企業研究というと、“企業側”の情報ばかりを深掘りしがちですが、実はそれ以前に大切なのが自分自身の個性・思いをしっかり理解して臨むこと。なぜなら、就活は、少しでも早く動き出すことが有利に働くから。もちろん、就活は一発勝負ではありませんから、シーズン終盤、選考途中で「やっぱり自分は別の仕事が向いている」と気づいて軌道修正することも可能ではあります。けれど、それは実質的に周りに後れをとってしまうということ。はじめは大きく開かれていた門戸もどんどん狭まっていきますから、本来であれば十分に手に入れられたはずのチャンスを逃してしまうことにもなりかねないのです。
また、事業や仕事内容と自分の個性とのマッチングができていたのに、入社後「こんなはずじゃなかった」となりがちなのが休みや勤務時間などの労働条件。いわゆるホワイト企業であっても、業種によっては土日・祝日勤務や早番・遅番など不規則な働き方が生じる可能性は十分あります。自分では「平日にしっかり休めればそれでいい」と思っても、プライベートな予定が立てづらくなればご家族から反対を受ける可能性もあるかもしれません。
企業側のリアルを理解するとともに、自分の将来のライフスタイルもできる限りリアルにイメージする。悔いのない就活を全うし、心豊かな社会人生活を迎えるためにも、十分に検討を重ねて臨んでください。