最終更新日:2026/2/12

YUSHIN(株)(旧:(株)ユーシン精機) 【東証スタンダード上場】

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業種

  • 機械
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • 医療用機器・医療関連

基本情報

本社
京都府

取材情報

記事で読む社会科見学

私たちの手掛ける「取出ロボット」、実は皆さんの生活にも関わっています。

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業界で抜群なシェアを誇る秘密とは?

プラスチック製品をつくる際に使用される「取出ロボット」で抜群のシェアを誇る同社。そもそも「取出ロボット」とは何か? 社会のどんなところで活躍しているのか? 人事部のお二人に聞いてきました。

【写真左】松本 みなみさん(人事部)

【写真右】西田 遼さん(人事部)

モノづくりの自動化に欠かせない「射出成形品取出ロボット」

YUSHINは、「射出成形品取出ロボット(以下、取出ロボット)」で抜群のシェアを誇るグローバル企業です。と言っても学生の皆さんには「それがどんなモノなのか?」というイメージが描きにくいでしょう。まず射出成形とは、高温で溶かしたプラスチック材料を金型に注入し、冷却して成形品を製造する工程のこと。この金型からプラスチック成形品を自動で取り出すロボットのことを「取出ロボット」と呼んでいます。

当社の「取出ロボット」が活躍しているフィールドは、自動車、電子部品、医療、雑貨、家電、食品などさまざまなモノづくりの現場。身近な製品ですと、有名ファストフード店で使われるプラスチックのトレイ、世代を超えて愛されているロボットキャラクターのプラモデル、最近では感染症の検査キットなど医療関連分野にも導入が増えています。BtoBの企業なので一般にはあまり知られていませんが、実は私たちが手掛ける「取出ロボット」は皆さんの身近なところで役に立っているんですよ。

社会に与える影響でいうと、1つめはモノづくりの現場を支えるロボットであること。「取出ロボット」がなければさまざまな業界の製造現場が停滞してしまうほどの影響力を持っています。2つめは「取出ロボット」が人々の安全と安心を支えていること。金型からプラスチックを取り出す際、成形品はかなり高温でやけどの恐れがあり、また機械に巻き込まれてしまう危険性もあるため、人が取り出すのは非常に危険です。そんな危険な作業をロボットが代わりに行うことで安全を守るとともに、高品質かつ安価な製品づくりを支え、世界の人々の衛生的で安心な生活の実現に寄与しています。そして3つめは製造現場での人手不足、自動化のニーズに応えていること。自動化のニーズは国内だけでなく海外でも高まっており、要望にお応えすることで売上も伸ばしているところです。

YUSHINの強み

「お客様のニーズに応える高性能な製品はもちろん、アフターサービスも充実。長く使い続けられるようサポートしていることもお客様から評価が高いポイントです」(松本)

「できない、無理だ、は出発点」の言葉がチャレンジの原点。

当社の「取出ロボット」は直交型ロボットで、動作の高速性に特徴があります。皆さんがロボットと聞いてイメージするのは関節が曲がって動く多関節ロボットだと思いますが、こちらは動作の自由度が高い反面高速動作が苦手。そこで当社はあえて直交型ロボットにこだわり、シンプルな動きの中に高度な技術を詰め込んでいます。なぜなら私たちのお客様である生産工場では365日・24時間絶えずモノづくりが行われているところもあり、コンマ1秒の差が大幅な生産性の違いに繋がるからです。例えば、安全や衛生面から使い切りを必要とする医療分野(注射器など)では、大量生産が求められるので、当社の高速な「取出ロボット」が最適。「速さ」を追求すると、それと引き換えに「動作の正確性や安定性」が損なわれることが課題ですが、当社独自の振動制御技術や最適設計技術により、高速性と安定性の双方を兼ね備えたロボットを生み出しています。

こうした私たちのモノづくりの背景にあるのは、「できない、無理だ、は出発点」という創業者の言葉。実は「取出ロボット」業界で当社は国内最後発の企業ですが、だからこそ他社を追い越すために多くの挑戦をしてきました。1989年には世界初となるサーボモータ駆動の「取出ロボット」を開発。当時はモーターが今より高価な時代でしたが、技術の蓄積とコストダウンに努め、90年代に入って一気に主流となり、今では業界の常識になっています。その後もカラータッチパネル式コントローラの採用、IoTへの対応など常に業界をリードし成長してきました。

お客様が困っていること、本当に求めているものは何なのか。「できない、無理だ」と思うようなことを実現するためにはどうすればいいか。ニーズを汲んで真摯に取り組む姿勢と、前向きにチャレンジする社風が、今のYUSHINを創ってきたと言ってもいいでしょう。

YUSHINの強み

「オープンで一体感のある職場、自分らしさが出せる服装、前向きで風通しのいい社風など、社員の働きやすい環境が斬新な技術開発にも繋がっていると感じます」(西田)

