最終更新日:2025/6/1

JA全農青果センター(株)

業種

  • 商社(食品・農林・水産)
  • 食品
  • 農業協同組合(JA金融機関含む)
  • 農林・水産
  • 物流・倉庫

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

記事で読む社会科見学

生産者と量販店、消費者をつなぐ懸け橋として、新鮮な野菜や果物の安定供給に貢献

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青果物の仕入れや販売を通して、“日本の食”を支える仕事!

全農グループの一員として、国産の青果物の仕入れから販売までを一手に担っているJA全農青果センター。青果部と営業部の先輩たちのインタビューを通して、“食のインフラ”を支える仕事の魅力に触れてみてほしい。

★神奈川センター 青果部 野菜第3課
 太田 大貴さん(写真左)
2021年入社

★神奈川センター 営業部 営業第2課
 松清 一弥さん(写真右)
2008年入社

★神奈川センター 青果部 野菜第2課
 大庭 圭衣奈さん(写真中)
2024年入社

需要と供給のバランスを見極め、生産者と量販店の双方の収益アップを目指す!

青果センターには毎日、全国からさまざまな青果物が集まってきます。仕入れる役割を担っているのが、私が所属する青果部。産地と密に連絡を取り連携しながら生産状況を把握し、量販店のニーズも考慮しながら仕入れを行っています。量販店のバイヤーに直接販売できるのも、特徴のひとつ。産地と量販店をつなぎ、青果物の安定供給を支えることが、私たちの役割・仕事だと言えるでしょう。

入社以来、私が担当している品目は玉ねぎです。当社が扱う青果物のなかでも、取引金額は4番目の品目です。年間で取扱量として約1万t。観光バスほどの10tトラック1,000台分と聞けば、そのボリューム感が伝わるのではないでしょうか。また、年間で動かす金額は12~13億円。自分の営業活動により毎月1億円以上の取引を行っている計算になります。スケールの大きなビジネスを手がけられるのが、この仕事の醍醐味だと言えるでしょう。

産地から仕入れた玉ねぎを1円でも高く売ることが、生産者の収益アップにダイレクトにつながります。一方、安定的かつ適正な価格で消費者に届けることが青果センターの役目。双方に満足していただける取引を行うためには、需要と供給のバランスを見極めることがとても重要です。天候に大きく左右される仕事なので、全てが想定通りにはなりません。その点が苦労する部分ですが、産地と量販店・消費者などの多方面に貢献できるビジネスだからこそ、高いモチベーションで働けます。

心がけているのは、自分の目で玉ねぎの生産状況を確認すること。私は月2~3回のペースで、全国の産地へ出張をしています。先日、量販店のバイヤーと一緒に産地へ訪問することがあり、それがきっかけでその産地の玉ねぎがプライベートブランドになったときには、大きな達成感を味わえました。

早くから主要品目のひとつを任され、頑張ることができているのは、手厚いフォロー体制のおかげです。また、天候や物流の乱れで想定していた量を仕入れられなかった際には、東京や大阪のセンターと助け合いながら仕事ができ、横のつながりも強固。様々な人と協力し、経験を重ね、産地や量販店、そして会社に貢献していきたいです。

〈太田 大貴さん〉

先輩社員たちの横顔

同社の重要品目のひとつである、玉ねぎの仕入れを任されている太田さん。毎月産地に足を運び、農協や生産者と密にコミュニケーションを取ることを大切にしている。

全国展開の量販店を担当!日本中の消費者にダイレクトに貢献できる仕事

営業部に所属する私の仕事は、青果部が全国の産地から仕入れた野菜や果物を、生協や量販店に販売すること。入社後7年間は生協の宅配を任され、それ以降は、日本を代表する全国展開の量販店を担当しています。青果部と密に連携しながら、バイヤーさんのニーズに応じて、あらゆる青果物を提供する仕事。スーパーに当たり前のように野菜や果物が並んでいる裏側には、私たちの存在があるのです。

青果物の収穫は天候に左右されるため、安定した供給が難しいのが現状。例えば、暑さや雨の影響で生育状況が変わるので、予測通りの数量を確保するのは大変です。決まったものを単に右から左へ流す仕事ではないからこそ、私たち営業が介在する価値があると言えます。例えば数量が少ないときは小袋で、逆に多すぎたときは大袋での販売を提案。その際、パッケージや、シールを作成する小分け包装機能を活用し販売することも私たちの仕事です。

例えば、売り場で目立たせて消費者に手に取ってもらいやすくするために、さつまいもをビニール袋ではなく箱詰めにして販売したこともあります。そういった工夫の積み重ねで実績を積み、信頼関係を築き上げていくことも仕事の醍醐味です。

自分のアイデアを生かした商品が、全国展開の量販店の店頭に並ぶため、やりがいは十分。年間で数十億円規模のダイナミックな営業に携われるのも、魅力のひとつです。さらに、日本中の消費者が量販店で青果物を購入できる当たり前に貢献できる点に大きな働きがいを感じています。

私が30歳前後で大手スーパーチェーンを任されたように、当社は若手にチャンスを与えてくれる会社です。そのような社風だからこそ、前向きで「やってみよう」と積極的にアクションを起こせる若手が活躍しています。着実にステップアップしながら、長期的にキャリアを形成していけるのも、当社の魅力だと言えるでしょう。

