最終更新日:2026/5/8

(株)アーケム

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基本情報

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東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

自動車シートパッドを世界へ! 若手からベテランまで、情熱が繋ぐモノづくり

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国境や世代を越えて響き合うプロフェッショナルたちの挑戦

自動車用シートのクッション材の開発をリードする部長、中国拠点の若き責任者、名古屋の生産管理担当。異なる職種でも共通しているのは、製品への愛着とチームへの信頼。世界で活躍する3人の社員を紹介します。

太田 雅人さん(写真右)
シートパッド開発部 部長
2001年入社

岩成 大河さん
中国広州Gr.会社(出向) 製造技術責任者
2016年入社

西川 留充さん(写真左)
シートパッド販売企画部 販売一課
2023年入社

アメリカ・タイで磨いた現場力。電気自動車に求められる「薄く乗り心地の良いシート」への挑戦(太田さん)

2001年の入社から現在に至るまで、様々な場所でキャリアを重ねてきました。最初の転機は入社4年目、アメリカ・テネシー州の新工場立ち上げ期に、設計エンジニアとして赴任したことです。その数年後、タイでは技術アドバイザーと製造課長を兼務し、現場を通じて業務を学びました。2019年にはアメリカ・オハイオ州の拠点で開発部長を務めましたが、予期せぬ病が発覚して帰国。療養生活を経て2023年に復職し、2024年にシートパッド開発部長に就任しました。まさに山あり谷ありの20数年です。

当社が手がけるシートパッド開発では多様な調整・検討が求められます。「高い性能とコストバランスを両立した製品がほしい」というお客さまの要望にどう応えるか。製造部門と相談し、双方にとって納得感のある着地点を探り当てることが重要です。

長いキャリアのなかで印象に残っているのは、2021年のアメリカ駐在時にテキサス州を襲った大寒波の際の出来事です。現地原料メーカーの配管凍結により、原料調達が不能となる絶望的な状況に陥りました。しかし私たちは諦めず、お客さまや本社と連日協議を重ね、中国から原料を緊急輸送するという困難な輸送策を決断。当時の執行役員がリスクを承知で承認し、社内外が一体となって供給を守り抜いたあのときの達成感は、今でも忘れられません。

こうした挑戦ができるのは、当社に失敗を受け入れる文化があるからです。たとえ狙った結果が出なくても、それは成果に繋がる経験が得られたということであり、成功へのステップだと捉えられます。失敗を恐れず次のアクションを起こすことが何より評価されるのです。

現在、当部門では2大テーマに挑んでいます。1つ目は「環境への貢献」で、植物由来素材を採用し、乗り心地と環境配慮を両立したシートパッドの開発に取り組んでいます。2つ目は「EV(電気自動車)対応」。EV(電気自動車)は床下にバッテリーを積むため、スペース確保のためにシートパッドを薄くする必要があり、従来の材料配合では快適な乗り心地が損なわれてしまう可能性があることから、新たな技術開発に挑戦中です。

当社は技術力だけでなく組織の温かさも魅力。療養中も私の復帰を待ち続けてくれ、復職後は責任ある立場を任せてくれました。一番苦しいときに支えてくれた会社に恩返しがしたい――今はそんな思いでシートパッド開発部を日々、切り盛りしています。

皆さんから一言!

「個の力を単なる足し算ではなく、チームでより大きく増幅させる。多様な意見を集約し、1人では到達できない成果を生み出すシナジーを何よりも大切にしています」

30代前半で中国拠点の製造技術責任者へ。設計から製造までの経験を糧に開発の現地化をリード(岩成さん)

2016年に入社し、現在は中国・広州のグループ会社で技術と製造の管理を担当しています。これまでのキャリアとしては、名古屋で製品設計や量産プロセスの構築に携わり、佐賀県 鳥栖市の工場では製造技術として自身で設計した車種の量産化・改善に打ち込みました。設計から製造まで、モノづくりの現場を一貫して経験できたことが私の強みです。海外で働きたいという希望も叶い、入社10年目の今、30代前半にして現地の製造技術の責任者として業務に取り組んでいます。

