最終更新日:2025/7/25

ドーピー建設工業(株)

業種

  • 建設
  • 建築設計
  • セメント
  • 環境・リサイクル
  • その他メーカー

基本情報

本社
北海道、東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

下から見上げる、完成したばかりの高架橋。大きな感動が込み上げてきます!

  • 土木・建築系学部 専攻の先輩

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豊かな実績の背景には、“若手をじっくり育てる環境”がある

ドーピー建設工業の社員は、橋梁づくりや道路づくりに憧れて入社した“モノづくり志向”の強い人たちだ。今回は入社5年目の若手と、28年目の大先輩にインタビュー。将来の自分の姿を想像しながら読んでほしい。

■D.Oさん
東京支店 工事部
2019年入社/工学部社会環境工学科卒(写真左)

■H.Tさん
東京支店 工事部/部長
1996年入社/工学部土木工学科卒(写真右)

「当日は何もやることがない」よう、準備万端に整えて現場に臨む!(D.Oさん)

中学生の頃からモノづくりが好きだったので、大学では社会環境工学科を専攻しました。数ある土木工事のなかでも、プレストレスト・コンクリートで造られる橋梁は花形的な存在です。技術が高く実績の豊富な当社で経験を積みたいと考え、入社を決めました。
入社後は設計、工場、現場の各研修を経て、9月から現在の部署へ本配属。最初の現場は、福島県内の河川にかかる道路橋でした。橋長約180メートル、高さ約40メートル、橋脚は2本。新人の私は上部工工事の初期段階から携わり、完成まで立ち会いました。

現場では研修で学んだことを一通り経験させてもらえましたが、一方で「これでいいのだろうか?」という迷いもありました。特に問題もなく、順当に工事が進んでいたからです。
ところが、思いがけないところで工事は中断。私の確認不足から、工期に遅れが出てしまったのです。もちろん、当時の部長からこっぴどく叱られました。さすがに堪えましたが、意外にもこの経験が私の転機になったのです。仕事の重みを痛感すると同時にモヤモヤしていた気分が解消され、以降は気持ちを切り替えて仕事に取り組めるようになりました。

その後は昨年1月から現在に至るまで、新東名高速道路の高架橋工事に携わっています。橋梁名としては2橋なのですが、新東名高速は上下線がありますので工事する橋梁は計4橋になります。今取りかかっている橋は、橋長約230メートル、高さ約50メートルで、当社としては比較的大きな規模です。全体の工法は最初の現場と変わりませんが、柱頭部分(橋脚の真上)にプレキャストを用いた独特の工法を採用しているので、施工担当者として貴重な経験をさせてもらっています。

私が施工担当者として心掛けているのは、事前の準備を完璧に行うこと。作業員には必要な資料を漏れなく渡し、どのような質問にもその場で答えられるようにしておく。これができていないと現場は混乱しますし、事故の原因にもなりますからね。私は、「現場では何もやることがない」というレベルになれたら一人前だと思っています。

私は工事期間の長い現場を経験してきたのでまだ2現場しか経験していませんが、最初の橋が完成した時の感動は今も忘れられません。
当社は多様な種類の橋梁を手掛けていますから、技術者としての夢も膨らみます。いつか、横浜ベイブリッジのように、大規模な斜張橋をつくってみたいですね。

ここがドーピー建設工業の魅力です!

「社内は言いたいことを言い合える雰囲気。風通しはとてもいいですね。家賃補助や帰省時の交通費負担など、手厚い福利厚生も大変魅力です」(D.Oさん)

管理者として、“若い社員が積極的に行動できる環境”をつくりたい(H.Tさん)

大学では土木工学を学び、コンクリートの研究を行っていました。入社のきっかけは、担当教授が当社を薦めてくれたこと。東北支店の支店長が私の大学に講義に来てくれたので、実際に仕事内容を聞いて「この会社なら自分の知識を生かせる」と思えたことも大きいですね。
入社後は東京支店に5年ほどいましたが、その後、約20年は東北支店に所属。ここで橋梁工事を中心にさまざまな現場を経験し、2022年7月から、再び東京支店に戻って工事部長を務めています。

今とは違い、私が入社した当時は担当者が先輩と自分だけで、期間も数カ月で終了するほどの小規模な現場が多かったですね。印象に残っているのは、福島県での道路工事案件。施工法や安全管理などの面で事業主からの要求レベルが高く、相当鍛えられました。そうした現場を5年くらい経験し、いつしか自分が責任者になって現場を取り仕切っていた、という感じです。
私が現場所長を続けるようになったのは30歳の頃。今は規模が大きな現場が多く、各現場に5~6人の社員がいますから、所長になるにはもう少し経験が必要です。でも、これはむしろ良いこと。時間と人手をたっぷりかけ、若い社員を丁寧に育てているわけですから。