〈松清 一弥さん〉

先輩社員たちの横顔

30歳前後で、日本を代表する大手量販店の営業担当を任された松清さん。青果部と協力しながら、産地とバイヤーをつなぎ、顔の見える取引を心がけている。

自分が仕入れて販売した野菜を店頭で見ると感激!セロリの魅力を広めていけるのも魅力

大学時代はキノコの研究に携わり、企業研究では食に関われる業界を見ていきました。日本の食を支えている全農グループに興味を持ち、当社の存在を知りました。入社の決め手は、若手社員の人柄でした。明るく楽しそうに仕事について語る様子を見て、「一緒に働きたい」と気持ちが固まったことを今でも覚えています。

当社では、新入社員研修が充実しています。4月は、ビジネスマナーや全農グループの歴史、当社の事業について学ぶ本社座学研修に参加。5~6月には各部署を数日間ずつ回り、それぞれの仕事を理解するとともに、職場の雰囲気を知ることができました。7月に青果部に仮配属されてからは、OJTがスタート。10月に本配属されるまでじっくり学べたおかげで、安心して一歩を踏み出せました。

私は、セロリやカリフラワーの仕入れに携わっています。OJTでは、やり方を教えてもらって即実践。「失敗を恐れなくていいから」と先輩に言ってもらえたおかげで、安心して挑戦できました。仮配属のときから、量販店のバイヤーさんとの商談も経験。実践中心の指導スタイルのおかげで、スピーディに成長できたと感じています。また、OJT担当だけでなく、全員が常に気にかけてくれる職場。仕入れが追いつかなかったとき、先輩たちが各産地に連絡して助けてくれたこともありました。

当社では、OJT担当とは別に、何でも相談できるメンターの先輩がついてくれます。私のメンターは20代の女性2名で、コミュニケーションが取りやすいため、とても安心です。まだ右も左もわからなかった頃、メンターの先輩が長文のメッセージで励ましてくれたおかげで、入社1年目を頑張り抜くことができました。

この仕事の魅力は、成果がわかりやすいこと。自分が仕入れたセロリやカリフラワーを店頭で目にするたびに、「世の中の役に立てている」と実感できます。また、担当品目の魅力を広めていけるのも、この仕事の醍醐味です。量販店のバイヤーさんを集めて試食会を開催し、セロリを使った料理を提案。興味を持ってもらうことができ、店頭での試食販売の話がまとまりました。産地と量販店の懸け橋として活躍できるのも、この仕事のやりがいだと言えるでしょう。

〈大庭 圭衣奈さん〉

先輩社員たちの横顔

セロリやカリフラワーの仕入れに携わりながら、新たに併設される宅配拠点のプロジェクトにも参加している大庭さん。新人ならではの視点を生かして、幅広く活躍している。

企業研究のポイント

全農グループの一員として、青果物の仕入れから販売までをワンストップで担う当社。仕入れ先である産地と販売先である生協や量販店、双方の想いを汲み取って価格のバランスを取り、全国の消費者に新鮮な野菜や果物を届けています。

その様な中、当社では目まぐるしく変化するマーケットに対応するため、会社のあるべき姿をイメージし、2025年度から新たにミッション・ビジョンを策定しました。
ミッション:『青果物を通じて日本の「農」と「食」に貢献しつづけます』
ビジョン:『生産者・消費者・従業員に喜んでもらえる企業を目指します』

ただ単純に、青果物を安定供給することだけが、私たちの役目ではありません。「農家の無骨メシ」「SMART」など、さまざまなオリジナル販促ツールを展開。産地の方々が丹精込めて育ててくださった青果物にプラスαの付加価値をつけて販売することも、当社の存在意義だと言えるでしょう。

企業研究では、そこで働く自分の姿をイメージできるかどうかが大切です。会社を訪れた際は、職場の雰囲気や社員と話して自分の肌身で感じましょう。特に人事担当者だけでなく、現場の社員と積極的にコミュニケーションを取ることが大事。多くの方々と接して、社風への理解を深めるようにしましょう。

〈経営管理本部 人事部 人事課/石倉大熙さん〉

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同社では、1DAYの「オープンカンパニー」を開催。センター見学や先輩たちとの座談会のほか、ゲーム形式で仕入れから販売までの流れを体験でき、仕事への理解を深められる。

マイナビ編集部から

「生産者と消費者を安心で結ぶ懸け橋になります」という理念を掲げ、産地と量販店、そして消費者に貢献しているJA全農青果センター。グループのスケールメリットを生かし、全国の産地から新鮮な青果物を仕入れて販売し、消費者の手に届くところまでをトータルで担っている。

2024年にスケールアップして生まれ変わった大阪センターには、最先端の物流管理システムが導入。東京センター、神奈川センターもリフォームされ、さらなる事業拡大や職場改善の取り組みに注力している。そのような事業の拡大や社員の働きやすい職場作りにも注目してほしい。

同社が手がけているのは、青果物を仕入れて売るシンプルなビジネス。ただ、収穫量は天候に左右されるので、安定供給のために青果部や営業部が裏で努力を重ねている。需要と供給のバランスを見極め、野菜や果物の適正価格を支えているのも彼らだ。また、自分たちのアイデアを生かして、青果物に付加価値をプラス。先輩たちの話からも、多くのやりがいを得られる仕事だということがわかった。

同社では文系・理系を問わず、さまざまなメンバーが活躍している。同社の教育制度が充実している様子が伺えるだろう。また、エリア限定で勤務することも可能で、地域に根ざした働き方ができる点も魅力の一つ。安心して働ける環境で、日本の食を支える仕事に携わりたい方は、同社の企業研究を深めよう。

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困っていると相談するより先に手を差し伸べてくれるなど、仲間想いのメンバーが揃っている会社。一人じゃないと思える環境なので、安心して成長していけるだろう。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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