最終更新日:2026/2/18

(株)アイリス

  • 正社員

業種

  • アパレル(メーカー)
  • 繊維
  • 商社(アパレル・ファッション関連)
  • 機械
  • 化学

基本情報

本社
群馬県、東京都

取材情報

先輩達の”キャリアアップ”

新規商圏開発・研究開発・製造。ボタンメーカーの仕事はこんなに面白い!

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若手社員3名の挑戦と成長の軌跡

群馬県太田市に本社工場を構えるボタンメーカー「株式会社アイリス」。若手社員3名に入社理由や仕事内容。やりがい、今後の目標等についてお話を伺った。

■新規商圏開発プロジェクト 大隅駿一さん(2019年キャリア入社)
■第三生産部バイフル課 福地里菜さん(2019年入社/理工学部卒)
■金属生産部 金属生産課 柄沢颯人さん(2019年入社/農食環境学群卒)

3年余りの現場経験を経て、新規商圏開発プロジェクトへ。開発担当者を“ヒーロー”にしたい!(大隅さん)

学生時代は農学部の環境資源科学に所属。地球温暖化や海洋汚染、土壌汚染など環境問題についての勉強をしていました。企業研究に当たっては「金融系の仕事に携わってみたい」「営業力を身につけたい」との思いから、大学卒業後は保険代理店に入社。約2年間勤務するなかで「新たなチャレンジがしたい」「地元・群馬の発展に貢献したい」という気持ちが強くなり、2019年に当社に入社しました。

「当社の仕事の基本は現場にあり」ということで、入社後は異なる素材の製品を生産している各地の工場で、製造の仕事に取り組んできました。最初の約3ヶ月間は、貝殻や水牛の角など自然素材のボタンを生産している奈良県の関西生産部で、検品や梱包といった基本的な業務を担当。その後は、群馬県片品村の工芸生産部で約2年間、シリコン製品の試作に携わりました。2021年には群馬県太田市の新田工場に異動。約1年間、自動車の内装部品などの射出成形を担当しました。このように入社から3年余り、製造現場の仕事に携わったわけですが、やりがいを感じたのは、自分が携わった製品がカタチになること。製品が市場に出て、多くのお客さまに使っていただけたときには達成感がありましたね。

2022年からは「新規商圏開発プロジェクト」のメンバーを務めています。同プロジェクトは、各工場の担当者と連携しながら、ボタンとは無関係な新領域の製品の開発・販路開拓をサポート。営業部隊に頼ることなく、当社の新たな事業の柱をつくるのが目標です。2022年12月には、ポリエステル製のボタンの製造技術を応用し、スマートフォンのバックライトを利用して、おやすみ前の癒しの時間を提供する「temari」というリラクゼーショングッズを開発。クラウドファンディングを行い、販売にこぎつけることができました。最近は販路開拓や外部企業とのコラボレーションに向けて、これまで以上にアグレッシブに取り組んでいるのですが、さまざまな業種・業界の企業と対話を重ねることで新たなつながりが生まれ、商品開発の可能性がどんどん広がっていくのを実感できています。

今後の目標は、外部との連携を強化しながら、各工場の開発担当者のアイデアをどんどんカタチにしていくこと。開発担当者をアイリスの“ヒーロー”にすべく、力強いサポートを続けていきたいと考えています。将来的には、県内のさまざまな企業と連携し、地元・群馬を盛り上げていきたいですね。

アイリスの魅力

「基本的に残業は少なく、ワークライフバランスを実現できる環境です。自分の時間を大切にしながら、リフレッシュして仕事に取り組むことができています」(大隅さん)

有機化学を学び、ユリアボタンの研究開発へ。環境配慮型の新素材の開発に挑戦中!(福地さん)

学生時代は群馬大学の理工学部で有機化学の研究に取り組んでいました。企業研究に当たっては「地元・群馬でモノづくりに携わることのできる会社」「研究開発に挑戦できる会社」を軸に、さまざまな業種・業界を見て回りましたが、ボタンという身近な製品に関われる点に魅力を感じ、当社への入社を決めました。工場見学を通して、職場の雰囲気や先輩社員の人柄をみることができたのも大きかったですね。

2019年に入社後は新入社員研修として、群馬県内にある4つの工場(矢島工場・尾島工場・新田工場、片品工場)を1週間ずつ回り、ボタン製造の大まかな流れを学んでいきました。研修終了後は、「ユリアボタン」の製造を手掛ける第三生産部バイフル課に配属。ユリアボタンとは、ホルムアルデヒドと尿素の反応によってつくられる熱硬化性樹脂を原料にしたプラスチックボタンのことで、耐久性や耐水性、耐衝撃性に優れているという特徴があります。こうしたユリアボタンのメリットを活かしつつ、環境負荷低減など時代のトレンドやニーズを汲み取りながら、既存の素材の改良や、新たな素材の開発を進める。これが、私のミッションです。

具体的な取り組みとしては、ラボベースの試作からはじまって、小ロットの試作、量産に至るまで、それぞれのプロセスで何度も物性試験を繰り返しながら、改良・開発を進めていくのですが、最近、製品化した素材を例にとると、開発をスタートさせてから製品化に結び付けるまでに約4年の月日を要しました。その過程では、思い通りに事が進まず、苦労する場面も無数にあるわけですが、さまざまな試行錯誤を通して日々、小さな気づきを得られる仕事です。自らの成長を実感しながら、常に高いモチベーションを持って仕事に取り組むことができています。現在はバイオマス原料の比率を大幅に向上させた環境配慮型の新素材の開発に挑戦中。この素材を量産体制にもっていけるよう、試行錯誤を重ねていきたいと考えています。

