武蔵エンジニアリング(株)

私の仕事は新規の全自動ディスペンサー装置の機械設計・開発業務が主になります。プロジェクトには機械・電気・ソフトウェア・液剤塗布プロセスの分野ごとにチームで設計対応し、私は機械チームで業務を担当しています。
実作業としては、自動機の液剤塗布精度向上のため、2次元CADにて装置やユニットを検討、部品図面・組立図面の作図を行います。その後、組立状況の確認や塗布動作精度測定、改善項目のフィードバックも行って装置を目標精度にしていきます。また3次元CADでの3Dモデル作成も行い、立体的な設計の確認や構造解析を通して装置完成度の向上も行っています。

私は新人から設計・開発業務に携わらせていただくことができ、ものづくりを実感できていることがやりがいにつながっています。機械設計では、それぞれの工程から上がった設計仕様・改善項目を形状やレイアウトに落とし込んでいきます。また、開発業務では装置の機械的調整・測定も行っていくため、装置の完成まで、おおよそ全ての工程に携わることができます。その結果、自分が設計に携わったユニットや装置が実際に形となって稼働するところまで見ることができます。データ上や頭の中のイメージにしかなかったものが形になっていく様子を見ることができるというのは、ものづくり好きにはとても魅力的で開発業務のやりがいになっています。

当社の装置で扱うディスペンス技術（液剤制御技術）は、一般的なメカトロニクスの学問では見ることが少ないものだと思います。ですが、その中身を見てみれば、基礎的な力学や構造・材料知識の応用です。一見自分の学んだ知識と関係ない分野でも、どこかに活用できる知識があるので、広い視野で就職活動に励んでください。