最終更新日:2026/2/2

(株)カイジョー

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 機械
  • 重電・産業用電気機器
  • 機械設計
  • 精密機器

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

入社直後から開発・設計に携われること。これが入社の決め手でした。

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専門を越えて電気や機械、ソフトへ。自分の可能性が広がる仕事。

スマホなどに入っているICチップ。カイジョーは、その製造工程で必要となるワイヤボンディング装置の世界的なメーカーだ。開発に携わる神藤さんが入社を決めた理由、そして現在の仕事についてうかがいました。

神藤力/ボンダー事業部 開発技術部 基礎技術課
大学院 物性物理学専攻 修了
2004年入社

学生時代はテニスやサッカーに親しんだ神藤さん。最近、職場の仲間とバドミントンを始めた。家に帰れば、2児の父親。休みの日はもっぱら子たちと公園で遊んでいるとか。

入社していきなり開発部門に配属。早くから経験を積める環境がある。

私が大学院で学んだのは物理学。当社は半導体製造装置や超音波洗浄機のメーカーですから、一見すると畑違いのように見えるかもしれません。実際、一般企業に就職した先輩たちの多くは、数学の知識を活かして情報系の企業でシステムエンジニア(SE)の道へと進んでいました。

そんな先輩たちの姿を見ていたので、就職活動のときはSEも選択肢にありました。しかし、大学時代から実験と評価を繰り返して形あるモノを作ることが好きだったので、次第に「メーカーで仕事をしたい」という想いを強くしました。

当社を知ったのは、就職ナビサイトを見ていたとき。説明会などに足を運ぶうちに、アットホームな雰囲気が自分に合っていると感じるようになりました。話を聞いてみると、機械や電気系を専攻していた技術者が活躍しているのはもちろん、幅広い技術分野の人材が必要とのこと。私の研究してきた理学の分野を活かせるフィールドもあるとわかりました。やりたかった研究開発職での募集ということもあって、「ここなら自分がやりたいことができる!」と確信しました。情報システム会社や電気関連の会社からも内定をもらいましたが、最終的に当社を選んだのはこれが決め手でした。

入社後はすぐに開発部門に配属されました。企業によっては、新入社員は試験や部分的な設計からスタートというケースも多いと思いますが、当社では早いうちから開発に関わることができます。以来、同じ部署で開発に携わっています。

担当している製品は「ワイヤボンダ」という装置。といっても、学生のみなさんはピンと来ないですよね?ICチップには、電気を通すためにいくつもの細かい配線があります。この線をつなげる装置です。配線に使用するのは、金で作られた極細のワイヤ。その直径は、髪の毛の4分の1、5分の1といったマイクロメートルのレベル。これを1秒間に20本というスピードで配線していく機械です。

半導体製造プロセスで必要とされるワイヤボンダという装置の開発を担当する神藤さん。入社以来、10年以上にわたって開発畑ひと筋で歩んできた。

国内外の出張も多数経験。試行錯誤の末、自分の成長を実感している。

新製品を開発するとともに、技術的にお客様をサポートすること。これが私の所属する開発技術部基礎技術課の役目です。「お客様が求める条件でワイヤを電極に接合することができるか?」「くっ付かないならどうすればいいのか?」といった実験と評価を繰り返します。たとえば、金線を電極に押し付ける加重や超音波の力など、装置を制御するためのパラメーターの微調整を繰り返します。

この課では、国内外のお客様先に出向く機会も多くあります。お客様が使用する素材の条件に変更があった際など、装置の調整が必要となるからです。初めての海外出張は、入社2年目の台湾でした。そのときは上司と一緒に行きましたが、今は1人で行くこともあります。多いときは月に1回のペース。最近は、もっぱら中国出張が多いですが、ヨーロッパに出張したこともあります。

お客様先では、装置がこれまで同様のパフォーマンスができない原因はどこにあるのかを探り、装置としてできること、できないことを、技術的な見地から明確にし、ご説明します。ときには、お客様から難しい課題を突きつけられることもあります。ある海外出張のとき、自分ではどうにもならないと追い込まれたことがありました。相手も怒っている様子で、そのときはつらかったのですが、日本に帰ってきてから粘り強く試行錯誤を繰り返し、まわりの人にも相談しながら、なんとか解決することができました。大変でしたが、今となってはいい思い出です。大学院時代には夜遅くまで研究を続けることもありましたので、その経験で養われた粘り強さや執着心が仕事に活かされたと感じました。

私はもともと人と話すのが好きなほう。お客様からの要望に対して、ただ「できない」と突っぱねてしまうと、相手は困ってしまいますよね。自分で言うのもなんですが、そこをうまく返せるところが評価されているからこそ、出張を任されることが多いのかなと思っています。