アイリスの魅力

「誰でも活躍をしていける環境が整っているのも大きな魅力。デザイン、検査部門では、仕事と子育てを両立している社員も少なくありません」(福地さん)

農業の勉強からものづくりの世界へ!ボタン製造は難しいからこそ、面白い(柄沢さん)

群馬県出身の私は、雄大な自然に憧れて北海道の酪農学園大学に進学。主に米の品種改良について学んでいました。企業研究に当たっては地元・群馬にUターンすることを決め、県内に拠点を構える企業が参加する合同セミナーに参加。そこで出会ったのが当社でした。入社を決めた理由としては、総務部長から「牛乳に含まれる『カゼイン』という成分を原料としたボタンもある」という話を聞いて興味を持ったことが大きかったですね。ボタンの素材開発に携われるチャンスがあることも魅力的でした。

2019年に入社後は金属生産部に配属。群馬県太田市で金属製のボタンや服飾パーツの製造に携わっています。「矢島工場にある全ての機械を覚えてほしい」ということで、表面・裏面の二つの部品から成るメタルボタンを製造するためのプレス機の操作や、ベルトのバックルピンを製造するプレス機の段取り、さらには旋盤を使った金型修理など、幅広い仕事に取り組んできました。

これまでに取り組んできた仕事で特に印象に残っているのは、メタルボタンの裏面の製造です。三つの金型を装着できる特殊なプレス機を使って製造するのですが、この機械は取り扱いが非常に難しく、ちょっとした設定の変更によって仕上がりが大きく変わってしまいます。最初のうちは、設定変更のコツがつかめず、後工程でトラブルを生じさせてしまうなど、さまざまな課題に直面しましたが、経験豊富なベテラン社員のアドバイスを仰ぎながら試行錯誤を繰り返すことで乗り越えることができました。一筋縄にはいかない仕事も少なくありませんが、難しいからこそ面白い。課題を乗り越えたときには大きなやりがいを感じられる仕事です。

今後の目標ですが、まずはベテラン社員の技術力をしっかりと継承することです。ボタンの製造では機能性はもちろん、見た目の美しさも求められます。各種機械の微妙な調整を行う繊細な技術、“匠の技”が必要なんですね。豊富な経験に裏打ちされた技術力を習得するのは容易ではありませんが、今後も試行錯誤を積み重ね、先輩方に一歩でも近づきたいと考えています。

アイリスの魅力

「時間単位の有給休暇など、働きやすい環境が整っているのも魅力です。骨髄移植のドナーになった際には、上司に相談し1週間の休暇をもらいました」(柄沢さん)

企業研究のポイント

【大隅さん】
当社はボタンの製造・販売だけでなく、多彩な仕事に携わるチャンスのある会社です。また、風通しがとてもよく、自分の考えやアイデアを提案することもできます。「自分自身で壁をつくることなく、さまざまなテーマにチャレンジした」「仕事を思いきり楽しみたい」という思いをお持ちの方と一緒に仕事がしたいですね。

【福地さん】
企業研究では、会社の雰囲気や先輩社員の人柄を知るためにも、職場見学・工場見学に積極的に参加することをお勧めします。群馬県の企業に就職する方は、車で通勤する方が多いと思うので、朝・夕の時間帯に通勤経路を自分で走ってみるのもお勧めです。斬新な発想、アイデアを活かして、当社の研究開発に新風を起こしてくれる方と一緒に仕事がしたいですね。

【柄沢さん】
学生時代に学んだ知識、スキルが、社会人になってそのまま役立つとは限りません。その意味でも、企業研究に当たっては、学生時代の専攻や研究内容にとらわれることなく、「自分のやりたいこと」「面白いと思うこと」に挑戦する姿勢を大切にしていただきたいですね。当社には充実した資格取得支援制度が用意されています。私自身も「縫製製品品質管理士(TES)」などの取得に向けた勉強に力を入れていますが、受験料や教材費用の補助など、社員の成長に積極的に投資してくれる会社です。安心してスキルアップに励むことができていますね。

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太田市新田上中町の「新田工場」。射出成形機を複数台所有しており、環境配慮プラスチックを含めた、多彩なプラスチック素材のボタンを製造している。

マイナビ編集部から

群馬県太田市に本社工場を構えるボタンメーカー「株式会社アイリス」。今回、新規商圏開発、研究開発、製造の仕事で活躍中の社員3名にお話を伺って感銘を受けたのは、若手のうちからチャレンジングな仕事を任されていること。そして何よりも、自らの仕事についてとても楽しそうに語ってくれたことだった。お三方の話からは「やりたい仕事に挑戦できている」「好きな仕事を極めていきたい」という気持ちが伝わってくるようだった。好きなこと、興味のあることを仕事にできているからこそ、努力を努力と思うことなく、知識やスキル、ものづくりの技術に磨きを掛けていくことができる。経験豊富なベテラン社員の技術をものにしながら、現状に満足することなくチャレンジを続けていくことができる。筆者はここに、1946年の創業以来、約80年にわたって進化と成長を続けるメーカーの強さの秘密、そして、マネジメントの凄みを垣間見た気がしたのである。
ボタンを含めたファッション・アパレルに興味関心をお持ちの方はもちろん、若手のうちから多彩な業務に挑戦し、飛躍的に成長したいという思いをお持ちの方、海外の生産・営業拠点を舞台にグローバルに活躍したいという志をお持ちの方に企業研究をお勧めしたい会社である。

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太田市末広町の矢島工場。本社機能のほか、学生服や高級婦人服向けのメタルボタンやバックル、アクセサリー等の服飾資材の製造を行っている。

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