中国でのミッションは開発の現地化です。これまでは中国で販売している製品も日本主導で開発していましたが、開発から販売まで中国国内で完結できる体制に変えるべく、奮闘しています。扱っているのは大手自動車メーカー向けのシートパッドですが、中国ならではのニーズがあることに面白さを感じます。例えば、日本では新車特有の香りが好まれますが、中国ではあまり好まれない傾向にあります。「匂いのしない製品を作ってほしい」という要望もあり、こういった感覚の違いに驚きつつ、現在は開発チームとともに、匂いの少ない製品作りに取り組んでいます。また、中国ではEV(電気自動車)の普及が進んでおり、優先度の高い技術テーマにも挑戦しています。

仕事の醍醐味は、製品の設計から工場での量産を経て、お客さまのもとへ届くまで、すべての工程に携われること。ここまで深く関わると、製品に対して我が子のような愛着が湧いてきます。私は「後工程はお客さま」という言葉を大切にしています。バトンを渡す次の工程の人も大切なお客さまですので、丁寧な仕事を心がけています。

当社は高いプロ意識と、挑戦を後押しする寛容さが共存している社風です。実際、私は30代前半ですが、海外拠点の製造技術の責任者という大役を任されています。やる気があれば年次に関係なくチャンスをくれる懐の深さを感じます。また、日本の丁寧さと中国の勢い、この異なる文化の間で仕事ができるのも刺激的です。両者のバランスを取りながら最適解を探す日々を通じて、私自身も成長させてもらっています。

今後は日系メーカーだけでなく、グローバルメーカーのビジネスも手がけてみたいです。中国で肌で感じたニーズを開発にフィードバックし、当社製品を世界中に広めていければと考えています。

皆さんから一言!

「育児休業などの制度を活用しやすく、ライフステージが変わっても働き続けやすい環境が整っています。制度や環境などの面からも、安心して長く働ける会社です」

円滑なシートパッド開発を支える。入社時から手がけた車が世の中へ。業務の標準化にも挑む(西川さん)

現在、私は名古屋支店のシートパッド販売企画部で働いています。部署名には販売とありますが、実際に製品を売るのではなく、開発段階の生産管理が私の業務です。自動車の開発段階では、様々な評価を実施し、何度も試作と改善が繰り返されます。その中でお客さまの要望を社内に共有し、生産から出荷までを管理することで要望を実現し、スムーズな開発を支えることで、お客さまとの信頼関係を築いています。「販売企画部」の枠組みにいながら「生産管理」の動きをすることで、柔軟な対応力を武器に、次期受注へのチャンスを広げています。

仕事では開発段階の製品を扱うことから、評価結果によっては仕様変更の対応なども発生します。最近、入社後に初めて立ち上げから携わった車種が販売されたのですが、開発途中での変更も重なり簡単には進みませんでした。しかし、設計担当者や工場の皆さんと連携し、チーム一丸となって乗り越えることができました。苦労して携わった車がようやく販売されたときの感動は忘れられません。

これからチャレンジしていきたいのは、業務のシステム化と標準化です。調整業務が多く、どうしても属人化しがちなので、誰が担当しても高い品質を保てるようにしたいと考えています。実は入社したてのころ、課長に業務フローの改善を提案したことがあります。課長からは「良いアイデアだね!」と評価いただき、実際にやり方を変えることができました。このように柔軟に意見を取り入れる風土があるので、先輩方のノウハウを学びつつ、さらなる改善を進めていきたいです。

当社の魅力は、何より人の良さと温かな社風にあります。オフィスはフリーアドレス制になっており、設計部門と販売部門が席を並べて気軽に相談し合える環境です。これは名古屋拠点に限った話ではなく、以前アメリカへ出張した際も、現地のスタッフが国や職種を越えて助け合う様子に感銘を受けました。また、フレックスタイム制やテレワーク制度も状況に応じ活用ができるので、働きやすいです。自動車のEV(電気自動車)化が進んでも、当社が扱うシートパッドはなくなりません。ウレタンという化学製品を扱う奥深さと将来性、そして社員の熱意が、当社の誇れる点だと感じています。

皆さんから一言!

