最終更新日:2026/2/3

タニコー(株)

業種

  • 機械
  • 商社(機械・プラント・環境)
  • 金属製品
  • 機械設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

記事で読む社会科見学

“おいしい感動”を届けるために、私たちが大事にしていること

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レストランのキッチンが創造されていく過程を拝見

飲食店のキッチン設備やその配置は、料理の効率や出来映えを左右する重要な要素。ここでは業務用厨房機器の老舗にして、業界屈指の存在であるタニコーを社会科見学。営業、設計の両エース社員から話を伺いました。

■首藤 敦司さん
営業推進事業部 営業グループ 店舗開発チーム/2018年入社

■増茂 耕平さん
営業推進事業部 設計グループ グループリーダー/1999年入社

食事も作品。商業施設の世界観を大事にキッチンリニューアルに挑む

就職説明会でタニコーを知り、面白い会社だと感じました。それまではお店が提供する料理にしか興味が向かず、当社を知って「調理機器からアプローチして飲食店を応援する仕事もある」と、開眼した思いでした。ここで頑張れば、いつか有名なレストランと関わる仕事ができるかもしれない。未来の自分の姿を思い浮かべてワクワクしました。

その夢は、思いのほかすぐにかないました。入社後しばらくして、大人気の商業施設が経営するレストランの担当営業に抜擢されたのです。ただ引き継いだ当初は、すでに商業施設の店長さんと当社の担当設計の間に深い信頼関係が築かれていて、私の必要性はそれほど大きくありませんでした。これではいけないと奮起し、連絡を密にしたり提案資料をしっかり作り込んだりなどで努力を重ね、次第に認められるように。最初は私宛にはメールも来なかったのですが、「CC」に名前が記されるようになり、その後「TO」で連絡をいただけるようになっていったのです。

そうしたなかコロナ禍に見舞われ、お客さまの商業施設も来客数が激減する大打撃を受けました。「助けてほしい」と切実な相談を受け、レストランのテイクアウト部門をリニューアルも含めて強化することに。何度も打ち合わせを繰り返し、既設の調理機器の性能や組み合わせなどを検討。コーヒーマシンやホットウォーマーなど、温かくおいしい状態を保てる機器を提案し導入に至りました。大切にしたのは、その商業施設の世界観です。人気作に登場する料理にはファンも多く、コロナ禍でもその料理を持ち帰って少しでも幸せを感じてほしい。「食事も作品のひとつ」という店長さんの思いに、なんとしても応えたいと、メニュー構成や調理法にもこだわりました。再開したテイクアウトは評判がとても良く、店長さんの安堵と喜びの表情が我が事のようにうれしかったですね。

現在は大手外食チェーンをはじめ、10社ほどのお客さまを担当しています。最近ではフランスで料理修業したお客さまのフレンチレストランのオープンに携わっています。念願の初出店であり、お客さまの人生を懸けたお店の厨房を担当するのが、若い私でいいのかなと緊張しますが、それだけにやりがいもひとしおです。飲食店の幸せは、人を「おいしい!」と笑顔にすること。その笑顔を目指して全力を注いでいます。(首藤さん)

仕事のやりがい

上司や先輩の信頼も厚く、若手のうちから大事な得意先を次々と任される首藤さん。増茂さんは首藤さんを「何でも迅速に動き、店舗づくりにもポリシーがある」と語る。

笑顔と感動を「お持ち帰り」できるリニューアルに。営業と二人三脚で奮闘

首藤さんが担当営業を務める商業施設の設計担当は私です。商業施設内レストランの店長さんは、もともとクリエイティブ畑の出身で、クリエイター同士のほうが、話が通じやすいとの思いから密な関係が始まりました。そんななか、首藤さんが積極的に関わってくれたことにより、営業との二人三脚体制がうまく機能したことが、今回の成功につながっています。設計と営業の席は同じフロアにあって物理的にも話がしやすいのですが、私はSNSも駆使して、連絡を密にするよう意識しています。常にオープンマインドで向きあうことが、チームワークを高めるポイントですね。

