最終更新日:2025/7/2

三菱プレシジョン(株)

業種

  • 精密機器
  • コンピュータ・通信機器
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • その他メーカー

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

専門的な知識・スキルゼロで入社した若手社員3名の挑戦と成長の軌跡!

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充実した教育・研修体制、働きやすい環境も魅力!

「シミュレーションシステム事業」「航空・宇宙機器事業」「パーキングシステム事業」で活躍中の若手エンジニア3名に、各事業部の特徴や仕事内容、やりがい、今後の目標などを伺いました。

<写真左>
■シミュレーションシステム統括部 鉄道ソフトウェア課
 白濱さん(2023年入社/理学部 理学科卒)

<写真中央>
■防衛・宇宙統括部 宇宙衛星機器課
 藤井さん(2024年入社/創成科学研究科 機械工学専攻修了)

<写真右>
■駐車場システム統括部 ソフトウェア課
 宮島さん(2023年入社/工学部 応用化学科卒)

【シミュレーションシステム事業】プログラミングスキルに磨きをかけて、鉄道の安全を支える(白濱さん)

私の所属する「シミュレーションシステム統括部」は「防衛用シミュレータ(ジェット戦闘機やヘリコプターなどのフライトシミュレータ)」と「民間向けシミュレータ(鉄道・自動車・研究用シミュレータ)」の開発を担っています。私自身は鉄道シミュレータ向けのソフトウェアの設計・開発を担う「鉄道ソフトウェア課」に所属。プログラマーとして、運転士訓練シミュレータや車掌訓練シミュレータ、構内用シミュレータなどの開発に携わっています。

具体的な業務としては、事故や故障などの運転時に起こりうる非常事態を再現する「シナリオ機能」のプログラミングを担当。人や車が線路上に飛び出してくるケースなど、現実では訓練できない事象をシミュレータ上で再現することで、乗務員の対応力を高める役割を担っています。このほか電気回路の動作のシミュレーションを行う「回路模擬」と呼ばれる機能や、訓練者の運転技術などを定量的に評価する「評価システム」の開発にも携わっています。

鉄道シミュレータの開発には30~40名のメンバーが関わっていますが、シナリオ機能の開発に関しては一人一機能が基本。個々のメンバーが責任を持って業務を進めることが求められるため、日頃から「報連相」を徹底することを大事にしています。疑問や課題に直面したときも決して後回しにはせず、できるだけ早い段階で周囲に相談するよう心掛けています。ありがたいことに、先輩方は皆さん気さくで、話しやすく、どんなに初歩的な質問にも丁寧に答えてくれる方ばかり。こうした環境が整っているからこそ、私のようにプログラミングや鉄道に関する専門的な知識ゼロで入社した社員でも安心して成長できるのだと思います。自分の書いたプログラムが正しく動作し、全体システムの中で意図した通りに動いてくれたときには、大きなやりがいを感じられますね。

今後の目標ですが、まずはプロジェクトのリーダー的な立場を経験してみたいと考えています。チームのメンバーにタスクを割り振ったり、進捗を管理したりといったマネジメント寄りの業務を担えるよう、知識やスキルに磨きをかけていきたいですね。将来的には要件定義や設計など、上流工程の仕事にもチャレンジしたいと思っています。

働きやすい環境で、プライベートも充実!

