最終更新日:2025/7/29

(株)しまむら【東証プライム市場上場】

  • 上場企業

業種

  • 専門店(アパレル・ファッション関連)
  • 専門店(書籍・音楽・インテリア)
  • 商社(アパレル・ファッション関連)
  • 通販・ネット販売

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

我が社自慢の制度・社風

社員が安心してキャリアアップできるように、会社を挙げて徹底支援

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家賃補助、休暇、教育支援―しまむらの社内制度について解説!

暮らしの身近な場面を支えるアパレルチェーンを運営するしまむらでは、従業員が生き生きと働けるように多様な仕組みを導入している。今回は人事部のお2人にご自身のキャリアパスと社内制度について語ってもらった。

菅野 このみさん
人事部/主幹
経済学部経済学科卒/2014年入社

三浦 太一さん
人事部/主任
文学部教育学科卒/2018年入社

【菅野さん】充実の家賃補助で転勤時も安心。子育て家庭も手厚く支援してくれる

当社の総合職はジョブローテーション制度を通して、能力や適性に応じて多様な業務を経験することができます。全員が共通しているのは、最初は店舗社員として勤務し、2年目から店長に昇格するという点です。それ以降は、店舗でプロフェッショナルを目指す道のほか、本社のバイヤーや開発、総務人事などにチャレンジすることも可能です。実は、当社の総合職は新卒だけに限定して採用しています。だからこそ、一人ひとりが多様な部署を経験して成長を遂げ、ゼネラリストとしてチームを、そして会社を支えてほしいという願いを、ジョブローテーション制度に込めています。

私自身も山口や神奈川の店舗で勤務した後、店長としては北海道や千葉の店舗を任されました。現場にいたのは約3年にわたりますが、転勤に伴う引っ越しも経験しています。会社が依頼しての転勤のため、費用を丸ごと負担してもらえたことは、安心できた点です。引っ越し費用はもとより、業者の手配、転勤先のアパートの選定まで行っていただき、家賃に関しても最大月8万円の補助を出してもらえたおかげで、ほとんどのエリアで自己負担はゼロで生活を送ることができました。さらに、年4回まで往復の帰省費用が支給されるため、実家のある山口まで費用を気にせず帰ることもできました。引っ越しや帰省に関する不安が解消されることは、心強い限りでした。

当社は、子育て家庭に関しても手厚く制度を整えています。出産・育児休暇は当然のこと、出産・育児に関する相談ができる子育てみらいコンシェルジュというサービスも導入しています。珍しい制度では、数年前に小学6年生までを対象とした子どもの休憩室利用制度がスタートしました。子どもが放課後に一人で留守番をするのは心配だという現場の声を受け、保護者が働いている間は店内の休憩室を開放し、退勤後に一緒に帰ることができるという制度です。

店舗の正社員は基本的には店長だけとなるため、パート社員の力が欠かせません。子育てみらいコンシェルジュなどは、雇用形態を問わずに利用が可能です。また、年1回、エリアごとにホテルの宴会場を借り切って開催されるオータムパーティでは、店舗を1日休みにした上で、正社員もパート社員も一緒にコース料理を楽しみ、懇親を深めています。ささやかですが、パートのみなさんに「ありがとう」の気持ちを伝え、楽しんでもらう場として毎年行っています。

先輩から一言

「当社は、給与のベースアップの継続をはじめ、社員へ利益を還元していこうという考えの会社です。これからも社員が満足できる会社作りを実践していきます」(菅野さん)

【三浦さん】休暇制度が充実。アメリカでの研修など教育支援体制も整っている

私は入社後、1年目に埼玉県の店舗で勤務した後、長崎・佐世保と香川・小豆島の店舗で店長を務めました。本社勤務となってからは、店舗レイアウトを手がける店装部を経て、商品部のコントローラー、バイヤーなどの業務を経験し、2024年5月から人事担当となりました。

当社では本社勤務と店舗勤務で休暇の曜日は異なりますが、どちらもワーク・ライフ・バランスを大切に働ける環境です。店舗では店長になると月曜日と木曜日が原則お休みですが、本社では金曜日と土曜日がお休みに設定されています。店舗では毎週水曜日と土曜日にチラシ広告を出しているため、広告の内容の確認や売り場づくりをするために前日は出勤としており、本社では前週の数字を基に月曜から1週間の対応をするため、日曜から出勤と設定されています。ただし、特別な用事や事情がある場合は、柔軟にお休みを変えることができます。

有給休暇以外にも年10日間のリフレッシュ休暇が付与されます。旅行等のためにまとめて休むこともできますし、なかには分けて取得される方もいます。有給休暇とは違い、1年目4月から利用できるのは新人にとって嬉しいところだと思います。そのほか、特別休暇も整備されていて、例えば結婚した場合には5日間の休暇が付与されます。私が結婚したときは、リフレッシュ休暇と合わせて10日間を取って結婚式と新婚旅行の時間に充てました。最近は子どもが生まれたのですが、育児休暇は合計2週間ほど取得しました。当社では、2024年から男性社員の家庭に子どもが生まれた場合、2週間の育休取得が義務化されたおかげで、よりいっそう取得がしやすい環境となりました。

教育支援では、教育部が主導となり定期的に研修が行われ、入社して3年間は埼玉県の本社に同期が集まって業務に必要な知識を学ぶ機会があります。また、店長に昇進以降はマネジメント、問題解決をテーマにした研修を受講します。そして社員から好評なのは、4~5年目の社員が参加するアメリカセミナーです。最先端であるアメリカの小売業を見学して知見を広げる場であり、コロナ禍で中断していたものの、2023年に私も現地に行くことができました。日本と比べてはるかに規模の大きな店舗を見て得られるものが多くありましたし、8泊10日の日程の合間にはアメリカの名所の観光もできるなど、充実した時間を過ごすことができました。

