最終更新日:2025/6/1

スズキ(株)

  • 上場企業

業種

  • 自動車・自動車部品
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • 機械設計
  • スポーツ・レジャー用品(メーカー)
  • 商社(自動車関連・輸送用機器)

基本情報

本社
静岡県

取材情報

先輩100人100の就活

企業研究を通して、圧倒的なブランド力だけではない、意外な魅力をたくさん発見!

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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世界のスズキブランドを支える、若手社員の就活時代!

100年以上の歴史を誇り、日本のみならず世界中の人々に「生活の足」を提供してきたスズキ。多彩なフィールドで活躍する若手社員たちに、就職活動の進め方や企業研究のポイント、入社の決め手などを語ってもらった。

★原木さん(写真中)
 マリン営業部 米州・大洋州・企画グループ
 (事務職/2020年入社/教養学部 アーツサイエンス学科卒)

★上原さん(写真右)
 四輪電子システム開発部 先行電子システム開発グループ
 (技術職/2020年入社/電子情報システム工学専攻修了)

★村山さん(写真左)
国内営業 (スズキ(株)から(株)スズキ自販浜松に出向中)
(営業職/2018年入社/経済学部 経済学科卒)
                           ※部署名、内容はインタビュー当時のものです

インターンシップで多くの社員と接し、自分の考えを大切にしながら働ける会社だと実感

就職活動の第一歩として、まず行ったのは自己分析です。自分の内面と向き合ったところ、「日常生活の楽しみを提供できる仕事」と「自分の考えを大切にしながら働ける環境」という軸が定まりました。その後は幅広く企業研究をスタートし、さまざまな会社を訪問しました。

会社のことを知るうえで、役立ったのがインターンシップ。多くの社員たちから、直接会社や仕事の話が聞けるのがありがたかったです。ちなみに弊社では、1DAYの課題解決型のグループワークと、3日間の職業体験の2つのインターンシップを、当時開催していました。私は両方に参加したのですが、異なるプログラムのインターンシップを経験したことで、より企業理解を深められました。職業体験では、海外営業の仕事にチャレンジ。自分は数字を扱うよりも、企画系の仕事のほうが向いていることが発見でき、大きな収穫になりました。

就職活動では、周囲をうまく巻き込むことが大切。私は部活の先輩から就職活動の流れやすべきことを教えてもらったり、大学のキャリア支援部門でエントリーシートの添削や模擬面接を実施してもらったりしました。さらに、外部の就活講座にも参加。他者と接することで、情報をインプットしながら自分の想いをアウトプットでき、頭の中が整理できたと思います。

クルマ業界に興味をもった理由は、軸のひとつである「日常生活の楽しみを提供できる仕事」だったから。また、クルマ屋さんだった祖父の影響で、身近に感じたことも理由のひとつです。特に弊社に魅力を感じた点は、多くの消費者の手に届きやすいクルマを扱っていたことと、英語力を活かして活躍できる場があったこと。また、インターンシップや説明会で、「自分の考えを大切にしながら働ける環境」だと感じたことも決め手になりました。

就職活動を進める中で知ったのですが、弊社はクルマやバイクに加えて、小型船の外付けエンジン「船外機」のメーカーとしても高いシェアを誇っています。私は入社後、その海外営業部門に配属。製品のWebサイトの運営や新商品の営業ツールの制作などに携わっています。裁量が大きく、自分のアイデアを具現化していけるのがやりがい。制作物の言語はすべて英語で、語学スキルが活かせるのもうれしいです。今はまだまだ未熟なので、スキルを磨いてできることを増やしていきたいです。

〈原木さん〉

先輩たちの就活時代

「職場の雰囲気や社員の人柄を知るために、インターンシップに加えて、社員との座談会にも積極的に参加。説明会では、気になることは何でも質問していました」〈原木さん〉

大学院では遠隔ロボットの制御を研究。その経験と知識を活かしたいと、スズキを志望!

