最終更新日:2026/1/8

河本工業(株)

業種

  • 建設
  • 設備工事・設備設計
  • 不動産
  • 住宅
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
群馬県

取材情報

我が社自慢の制度・社風

建設・土木の分野で地域社会の発展に大きく貢献! 若手社員が働きやすい環境を整備

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“自律的に行動できる人材”の育成を目指す

慢性的な人手不足が課題となっている建設業界。群馬県で高い知名度を誇る河本工業は、さまざまな観点から制度を見直すことに努めてきた。同社の最新の取り組みを紹介する。

本社を置く群馬県を中心に、関東一円で広く建設事業を展開している河本工業。経済産業省から2017年の「地域未来牽引企業」に選定されたことからもわかるように、同社の健全な経営体質や将来性、地域を代表する企業としての真摯な姿勢は、国から高く評価されている。そんな同社が近年とくに注力しているのが、若く貴重な人材を大切に育てる仕組みづくりと、業務のデジタル化を背景にした先進的な働き方改革だ。

■管理本部/梅澤 直樹さん(2011年入社)
■管理本部/板橋 孝明さん(2018年キャリア入社)

兄・姉に見守られるようなメンター制度と、手厚く充実した資格取得支援制度

当社が研修・教育の軸に置いているのは、“主体的に行動できる人材”の育成です。新入社員が最初に受けるのは、本社で行われる「約1カ月の社内研修」。以前は講義形式での各部署の説明で終わっていたのですが、今はその時間に加え、自己分析やグループワークを通して“自分で考える”機会を設けています。例えば、「無人島でサバイバルすることになったら何を持っていくか?」といったテーマでの議論。同期のメンバーと一緒に、ロジカルに考えることの大切さを学びます。
初期研修終了後も、現場での業務で欠かせない「安全に関する知識研修」を定期的に開催しています。キャリアに応じて行われる「階層別研修」については、外部の講師による一般教養や、管理者としての考え方をテーマにした講義も取り入れています。

社内研修が終了したら、いよいよ施工現場での実務研修がスタート。ここでポイントとなるのは、新入社員1人に先輩社員1人が付くメンター制度です。従来、現場が主体となる建設業界では、父親のような年齢の先輩がメンターとなるケースが一般的でした。当社でも同様で、若い社員から「気軽に質問しにくい」という声が上がっていたのです。
そこで3年前から、入社5年から10年の比較的若い先輩社員が付くスタイルに変更しました。新入社員からすると、彼らは相談しやすい兄や姉のような存在。最低でも月に1回ある相談会では、1対1、あるいは集団形式で、メンタル面を中心に面談を行っています。この効果は大きく、新入社員からも「早く職場に馴染むことができた」「守られている安心感がある」と好評です。また、離職率もかなり下がりました。

教育面におけるもう一つの特徴は、充実した資格取得支援制度。必要な実務年数をクリアすれば、社員は1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士・一級建築士などの国家資格に挑戦できます。当社は初期研修の段階から、提携する資格スクールの講師陣を招き、資格の意義や重要性を新入社員にアピール。受験資格を満たせば、資格スクールに通う学費を全額当社が負担します。
また、社内でも試験に向けた勉強会を随時開催し、有資格者が講師となってさまざまな受験対策を指導しています。合格後はお祝い金と毎月の資格手当を支給。当社は万全の態勢で、皆さんの資格取得をバックアップしています。

人を育てる会社を目指して

新入社員の研修風景。本社内で行われる約1カ月の基礎研修には、提携する資格スクールの講師を招いた専門的な内容の授業も含まれる。

若手社員のサークル活動を積極支援。人気のeスポーツでは県大会への挑戦を目指す!