先輩から一言

「早いうちから責任ある仕事に挑戦できることが、当社の魅力です。私も若くしてバイヤーなどの多彩な仕事を任され、成長できる機会を多く得られました」(三浦さん)

ジョブローテーション制度を通して大きく成長し、新たな自分に出会える

■私は本社に異動後、5年にわたって経理部に所属し、全国の店舗の金銭管理、資産管理、会社全体の資金管理などを担当しました。経済学部出身ではあるのですが、実は数字に苦手意識を抱いていました。それでも業務を続けていくと次第に克服され、働き甲斐のある仕事だと感じるようになりました。ジョブローテーションを通して新しい自分を発見できたことは、大きな収穫でした。
経理部時代、銀行手数料が値上げされるという記事を見て、法人利用ならば銀行側との交渉の余地があるのではないかと考え、上司に相談しました。上司や先輩たちが後押ししてくれたおかげで、最終的には数百万単位の経費削減に成功し、大きな自信をつける一件となりました。
多くの人が支えてくれる風土があるのは、当社の大きな魅力の一つです。今回、お伝えしてきた福利厚生や各種制度に関しても、社員を支えていこうという企業文化の表れの一つです。社員がモチベーションを高めて働けば、お客様にとってより良いサービスの実現につながり、しまむらという会社の評価が高まっていく。そんな考えのもと、これからも制度面の充実に力を尽くしていきたいと考えています。
<菅野さん>

■私もジョブローテーションを通して、多くの新しい発見を得ることができました。例えば、店装部では店内の什器や備品の手配だけを行うイメージでしたが、実際は3Dソフトウェアなどを駆使して店舗オペレーションの新しい可能性を模索しており、社内でも最先端の技術が網羅されていました。8カ月ほどバイヤーを経験したときには、経験が浅いにもかかわらず、大型テーマパークとのコラボグッズに関して、企画から手掛ける重責を担うこともできました。
また、店舗時代は普段なかなか行けない場所に住めたことも個人的には楽しかったです。観光地として有名な小豆島にもしまむらがあり、まさか私がそこで働くとは思いもしませんでしたが、実際に働いてみて、近くにアパレル店が少ない土地柄だからこそ、地域の皆さんのインフラとして重要な役割を担っているのがよく理解できました。2年目に店長に昇格しましたが、近くの店舗に年の近い社員がいますし、数店舗を束ねるブロックマネージャーもいるので、一人で悩むことなくチャレンジを重ねられた貴重な時間となりました。
<三浦さん>

先輩から一言

総合職は多様な立場の人間とコミュニケーションをしながら自分を磨いていくことになる。どの拠点でも温かみある人がそろっているから、安心してキャリア形成できるはずだ。

企業研究のポイント

■私自身は業界を絞って企業研究をしていましたが、社会に出てから初めて知った業界や職種も多くありました。視野を広げるという意味でも、学生の段階で幅広い企業を調べておくことをお勧めします。
また、入念に自己分析を行うことで、どんな働き方が自分に合っているのかをイメージしてみてください。たとえ特別な能力を持っていなくとも、自分を生かせる場所は多々あるものです。どんな小さなことでもいいので、“ここだけは負けない”と自信を持って言える要素を探していってください。その積み重ねを繰り返せば、おのずと自分の力を発揮できる場所が見つかるはずです。
<菅野さん>

■“好きな仕事”というのは企業選びをする上での一つの軸となるとは思いますが、それ以外にも給料やワーク・ライフ・バランスなども含め、総合的な視点から判断するように心がけてください。苦しい場面に遭遇すると、好きなものが嫌いになってしまう可能性も否めません。だからこそ、さまざまな角度から企業を見つめ、幅広く判断材料を集めていくべきだと思います。
昨今はWebだけでも多様な情報が集められるようになりましたが、実際に社員と会って話すことで感じられる雰囲気や自分の直感も重要です。当社では1Day仕事体験などを開催していますが、今年はWebよりも対面形式に人気が集まっています。自ら進んで情報を集める姿勢を大切にしてほしいと思います。
<三浦さん>

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埼玉県にある本社を拠点に、全国各地に店舗を展開。どの店舗・部署でも、社員同士の意見交換は活発で、風通しの良い社風が根付いている。

マイナビ編集部から

しまむらは現在、国内外合計2200店舗以上、売上高6300億円以上を記録するなど、日本有数のアパレルチェーンに数えられる企業だ。経営理念には「商業を通じ消費生活と生活文化の向上に貢献することを基本とする」を掲げる。ローコストオペレーションを基本としたお値打ち品の提供に注力しているのも、暮らしに欠かせない衣料品というインフラを、より身近な存在にしようとしてきた企業姿勢の表れである。

頑張っている社員に報いるためにも、本記事で紹介したように、さまざまな制度を用意している。本文中で挙げられなかったもので言えば通信教育制度がある。半年に1回、通信講座を網羅したカタログが配布され、終了認定された場合、半額の費用を支給する。社員の学ぶ意志を尊重するべく、講座内容は業務に必要・不要を問わない。また、1年目から月4000円の財形貯蓄が可能で、会社が1000円を上乗せしてくれるなど、大切な資産づくりも支援してくれている。年間休日数は114日前後。小売業としては高水準にあるのも社員の安心につながっている。

従来はロードサイドに強かった同社だが、今後は都市部にも出店するなどして、さらなる可能性を開拓していくことになる。その先頭に立つ社員たちのモチベーションをさらに高めるべく、今後もますます社内制度を整えていくことになるだろう。

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正社員のみならず、パート社員まで対象を広げた制度も多い。パートから店長に昇格して店を任せられている人が多いこともあり、全員を手厚く支える文化が自然と育まれた。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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