最終更新日:2025/7/25

保土谷化学工業(株)【東証プライム市場上場】

  • 上場企業

業種

  • 化学
  • 薬品
  • 物流・倉庫

基本情報

本社
東京都

取材情報

先輩100人100の就活

文理問わず活躍できる!身近な製品の原料も数多く手掛ける化学メーカーです

  • 化学系 専攻の先輩

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入社前後に感じた同社の魅力とは――若手社員インタビュー

5つの主力事業を武器に、時代時代の化学製品ニーズに応えてきた保土谷化学工業。それぞれ異なる領域で活躍中の若手社員に登場いただき、就職活動の経緯や入社を決めた理由、実際の仕事内容などについて伺った。

◆Yさん
研究開発部 筑波研究所
工学研究科 物質環境化学専攻修了/2020年入社

◆Oさん
機能化学品事業部 営業部
工学専攻 応用化学コース修了/2020年入社

◆Aさん
パーオキサイド事業部 東日本営業部(取材当時)
※ 現在は米国トレーニーとして活躍中
経営学部 経営学科卒/2021年入社

「人々の暮らしに貢献できる新しい製品」をつくりたい。その思いを軸に就職活動をしました/Yさん

「化学の分野で薬の研究をしよう」と考えて進学し、大学院では新しい癌治療薬の研究をしていました。就職活動の時は、学んできた化学知識を活かしてモノづくりをしたいという観点から化学メーカーに絞り、80社ほどをリストアップ。そこから「私は何をつくりたいのか」について深く掘り下げていきました。

中学生の頃に病気をして、医療職の方々に助けていただいた出来事から薬に興味を持ったことをきっかけに、有機化学を専攻しました。企業選びの際も「人の役に立つものをつくりたい」「新しいものをつくり出してみたい」という2つの思いを軸としました。その軸とマッチするメーカー25社ほどの説明会に参加し、最終的には18社にエントリーをしました。その中で、社風や雰囲気に最も魅力を感じたのが当社です。面接の空き時間にも話しかけてもらい緊張がほぐれたこと、大学のOBの先輩から話を聞いて働くイメージを持てたことが入社の決め手になりました。

内定後に参加した工場見学では、製造の規模感に驚いたことを覚えています。入社後の1年間はまず工場での研修期間となり、1カ月半ずつ全部門をローテーションしながら、製造の一連の流れを学びました。工場の安定稼働に必要不可欠であるユーティリティを管理している部門があることも、現場でなければ知り得なかった部分です。

2年目からは有機ELの開発部門で、サンプルの評価業務に従事しています。大学院で専攻していた生物有機化学ではない分野なので学ぶことが多い毎日ですが、先輩方のサポートも手厚く、コミュニケーションを密にとりながら日々業務に取り組んでいます。

3年目になる今は、少しずつ周りから認めてもらえるような評価業務ができるようになりました。予想通りの結果を得られると嬉しいですし、結果が得られなければ再評価をして自分の評価作業が原因なのかサンプルの問題なのかを切り分けるのですが、ここがまだ難しいと感じている部分です。一人前の仕事ができるようになること、顧客に材料を紹介できるようになることが目下の目標です。

当社は基礎研究から開発、製造まで全工程を自社で担っており、職種間の異動もフレキシブルに行われています。いろいろなことをやってみたいという方、製品に特にこだわりがない方でも楽しく仕事ができると思います。

先輩から一言!

