最終更新日:2026/2/3

旭イノベックス(株)

業種

  • 金属製品
  • 建設
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
北海道

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

無人・無動力で作動する水門「オートゲート」の設計に携わり、人々の暮らしを守る誇り

PHOTO

同じ業務に見え隠れする、それぞれの仕事のこだわりに迫る!

鉄工所で培った技術を生かし、水門と橋梁、建築の鉄骨、パネルヒーターの設計・製作と多様な事業展開を行う旭イノベックス。メイン事業の一つとなる、水門設計を担っている優秀な若手社員2名にその仕事術を聞いた。

■図面のチェック作業をていねいに行う
正岡 和貴
土木鉄構事業部 設計部/2019年入社

■コミュニケーションを図る
野原 崇寛
土木鉄構事業部 設計部/2018年入社

東日本大震災を体験し、津波・豪雨などの災害対策に役立つ水門製品を知ったことが入社のきっかけでした。

私は、当社を代表する製品である「オートゲート」の設計を主に担当しています。オートゲートというのは、川や水路を横切って設ける樋門・水門と呼ばれる制水施設で、その名前のとおり自動的に開閉するゲートです。少し専門的になりますが、ゲートの上部にウェイト(重り)、扉の背面にフロート(浮き)が付いており、豪雨などで水量が増えると開いて排水したり、逆流する流れがあると閉じるという機構をもっています。水量などのデータをもとにゲートに必要な強度を計算し、ウェイトの重量や扉に使う鋼材の種類などを検討し、CADで図面にまとめていくのが私の仕事です。設置する河川の条件に応じて設計を行うと言ってもいいかもしれません。そして、完成した図面を元に自社の工場で製品がつくられていきます。

設計にミスがあると、間違った製品ができあがってしまいます。特に意識するのは、まずは図面のチェック作業をていねいに行うことです。そして完成した図面は工場や現場に渡すわけですが、溶接などの実作業を行うスタッフや現場でゲートを設置するスタッフから図面上の指示について質問を受けたり、作業性に関して指摘をもらうこともあります。そうした時は作業担当者と打ち合わせながら調整を行いますが、そこでのやりとりを通して一緒にものづくりをしているという感覚を得られること、そうした過程を踏んで完成した製品を目にできることに、やりがいを感じています。大きなゲートを担当した時は”自分が関わって、こんなに大きなものができた”と誇らしい気持ちになります。

就活の際、当社に目が向いた大きな要因に東日本大震災があります。当時高校1年生だった私は父の転勤で福島県にいて震度6の揺れを体感しました。海岸沿いではなかったものの、津波の被害を身近に感じるなかで災害の対策に役立つ仕事がしたいと思いました。車や機械が好きで、大学は機械工学科を専攻しました。先輩が入社している企業として当社を知り、興味を惹かれました。被災地ではゲート設備を操作するために現場へ向かった多くの方が災難に遭われており、無人で開閉するオートゲートは、そうした被害を減らせることがわかり入社へと気持ちが傾きました。真っ先に水門が閉まれば、避難の時間が稼げます。各地で豪雨災害が頻発するなか、さらにさまざまなタイプの水門設計にも携わっていきたいと思っています。(正岡 和貴)

水門設計の仕事ならではの醍醐味など

「現場で設置されるイメージを持ち、設計することも大切ですね。仕事でわからないことがあるときは、知る愉しさを感じ進めていくことを心掛けています」(正岡 和貴)

自分から調べ、学んで技術を磨きながら、北海道の人々の生活を水害から守る今の仕事を突き詰めていきたい。

私も正岡さんと同様、機械系の出身です。エクセルを使った計算やCADによる作図など、学生時代に身につけた基礎技術や知識を活かせそうな仕事ということで当社を選びましたが、入社を決めた理由はもう一つあります。就活を始める際に私が軸に据えたのは、なんらかのかたちで生まれ育った北海道の人々の生活を支えるような仕事がしたい、ということでした。大学のゼミの教授に当社を紹介していただくなかで、水門の設計・製作を主事業としていることを知り、水害から暮らしを守るという点において、まさに生活を支える仕事ということがわかり興味を抱きました。図面作成を行う設計業務ということでも、希望通りの仕事でしたね。