電気・電子系の学部を卒業後、大学院に進学。遠隔ロボットの制御に関する研究を行っていました。具体的には、遠隔で動かしているロボットが触れた感覚を、操作している人に伝えるというもの。最先端の研究であることから壁にぶつかってばかりで、シミュレーションで成功しても実機では失敗することも多く、試行錯誤の連続でした。

就職活動では、学生時代の研究が活かせる仕事を志望。大学で開催された合同説明会のおかげで、さまざまな業界の会社を一度に知ることができ、効率よく企業研究を進めることができました。各社のブースをまわった際には、必ずリクルーターの方の名刺をもらい、気になる点は直接メールで聞くように、心掛けていました。元々は先輩のアドバイスから始めたことですが、実践したところ、知りたい情報を的確に集めることができました。

クルマ業界に興味をもつきっかけになったのも、この合同説明会。たまたまクルマ関連会社のブースで、「君がやっている制御に関する研究は、EVや自動運転の制御に近い」という話を聞いたのです。大学院の仲間の多くは家電メーカーなどを目指していましたが、この話をきっかけにクルマ業界への志望意欲が高まりました。

数ある自動車メーカーの中から弊社を選んだ理由は、「小・少・軽・短・美」という理念に惹かれたから。私も研究ではコストパフォーマンスを重視していて、通じるところがあったのです。また、「小・少・軽・短・美」は時代のニーズにマッチしており、今後厳しくなると予想される自動車業界で、生き残れると思ったのも志望動機のひとつ。田舎出身でアウトドアが大好きなので、自然あふれる浜松に本社があることも気に入りました。

実際に入社して、電気・電子系の知識を活かして活躍できる会社であることを実感。現在は、メーター類のソフトウェア設計に携わっているのですが、学生時代に学んだ電気回路の基礎が役立っています。さらに、当時使っていた設計ソフト「MATLAB」が会社でも使われていたので、スムーズに業務に取りかかることができました。今は数多くの技術や知識を習得している中なので、いち早くチームの即戦力として活躍し、お客様に製品としてアウトプットできるようになることが直近の目標。ジョブローテーションを通して幅広い経験を積み、ゆくゆくはクルマの制振技術など、最先端の開発に携わりたいと思っています。

〈上原さん〉

先輩たちの就活時代

「理系なので、研究成果のレポート提出を求める企業が多数。学会での発表内容をもとに、 資料を事前準備することができたので、学会に参加して正解でした」〈上原さん〉

音楽活動とアルバイトで対人スキルがアップ!独自性とこだわりに魅力を感じ、入社を決意

大学では音楽サークルに所属し、ボーカルとギターを担当。精力的に、ライブ活動を行っていました。またアルバイトにも力を入れ、月に20日ほど飲食店で勤務。これらの経験を通して、コミュニケーションスキルや人間関係を構築するスキルが身についたと思います。就職活動では、「お客さま第一」の仕事を志望し、幅広い業界をチェック。人間関係の構築には自信があったので、職種は営業と決めていました。各社の業界でのシェアやポジションなどを調べるうえで、役立ったのが『四季報』。そのほか、会社のIR情報も確認し、今後どのような方向性を目指しているのかを確認しました。

大学の就職支援センターはいつも混雑していたので、私はほとんど活用していませんでした。欲しい情報は自分で調べて、たくさん面接に行って場数を踏むことを重視。ただ、他己分析は必要だと考え、バイト先の先輩たちに紙を渡して、私の長所や短所を書いてもらいました。親しい友人からもらうのとはまた違う、客観的且つ率直な評価によって大きな気づきを得ることができたのです。

エントリーシートを書く際には起承転結ではなく、「結」から書いて補足を加えるなど、採用担当者が読みやすいよう工夫しました。また、自分なりにもフィードバックを重ね、改善点などを次回へ活かすことも心掛けました。

