最終更新日:2026/4/24

東京シティ青果(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 商社(食品・農林・水産)
  • 物流・倉庫
  • 農林・水産
  • 給食・デリカ・フードビジネス
  • コンビニエンスストア

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

グローバルに発展する豊洲市場を舞台に、全国の青果物を届けていく仕事

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人々の生活に欠かせない青果物。その流通を担う!

豊洲市場内にある青果卸売会社として、全国の青果物を流通させている東京シティ青果。同社で「せり人」として活躍する3名の先輩社員に、同社の仕事内容や風土、働き方などについてお話を伺った。

◆ 藤田 一成さん(写真中央)
野菜第2部 第1課 担当課長
2014年入社/農学部卒

◆ 小川 道太郎さん(写真右)
果実第1部 第1課 係長
2017年入社/農学部卒

◆ 黒沢 琢磨さん(写真左)
野菜第4部 第2課 主任
2021年入社/経済学部卒

全国の青果産地を支えられる仕事。自分で工夫しながら、時代の変化に応じたチャレンジを続けたい/藤田さん

私は入社以来、キャベツの担当をしています。全国各地の農協や委託団体、生産者さんなどから出荷していただき、それを量販店や加工会社、八百屋さん、仲卸さん、飲食店などに流通していくのが主な仕事ですが、それによって「適正相場をつくり出す」ことも我々の大切な役割です。

野菜は工業製品のように計画的に生産調整ができないので、需要と供給のバランスをうまく調整しなければ、値段が跳ね上がったり、逆に暴落したりという事態が起こります。災害等の影響がない限り、キャベツは需要不足になりにくい野菜なので、どちらかといえば売り先を見つけてさばく力が重要です。基本的には関東圏の取引先に販売していますが、時には北海道から沖縄まで販売先を探すことも。年中供給があり、また1日50~100トンという規模の流通量があるので、数量が多いときも弱気にならず、どっしりと構えて販売することは意識しています。数週間先のニーズや相場を読むのは簡単ではないですが、販売先から希望をいただいたときは最初から無理だと思わず、チャレンジする姿勢も大事にしています。

産地との商談どおりにシーズンを終えられたときには安堵感がありますし、値が下がってもおかしくない状況で価格を支えられたときは、特に産地の役に立てた手応えが大きいです。前年比を伸ばせたときなどは、産地の方々から多大な感謝の言葉をいただくことも多く、働きがいにつながっています。同業他社の方々と持ちつ持たれつで協力し合うことも多く、人と人との信頼関係で成り立つ仕事であることは間違いありません。

2024年から担当課長を任されていますが、役職が上がるたびに、経営数字に対しての責任意識も育っています。ただ基本的には個人の裁量で動かしていく仕事なので、いかに自発的に動けるかがこの仕事の肝だと思いますね。私自身も、市場が落ち着いた時間帯にどう動いておくかは日々意識しています。

ドライバーの労働時間に規制がかかる物流業界の2024年問題を受け、今後は青果輸送にも影響が出ることが懸念されているので、最近は自分なりに物流構造を変える対処法を考え、提案を行っています。ドラッグストアで生鮮品が販売されたり、カット野菜が広まったりと需要の形も変わってきているので、今後も世の中の変化に柔軟に対応しながら、関係各所にメリットをもたらせるよう工夫して動いていくことが目標です。

先輩たちの横顔

「朝早い仕事ですが、時間の作り方は自分の裁量次第。待ちの姿勢にならず、積極的に各所と連絡を取りながら担当の青果物をさばいていく意識で臨んでいます」(藤田さん)

臨機応変に動き、ルーティンとは無縁の毎日。野菜や果物が好きな人にも楽しい仕事です!/小川さん

私が会社探しを進めていたのは、ちょうど豊洲市場への移転前後のタイミング。まっさらなオフィスや市場で働けることに魅力を感じ、入社を決めました。大学時代から果物の研究をしており、入社後もその興味に従って果物を担当しています。野菜は一年中、産地をリレーしながら調達しますが、果物は収穫時期が限られているものが多いので、季節によって違う品目を扱える面白さがあります。

入社後5年間は、鹿児島の柑橘類や沖縄のマンゴー、パイナップルを担当。その仕事ぶりを見てくださっていた上司から「熊本の柑橘類を任せたい」とご指名をいただき、2022年から担当しています。今は他にも愛媛、和歌山の柑橘類も担当しています。多くの生産者や仲卸さんと関わっているので、日々こまめに連絡を取ることで信頼関係の構築を図っています。挨拶やシーズン後の反省会などで産地にも毎年足を運んでおり、産地に近い仕事ができることもやりがいにつながっています。

相場の推移を見るなかで、年を追うごとに少しずつ需要予測もできるようになってきました。「この先、入荷が増えそうだから先に売り込んでおこう」といった、せり人としての勘も身に付いてきた感覚がありますね。とはいえ、災害や天候不順などで不測の事態が起こるのも、この仕事の常。事前に卸先に売り込みをしていたものの、産地の状況で急に出荷できない状況になり、別の産地から集めたり、サイズ違いの代替案を提案したりして対応したことも何度かあります。誰かの指示で動くルーティンの仕事ではないので、「自分で考えて動きたい」という人にマッチする仕事だと思います。

売り込む立場として毎日たくさんの果物を試食するので、野菜や果物に興味がある人や、食べるのが好きな人にも楽しい仕事だと思います。ただ、生鮮品を扱っている分、休み方は一般企業とは少し異なります。産地や卸さんとは毎日連絡を取り合っています。好きな仕事なので自分で上手にスケジュールを決めて動いていれば、オフの時間は確保できます。私はカラオケが趣味なので、よく出かけてリフレッシュしています。