「リモートワークを柔軟に活用できるほか、有給休暇も取得しやすい職場です。夏季・冬季の長期休暇も充実しており、オン・オフのメリハリをつけて働けています」(白濱さん)

【航空・宇宙機器事業】アナログ回路の基板設計、デジタル回路設計により人工衛星の中枢を担う(藤井さん)

私が所属している「防衛・宇宙統括部」では、人工衛星の姿勢を制御するために用いられる「リアクションホイール」や、ロケットの飛んでいる位置を確認・監視するための「ロケット用航法センサ」をはじめとする宇宙機器、航空機の姿勢や移動速度などを検出・計測するために用いられる「慣性航法装置」など航空機器の開発を行っています。学生時代、機械工学を専攻していた私は、「宇宙開発に関わる仕事がしたい」という子どもの頃からの夢を実現したいという思いから、当社を志望。2024年に入社後は、希望通り宇宙衛星機器課に配属され、念願だった宇宙関連の技術開発に携わっています。

入社1年目は「リアクションホイール」のアナログ回路の基板設計を担当。電気の知識がほとんどなかった私にとって、最初のうちはわからないことばかりでしたが、三菱電機グループの研修制度「MELCOゼミナール」や、先輩社員2名のもとでのOJT、ベテラン技術者の方々が開いてくださった新人向けの勉強会など、学びの場が豊富に用意されています。隣の部署の同期とともに1年間、勉強漬けの日々を過ごす中で、電気設計の考え方、仕事の進め方を着実に習得することができました。常に念頭に置いていたのは、回路設計者の思想をいかにして基板設計に落とし込むかということです。創意工夫を凝らして描いた図面が“実物”となって手元に届いたときの感動は、今も忘れられません。

入社2年目の現在は、1年目とは打って変わって「デジタル回路の設計」にチャレンジしています。具体的には、次期太陽観測衛星の試験装置に搭載される、FPGA(Field Programmable Gate Array:通常の集積回路などとは異なる構造を持つ論理回路)の設計を担当。勉強の日々が続きますが、自分でコードを書いて、シミュレーション上で狙い通りの波形が出た瞬間には、アナログ設計とはまた違った達成感がありますね。今後の目標は幅広い業務に取り組みながら、自分の主軸となる分野を明確にしていくこと。将来的には、「この技術のことなら藤井に聞けば間違いない!」と信頼してもらえるような、専門性を極めた技術者になりたいと思っています。

働きやすい環境で、プライベートも充実!

「年次を問わず、技術者として活躍できる環境が整っています。フレックスタイムや有給休暇を活用し、仕事と子育てを両立している社員も少なくありません」(藤井さん)

【パーキングシステム事業】クラウドなどのテクノロジーを活用し、より付加価値の高い駐車場へ(宮島さん)

私の所属する「駐車場システム統括部」は、全自動料金精算機や車両ナンバー認識装置、チケットレスシステム、キャッシュレス精算システムといったシステム機器とともに、クラウドを利用した運営管理支援サービスなどの開発をしています。大学で応用化学を専攻していた私は「日常生活を支える身近な領域に携わりたい」「AIやクラウドといった先進的なテクノロジーに関わる仕事がしたい」という思いから、2023年に当社に入社。「ソフトウェア課」の一員としてシステム開発に取り組んでいます。

ITに関する専門的な知識やスキルがほとんどゼロの状態で入社した私ですが、三菱電機グループの研修プログラム「MELCOゼミナール」やOJTを通じて、プログラミングの基礎を習得しました。その後は既存機器のソフトウェア更新業務からスタートし、タッチパネルやマルチ決済、チケットレス機能などを搭載した新たな精算機のソフトウェアを開発。最近では車両ナンバーを認識するカメラの開発支援や、駐車場から売上・入庫情報、故障通知などのデータを収集する仕組みの開発など、仕事の幅を着実に広げることができています。

日々の業務で心掛けているのは、どんなに困難な課題に直面しても決して「諦めない」こと。自分から手を挙げて積極的に「挑戦する」姿勢。そして何よりも、仕事を思い切り「楽しむ」気持ちです。当社には若手の主体的なチャレンジや創意工夫を力強く後押しするカルチャーが根付いています。入社から数年間で仕事の幅をここまで広げることができたのも、「この技術に挑戦してみたい」「あの仕事もやってみたい」と、日頃から積極的に発信してきたことが大きいと思っています。動作確認のために現地に赴き、自分が関わった機器がしっかり動いているのを見るたびにやりがいを感じますね。コードという「画面上の文字列」にすぎなかったものがカタチとなり、人々の生活を支えている――。こうした瞬間に立ち会えるのは、まさにものづくりの醍醐味です。

2023年の入社以来、私は幅広い分野の機器・システムの開発に横断的に関わらせてもらってきました。こうした経験を強みとして活かし、さまざまな製品やシステムに精通した「スペシャリスト」へと成長していきたいと考えています。

働きやすい環境で、プライベートも充実!