もっとも、今回の案件では当初、なかなか「正解」が見つかりませんでした。テイクアウト主体のリニューアルとなると、ゲスト(来店客)は本来レストランで体験できる楽しさや思い出が得られません。何度も先方にヒアリングした結果、テイクアウトでもゲストが楽しめ、大きな感動を持ち帰ることのできるキッチンリニューアルをミッションとして掲げました。具体的には、できたての状態を長く維持するための保温・保冷設備や、料理をおいしく魅せるためのショーケースやディスプレイの提案などです。改装では、調理設備をゲストに近い場所に移し、シェフの動きもひとつの演出として楽しめるよう設計の腕を振るいました。

当社の設計はキッチンが対象で、店舗デザイナーの図面をもとにキッチン内の動線や機器の配置を考え、施工管理と連携して細部を詰めていきます。入社前は、カタログにあるキッチン設備を必要な場所に置くだけの業務とイメージしていましたが、これはとんでもない勘違いで、実際には多くの関係者と協働して魅力的な店舗をつくりあげる仕事です。経験を積むにつれ、もっと建物の知識を深めたいとの思いが強くなり、仕事に直結する厨房設備士の資格に加え、自主的に建築士資格も取得しました。今では幅広い知識の持ち主として、チーム内でも「悩んだら増茂さんに相談を」と、重宝されています。また、これはレアケースですが、お客さまの要望で、何もない「箱」の状態から、丸々ひとつの店舗デザインを任されたこともありました。キャリアを重ねるなかで培ったのは、ゲスト目線の大切さ。食事を楽しみたいというゲストの期待に応える店舗づくりに、これからも貢献していきたいですね。(増茂さん)

仕事のやりがい

コロナ禍でのキッチンリニューアルは「前例がなく、危機感も募るなかでの貴重な体験だった」と振り返る増茂さん。経験則が通じない案件に奮い立つのもこの仕事ならでは。

関わったお店が長く繁盛するのがやりがい。自由度高く動ける風土も魅力のひとつ

Q:お仕事のやりがいを教えてください。
【首藤】店舗開発チームとしては、やはり厨房づくりに関わった店舗が無事にオープンすることです。オープン初日にお客さまが店の前で行列する光景を見ると「やって良かった」と大きなやりがいを感じます。しばらくして飲食店口コミサイトで高評価を獲得したり、有名な雑誌に記事が掲載されたりするのを見ると「順調に営業されているな」とうれしくなります。

【増茂】私も、自分が手掛けたお店が繁盛しているのが一番ですね。特に「一般飲食」部門は、誰でも気軽に入れる飲食店ばかりです。担当の業種では居酒屋が好きでふらりと行ったりしますが、その原点は若手時代の部長の言葉「ビールが早く出てくる店が一番」。その意味は、当時はわかりませんでしたが、設備の配置と動線の重要性をそんな風に教えてくださいました。

Q:会社の魅力は何ですか?
【首藤】誠実に仕事に取り組む人や、努力を怠らない人をしっかりと評価して、次々と活躍のチャンスを与えてくれる企業風土です。私も、自分にはまだ荷が重いかなと思えるほど大切なお客さまを任されましたが、そのぶん成長実感も大きいですね。「頑張る人に頑張らせてくれる会社」です。

【増茂】仕事の自由度が高いことも魅力です。例えば、お客さまのご要望が設計の業務範囲を越えても、「キッチンプランだけ担当しておけばいい」ではなく、むしろ面白がって背中を後押ししてくれます。自主的に取った建築士資格も、会社の推奨資格であることから手当がちゃんとついています。個人のキャリアアップもしやすいですね。

Q:今後の目標をお願いします。
【首藤】現在の担当物件は一般飲食が中心ですが、今後はホテルや病院の厨房など、さまざまな取引先や、お客さまと関わりたいと思っています。多くの経験を通して視野を広げることで提案の幅も広がり、自身の成長にもつながります。常にフットワーク軽く、チャレンジあるのみです!