「研修先の工場は現地の情報を積極的に教えてくれるような優しい方ばかりで、同期も一緒で楽しかったです。知らない土地に住むのも良い経験になると思います!」Yさん

自由度の高い風土に惹かれて。チーム唯一の理系営業として活躍!/Oさん

大学院の研究室では、主に高分子材料の物性評価を手掛けていました。塾講師のアルバイトのほか、スポーツや音楽など複数のサークルにも所属して思いきり楽しんでいました。さまざまな活動を通して人と関わる力を磨けたことは、今の仕事にもつながっています。

就職活動では、研究開発ができる化学メーカーを検討していました。当社に興味を持ったのは、安定感ある企業を探すなかで100年もの歴史があることに惹かれたためです。若手社員の声が通りやすく、自由にテーマを持って開発ができる風土があることにも魅力を感じ入社を決めました。会社のことをきちんと知ったうえで面接に臨むことは最低限のマナーだと理解しているので、研究が忙しい時期でも事前準備は入念にしていました。

1年目の工場研修では、製造における安全・品質の徹底ぶりが印象に残っています。無事故で、かつ安定して精度の高いものをつくるという、現場の方々の強いこだわりに感服しました。

2年目からは、幅広い機能化学品を扱っている現部署へ。当初は開発業務を担っていたのですが、「ラボやプラントで生産した製品を実際に顧客へ届けてみたい、お金の動きを見てみたい」という思いが募り、希望を出して営業職に移らせてもらいました。こうした希望に耳を傾けてくれるところも、当社の魅力だと思います。10名ほどの営業チームの中で唯一の理系営業なので、化学の知識に明るいことは非常に役に立っています。上司に「違う見方ができる」「部の雰囲気が変わった」と言ってもらえた時はうれしかったです。

営業方法については先輩に同行して学びつつ、自分のカラーを出せるよう意識しています。「お客さまがどういう製品を求めているか」を詳細にヒアリングし、技術的な提案ができる楽しさを感じる一方で、会計知識などはまだまだ勉強が必要だと感じます。難しいオーダーを頂いたときに、「一旦引き取って技術側と共に検討する」といった対応ができるようになることも成長課題です。そして、営業の仕事を突き詰めていくことが当面の目標です。

学生時代は「目的の化学物質をつくれるか・つくれないか」の基準だけで取り組んでいましたが、仕事となると「コストはどうか」「環境やお客さまにやさしいか」など、幅広いテーマでの検討が必要になります。そのあたりにもしっかり目を向けて頑張れる方ならば、非常にやりがいある仕事ができると思います!

先輩から一言!

「化学の知識・人と関わる力の両方を活かせる仕事を楽しんでいます。在宅勤務も取り入れていますし、有給休暇も自由に取りやすい職場です」Oさん

Web面接でも安心感を与えてくれる企業姿勢に、好印象を抱きました/Aさん

就職活動においては旅行会社のインターンシップに参加したり、金融系の企業を調べたりと多様な業界を見ていました。一つだけこだわっていたのは、「海外で活躍できる可能性がある企業」という点です。その条件で大学のキャリア支援センターの力も借り、当社の存在を知りました。大学では1年間の留学も経験したのですが、海外生活で多面的に物事を見る力を磨けたことで、化学メーカーという想定外の選択肢も先入観を持つことなく検討できたように思います。

コロナ禍1年目の就職活動で不安も大きかったのですが、当社はWeb面接でも非常に丁寧にフォローアップしてもらえたことが好印象でした。面接とは別に人事部長とざっくばらんに話ができる機会も設けられており、疑問点をしっかり解消できたことで安心感を持って入社できました。

入社1年目は2つの工場で研修をし、化学製品について幅広く学びました。製造部の方の後ろに付いてプラントの深いところまで見せてもらえたこと、また冬の時期には凍結防止の点検を毎時間行うなど、安定供給に対する現場の意識の高さが印象に残っています。

2年目の現在は代理店営業として、お客さまとの交渉のしかたを学ぶ毎日。私の部署では過酸化水素やその誘導品など原料に近いところを扱っています。「これがなければ最終製品がつくれない」と思うと責任重大ですし、衣料用漂白剤や家庭用洗浄剤など身近なものに使用されており、仕事のやりがいは感じやすいです。まだすぐに回答できない問い合わせもありますが、先輩方の指導のもと、随時工場に連絡を取ってきちんとしたレスポンスができるよう心掛けています。