福利厚生の面でも、当社はさまざまな取り組みを進めています。特に注目していただきたいのは、部署や年齢を超えた社員同士のつながりやコミュニケーションの活性化。その具体例がサークル活動の奨励と支援です。
現在活動しているのは、ゴルフ・卓球・釣り・アウトドア・ジョギング・eスポーツの6サークル。それぞれのサークルに対し、会社からは活動費として、サークルメンバー1人に対し年間1万円が支給されます。

会社からの支援自体は珍しくありませんが、当社の場合、サークル活動の目的は「若い社員同士が仲良くなる機会を設けること」。そのため、あえて上位階級の役職者は参加することができないルールを取り入れています。実際、各サークルに参加しているのは20代の若い社員がほとんど。建築・土木・鉄道などの技術職、営業職、事務職のフレッシュな面々が、自分たちで計画を立てて積極的に活動しています。

なかでもユニークなサークルは、eスポーツです。当社の地元・群馬県は、地域創生や県のブランド力向上を目的に、eスポーツを推進しています。2023年2月には、県内の企業が参加する「グンマeスポーツアワード(GeA)」に出場し、全体で3位という結果でした。他にも、「GUNMA LEAGUE(群馬県企業等対抗社会人eスポーツリーグ)」という大会にも出場しました。今後も企業対抗大会への出場・優勝を目指していきます。現在メンバーは6人おり、中には世界ランカーの強者もいます。ゲーム好きの方には、ぜひ仲間に加わっていただきたいですね。

数ある休暇制度で珍しいのは、誕生日休暇。文字どおり本人の誕生日に休みが取れる制度で、家族の方々にも好評です。そのほか、既婚の社員を対象にした「結婚記念日に花束を届ける制度」も好評。なかには記念日を忘れている社員もいますから、「思い出させてくれてありがとう!」と感謝されることも多々あります。

ほかにも、社員の健康を重視した取り組みが認められ、経済産業省が認定する「健康経営優良法人2024」を取得。また、育児・介護休業制度の利用促進やワーク・ライフ・バランス重視の姿勢が認められ「群馬県いきいきGカンパニー・ゴールド認証」を獲得するなど、働きやすさに対する当社の取り組みは、公的機関からも高く評価されています。

人を育てる会社を目指して

あえて役職者の参加を制限している同社のサークル活動。ウインタースポーツを楽しむアウトドアサークルの様子からも、若手社員の仲の良さが伝わってくる。

設計と工事の現場に最新のICTを導入! “土日休みの現場”100%が見えてきた

昨今の建設業では慢性的な人手不足が続き、現場で働く人たちが高年齢化しているという課題もあります。当社にも、「これまでの働き方を抜本的に変えなければ」という危機感がありました。

その第一弾として約5年前に導入したのが、BIM(Building Information Modeling)と呼ばれる新しい形の3次元建築モデルです。ツールの見た目は3D-CADと似ていますが、BIMは他のさまざまなソフトと連携できる点が特徴。例えば図面の一部を修正したら平面図や立面図、パースや数量表まで一気に修正されるので、作業時間や手間を大幅に削減できるのです。建物の立体的な構造が示されるので、経験の浅い技術者やクライアントが完成イメージを理解しやすいというメリットもあります。
また、BIMにVR(Virtual Reality)を組み合わせることで、建設現場を疑似体験することも可能。高所作業や重機操作の危険性をシミュレーションすることで、社員の安全意識を高めています。

現在、BIMツールは土木分野にも拡大しています。これらを土台に国土交通省が2015年から推進しているのが、“i-Construction”と呼ばれる建設ICT(情報通信技術)の導入。測量・設計・施工・検査・維持管理など全ての業務においてICTを活用し、建設現場の生産性向上を目指す大がかりな取り組みです。
既に当社も、無人で動く油圧ショベルやブルドーザーを工事現場に投入。測量も、平地で行うレベラーによる計測から、ドローンを使った3次元測量へと移行しつつあります。3次元データは情報共有が容易で応用範囲が広いため、BIMと同様に、その導入によって生産効率の大幅アップが実現するのです。

