最終更新日:2026/2/12

(株)村上工業

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設
  • 建設コンサルタント
  • 陸運(貨物・バス・タクシー)

基本情報

本社
宮城県

取材情報

DXが変える、私たちの仕事

ドローン、3D測量、ICT建機、生成AIを駆使した村上工業の仕事はこんなにも面白い!

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「DXを覚えれば、土木ができる世界」をつくる

ムラコグループの一員として、気仙沼市を中心に宮城県・岩手県で数多くの土木工事を手掛ける「(株)村上工業」。同社のDXの取り組みについてお話を伺いました。

■代表取締役社長兼COO 村上 幸義さん/2004年入社(写真左)

■DX推進部長 村上 出帆さん/2014年入社(写真中央)

■DX推進部 新藤 希さん/2024年入社(写真右) ※ムラコホールディングス(株)と両社に所属

建設業をワクワクする仕事に!現場の技術力とデジタル技術を融合し、地域の発展に貢献(村上 幸義さん)

私たち「(株)村上工業」は、宮城県気仙沼市を拠点に、道路や河川といった公共インフラを支える土木工事を手掛けています。私が2004年に入社した頃は、測量から図面、書類作成に至るまで、現場においてもバックオフィスにおいても、すべてを手作業で行っていました。入社前には「モノづくりの現場はクリエイティブで面白い」といったイメージを抱いていたため、「デジタルツールを積極的に導入することで、この業界を変えてみたい。もっとワクワクする仕事にできるはずだ」と感じ、この想いが当社のDXへの挑戦の原点となりました。

最初にDX化を進めたのは、産業廃棄物処理の手続きです。以前は紙の「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」で産業廃棄物の管理を行っていましたが、マニフェストの電子化を実施。こうしたバックオフィスの手続きにとどまらず、ドローン測量やレーザースキャナーを使った3D測量も積極的に取り入れてきました。また最近では、設計データと連携することにより自動で掘削制御を行うシステムを搭載したICT建機を導入。規定の深さに達すると自動で掘削が止まる仕組みになっているため、経験の浅い社員も安心して作業を行うことが可能です。そのほか、ARやAIを安全管理や工事の事前シミュレーションに活用する取り組みも推進。現場の職人さんたちには、まずは実際に使ってもらうことでDX機器への理解を深めてもらうようにしています。集中力を要する作業では、DXを取り入れたことでその作業を補助する人員の削減につながり、より集中できる環境を生み出すなど、成果を得ることができています。

私の目標は「DXを覚えれば、土木ができる世界」をつくることです。将来的には、デジタルツールを使って現場を遠隔管理したり、一部の作業を無人化したりすることも視野に入れていますが、当社はあくまでも気仙沼という地域に根差した会社。人との関わりを大切にする地域密着型の会社だからこそ、これまで培ってきた現場の技術力とデジタル技術を融合させて、地域社会の発展に貢献していきたいと考えています。そのためにも、まずは私自身がDXを取り入れることを楽しみながら、建設業界のDX化を推し進めていきます。

社長・社員が語るDX!

「建設DXは“ワクワク感”のある仕事です。大切なのは失敗を“失敗”としてネガティブに捉えず、次へ次へと“チャレンジし続ける力”ですね」(村上 幸義さん)

ドローン測量やICT建機、生成AIなど最新テクノロジーを活用。DX推進部のミッションとは(村上 出帆さん)

私は2025年4月に設置された「DX推進部」の部長を務めています。社長も語っているように、当社はこの数年来、ドローンによる測量やICT建機の導入など、建設現場へのデジタル技術の活用を積極的に進めてきました。これらの取り組みをより一層加速させ、組織全体に根付かせていくことが、私たちDX推進部のミッションです。

現在、特に力を入れているのが、ドローン測量や3次元データ処理といった業務の「内製化」。これまではドローン測量やデータ解析といったプロセスを外部に委託するのが一般的でしたが、コストがかさむだけではなく、急な変更や対応にも時間がかかってしまうといった課題がありました。そこで私たちはドローンや各種測量機器、画像解析用のPCソフトなど必要な機材・ソフトウェアを一式揃えるとともに、こうした技術を活用できる人材の育成に注力。一連の流れを社内で完結できる体制づくりを進めています。

当社が携わった河川の堆積土砂撤去工事では、ドローンを飛ばして現場全体を撮影し、そこから得られた写真をもとに3次元モデルを作成。さらに「施工履歴管理」の機能を搭載したICT建機(バックホウ)と連携させる仕組みを構築しました。このICT建機は、設計データと連携して動くため、掘削が完了した箇所と未着手の箇所を色分け表示をすることができます。これにより現場の進捗状況を一目で把握できるようになり、施工の精度も飛躍的に向上。さらに蓄積された履歴データはそのまま出来形管理にも活用できるようになっており、施工から管理まで一貫したスマートな仕組みを実現しています。

また、最近は生成AIの活用にも注力。毎朝の危険予知活動では、生成AIを活用した専用アプリを使って、当日の作業現場の写真を読み込ませると「ここは滑落の危険がある」「こういった事故が過去に起きている」といったリスクを指摘してくれます。人間の経験とAIの知見を組み合わせることで、より多角的な安全対策を講じることができるようになりました。より働きやすい建設現場の環境を実現しており、若手ならではのアイデアやスキルを活かしながら活躍するチャンスも広がっています。

社長・社員が語るDX!