今は本社の管理職ですが、安全パトロールや社内検査を目的に、週に1回のペースで複数の現場に顔を出しています。
異動したばかりなので戸惑うことも多いのですが、自分がやるべきことは分かっています。最も大きな役割は、「若い社員が積極的に行動できる環境」をつくることです。入社から5年くらい経てば自分で決められることが増え、仕事はどんどん面白くなっていきます。私も安心して現場を任せられますから、結果的に会社の受注数も増えてくる。この循環をつくるため、私は若い社員に細かいことは言わず、「失敗してもいいから自分でやってみなさい」とだけ言っています。

自身のキャリアを振り返ってみても、それぞれの現場で活躍していたのは「いつも前向きで元気のいい若者」「職人さんたちとよく話をする若者」でした。施工管理職は毎回現場が異なりますし、施主、自治体の責任者、作業員さんなど、一緒に仕事をする人たちも多種多様。積極性さえあれば、どのような現場にも溶け込むことができます。
そんな若手を育てるためにも、「まずは自分が前向きな姿勢を見せなければ」と気を引き締めています。

ここがドーピー建設工業の魅力です!

「ギスギスしていない、“居心地のいい会社”です。面倒見のよい先輩社員に見守られながら、伸び伸びと着実に成長することができますよ」(H.Tさん)

ここがドーピー建設工業の魅力です!

現場の課題を抱える若手にとっては、経験豊かな先輩の存在自体が大きな励みになる。

企業研究のポイント

■ホームページや会社案内などで企業の特徴を調べても、仕事の細部まではなかなか伝わってきません。私が企業研究で重視していたのは、できるだけ多くの企業のインターンシップや説明会に参加し、施工現場で働いている社員の話を聞くことでした。「自分がその現場にいたら、何をして何を感じているだろう?」と、頭の中でシミュレーションしていたのです。
現場見学にも積極的に参加しました。100%しっくりくる企業はないかもしれませんが、現場でイキイキと働いている自分の姿をイメージできれば、それが理想に近い職場だと思います。皆さんも、この機会に多くの企業を研究してみてくださいね。
(D.Oさん)

■私は複数の企業を検討したうえで当社を選んだわけではないので、適切なアドバイスはできないかもしれません。ただ、「大学の研究室で身に付けたコンクリートの知識を生かせる企業に入りたい」という、強い意志はありました。
当時はインターネットが普及する以前ですから、そうした企業を自力で探すのはなかなか難しいことでした。最終的に担当教授からの推薦で決めたわけですが、このアプローチは今も説得力があるのではないでしょうか。理系や工学系学生の皆さんの場合、教授のアドバイスは大きな後ろ盾になると思います。身近な方のお話に耳を傾けることも、大変よい参考になりますよ。
(H.Tさん)

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橋梁工事は、ドーピー建設工業の根幹を成す主要部門。全国各地でさまざまなデザイン、さまざまな工法の橋梁を手掛けてきた。土木関連の受賞作も多い。

マイナビ編集部から

ドーピー建設工業は、三井住友建設のグループ企業という位置付けだ。橋梁事業や橋梁の保全事業における技術力はグループ内でも高く評価されており、親会社の大規模なジョイントベンチャーに参加する案件も多い。

今回お話を伺ったのは、東京支店の工事部門(施工管理)で活躍しているベテランと若手のお二人。技術設計や製造管理など他部門の仕事にもそれぞれの特徴や魅力があるが、工事現場を自らの裁量で動かせる施工管理には、ダイナミックな“モノづくり”を体験できる喜びや、多くの人々と関わる“ヒトづくり”の面白さがある。公共性が高く規模の大きな橋梁だけに、仕事を通じて得られる達成感は想像以上に大きいようだ。

さらに印象的だったのは、同社の福利厚生が充実していること。地方採用の社員が首都圏の支店に異動することや、その逆もあるため、借り上げの社員寮や家族用の社宅など、住宅関連のフォローはとても手厚い。新卒入社後の10年間は、どこでも月額5,000円程度で入居できる(水道光熱費、食費は個人負担)。地方出身で関東圏に配属になったD.Oさんも、「この制度があることも入社の決め手になりました」と語っていた。

橋梁や道路の工事は新設だけでなく、今後は補修や更新の需要も高まっていく。補修工事に強く、防災用構造物の実績もあるドーピー建設工業は、今後ますます注目されるに違いない。

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東京都中央区にある東京本社のオフィス。施工管理職の社員は工事現場近くの事務所が勤務地になるため、本社は“背後から自分を支えてくれる大樹”のような存在だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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