仕事内容も正岡さんと同じで、「オートゲート」の設計を担当しています。水圧計算、材料選定、図面作成と集中して取り組む設計業務は楽しいですが、私はどちらかといえばコミュニケーションを取りながら仕事に取り組む方が好きなんです。打ち合わせをし、みんなでものを作り上げていくという感覚がいいなと思っています。もともと人と話すことが好きで、大学ではボランティアサークルに所属。休日には大学のオープンキャンパスや子ども向けの催しものなどのお手伝いをしていました。企画にも携わり、幅広い年齢層の方々とコミュニケーションを図れたことはとても勉強になり、会話を通してものごとに取り組むことの大切さを知りました。そうした経験もあり、私は席が近い人に話しかけ、ちょっかいを出すことが多いですね(笑)。コミュニケーションが多くなれば職場の雰囲気も良くなってくる。そう考えています。

入社から8年目に入り設計業務にも慣れてきましたが、同じオートゲートでも大きさも仕様も一つひとつ異なるなかで、わからないことも出てきます。そんな時は、まず、自分なりに調べることを大切にしています。先輩に聞けば答えは得られますが、それでは、なかなか知識として身につかないと思うんですね。入社当初からそうですが、まずは調べてやってみる。そして、どうしても行き詰まったり、逆にこれで大丈夫というところまでいったら、先輩に確認する。そこでまた学ぶことができますし、自分の知識が増える感覚が楽しいんです。今後も設計業務を通して知識を増やし、技術を突き詰めながら、当初の思い通り北海道の人々の暮らしに貢献していきたいと考えています。(野原 崇寛)

水門設計の仕事ならではの醍醐味など

「仕様の関係で煩雑な図面になってくると、見落としがないようにチェックすることがひと苦労。時々、見落としもあって…、反省とともに緊張する部分ですね」(野原 崇寛)

企業研究のポイント

「企業研究にあたっては、まず学校に来ている求人票に目を通し、自分の考えに合う企業がないか調べてみることが鉄則。なぜなら、その学校の学生を採用したいと思って求人を出しているはずだからです。また、”自分を見つめ直す期間”と考えた方が良いと思うので、自分の考え、嗜好、将来への夢――。まずは、自分自身としっかり向き合い、自分のことをよく考えてみてください。」(正岡 和貴)

「自分は何をしたいか、待遇面はどのくらいの水準を希望するか。漠然とでもいいので、まずその二つを決め、後はとにかく行動すること。興味を抱いた会社があれば、大学の教授、卒業生などとコンタクトをとって、どんな会社か、どういう仕事かなどを聞いてみることをお勧めします。さらに気になる企業にはコンタクトをとり、インターンシップや職場見学の有無を聞いてみる。自分のモチベーションも高められますし、一つの経験としても、取り組む価値がきっとあるはずです」(野原 崇寛)

PHOTO
いずれも機械系出身ながら、旭イノベックスを選んだ理由は、いずれも異なる正岡さん、野原さん。それぞれの想いで仕事に向かっています。

マイナビ編集部から

1952年に、機械の修理・整備を行う鉄工所としてスタートした旭イノベックス。時代は高度経済成長期。インフラ整備が急がれるなか、水門の施工へと事業の幅を広げたことが同社の基盤となっている。現在は、水門や橋梁を扱う土木鉄構事業部、建築の鉄骨を手がける建築鉄構事業部、パネルヒーター・冷暖房システムを担う住環機器事業部の三部門があり、土木・建築部門が売り上げの約85%を占める。そのなかでも、同社の知名度を全国に知らしめたのが土木鉄構事業部の開発した「オートゲート」。河川の増水時に水を遮断する扉の上部に重り、扉背面には浮きが設置されており、水量の変化・方向に応じて無人・無動力で角度が変わり、排水・止水を行うという水門だ。東日本大震災の教訓を受けて導入が進み、現在全国3,000箇所以上に設置されている。

今回は、この「オートゲート」の設計を担う若手社員に2名に話を伺ったが、いずれも、多発する豪雨災害などの被害軽減に貢献できる製品の設計に、誇りを持っていることが感じられた。なお、公共工事を担う土木鉄構事業部は10月~3月が繁忙期となるが、それ以外の時期は比較的余裕があることから、夏場に忙しい建築鉄構事業部を手伝って、建築の鉄骨設計に携わるチャンスもあるのだという。多様な事業による安定性と、技術者にとっては幅広いスキルを身につけ、ハイスペックな人材へと育っていける可能性があることも同社の魅力と言える。

PHOTO
「日本ものづくり大賞」(経産省)を受賞した「オートゲート」を始めとする水門のほか、橋梁、建築鉄骨、パネルヒーターのいずれの分野でも、それぞれに信頼を得ている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. 旭イノベックス(株)の取材情報