「若手にはマニュアルや教育ツール、セミナーなどの機会を主体的に活用しながら、デジタルツールへの理解をどんどん深めていってもらいたいですね」(村上 出帆さん)

知識“ゼロ”からノーコード開発に挑戦。モバイルアプリにより日報をワンストップで作成(新藤さん)

(株)村上工業では、業務効率化や現場の働きやすさの向上を目指し「建設DX」に力を入れています。私が最近取り組んだのが、ノーコードでのモバイルアプリ開発ツールを使った現場用アプリの製作です。従来、当社の建設現場では「作業安全環境日報」と呼ばれる紙の記録用紙に、その日の作業内容や使う重機、安全項目のチェックなどを手書きで記入して、現場の管理を行ってきました。こうした手作業での業務をスマートフォン上で完結できるようにしたのが、今回のアプリです。

このアプリでは、現場責任者が各項目を入力し、作業員が内容を確認・承認することで「作業安全環境日報」をワンストップで作成できるようになっています。また、作業員は自分のスマートフォンから出勤・退勤の打刻を行えるため、タイムカードを使う必要がなくなりました。加えて、これまでは現場情報を確認するために事務所のホワイトボードを見に行っていましたが、今ではアプリを通じて簡単に情報を共有できるように。さらに、日報データを自社の勤怠管理システムに取り込むことで、手作業で行っていた入力作業が大幅に削減され、給与計算まで一貫して処理されるようになりました。現場とバックオフィス双方の負担が軽くなり、働きやすさも大きく向上したと感じています。

「モバイルアプリの開発」と聞くと難しく感じられるかもしれませんが、私自身、ITはまったくの未経験。最初のうちは「私にできるのかな」と不安もありましたが、“ノーコードツール”はその名のとおり、コードを書かなくても開発ができる仕組みなので、画面上の項目をカスタマイズしたり、選択肢を設定したりと、ITの知識がなくても進められるものが多く、手を動かしながら理解を深めていくことができました。外部のIT支援企業の方に操作方法を教わりながら、一つひとつ自分のペースで学べたことも大きかったですね。

日頃から大事にしていることは「まずやってみよう」という前向きな姿勢。自分が手掛けた仕組みが実際に現場で使われ、「業務が楽になった」「ミスが減った」といった声を聞けたときには、大きなやりがいを感じられますね。今後は、現場業務や事務作業の中からさらに改善のヒントを見つけて、さらなる業務効率化に取り組んでいきたいと考えています。ノーコードに限らず、ほかのITツールにも視野を広げて知識を深め、自分から提案する力を身に付けたいです。

社長・社員が語るDX!

「開発にあたっては、現場監督員の皆さんと何度も話し合い、操作性の改善を積み重ねることで、実用的で使いやすいアプリに仕上げていきました」(新藤さん)

企業研究のポイント

【新藤さん】
企業研究では、インターンシップや職場見学会などへ積極的に参加することで、ホームページやパンフレットを読むだけではなかなか見えてこない職場の雰囲気、先輩社員の人柄を体感していただきたいと思います。学生への姿勢だけではなく、社員同士が話している際の雰囲気にも注目してみてください。どんなにたくさんの情報を集めても、「自分に合っている会社かどうか」「心から働きたいと思えるかどうか」は、自分の目で見て、肌で感じてみなければ判断できません。上記のようなイベントに参加することで、自分に本当に合っている職場かどうかを見極めていただきたいですね。

(株)村上工業では、ドローンを使った測量や、3次元点群処理といった最先端技術も積極的に導入しており、力仕事だけではない多様かつスマートな働き方が可能です。「ITはちょっと苦手……」という方でも、一から学べる機会が用意されているため心配いりません。経験の有無に関わらず、「新しいことに挑戦したい」「成長したい」といった気持ちを持った社員が活躍している会社です。

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デジタルツールを駆使して誰もが働きやすい環境を推進しながらも、地域に根差したモノづくりの情熱は絶やさない。社長の想いをもとに、DXと建設技術の融合を目指す。

マイナビ編集部から

東北地方を拠点に多彩な事業を展開している「ムラコグループ」の一員として、宮城県及び岩手県で土木工事を手掛ける「(株)村上工業」。今回お話を伺って感銘を受けたのは、最先端のデジタル技術を積極的に取り入れ、業界の未来を切り拓こうとしている姿勢だった。

同社はドローンによる測量や3Dモデリング、ICT建機の導入をはじめ、生成AIを活用した危険予知の仕組み化、さらにはノーコードツールを使ったモバイルアプリの開発など、さまざまなかたちで「建設DX」に挑戦。現場の効率化や安全性の向上にとどまらず、多様な人材が活躍できる環境づくりにもつなげている。こうした挑戦の原動力となっているのが、村上 幸義社長の「モノづくりの現場はクリエイティブで面白い」「建設業をもっとワクワクする仕事にしていこう」といった想い。その言葉どおり、前向きな気持ちで変化に向き合い続ける姿勢こそ、1972年の創業以来50年以上にわたって進化を続ける村上工業の強さの源泉といえるのではないだろうか。

建設業に興味関心をお持ちの方の中でも、「建設DXに本格的にチャレンジしたい」「新しい建設業を通じて地域活性化に貢献したい」といった志をお持ちの方に企業研究をお勧めしたい会社である。

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DX人材の育成にも力を入れる同社。セミナー・勉強会への派遣のほか、ドローンの操縦に必要な免許・資格の取得についても会社が積極的にバックアップしている。

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