最終更新日:2026/5/18

裕幸計装(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 建築設計
  • 建設
  • ビル施設管理・メンテナンス

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

快適で心地良い空間を。建物に命を吹き込む「頭脳」を担当するやりがい

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若手社員の成長ストーリー

★佐藤 尚太郎さん
東京本社 エンジニアリング一部/2023年入社
工学部 機械工学科卒

計装工事とは、空調や電気、セキュリティなどの自動制御システムを大型建物内に構築する専門工事のこと。一般にはあまり馴染みがないが、建物の「頭脳」を作る重要な役割を担っている。工事現場を統括する施工管理として活躍する、入社3年目の若手社員に入社動機やこれまでと現在の仕事、今後の目標などを聞いた。

人と関わる技術職に就きたい。施工管理の知識がなくても丁寧に育成

私の大学生活の後半は、ほぼコロナ禍と重なっていました。3年次から動画授業が中心になり、登校するのは週1回程度。それまで大学の友人たちと活発に交流し、授業が終わると一緒に遊びに行くなど楽しいキャンパスライフを送っていたので、なかなかきつかったです。唯一良かったのは卒業研究を頑張ったこと。所属する研究室が代々取り組んでいるテーマに対し、納得のいく成果を上げることができました。

コロナ禍により人との接触が減った時に感じた寂しさは、仕事選びにも影響しているかもしれません。私の専攻の機械工学では設計の仕事に就く人が多いのですが、私にとって設計職は黙々とパソコンに向かい、ひたすら図面を書くイメージ。もっと人と関わる技術職が良い、と考えていたところに裕幸計装を知り、「施工管理という道がある!」と気付いたんです。直感と縁を信じて入社を決めました。

私の代の新人研修は約5カ月間で、1カ月の全体研修の後、施工管理・システム調整・メンテナンス・技術営業の4部署を回った上で配属希望を出す流れです。私は最初から施工管理に決めていましたが、施工管理部署で研修した当時は、大型現場の繁忙期と重なり、多くの社員が現場に出ていました。もっとも、新人がいきなり現場に出ることはありません。配属後も約1年はほぼ社内で勉強し、センサーの種類や空調設備の制御といった専門知識をeラーニングで体系的に学びました。併せて現場でどのように配線、配管するか、パトロールという名目でさまざまな現場を見て回りました。知識をしっかり身に付けながら現場の空気に徐々に慣れていけたので、初めての仕事への不安もだいぶ解消されました。

2年目の夏から施工管理として現場に従事。最初は先輩の下で図面の作成を手伝ったり、工程写真を撮ったりしながら協力会社の作業員さんへの指示の出し方などを覚えていきました。利益を確保するための予算立てや作業員さんの選定・手配など、工事に取りかかる前の業務にも関わるようになり、つくづく裁量の大きい仕事だと感じています。今も先輩の現場に入っていますが、1人で任される現場もだんだん増えていて、「できること」が広がるたびに手応えを感じるとともに、「まだまだだな」と気を引き締めています。

先輩社員はこんな人

大学では、海水から効率的に水蒸気を回収する方法を研究。地球温暖化の抑制にもつながる研究は、SDGsの目標達成を目指す同社の方針とリンクしている。

同じ現場は一つもない。経験値が高まり、臨機応変な対応力が身に付く

入社3年目の私が1人で担当する現場は、ビルの改修に伴うセンサーや空調設備の更新といった、比較的小規模な工事です。しかし計装が必須になるのは、一元管理と自動制御が可能な中央監視システムが入る建物なので、決して小さい物件ではありません。私が初めて担当した現場も6階建てのホテルでした。ダクト(排気管)を入れ替えるにあたり、その中のセンサーも付け替える工事で、ホテルは全館休館にすることが難しいため、フロア単位で工事日が指定されます。この日は何階のフロアのみ、この日は2フロアの工事が可能と、完成までの日程を意識しつつ細部に対応するのは手間暇がかかります。でもそれに応えるのが、施工管理の腕の見せどころ。結果、予定を前倒しして工事を終えることができて嬉しかったです。「やれる」という自信を得られました。

次に手掛けた物流倉庫も分類としては改修ですが、制御回路など色々とパッケージされた盤から配線を引き、見栄えや保護するための施工方法も一から考える工事だったので、いわば「新築寄りの改修」です。この時は、施工方法の伝え方に悩みましたが、ベテランの作業員さんがすぐに理解し、皆に共有してくれました。システムに関しては若手の私より作業員さんが詳しいことが多いため、そこは素直に頼りつつ、私も学ばせてもらう姿勢でフラットに接しています。最近では「次の現場にもぜひ呼んでね」と声をかけられることも増えました。人と関わる仕事の醍醐味を感じています。

一口に「改修」と言っても、こんなふうに工事内容はさまざま。さらにホテルや倉庫といった使用目的や特色により、依頼主の要望も多種多様なので、一つとして同じ現場はありません。とりわけ私が印象に残っているのは、ものすごく厳重なセキュリティが施された施設です。先輩と一緒の現場で、私は主に写真を担当したのですが、工程だけでなく搬入する物品一つひとつに至るまで撮影を求められました。工程写真にしても、「もっと鮮明に」「この角度で撮り直して」などと何度もチェック・再撮影の繰り返し。当時はその厳しさに驚くばかりでしたが、今振り返ると貴重な経験です。施工管理に最も必要とされる「臨機応変な対応力」を、幅広い経験を通して培っています。