大学では物理を学んだ神藤さんだが、最近、制御ソフトの開発の勉強も始めたという。C++を使ったプログラミングに挑戦中だ。

さらに知識を深め、技術を磨くために。ソフトウェアの勉強もスタート。

開発技術部のメンバーは、約40名。私が所属している基礎技術課のほか、ソフトウェアや電気、機械のチームがあります。この4つのチームで協力しながら装置を開発していきます。

基礎技術のチームに多いのは、学生時代に物理や化学を専攻した人。基礎技術チームは、ワイヤをくっ付けるための必要な技術を開発するために、各チームにリクエストする役割を担っています。たとえば、「こういうソフトウェアを作ってほしい」「この温度にしたいから、こういうユニットを作ってほしい」といった具合。あるいは、装置やワイヤの条件を変えながら実験することも。学生時代に学んだことが、そっくりそのまま使えるわけではありません。ただ、論理的な考え方など、ベースとなる部分は大学で学んだことが活かせていると思います。

私は基礎技術を担当しているといっても、仕事をしているうちに電気や機械へと知識が広がってきました。最近勉強し始めたのは、制御系のプログラミング。ソフトウェアのことがわかれば、やれることも広がります。今はソフトのチームの人に教えてもらっていますが、そろそろ自分でプログラミングする段階です。

当社は、上司に相談しやすい雰囲気なのがいいですね。自分が提案したことに対して、頭ごなしに否定されることはまずありません。仕事を任せてもらえるような、自由度が高い職場です。

今後の目標は、装置のオペレーターさんがより操作しやすい製品を生み出すこと。ワイヤボンダは高度な技術が求められる装置ですが、それを使うのは人です。まだ誰も実現していない機能を開発したいと考えています。

基礎技術や電気、機械、ソフトウェアといった各担当者がチームを組んで製品を開発していく。さまざまな専門分野の技術者が活躍できるフィールドがある。

企業研究のポイント

左の写真で私が持っているモノ、何だと思いますか?一見、普通のピンセットに見えるかもしれません。実は代えの効かない大事なパートナーなんです。
私達が作っているワイヤボンダとは、裁縫用のミシンのようなものです。ミシンは、糸が巻かれているリールをセットして、そこから糸を引き出して所定の場所を通して、針の穴に通します。これと同じように、ワイヤボンダでも、ワイヤが巻かれているリールをセットして、そこからワイヤを引き出して、手作業で小さな穴にワイヤ通します。
言葉でいうのは簡単ですが、ワイヤは極めてデリケートなもの。髪の毛よりも細くて切れやすく、手で持って汚れが付着すると、電極にくっ付かなくなってしまいます。
そこで必要になるのがマイピンセット。ワイヤをつまんで作業するためです。精密機器用のピンセットを使いますが、作業しやすいように自分で削って加工してきました。時には落としてしまうことも。先端が変形してしまったら、また手を加えます。そうやって「マイ・ピンセット」を自分仕様に研ぎ澄ませていくのです。
私達は日々最先端の技術で勝負していますが、こういうちょっとしたアナログ的な道具も実はとても重要です。
「自分にしかできないスキル」を磨いていくことは仕事をしていく上でとてもモチベーションがあがります。今の内から「自分にしかできないことってなんだろう」って考えていくことも良いかもしれませんね。

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神藤さんの「マイ・ピンセット」。つかむ面積を広げるなど、自分で使いやすくなるように加工している。出張のときにも必ず持っていくそうだ。

マイナビ編集部から

「人は自慢できます」。これは『カイジョー』の複数の社員の言葉。及川社長も「みな人がいいですね。うちに来た場合、みんなと仲良くやれるんじゃないでしょうか」と話す。

居心地の良さは社員の定着率の高さに表れている。とりわけ女性社員の定着率が高いらしい。産休・育休から復帰して活躍している女性社員が多いそうだ。

設立は1948年。潜水艦のソナー技術を平和利用するために設立されたのが出発点。魚群探知機で一時代を築き上げた。魚群探知機は他社に事業譲渡しており、今は半導体や医療といった分野で超音波技術を核にしたさまざまな製造装置や洗浄装置を生み出している。

例えば半導体は、超音波で洗浄しないと使い物にならないそうだ。ゴミが付着しているとショートしてしまうからだ。ということは、スマートフォンもテレビもクルマも、すべて超音波なしには出来上がらない。メガネの洗浄から骨折治療、加湿器、カッター、医療での検査まで、超音波の応用範囲は驚くほど広い。同社の可能性は無限と言っていいくらいに広がっているのだ。

及川社長曰く"「妄想OK」な社風"。
若いうちから自由に活躍するチャンスが広がっている。

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「企業は人である」というのがカイジョーのモットー。取材を通して、及川社長の社員に対する愛情だけでなく、社員一人ひとりからカイジョーに対する愛情が伝わってきた。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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