これからも高い技術力とチャレンジ精神で「不可能」を「可能」に。

2016年12月には新本社工場を竣工。広々としたワンフロアにいろんな部署を集めたことで部署間を越えたミーティングがしやすくなり、コミュニケーションがさらに活性化しました。2022年にはオフィスカジュアルを導入するトライアルが始まり、2023年から本格化。社員一人ひとりの個性が少しずつ花咲き、職場のダイバーシティ(多様性)推進にもつながっています。

また2023年2月には新たにショールームを開設し、お客様からも好評をいただいています。このショールームのコンセプトは「IN→POSSIBLE」。中にIN(入る)と、IMPOSSIBLE(不可能)がPOSSIBLE(可能)になる、という意味を込めています。「金属部品を入れて一体成形したプラスチック製品をつくりたい」「取り出した後にカメラでチェックできる検査工程を入れたい」「成形品を取り出して一定数溜めてから次工程へ送りたい」といったお客様からのさまざまなニーズに対し、当社の「取出ロボット」とオーダーメイドの「特注機」で不可能を可能にする技術をデモンストレーションでお見せしています。

そんな私たちの今後の目標は、盤石な基盤・資金力を活かした新たな技術開発と、さらなるシェア拡大。日本、アメリカ、中国でのシェアは高いのですが、まだ拡大の余地があるヨーロッパ市場での展開を目指しています。そのために現地ニーズに基いた技術開発や営業体制の強化に注力。また、現地の同業企業の買収も行い、ヨーロッパ市場での販路拡大に向けた取り組みを加速させています。社内では一人ひとりの働きがいやモチベーションアップを目指し、人財強化、働き方改革の推進などにもスピード感をもって取り組んでいます。これからも世界のモノづくりの現場をさらに強く支えていきたいですね。

YUSHINの強み

「プラスチック射出成形の将来を見据えたロボットを作る」というコンセプトから開発されたFRA取出ロボット。多品種少量生産や人手不足など現場の問題解決に貢献している。

企業研究のポイント

企業研究をする上で見るポイントは人によって異なると思います。私が学生の時は「世界に与える影響力の大きな会社」という軸でチェックしていました。当初は売上高や社員数などに注目し、より大きな会社が影響力も大きいと考えていたんです。しかし企業研究をしていくうちに、売上高や社員数はマスト要件じゃないことに気づきました。例えば当社は大手企業ではありませんが、世界のモノづくりに与える影響力は大きいといえる存在です。そして業績に関しても設立以来黒字経営を続け、安定性抜群。規模の大きさではなく、技術力やシェアの高さで安定性を維持している会社もあるというのは、大きな発見でした。皆さんも表面上の数字や知名度に囚われず、まずはたくさんの企業を見て情報収集してみてください。そして興味のある会社が見つかったなら、しっかり裏側まで調べてみてほしいです。可能であれば、企業を実際に見に行くことで事業内容から社風まで肌で感じることができると思います。じっくり企業研究できる今の時間を楽しみながら有意義に使ってほしいですね。
(西田 遼/人事部)

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省スペース&フリーアクセスで自由自在なレイアウトを実現するパレタイジングロボットは「取出ロボット」の実績と技術力を活かし、物流の分野で活躍する新しい製品です。

マイナビ編集部から

自動化装置を手がけるメーカーとして1971年に創業されたYUSHIN。1978年に業界最後発で「射出成形品取出ロボット」業界に参入。汎用製品の生産は外部に委託する「ファブライト経営」で研究開発に集中し、今まで他社がしてこなかった技術開発にチャレンジしており、設立以来黒字経営を続ける優良企業だ。経営基盤が安定しているからこそ、また新たな研究開発にチャレンジできるという好循環が生まれているのだろう。

人事部の西田さん、松本さんにYUSHINで働く魅力を伺うと、「幅広い分野のモノづくりを支えるとともにロボットメーカーとして完成品をつくることもできる」「任される領域が広く、面白い仕事ができる」「前向きで風通しのいい社風があり、居心地がいい」という答えが返ってきた。特に技術職の人にとっては、お客様の「こんな製品がほしい」と、自分自身の「こんな製品をつくってみたい」という想いをイチからカタチにしていけるやりがいが大きいという。また職種に関わらず、社長や役員との距離が近く、アイデアの提案から実行までのスピードが速いのも魅力だ。

今後はさらにグローバル競争力の強化、働きやすい職場環境の推進に力を入れていく同社。2023年度からは年次有給休暇の付与日数が法定以上となり、時間単位でも取得できるようになった。誰もがチャレンジをしながら活躍できる職場であることも特徴の一つだろう。

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2023年2月、企業姿勢や技術の総合力を体感してもらうためのショールームを開設。今後もお客様の本質的なニーズに寄り添い、価値あるモノづくりに取り組んでいく。

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