「福利厚生で気に入っているのは独身寮ですね。格安で住めるだけでなく、ほかの事業部門のメンバーと交流する機会も多く、いつも良い刺激をもらっています」(宮島さん)

企業研究のポイント

【白濱さん】
学生時代の専攻分野にとらわれることなく、幅広い業界を見て回ることや、「やりたいこと」だけでなく、「やりたくないこと」にも目を向けて企業研究を進めることが大切だと思っています。なぜなら、自分が希望した部署に配属になるとは限らないからです。もし、希望とは異なる部署に配属されたとしても、前向きに仕事に取り組めそうか。モチベーションの源泉になるものがあるかどうかという点も意識していただきたいですね。

【藤井さん】
企業研究を進める上で大切なのは、「自分の軸」をしっかりと持つことだと思います。私自身は「宇宙事業に携わることができる仕事」を揺るぎない軸として会社選びを進めましたが、「勤務地」や「福利厚生の充実ぶり」「柔軟な働き方ができる環境」など、軸となりうる要素は人によってさまざま。まずは自分自身と向き合って、「これだけは譲れない」という軸を見つけてみてください

【宮島さん】
まず大切なのは「自己分析」を徹底的に行い、「自分は何をやりたいのか」「どのような環境で働きたいのか」を丁寧に見つめ直してみることです。その上で、気になる企業が見つかったら、会社見学やOB・OG訪問に積極的に足を運んでみましょう。ホームページを読むだけでは伝わらない職場の空気感、そこで働く先輩社員の人柄に直接触れられる貴重な機会になるはずです。

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研究室で培った課題解決力や粘り強さ、アルバイトを通して身につけたコミュニケーション力など、学生時代の経験が仕事に活かされる場面も少なくないという。

マイナビ編集部から

三菱電機グループの一員として、「シミュレーションシステム事業」「航空・宇宙機器事業」「パーキングシステム事業」を展開している三菱プレシジョン。今回、同社で活躍中の若手社員にお話を伺って特に印象的だったのは、3名それぞれが学生時代の専攻内容とは異なる領域で、専門的な知識・スキルを身につけ、いきいきと力を発揮している姿だった。

こうしたことが可能なのは、新入社員研修をはじめとする階層別研修や三菱電機グループの研修プログラム「MELCOゼミナール」、2名の先輩社員のもとでのOJTなど、教育・研修体制の充実ぶりに加え、風通しの良い社風が浸透していることが大きいといって良いだろう。わからないことや困ったことがあれば、上司や先輩に気軽に質問・相談でき、「やりたい仕事」があれば、自ら手を挙げ、挑戦するチャンスを掴むことができる。このように「若手を育てるカルチャー」が会社全体に浸透していることが、1962年の会社発足以来、60年以上にわたって成長を続ける同社の強さであり、魅力の源泉になっているのは間違いないだろう。

同社が手掛ける事業分野に興味関心をお持ちの方、ものづくりが好きな方はもちろん、安心して学べる環境で、信頼できる仲間と切磋琢磨しながら、技術者として飛躍的に成長していきたいという志をお持ちの方にぜひ、企業研究をおすすめしたい会社だと感じる取材だった。

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神奈川県鎌倉市の「鎌倉事業所」は、同社唯一の製造拠点。新人からベテランまで約500名のメンバーが所属し、同社のものづくりを支えている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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