「入社の決め手は面接で感じた和やかさでした。社員の人柄と、風通しの良い社風が、ここで働きたいという想いに変わりました」

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 太田さんが感じる職場の雰囲気
  • 岩成さんが感じる職場の雰囲気
  • 西川さんが感じる職場の雰囲気

学生の方へメッセージ

企業研究を行うにあたって、まずは「自分が好きなこと、喜びを感じること」など自分の価値観や特徴と向き合うと良いと思います。ご自身の専門分野と繋がりのある業界や企業の規模や知名度だけで絞り込むのではなく、社会に出て働いている人々がどのような点にやりがいを見出しているのかを知ることも、自分の「軸」を見つけるヒントになるはずです。

例えば、様々な取引先とコミュニケーションを取ることに楽しさを感じる人もいれば、海外で仕事をすることに喜びを感じて情熱を注ぐ人もいます。当社のようなメーカーであれば、自分たちが作ったものをお客さまにお届けすることにやりがいを感じる人も多いと思います。こうした多様なやりがいに触れて、ご自身が共感できるものを探してみてください。その共感ポイントを「軸」として企業研究を進めてみてはいかがでしょうか。

なお企業研究に際しては、自身の専門性に縛られすぎない柔軟な企業研究を心がけましょう。 実際の仕事では、分野が異なっても入社後に学びを重ねて行けば、大いに活躍できます。 ただし、大学での学びが軽視されるわけではありません。企業での経験と学生時代の専門分野がのちに掛け合わされてプラスの価値を生み出すこともありますし、課題に打ち込んだ経験や思考プロセスは、必ずあなたの支えとなります。新しい自分に出会える機会だと思って、より広い視野でキャリアの選択肢を探ってみてください。

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「当社は熱意と謙虚さを備えた温厚で協力的な社員が多く、円滑にコミュニケーションが行われています。このような社風によって個の力が結集され、成果へ繋がっています。」

マイナビ編集部から

同社は世界的タイヤメーカーである(株)ブリヂストンの事業部門が独立して誕生した企業だ。会社設立は2022年と新しいものの、事業ノウハウはブリヂストン時代から培われてきた70年以上の歴史がある。蓄積された高度なウレタン開発をコア技術としつつ、独立企業として柔軟な事業展開を行うユニークな立ち位置にある。

事業の柱は自動車用シートパッド、産業用化成品、OA電材の3つだ。B to Bに加え、最近ではB to Cへの商品展開にも注力している。主力は自動車用シートパッド。こちらは社会インフラとして不可欠で、技術革新が進み続ける分野だ。またキッチンスポンジ、マットレス、建築用部材など、産業用化成品は様々な用途への製品開発を行っている。OA電材では高品質の印字性能を提供でき、プリンターメーカーの使用に合致した部品開発を推進するほか、未開拓領域への技術の展開も見据える。上記3事業に加え、植物由来の原料を使ったウレタンの開発や、使用済みウレタンのリサイクル技術など環境対応にも力を入れている。

開発拠点がある横浜R&Dセンター(戸塚区)では、本社との距離の近さが円滑な連携を生む。同社では海外ビジネスも手がけており、東南アジアや中国、アメリカの拠点へ若手のうちから出張する機会も多いという。実際に今回の取材で登場いただいた後藤さんも近々、アメリカ支社へ赴任予定。世界を舞台に仕事をしてみたいという方も、検討してみると良いだろう。

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育休や状況に応じたテレワークなどの制度も整い、柔軟な働き方ができる。メンター制度やキャリアデザイン施策なども用意し、社員の希望に応じたキャリア形成を後押しする。

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