こうした先進的な取り組みの結果、国土交通省が推進する令和2年度の「i-Construction大賞」を受賞。また、社員の働き方も徐々に変わりつつあります。i-Constructionによって効率がアップし、工事日程を短縮できるようになった結果、施工現場では難しいといわれている完全土日休業が見えてきました。
目標は、“土日休みの現場”を100%にすること。これからも積極的に働き方改革を進めます。

また、2024年2月に経済産業省が認定する、「DX認定」を取得しました。
認定されている事業者の中では、群馬県で6社目。建設業者では、1社目の認定となります。
今後もデジタル技術を積極的に取り入れながら生産性を向上させ、建設現場のデジタル化に対して精度と鮮度で取り組んでいきます。

人を育てる会社を目指して

梅澤さん(右)と板橋さん(左)は、ともに群馬県の出身。梅澤さんは11年の経験を持つ人事のプロ、板橋さんは学生に近い年齢の先輩社員として業務にあたっている。

企業研究のポイント

コロナ禍の影響から、近年の企業説明会やセミナーはオンラインでの開催が主流になってきました。それ以前から、学生の皆さんにとってはWebを活用した情報収集が常識となっています。企業について知る手立てや機会が多くなっているのは喜ばしいことですが、逆の側面もあります。それは、選択の幅が広がるということは、一つに決めることが難しくなるということです。

企業研究にあたっては、実際に自分が入社し、そこで働いているイメージをしっかりと持てるかどうかが大切です。特に当社のような建設業においては、現場の雰囲気を肌感覚としてつかまなければ、自分が社員になったときの姿を想像することができません。そのためにも、現場訪問するチャンスがあれば、ぜひ参加することをお勧めします。リアルな工事現場に何か惹かれるものを感じたら、さらに踏み込んでその会社を研究してみましょう。

近年は、職場のエリアを気にされる学生さんが増えています。地元に根付いた会社で働き、地元での将来設計を考えているなら、企業がどれだけ地元のことを考えて事業を展開しているかという点にも注目してください。

(管理本部/梅澤さん、板橋さん)

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施工管理の現場では、年の離れた所長が新人を指導する会社が少なくない。同社では年齢の近い先輩社員がメンターとなり、仕事と生活の両面から新入社員をサポートする。

マイナビ編集部から

群馬県を代表する建設会社として、地元では多くの人々に知られている河本工業。創業から78年にわたってさまざまな建設・土木案件を手掛け、実に多くの実績を積み上げてきた。同社の強みは安定した経営環境のもと、技術面で時代の先を行くさまざまな取り組みを進めている点にある。記事後半にある建設ICTの導入がその代表例。設計にBIMツールを使用する会社は増えてきたが、工事現場でICTを活用した建機や重機を導入している例はまだ少ない。梅澤さんの話にもあったように、同社の取り組みは、国が認めるほどの先進性を有している。

一方、社風においては、あえて古き良き伝統を残している点が特徴。例えば、賞与は毎回、社長が社員一人ひとりに手渡ししている。大企業ではないが、社員の数は200人を超える同社。社員からも「今や珍しいこと。社長が社員を大切に思っている証拠だと思う」という声が聞こえてきた。また、社長は頻繁に施工現場に足を運び、社員を励ましているという。建築も土木も、人と人との関わりのなかで行われるモノづくり。時代の先を行く先進性の背景には、人を大切にする根本姿勢がある。

今回紹介した同社の諸制度や取り組みは、まさに人に重点を置いた施策といえるだろう。将来を担う若い人材だからこそ、日々の生活を大切にし、仕事を通じて大きく成長してほしい。取材から、同社のそんな思いが伝わってきた。

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明るく清潔感にあふれた本社オフィスでは、現場経験豊かな先輩社員が、建設や土木の現場環境改善に取り組んでいる。BIMやICTの活用はその代表例だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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