最終更新日:2025/11/10

東京都市サービス(株)

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  • ガス・エネルギー
  • 商社(化学・石油・ガス・電気)
  • 建設コンサルタント
  • 設備工事・設備設計

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東京都

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「エネルギーの使い方」が社会を変える――地域熱供給から広がるキャリア

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現場経験を活かして、本店へ。社員3名、それぞれの出発点

牛丸さん(右)2023年入社
エンジニアリング部 設備システム第2グループ

岩沢さん(左)2023年入社
施設管理部 設備管理第1グループ

星野さん(中央)2021年入社
監査・法務部 監査・法務・調達グループ

冷暖房に必要な冷熱や温熱を一カ所でつくり、複数の建物に供給する「地域熱供給事業」。エネルギー効率が高く、温室効果ガスの排出を抑えることができるサステナブルな事業だ。今回登場するのは、その最前線で活躍する社員3名。現場、そして異動後の本店での業務、社会との接点、その視線の先を追った。

<現場から設計へ>地域熱供給の最先端に立つ。そんな実感を得ています。

私の大学時代の研究テーマは「地域冷暖房」でした。建物ごとに熱源設備を設置するのではなく、地域に一カ所の熱源設備を置き、まとめて製造した熱を複数の建物に供給する仕組みです。河川水、地下水、下水再生水、変電所排熱など「未利用エネルギー(これまで活用されてこなかったエネルギー)」も活用することで、脱炭素・環境保全にも貢献できます。
まさにこれは、当社の「熱供給事業」そのもので、入社の決め手でした。業界を見渡しても「主業として、計画から運用まで一貫して」手掛ける会社は希少で、先進的な取り組みにも惹かれました。

■入社後2年間
配属先は横浜地区の熱供給プラントで、市庁舎と隣接するオフィスタワーへの供給を担当しました。設備の運転・点検・記録業務、試験や更新工事の打ち合わせなどに携わりました。

実感したのは、運転業務の面白さです。リアルタイムの熱需要に応じて、どの熱源設備を動かすかは、その場の判断となります。たとえば、ビル内部の温度が急上昇した際には、河川水や下水再生水、変電所排熱などから、適した熱源設備を稼働させ、効率的に供給します。目指したのは、COP(エネルギー消費効率)の向上でした。難しいだけに先輩のアドバイスは貴重で、現場のノウハウの厚さも実感しました。

■高効率運転が、省エネルギーを促進
熱供給はその仕組み自体が省エネに寄与しますが、さらにエネルギー効率を高め、未利用エネルギーを活用するのは、現場の手腕です。猛暑や寒波、建物の構造、利用者数の増減などの変化にも、きめ細やかに対処しての高効率なのです。「最先端に立っている」そう実感できたのも、現場経験のおかげです。

■技術部門への異動、そして
現在は、熱源機器の更新に伴う設計図面の作成やレイアウト変更にも対応しています。建築学科で学んだ図面の基礎に加え、「この高さにバルブがあるのは作業しづらい」といった現場視点を活かし、経験を積みながら成長したいと考えています。
将来的には、新地区の熱供給プロジェクトにも挑戦したいし、地域全体のエネルギーの最適化や街づくりにも貢献したいです。これからの挑戦も楽しみです。(牛丸さん)

魅力もさまざま

「みんな仲のいい風土の良さは全社共通だと思います。メリハリもよく、会話も多いです。日常的に話しているから質問もパパッとできるし、相談もしやすいです」牛丸さん

<現場から設備管理へ>女性の現場配属一号。自然体で、挑戦を楽しみました。

私の入社理由は、インフラを支える事業の意義と安定性に惹かれたからです。地域熱供給は重要でありながら、マイナーな分野です。新規参入のハードルが高く、競合も少ない業界にもチャンスを感じました。
実は、研究室の先輩が多数入社していて続けていることが、一番の安心材料でした。「ガツガツしてないよ」と語る雰囲気にも社風の穏やかさが伝わり、入社の決め手になりました。

■入社後の2年間
最初の配属先は銀座地区の熱供給プラントで、供給先は大型商業施設が中心でした。設備の運転監視・点検、データの記録・分析、協力会社との調整、報告書作成などに携わりました。現場は二交替制ですが、私は夜勤なしでした。ムリなく、他の新人と同じように経験を積めるよう配慮された働き方で、スムーズに溶け込むことができました。

■快適空間を支える挑戦
冷暖房用の熱を作り続け、送り続ける当社の熱供給プラント。日々の需要予測に応じて、運転計画を立てる業務もあります。実はその運転計画が難題で、私が計画しても変更・修正が常でした。そんなとき、先輩から「作り・貯めて・送るというプラント全体のバランスで考えることが大切」とアドバイスがあり、大きな気づきになりました。それでもうまくいかないのですが、全体が効率よくまとまり、「いい計画だったね」と認められたときには、特別な達成感がありました。

猛暑の中、担当していた商業施設に入って癒されるとき、「私たちの熱が涼しくしている!」と嬉しく感じます。目には見えないものですが、現場の努力や工夫あっての“快適”。清々しさと誇りを感じています。

■施設管理部へ異動、そして
現在は、プラントの設備点検の調整・管理業務に携わっています。「この機械は夏に多く使う」といった事情がわかるため、現場経験は大きな強みになりました。小規模な案件に対応しながら学び始めたところですが、大規模な工事も担当できるよう成長したいと考えています。

将来的には、大学で研究していた微生物との接点がある河川水に関わる業務や、他の未利用エネルギー、そして電力サービスにも関心があります。人材がさまざまなキャリアを歩むこの場所で、一歩一歩進んでいきます。(岩沢さん)