就活開始時は自動車業界を第一志望としている訳ではなかったのですが、2015年に自分が好きなアイドルグループとコラボライブをしていたことから、スズキは気になる存在でした。さらに、コンパクトカーにこだわっていることと、誠実かつチャレンジングな社風を知り、スズキを志望。インドで圧倒的なシェアを誇るなど、世界的なメーカーであることも決め手になりました。

実際に入社して実感したのは、スズキの圧倒的なブランド力。長年にわたる信頼と実績があるので、知識量が少ない新人でも働きやすいです。また、弊社は人間関係が抜群。特に同期とは、入社後の新入社員研修で数か月共に学んだことにより、絆はとても深くなりました。今でも毎週のように連絡を取って、近況報告をし合っています。今後も、そんな仲間たちと一緒に成長していきたいです。

〈村山さん〉

先輩たちの就活時代

「大学時代は、高校生の頃からハマっていた洋楽のバンド活動とアルバイトに夢中でした。人間関係を構築するスキルは、これらの経験で培われたと思っています」〈村山さん〉

企業研究のポイント

業界研究や企業研究を行うときは、先入観にとらわれず、企業や業界が社会に提供している「価値」について調べていただくと良いかもしれません。

スズキは数ある自動車メーカーの一つだけでなく、バイクや船外機など幅広い事業によって、水陸問わず世界中の人々に対して「毎日の安心で自由な移動」を支えています。
スズキの軽トラックは、日本の地方で地域産業を支え、コンパクトカーはインドをはじめとする新興国において、多くの人々が初めて購入するクルマとして選んでいただくなど、さまざまな場面で社会へ貢献しています。

このような企業や業界が社会に提供する価値を踏まえて、自身が将来目指す姿を実現できるかといった企業選択が大切かもしれませんね。

また、インターネットの企業情報を閲覧するだけでは情報収集には限界があり、オンラインで実施しているイベントなどへ参加することで感じられる部分が大きいと思います。ぜひ、能動的に行動を起こし、情報収集されることを期待しています!

(人事部 徳田さん)

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営業から事務、技術まで、多彩な活躍の場が用意されている同社。技術面では、近年ソフトウェア開発に注力しており、電気・電子系や情報系の出身者も力を発揮している。

マイナビ編集部から

スズキのモノづくりの根幹は、「小・少・軽・短・美」。できるだけ、「小さく」「少なく」「軽く」「短く」「美しく」にこだわることで、唯一無二の自動車メーカーとして発展を遂げてきた。主力のコンパクトカー「アルト」や「ワゴンR」は、日常の足として、国内で広く愛用されている。こうした乗用車のほか、大型バイクやスクーター、船外機、電動車イスなど、多彩な商品を手掛けてきた。

今回話を伺った原木さんは同社のグローバルで幅広い商品群を、村山さんはインドでの突出したシェアに加え国内での販売網の広さを知って驚いたという。また、上原さんは電気・電子系の知識を生かして活躍できる点に魅力を感じたそうだ。そのほか、彼ら3人の志望理由や仕事の話、職場のエピソードから、唯一無二の輸送用機器メーカーという理由以外にも、多くの魅力がある会社であることがよくわかった。

「小・少・軽・短・美」という理念は、近年注目が高まっている地球環境の課題解決にも直結している。車体が小さく軽いことで、走行時のCO2排出量を抑えるだけでなく、製造に必要な資源も少なくてすむのだ。今後も理念に忠実に、カーボンニュートラルに向けたさまざまな技術開発を積極的に進めていくという。またEVシフトや自動運転といった時代のニーズに、さらに寄り添っていく方針。これから入社する人材は、こうした過渡期に立ち会うことで、会社とともに大きく成長していけるだろう。

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2020年3月に創立100周年を迎えた同社は、二輪車と四輪車の両方を製造する世界でも稀少なメーカーとして発展してきた。新たな100年に向けた挑戦は、すでに始まっている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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