最終更新日:2026/2/12

日本特殊塗料(株)【東証スタンダード上場】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 自動車・自動車部品
  • 化学
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • 建材・エクステリア

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

継承された塗装の技術を“創意工夫”でレベルアップ!

  • 化学系 専攻の先輩

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建物の劣化を抑える“防水塗料”開発の最前線

建築用塗膜防水材は、日本特殊塗料(ニットク)が得意とする製品分野の一つだ。同分野の開発部門で活躍する3人の先輩社員に、具体的な仕事内容、やりがいや醍醐味、今後の目標などを聞いてみた。

T.U.さん(写真左)
塗料事業本部 技術部 技術2課 課長
2005年入社/理学研究科化学専攻修了

M.N.さん(写真中)
塗料事業本部 技術部 技術2課
2017年入社/工学部応用化学科卒

M.Y.さん(写真右)
塗料事業本部 技術部 技術2課
2012年入社/工学部応用化学科卒

ニットク伝統のモノづくりマインドで、お客さまのニーズを形にする

大学院では、生体触媒を使った有機合成を研究していました。当社は機能性の高い塗料を手掛けており、開発にあたっては有機合成の知識も求められます。研究で得た知見を活かせると考え、入社を決めました。
塗料事業本部には基礎開発を行う部門と製品開発を行う部門があり、私は後者にあたる技術2課で課長を務めています。課員は約10名。各自が決まったテーマを持ち、製品開発に取り組んでいます。

多種多様な製品を開発するなか、技術2課が今注力しているのは建物の屋上やベランダなどに使われる防水材です。といっても、求められるのは防水機能だけではありません。用途に応じ、遮熱や断熱、防火など各機能のバランスを取る必要があるのです。
こうした性能や機能のほかに、お客さま(塗装業者)の使い勝手も見逃せません。ポイントは「塗りやすく、色が透けず、仕上がりが奇麗になる」こと。いくら性能が良くても、これらの点を満たさなければ売れる商品にはならないのです。

当社の強みは、技術者が常に“創意工夫”していることでしょう。新製品をゼロから開発するのは難しくても、先輩が蓄積してきた技術をフルに活用すれば、既存の製品をチューニングしてお客さまのニーズに合った製品を生み出すことができます。試行錯誤の連続ですが、課員が互いに協力し、チームとして完成に向け努力を続けていく。つくづく、塗料の開発は技術と努力の積み重ねだと思いますね。

また、開発には新しいことにチャレンジできる面白さもあります。近年の技術2課は脱炭素社会の実現に向け、バイオマス原料由来の樹脂を採用した塗料の開発に取り組んできました。その第1弾となる製品を2023年の秋に市場導入し、今は課の全員でお客さまの反応を待っているところ。当社の技術職はお客さまとの距離が近いので、使用感を直接聞くことができるのです。この点も仕事のモチベーションになっていますね。

私は3年前に課長へ昇格し、仕事に対する意識が変わりました。それまでは自分の成果が第一でしたが、今は課員一人ひとりに豊かな経験を積ませ、スキルアップしてもらいたいと思っています。チームとしての技術力がさらに上がれば、まだ世の中にない斬新な塗料を開発することも夢ではないでしょう。新たな仲間と一緒に、夢を現実にしたいと願っています。
(T.U.さん)

ここが当社の魅力です!

「上下関係もさほど厳しくはないですし、社内にギスギスしている感じはまったくありません。個人が尊重されるアットホームな環境だと思います」(T.U.さん)

開発は日々失敗の連続。簡単ではないから技術者として成長できる

私が大学で専攻したのは無機化学。鉛を使わず、陶磁器の表面に赤色を着色する方法を研究していました。この研究内容から色に関する興味が湧き、就職活動では塗料メーカーやインクメーカーを検討。当社は私の実家に近く、受ける前から親しみを感じていました。
入社後は開発課の所属となり、約3年間にわたって塗料の基礎研究を行っていました。その後は現在の技術2課へ異動になり、先輩のM.Y.さんと一緒に防水塗料の開発に取り組んでいます。

モノづくりの土台となる基礎研究と異なり、短い期間で結果が求められる製品開発には独特の難しさがあります。厳しいJIS規格をクリアする必要がありますし、製品化にあたっては価格と性能のバランスを取らなければなりません。また、施工者によって使用環境や塗布面積などの違いがあるので、多様な使用条件にフィッティングさせることも重要です。そのため、私たちは開発過程で何度も施工実験を繰り返しています。

開発段階で材料の配合が上手くいっても、工場の試作段階で物性が目標に達しなかったということも珍しくありません。塗料の開発は日々失敗の連続です。
でも簡単にはいかないからこそ、製品開発は面白い。私の場合は2年半ほど取り組んでいた環境対応型の新製品が、そろそろ市場に出るタイミング。手掛けた製品が世に出るのはこれが初めてなので、今からワクワクしています。

私が自社で好きなところは、「進んで自らを磨いてほしい」という願いから、人材育成に関する制度や研修が充実していることです。入社後は約1カ月間の工場実習があるほか、配属後もさまざまな講座を受講可能。私は毎週1回、ネイティブの講師から英会話を学んでいます。これは仕事で英語の論文を読む機会が多いため。海外拠点に勤務する場合も役に立つはずです。
資格取得支援も手厚いですよ。取得にかかる費用はすべて会社負担。今年度の私は防水施工技能士の2級を取りました。

製品開発に異動してまだ3年目なので、学ぶことばかりです。当面の目標は初めて手がけた新製品を無事にリリースすることですが、これからは多様なスキルを身に付けたいですね。今は防水塗料の開発がメインですが、今後は床用や内外壁用の塗料にも挑戦してみたい。自社が手掛けるあらゆる塗料のスペシャリストになることが、将来の目標です。
(M.N.さん)

ここが当社の魅力です!

