技術課
2020年入社/生産工学部卒

大学で学んだ電気の知識を活かしつつ、幅広い経験ができる環境にひかれて入社

幼い頃から電気製品の修理の作業をしている父の姿を見ていて「面白そうだな」と感じたことが、電気の分野に興味を持ったきっかけです。大学では電気科に進学し、関係する理論を学んだり、回路を作ってみて動作を確認したりと、電気について広く学びを深めました。

大学で勉強した知識を活かせる会社に入りたいと思い、その観点で企業を検討。鉄道の電気設備の保全に関わる仕事などにも興味を持ち、2週間のインターンシップにも参加しましたが、同時期に出会ったのが当社です。「電気以外にもいろいろなことができるよ」という大学のOBの先輩の話を聞いて興味を持ち、千葉県内に腰を据えて働ける点にも魅力を感じて入社を決めました。

入社後は通常、各部署を1週間ずつ回って社内の理解を深める新人研修が行われるのですが、私が入社した年はコロナ禍の影響で研修を実施できず、すぐに配属先に入ることになりました。その分、先輩にはマンツーマンで付いてもらって丁寧に教えていただけた実感があります。新人時代はまず、工場内のそれぞれの機械の役割や特性を理解することに努めました。大学時代に電気工事士の資格を取得していたので、修理に関する知識は多少持っていましたが、目の前にある機械にその知識をどう応用するかという部分では、1から学ぶことが多かったです。機械を長く止めてしまうと生産ラインにも影響を及ぼすので、できるだけ迅速に行います。当日スムーズに工事を進めるには入念な段取りが欠かせないことも、先輩の姿をみて学んでいきました。

入社から2年が経つ頃には単独で修理作業を行ったり、業者さんと一緒に工事を進めたりすることもできるようになり、3年目からは本格的に担当業務を持って動き始めました。とはいえ「こういうふうに工事がしたいけれど、このやり方でいいかわからない」といったときには、今でもすぐに先輩や上司に相談させてもらっており、有用なアドバイスをいただいています。生産技術課は6名ほどですが、少人数な分、一人ひとりとの関係も深く、チームワークはとても良いです。1年目はコロナ禍の最中で一緒に食事などしづらい時期でしたが、1年が経つ頃にはすっかり打ち解け、どの先輩にも気軽に相談できるようになりました

先輩社員の仕事風景

「定期点検を進めつつ、合間合間で更新工事や新規設備の導入工事に携わる毎日です。現場の負担軽減や利益向上に貢献でき、感謝の言葉もいただけるやりがいのある仕事です」

さまざまな工事やライン改善に従事し、生産現場をよりよくできるやりがいを実感!

生産技術課の仕事は、性能を上げる目的等で既存の機械の一部に手を施す「更新工事」、全くの新しい機械を導入する「新規導入工事」、今ある機械で生産の仕方や工程を見直す「生産ライン改善」の主に3つに分かれます。

「更新工事」では部品交換のみの簡易な工事もありますが、新しく取り付ける部品の大きさや仕様が以前と変わることもあり、その際には連携する周辺設備との兼ね合いも見ていく必要があります。繋ぎの部分などにずれが生じる場合は、周辺機器の部品やルート変更も行います。

「新規導入工事」については、ちょうど現在、新しい設備の導入計画を進めている段階です。初めて新規導入工事を担当したのは3年目の夏頃ですが、電源ルートの確保や搬入の段取りにおいて反省点があったので、担当2台目となる今回はスムーズに搬入・設置ができるよう努めていきたいです。

今回導入するのは25kgの業務用クラフト袋を開袋する機械になります。これまでは手作業で切り込みを行っていたのですが、現場の負担を減らすために機械化を図ろうということになりました。先日は先輩と一緒に他社工場へ見学に出向き、実物やサイズ感なども確認してきたところで、設置場所や新しい管理方法については、現場担当者と入念に打ち合わせをしながら決めていっている最中です。技術側としては修理やメンテナンスのしやすさを重視しがちですが、生産担当者の立場から見てそれがベストとは限りません。意見が食い違いときは折り合うポイントを探しますが、気持ちよく交渉をするためには、日常的に良い関係を築いておくことが何より大切だと感じます。普段からちょっとした不具合の確認や修理の依頼をお願いされた際には迅速に対応し、「ありがとう」の言葉をいただけるような働きを心がけています。

また「生産ライン改善」については、昨年、1つの成功事例を体験できました。小麦粉を貯蔵しているタンクに付いている空気の排出弁の部品が生産中止となり、別会社で新規製作・購入することを検討したのですが、コスト面をネックに感じていました。動作自体はシンプルなものだったので、上司に相談し、市販品を組み合わせて代用できないか試行錯誤させてもらうことに。結果、小型・長寿命でメンテナンス回数も減らせるような代用部品をうまく導入でき、コスト面でも当初の予定から8割減を達成することができました。

先輩社員の仕事風景

「当社には社内表彰の制度があり、業務改善の事例を誰でも提案することができます。昨年の取り組みを評価いただき、私も今年初めて業務改善提案賞をいただきました!」

現場のニーズに寄り添い、作業やコストの負担を軽くできるような改善を図っていきたい

今年で入社6年目を迎え、それなりに設備に関する知識は身に付いてきた実感があります。工場内にある何百という設備や機械のうち、7割ほどは触れたように思いますが、まだ一度も触っていないものもあるので、今後もいろいろな機械を触りながら理解を深めていきたいです。蒸気で動くような設備もありますし、入社時に期待した通り、いろいろな分野に幅広く関われる面白みを感じています。