化学の知識は勉強するほど不明点が増えていく感覚もありますが、文系出身の同期もおり、また部署以外にも気軽に質問できる先輩がいるので、大きな不安はありません。同じ質問をしないように自分なりのマニュアルを作成するなどして工夫をしています。焦らず知識の土台固めをして、自分の営業スタイルを確立していくことが現在の目標です。

工場研修を含め、3カ所での暮らしを経験していますが、住宅補助なども手厚く、どの場所も快適で楽しかったです。週末には同期と観光を楽しんでいました。今は早く仕事を覚えたいので出勤メインですが、柔軟な働き方ができる会社なので、いずれは在宅勤務も取り入れていきたいです。

先輩から一言!

「海外拠点を広げており、グローバルなチャンスもある当社。私のように“いずれ仕事で海外に行ってみたい”という方は、当社のような企業は穴場かもしれません!」Aさん

企業研究のポイント

化学業界には、法人向けに仕事をしていて一般消費者には知られていない企業がたくさんあります。「実はあの有名な製品に使用されているものをつくっている」というケースも非常に多くあるので、企業研究においては、会社の知名度だけで判断しないことをお勧めします。例えば当社では、グローバル販売されているスマートフォンの塗料や液晶原料、衣服などの素材であるポリウレタン原料などもつくっています。いろいろな角度から人々の暮らしを支えられるのが、化学業界で働く魅力です。

また当社は5つの多彩な事業軸を持っていることも特徴。100年以上もの歴史の中では、プリンタ製品に使われる色素材料の需要が高い時代もありましたし、ペーパーレス化が進む近年は有機EL材料の需要が非常に伸びている状況です。当社は時代の変化にも柔軟に対応できる事業ポートフォリオを有しています。有機EL材料はスマートフォンやPCから照明、医薬品に至るまで幅広く使われており、今後もさまざまな商品への応用が期待されています。

大きすぎない規模感の企業のため、入社後すぐに重要な戦力として各部で活躍している若手社員も少なくありません。「自分の存在感を発揮できる場所で働きたい」という方にも注目いただきたいです。ご自身の希望に合う場所を見つけられるよう、ぜひオンライン・オフラインの両方で多くの会社と接触し、納得のいく企業研究を進めてください。

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研究開発、生産技術、営業、企画管理など、文系理系を問わず活躍できるフィールドがある。

マイナビ編集部から

創業から実に108年、化学素材メーカーとして世の中に必要な化学製品を生み出してきた保土谷化学工業。全国3つの工場や海外にも拠点を有し「環境に優しいモノづくり」にも注力している企業だ。

ここでは、同社の働く環境や制度について紹介しよう。まずはコロナ禍で一時的に導入していたテレワークを、永続的に実施していくことが正式決定。一部適用が難しい職種はあるものの、シェアオフィスなどでの勤務も可能になったそうだ。

キャリアパスについては、本人の希望を重視してフレキシブルに対応されている。人事部長に直接希望を出せるアンケート調査なども毎年実施。「今の職場にいたいか、身に付けた力をまた次のフィールドで発揮したいか」といった質問に対し、上司を通さず本音で意向を伝えることが可能で、希望者全員に面談も実施しているそうだ。こうした制度面からも、社員に寄り添う同社の風土が感じられるのではないだろうか。

今回の取材では、若手社員たちがのびのびと仕事をしている様子や、部署の垣根を越え、先輩後輩で仲良くしている様子も印象に残った。「化学」「メーカー」「海外」といったキーワードに興味がある方はもちろん、「誰かが困っていたら絶対に見捨てない」という同社の温かくサポーティブな雰囲気に魅力を感じる人は少なくないことだろう。東証プライム上場企業としての安定感も含め、“隠れた優良企業”を探している人にも検討を勧めたい企業だ。

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2022年5月の新オフィスへの移転を機に、週4日まで在宅勤務をすることが可能な「特定テレワーカー制度」を開始。時代の変化に応える柔軟な企業姿勢にも注目だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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