先輩社員はこんな人

「施工管理は人と関わることが好きな方が多く、親睦会の時などはとても盛り上がります。1人の現場でも上司や先輩がフォローしてくれるので安心です」

新しい現場を経験する度に知見が増える。目指すのは、後輩に頼られる存在

今、従事している現場は官公庁の建替工事。私にとって初めての新築案件になり、作業員さんに施工方法を指示する役割を任されています。公の建物だけに工事に取りかかる前からさまざまな検査があり、たとえば材料にしても、検査して問題なしと認められるまでは、現場に揃っていても使用できません。施工方法も同様で、打ち合わせの上で決定した「施工要領書」を厳格に守ることが要求されます。公の規定に則った施工方法なのですが、作業員さんの1人に「もっと効率的なやり方があるのに」と意見をもらうこともありました。しかし、こうした事情に明るいベテランの作業員さんが間に入って説明をしてくれたことで、納得していただけました。日頃からあいさつやお礼を欠かさず、円滑なコミュニケーションを心がけてきた結果、粛々と和やかに進めることができています。

新しい現場を経験するたびに、学ぶことも多いですね。言い換えれば決して飽きることなく、「今度はこれを身に付けたい」と新鮮な気持ちで取り組めることが仕事のモチベーションにつながっています。また計装工事は、建物を建てる段階から引き渡しまで、一連のプロセスにトータルに関わる仕事です。改修でセンサーなどを一新した時にもかなりの達成感を覚えますので、新築の建物が完成した時はどんな気分になるか。今からその日を楽しみにして日々励んでいます。

当面の目標は、後輩に頼られる先輩へ成長することです。私のローテ研修時の経験も踏まえて、後輩が知りたいことは何でも答えられるようになりたいと感じています。そのために真剣に仕事に取り組むのはもちろん、知識の証明となる資格取得にも力を入れています。最終的に目指すのは「計装士」ですが、まずは第一種電気工事士を取ろうと勉強中。当社では資格にかかる費用はもとより、勉強会なども開いて取得をサポートしていますので、第一種電気工事士の次は施工管理技士も早めに取りたいと考えています。なお新入社員が最初に取る資格は第二種電気工事士で、私は今年からその勉強会の講師も務めています。部署の後輩だけでなく、講義を通してこの仕事の奥深さや、建物の頭脳を担当できるやりがいを広く伝えたいと張り切っています。

先輩社員はこんな人

休日は会社の仲間と遠出することが多い。全体研修をきっかけに他部署の同期とも親しい付き合いが続き、そのつながりで他部署の先輩・後輩とも仲が良い。

学生の方へメッセージ

業界全体よりも、業種ごとの特色をチェックすることが、より良い企業研究につながるポイントだと思います。たとえば計装工事は広く建設業の一分野になりますが、建設業全体のイメージで捉えられると私としては違和感があります。特にお伝えしたいのは工事の規模感。計装工事は集中監視システムが必要な大きな建物、すなわちオフィスビルや商業施設、物流倉庫などがメインです。当社は首都圏を拠点としており、現場は都心や市街地が中心で、多くが駅に近くアクセスしやすい立地。引越しを伴う転勤はほとんどありません。移動や異動のストレスを感じることなく、腰を据えて仕事に集中できる環境が整っています。

工事の現場を責任持って管理する仕事は、もちろん決して楽ではありません。しかし大規模な建物の「脳や神経」に相当する部分の工事を担い、建物の快適性や安全性を保つ私たちの仕事には、苦労を上回るやりがいがあります。裁量が大きく、自分の力量次第で良い現場を作れることも魅力です。企業研究ではこうした点にぜひ注目してみてください。
(佐藤さん)

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本社オフィスは木目を基調とした落ち着いた雰囲気。建物内部の快適空間を追求・実現してきた同社のノウハウが活かされており、商談や打ち合わせなどに集中できる。

マイナビ編集部から

ビルの管理技術は時代とともに進化してきたが、とりわけ空調や照明、電気などの自動制御システムに関する分野は技術革新が著しい。裕幸計装は計装と呼ばれるこの分野の設計・施工において、創業から62年の歴史を持つ企業であり、社会の変化に敏感に反応し、柔軟に対応しながら事業を展開し、確かな基盤を築いてきた。2024年には前年の創立60周年、また同年のトップ交代を機に企業理念を改定し、さらに飛躍しようとしている。

新しい企業理念は「ステークホルダーの裕(ゆたか)な幸せの持続的向上」。社員を含め、同社に関わる全ての関係者および社会・環境をステークホルダーと見なし、「裕な幸せ」を広げるとともに、外部環境に左右されない競争力を確保し、ステークホルダーと一緒に成長する「持続的向上」を目指すものだ。「裕な幸せ」とは、創業以来の歩みから同社が辿りついた独自の評価軸で、経済的な「裕さ」だけでなく、学びや成長を楽しむ、目標に向かって前進する、といった「心の裕さ」も大事にしている。
今回取材した佐藤さんには、仕事への旺盛な向上心が感じられる一方で、気負い過ぎずに人との関わりやプライベートを楽しむ、健全なバランス感覚がうかがえた。新しい企業理念を実践するなかで、社員というステークホルダーも、ますます自分らしく活躍できる環境が整っている。

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休憩スペースでは部署や世代を越えて社員たちが談笑する光景が日常的に見られる。社員同士のつながりを大切にする社風で、クラブ活動なども盛んだ。

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