日本の果物は世界的に見てもトップクラスの品質を誇り、最近は成田市場などとも提携しながら少しずつ輸出を増やしています。今後も需要に応じて効率よく動き、担当果物の売り上げを伸ばしていくことが目標です。

先輩たちの横顔

「生産者さんがいてこそできる仕事なので、産地への感謝は忘れないようにしています。果物が好きなので、試験段階の新品種を試食できることも楽しいですね」(小川さん)

「物流の要」として、需給のバランスをコントロールする力を磨いていきたい/黒沢さん

大学の授業で物流業界に興味を持ち、この業界を中心に企業を検討しました。豊洲市場の移転をニュースで見ていて印象に残っていたことが、当社を志望した一番の理由です。上京しての就職のため、独身寮に入っています。

私は入社以来、わさびや生姜などの“つまもの”のほか、春は筍、夏は松茸など業務用の季節商材を扱う課に所属しています。いろいろな先輩の仕事を手伝いながら仕事を覚えていますが、表計算等のスキルを認めていただき、PCを使う仕事は比較的多く任せてもらっています。毎日いろいろな野菜に触れているので、「こんなに野菜に詳しくなるとは」と自分でも驚くほど青果の知識は増えていますね。物流の要として動いている実感もありますし、回転寿司店やスーパーなどで自分の扱っている商材を見かけると、やはりうれしく感じます。

業務商材がメインということもあり、年末年始は特に需要が高く、この時期を乗り切ることができると毎年達成感があります。一方で需要が下がる時期もあり、その場合はいろいろな工夫をして、価格をキープする方法を考えなければなりません。利益を出せなければ産地を守れなくなってしまうので、先輩たちの仕事ぶりを見ながら、先々の需要を想定しながら適正な値段を決めていくことの大切さを学んでいます。産地の状況に応じて臨機応変に対処していく仕事なので、頭の中でパズルを組み立てるのが得意な人は、この仕事に向いていると思います。

当社のオフィスは豊洲市場の2階にありますが、仲卸業者の方々は1階の店舗にいるので、距離はとても近いです。毎朝、顔を合わせて会話するなかで、年上の方々とも気軽に雑談ができるようになりました。若手に関心を持って声をかけてくださる方が多いので、職場に馴染むのは難しくないと思います。

先輩たちの横顔

「午前は市場で働き、午後は自宅で仕事をするのが最近のワークスタイルです。リモートワークも推奨されており、働き方の自由度はかなり高い会社です」(黒沢さん)

学生の方へのメッセージ

【藤田さん】企業を調べる際は、まず「どのようなお客さんを相手にする仕事なのか」を確認すると良いと思います。それを通じて、自分の強みを生かせる仕事かどうかも見えてくるはず。当社の仕事は多くの人と関わりがあるので、ハキハキ元気よく対応できる人にマッチする仕事だと思います。とはいえ、市場や生産者の方々も常識的に付き合える人が大半なので、過度に心配する必要はないことも知っておいてほしいですね。

【小川さん】コミュニケーションスキルは、入社後でも十分に伸ばすことが可能です。私自身も得意なほうではなかったですが、仕事をしながら鍛えられてきた実感があります。社内の風通しはかなり良く、わからないことを上司に聞きにくいと感じたことは一度もありません。毎日慌ただしく動いている職場なので、指示待ちにならず自分で動きつつ、わからないことを積極的に質問する姿勢で臨むことが成長の近道だと思います。

【黒沢さん】会社探しでは、会社のネームバリューや待遇条件ばかりにとらわれず、「入社してからどんな仕事ができるのか」を細かく確認しておくのがおすすめ。入社前後のギャップをなくすためには、それが一番重要だと思います。私はたくさんの企業の説明会に参加しましたが、当社は特に堅苦しくないフランクな雰囲気の会社だと感じました。あまりかしこまりすぎず、素の自分で臨んでみると良いと思います。

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同じ青果物を長く担当でき、その食材のプロフェッショナルを目指せる環境。自分の工夫で売れ筋を作ったり、産地の活性化につなげたりと、多彩に仕事の幅を広げていける。

マイナビ編集部から

築地市場から長い歴史を持つ2社が合併して誕生した東京シティ青果。豊洲市場への移転を主導し、この市場唯一の青果卸売会社として存在感を放つ。

最新設備を揃えた豊洲市場では、以前よりもさらに厳重に温度管理が行えるようになり、より安心・安全な青果物を出荷できるようになったという。水産品に強い市場の特徴もあり、大葉やワサビなど水産品に付随する野菜も豊富に扱っているほか、高級料亭に卸す高級野菜や珍しい野菜の扱いにも強みがある。近年はグローバル取引の活性化にも注力しており、海外の視察団も多数訪れている状況で、年間931億円という売上高をさらに伸ばしていく構えだ。

同社の仕事には「せり人」資格が必要なため、入社後2年間は先輩のもとで学ぶ期間となる。ただそれ以降は自分の担当品目を持ち、若手も大きな裁量をもって仕事を進めていける環境がある。今回取材した社員たちも各自のスタイルで仕事をしており、産地との信頼関係、青果物への興味、物流の醍醐味など、やりがいを感じるポイントもそれぞれ違っていた。伝統ある仕事だが、年齢や経験を問わず活躍できる仕事であることも書き添えておきたい。

朝早い仕事ということもあり、独身寮は入社7年目までの社員が入居可能となっており、働き方の自由度も高い。デスクワークのみの仕事ではないため、自身が市場で働く姿や産地を訪問する姿なども想像しながら検討してみると良いだろう。

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2018年の移転から7年を経た豊洲市場。旧築地市場に比べ、設備や環境が大幅に改善され、働きやすい市場へと生まれ変わった。

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