【増茂】私は逆に一般飲食にこだわりたいです。入社以来、ほぼ飲食店のキッチン設計一筋で、なかでも身近なカフェやレストランが多かったことから、思い入れが強いのです。仕事柄、多くのデザインに触れることが多いので、いつかは自分でお店のデザインを手掛けてみたいと思っています。

仕事のやりがい

二人三脚でお客さまの理想を実現させたことにより、一層の信頼関係が築かれた。一つひとつの案件に力を合わせて取り組むことで、かけがえのないチーム感が生まれる。

企業研究のポイント

企業研究で注目する大事なポイントのひとつに事業の安定性・将来性が挙げられます。業務用厨房機器の製造・販売からスタートした当社は、創業79年の歴史の中で培った技術力を活かし、厨房機器だけではなく、ステンレス加工メーカーとして様々な事業を行っています。飲食店、コンビニエンスストア、ホテル、病院、福祉施設など幅広い顧客層という安定した基盤に支えられている業務用厨房機器の事業を軸に、学校給食施設の厨房・医薬品や食品向けの産業用ステンレス容器・フルオーダーの家庭用システムキッチンといった技術・精度が求められる多彩な事業を展開し、常に変化しながら永続的成長を目指しています。

また、近年よく挙げられるポイントに企業の社会貢献があります。事業活動だけではなく、自社の事業を活かして社会に対してどのような取り組みを行っているかを知ることも大切です。例えば当社であれば東京都品川区大崎にてアンテナショップとして運営しているベーカリーカフェで子ども食堂「クラブターニー」を定期的に開催、時には他社と協働して子どもたちへ向けてのイベントを開催しています。これらの活動は子供たちへの食育の実施だけではなく、地域交流の場づくりとして豊かな地域社会の形成に貢献しています。

安定して成長できる事業か、どのような社会貢献を行っているかを意識すると、よりよい企業研究ができると思います。
(人事担当者)

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品川区大崎で運営しているアンテナショップ「Tarny Bakery Cafe」。機器メーカー自らお店を運営することで、お客様の視点に寄り添うことができるアンテナショップだ。

マイナビ編集部から

日本初となる全面どこにでも鍋を置ける業務用IHコンロ「Free Zone IH」の開発や、独自技術により揚げ時間を1/3に短縮することができる「オンデマンドフライヤー」の開発など新しい技術に対して積極的に挑戦をしているタニコー株式会社。
様々な製品を開発することができるのは、同社が材料の仕入れから開発、製造、販売、メンテナンスを一貫して行っていることに加え、業界トップの規模・数を誇る自社工場があるためと人事担当者は語る。

「挑戦する」ができる環境だから、社員の提案やアイデアもどんどん反映され、そうした背景が自由度の高い社風につながっている。手を挙げれば若手でも任せるという文化の象徴的なエピソードは、大規模な商品展示会で開催されるセミナーの講師を若手社員に委ねたことだ。決してプレゼンが得意というわけではなく、「本人は消極的な自分の殻を破りたいと手を挙げたようです。他社の担当者はベテランばかりなので、かなり目立っていて微笑ましかったですね。もちろん発表に向けては、先輩社員が全力でサポートしました」と人事担当者。

この言葉からも、同社のチャレンジングな風土と温かさを垣間見ることができるだろう。インタビューに答えてくれたお二人は若手と中堅。職種は異なるが、お二人の仕事に懸ける熱量に圧倒された。

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本社1階ロビーに展示されているミニチュアサイズの厨房機器。 創業以来大切にする「お客様一人ひとりの想いをカタチにして、理想の厨房を届ける」その理念を表している。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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