左の写真で私が持っているモノ、何だと思いますか?一見、普通のピンセットに見えるかもしれません。実は代えの効かない大事なパートナーなんです。
私達が作っているワイヤボンダとは、裁縫用のミシンのようなものです。ミシンは、糸が巻かれているリールをセットして、そこから糸を引き出して所定の場所を通して、針の穴に通します。これと同じように、ワイヤボンダでも、ワイヤが巻かれているリールをセットして、そこからワイヤを引き出して、手作業で小さな穴にワイヤ通します。
言葉でいうのは簡単ですが、ワイヤは極めてデリケートなもの。髪の毛よりも細くて切れやすく、手で持って汚れが付着すると、電極にくっ付かなくなってしまいます。
そこで必要になるのがマイピンセット。ワイヤをつまんで作業するためです。精密機器用のピンセットを使いますが、作業しやすいように自分で削って加工してきました。時には落としてしまうことも。先端が変形してしまったら、また手を加えます。そうやって「マイ・ピンセット」を自分仕様に研ぎ澄ませていくのです。
私達は日々最先端の技術で勝負していますが、こういうちょっとしたアナログ的な道具も実はとても重要です。
「自分にしかできないスキル」を磨いていくことは仕事をしていく上でとてもモチベーションがあがります。今の内から「自分にしかできないことってなんだろう」って考えていくことも良いかもしれませんね。