また今後は設備だけでなく、当社の製品についても理解を深めていくことが目標です。「パン用なのか麺用なのか」といった用途でも、求める小麦粉の品質は細かく異なりますし、現場のニーズに沿った提案をするためには「こういう粉を作りたいから、こういう設備が必要」「この設備をこう動かすと、製品にどういった影響が出る」といったことも深く理解していくことが必要だと感じています。先日は生産課の課長の発案で、技術と開発のメンバーで課題や意見を交換する場を設けていただきましたが、今後も設備を動かしている現場の担当者や品質管理のメンバーなど、いろいろな人の話を聞きながら商品知識を養っていきたいです。

また昨今の資源高により部品や設備の価格も上がっているので、定期メンテナンスをしっかり行い、壊れにくい設備の状態を作ることでも会社に貢献していきたいですね。長期的なビジョンとしては、「生産現場の自動化や機械化をどんどん進めていきたい」という思いもあります。完全自動化で人手を必要としない状況を作ることはもちろんですが、点検や確認の機会を減らせるだけでも現場の負担は軽くできるので、1つ1つの小さな改善を図っていきたいです。

人口減の時代において、機械化や自動化を図っていくことは有意義なことだと思っていますが、一方で、技術側の目線だけで独りよがりにならないことの大切さも実感しています。以前、「この工程は機械化できるのでは?」というアイデアを投げてみたところ、現場の担当者から「ついでにこういう確認もやっているから、完全な機械化はできない」という意見をいただいたこともありました。この先も「現場が必要としている機械化を図る」という目線をしっかりと念頭に置きながら、提案を行っていきたいです。

先輩社員の仕事風景

「生産技術の仕事は黙々と機械に向き合うイメージを持たれがちですが、実際は課内や工場の人と沢山話す仕事なので、コミュニケーションが好きな人に向いていると思います」

企業研究のポイント

興味のある仕事でも、希望するライフスタイルと合致しない部分があると長続きはしづらいもの。企業研究の際には「どんな仕事をしたいか」だけでなく、「社会に出て、どんな生活をしたいか」を具体的にイメージしながら取り組んでみることをお勧めします。

私は千葉生まれ・千葉育ちで、社会人になってからも千葉から離れたくない思いがありました。そのため「県内で転勤のない働き方ができる」ということは入社の決め手の1つでしたが、実際にイメージした通り、家族や地元の友人たちの近くで安定した暮らしができており、満足しています。急な修理がなければ定時に上がれる日も多いですし、私は旅行が好きなので、毎年のように長期休暇を取って国内旅行などを楽しめています。一昨年は「社内の誰とでも好きな場所に行ってOK」という自由度の高い社員旅行も実施され、後輩と九州に遊びに行きました。

また、私が当社の存在を知ったのは学内の合同企業説明会です。そこで同じ学科出身の先輩社員に出会い、リアルな話を聞けたことが当社に興味を持つ直接的なきっかけになりました。選考の際も緊張せず気さくに話ができたことが印象に残っていますし、入社後もその際に感じた雰囲気どおりの会社で、他部署のメンバーともよく交流を図っています。具体的に企業を検討する段階では、ぜひ先輩社員と直接会話をする機会を持ってみてください。社風との相性なども見えてくると思います。

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知識面は、入社後に学んでいく気持ちがあれば十分とのこと。明るく話し好きな社員が多く、有志の歓迎会などにも大勢が集うという。食やものづくりへの興味も生きる仕事だ。

マイナビ編集部から

創業から78年、顧客のニーズに柔軟に応えながら小麦粉の生産事業を行っている千葉製粉。輸入が大半を占める小麦粉は国が買い付けて製粉会社に割り当てているため、変化する世界情勢のなかでも安定的に事業を推進できているという。また近年は、でんぷんの研究・開発に基づく「化粧品素材原料」の生産・販売事業の成長も著しく、世界各国の市場に輸出をしているため、海外への出張機会も増えているという。さらに食品加工に用いる「機能素材」や「食品素材」の製造・販売などにも事業の幅を広げ、100年企業に向けて着実に歩みを進めている。

働く場所としても、申し分のない環境が整う。育児休暇取得実績は男女ともにあり、人事担当者からは「子どもの参観日などで私もよく休みをとっています」といった声も聞かれていた。社員の健康維持に関わる施策も手厚く行っており、毎年「健康経営優良法人」にも認定されている。

今回は生産技術職の社員に話を聞いたが、理系出身者にこのような活躍の場があることを初めて知った人もいるのではないだろうか。時には汗を流しながら働くこともあるそうだが、生産現場や会社全体の利益創出に与える影響は非常に大きく、自分の意見が現場に反映されていく手応えを感じながら生き生きと取り組んでいる様子が印象に残った。日本が誇る豊かな食産業を、原料素材面からしっかりと支えている製粉業界の存在に、まずは目を向けてみてほしい。

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地域経済の中心的な担い手になりうる事業者を経済産業省が認定する「地域未来牽引企業」にも選ばれている同社。職種の選択肢も多く、千葉県で働きたい人は要注目の企業だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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