魅力もさまざま

「異動後は月4回在宅勤務があり、有休はとても使いやすいです。優しい人の多い風土、理不尽なことを言われない風土が嬉しいです。」岩沢さん

<現場から法務へ>文系出身で現場に4年。法務にも現場経験を活かしています。

地域コミュニティを研究し、自然災害や環境保全の課題も感じていた私にとって、当社の「熱供給事業」は解決への糸口でした。たとえば、熱供給プラントの蓄熱槽の水は、災害時に生活用水として活用可能です。また、工場や変電所の排熱、下水再生水の熱など、本来は捨てられる「未利用エネルギー」も活用しています。脱炭素社会に資する、環境に優しい事業に惹かれて入社しました。

■入社後の4年間
配属先は箱崎・晴海地区の熱供給プラントで、監視PCによる数値確認と設備点検を行う、運転業務に携わりました。文系出身で理系科目に苦手意識がありましたが、半年間、年の近い先輩が教育担当者として、常に身近にいたため、その場で質問が可能な安心できる環境でした。

■脱炭素の取り組み、その裏の試行錯誤も
2年目から隅田川の河川水を活用する熱源機の「水質管理」も担当しました。河川水は完全にキレイではないため、熱源機の内部が汚れて熱効率が低下します。洗浄ボールを使って清掃しますが、頻度を上げれば電力消費が増えバランスが難しいです。「未利用エネルギー」の活用を支える試行錯誤も経験しました。

ちなみに、当社の地域熱供給は街のランドマークとされる建物に多く導入されています。立ち寄ったときに誇りに感じるのは、省エネや脱炭素への取り組みです。その努力を知ったからこそ、実感は強まりました。

■監査・法務・調達グループへ異動、そして
現在は、社内規程の管理・改定、事業案件に関する法務相談対応、顧問弁護士との連携などを担当しています。現場は数値を追いましたが、法務は、億単位の影響をも生む「1文字」を見極める仕事です。実はそこで有効なのは、現場経験で培った「そもそもの目的は」「どんな意味があるか」に立ち返る考え方であることに気づきました。そう考えると1文字の価値もわかるし、知識もついてきます。現場経験が自信にもなりました。

私はまず、ビジネス実務法務検定の資格取得を通じて基礎を築きたいです。将来的には経営に働きかける存在になりたいですし、社会に貢献する当社をより強くしたいと考えています。法務はいわば、経営の攻めと守りです。私は今、そんな面白い世界の入り口に立っています。(星野さん)

魅力もさまざま

「地域熱供給は、屋上緑化や多彩な建築デザインが可能で、ヒートアイランド現象の抑制にも寄与します。建物の緑も輝いて見えます」星野さん

企業研究のポイント

◎ムリしなくて大丈夫!
企業研究は、ストレスも多くて長丁場になります。私も、疲れて思い切って休んだこともありました。体調や心を大事に、自分のペースで進めましょう。
また、活動時にはわからないことを早めに質問することも大切です。人事担当でも、訪問先の先輩社員でも、遠慮せずに聞きましょう。時間は貴重ですし、正直に向き合ってくれる人にも出会えますよ!(牛丸さん)

◎信頼したのは「現場の声」
志望業界を検討するとき、まずは「事業」「新事業」をチェックしましょう。たとえば「エネルギー」「インフラ」で検索すると、当社の「地域熱供給事業」が出てきて、実は電力に関わる事業も…という発見もあります。接点や興味も見つかりますよ。
私が最終的に信頼したのは、働く人の「生の声」です。積極的に話す機会をつくって、納得のいく活動を進めてください。(岩沢さん)

◎3年後、5年後の自分を描く
「将来どうなりたいか」は漠然としがちです。まずは、3年後・5年後の自分を具体的にイメージしてみましょう。
私の場合、「3年後には自分の考えを持って動き、頼られる存在に」と考え、それが実現できる社風や教育制度という視点でも考えました。スモールステップを大事に、自分のゴールに近づきましょう。(星野さん)

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伊藤忠グループ、東京電力グループ。「ガツガツした雰囲気がない」「努力を見てくれている」など和やかで人材を大切にする風土も魅力。残業を前提にしない働き方も嬉しい

マイナビ編集部から

1987年、熱供給設備の運転・保守の専門会社として設立された同社。現在、首都圏を中心に、全国19地区で地域熱供給事業を展開し、都市のエネルギーインフラを支えている。日本国内初となる河川水を活用した熱供給(※)をはじめ、省エネ、環境負荷低減の取り組みを進め、近年では電力・熱・水をワンストップで提供する総合エネルギーサービス事業も拡大している。著名な賞を含め社外表彰多数で、社会を“より良く”支えるその存在感は同社ならでは。企業としてのポテンシャルの高さは言うまでもない。

当記事に登場する若手社員3名は、2~4年の現場実務を経て、本店に異動したばかり。みなさん気さくで、力みのない自然体の雰囲気でありながら、現場経験を積んだという自信、そして現場で強まった社会貢献に直結する事業の価値がまっすぐ伝わってきた。「わからないことも多い自分にも、意見を聞いてくれる」といった言葉から、周囲の先輩方への信頼も滲む。

残業は月15.7時間、有休取得日数年16.5日(共に2023年実績・全社平均)。年1回自己申告制度もあり、多様な業務経験を積む人材も多い。プライベート、自らの専門性、そして社会貢献への実感、これらすべてを大事にできる環境が魅力である。
※日本熱供給事業協会 令和5年版熱供給便覧令和6年3月1日発行

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エネルギー効率が高く、温室効果ガスの排出を抑えることができるサステナブルな事業。1989年に「河川水熱」を箱崎に導入するなど、未利用エネルギー活用の歴史も長い

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