「入社時から実感しているのは、優しく紳士的な先輩社員が多いこと。重いものを持つときは手伝ってくれますし、困っている時は必ず声をかけてくれます」(M.N.さん)

テーマは製品の環境性能向上。工場での経験がモノづくりの原点に

私は大学で高分子系の研究室に所属し、液晶の構造変化について勉強していました。塗料の開発においても、色の変化や分子構造の変化は液晶に近い部分があります。その観点からも、当社の開発職は私にとって理想的な仕事でした。
意外だったのは、入社時の配属先が平塚工場だったことです。ここで6年間、既存製品の改良、製造工程のフォロー、施工現場のフォローなど、さまざまな技術業務に就いていました。開発職もお客さまと接する機会はありますが、それよりずっとお客さまに近い環境でしたね。

製品が工場内でどのように作られているのか、また、販売後はどのような形でお客さまに使われているのか。入社後すぐにこの2点を知ることができたのは、大きな収穫だったと思います。技術者である私にとって、モノづくりの原点になっていますから。また製品の試作を工場で行う際も、当時の人脈が役に立っています。

その後は技術2課に異動し、既に6年近くが経ちました。今は防水塗料の開発に取り組み、既存製品の環境性能向上をテーマに新製品づくりを行っています。例えば発売当初は規制されていなかった配合材料に鉛やトルエンなどの有害物質が見つかった場合、それらに代わる材料に置き換えていくわけです。
難しいのは、大半の防水塗料が作業現場でA液とB液を混ぜ合わせる半製品だということ。性能が当日の天候や施工者の技能に左右されるので、実験結果だけに頼ることはできません。私たちは随時モニター施工を行い、お客さまの意見をしっかり聞くよう心掛けています。

製品を生み出す苦労はありますが、形あるモノを世の中に送り出す喜びはとても大きいですよ。うれしいのは、たまたま目にした工事現場で自分が開発を担当した塗料の缶を目にした時。苦労した製品ほど、大きな達成感が得られます。
当社の防水塗料は小学校の増改築工事でよく使われているので、将来は私の子供の学校でも使われる可能性があります。実現すれば、自分の仕事が社会の役に立っていることが子供に伝わるでしょう。今からその日が待ち遠しいです。

私は入社して12年になりますが、まだ塗料に関する知識が足りないと感じています。それくらい、機能性塗料の世界は奥が深い。これからも開発経験を積み、新たなビジネスチャンスを掴んでいきたいと思っています。
(M.Y.さん)

ここが当社の魅力です!

「言いたいことを言い合えるフラットな人間関係ですね。塗料事業本部はお客さまとの距離が近いので、一緒にモノづくりを行っている感覚があります」(M.Y.さん)

企業研究のポイント

理系や技術系の学生でも、自分の研究内容に直結した企業に就職できるケースは少ないと思います。重要なのは企業研究するなかで、少しでも興味を持てる業界や企業を見つけること。自分が研究している分野以外にも目を向けてみるのもいいと思います。
(T.U.さん)

私は、最初から開発職を念頭に就職活動を進めていました。とはいえ修士や博士ではなく学部卒ですから、実際に研究活動を行っていたのは1年ほどです。企業の専門性が高くなればなるほど、身に付けた知識や技術で採用してもらうのは難しいと感じていました。そこで考えたのが、色を軸に広く業界を見渡すこと。そこには想像以上の広がりがあり、自分を評価してくれる当社と出会うことができたのです。
(M.N.さん)

学生の皆さんには自分の研究分野にとらわれず、幅広い業界を見てほしいですね。学生時代の私は液晶の研究を行っていましたが、就職先に液晶関連の企業を選ぼうとは考えていませんでした。逆に数多い企業の膨大な職種を検討すれば、自分の得意分野を活かせる仕事が見つかるはずだと考えたのです。広い視野から狭めていって最適解を見つける、というイメージですね。
(M.Y.さん)

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少数の精鋭がそれぞれの持ち味を発揮している技術2課。写真は開発センターの実験棟屋上で色の確認を行っているところ。

マイナビ編集部から

身近な家電製品から最新鋭の航空機まで、日本特殊塗料の製品は幅広い産業分野で使われている。BtoB企業なので一般には馴染みがないかもしれないが、自動車業界と建築業界において同社の名を知らない人はおそらくいないはず。その製品品質は業界のプロが高く評価するレベルにあり、取引企業からの信頼も厚い。100年近くにわたって安定経営を続けていることが、その証拠と言えるだろう。
今回の取材では、塗料事業の開発部門で製品開発に携わる3人の先輩社員にインタビューした。それぞれ年齢と経歴が異なるので、仕事内容やその面白さ、難しさだけでなく、入社後のキャリアステップという点でも参考にしてほしい。
取材を通じて印象に残ったのは、職場全体に穏やかで落ち着いた雰囲気が満ちていたことだ。技術2課は製品開発の最前線だから、スケジュールはタイトで他社との競争も厳しい環境にある。それでいながら、インタビューに答える3人の表情には仕事の楽しさや達成感が滲み出ていた。普段からモノづくりの醍醐味を実感できているからだろう。
塗料製品の開発には化学の知識が求められるが、製品が使われる建築・土木分野のスキルも役に立つという。意欲のある方は身に付けた知識に限定することなく、同社を検討してみてほしい。活躍できるフィールドは、想像以上に広く深い。

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営業・開発・各事業部の機能を集積した本社社屋。ここから生み出される特殊塗料や自動車用防音材部品が、国内外の多様な産業分野を支えている。

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