最終更新日:2025/6/1

(株)フジマック【東証スタンダード上場】

  • 上場企業

業種

  • 機械
  • 設備工事・設備設計
  • 機械設計
  • 商社(機械・プラント・環境)
  • 商社(電子・電気機器・OA機器)

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

サービスエンジニア、営業、設計。それぞれの方向からお客さまの「最適解」を導き出す

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3人の先輩社員が見つけた“仕事の作法”

食のプロが使う業務用厨房機器。今回お話を伺った皆さんも、業界の知識はゼロだったという。3人の先輩方は仕事を通じて何を感じ、どのように成長してきたのか。入社後の自分をイメージしながら読んでいただきたい。

K.Kさん
東京事業部 東京営業第二部 サービス部
2019年入社/工学部機械工学科卒

S.Kさん
東京事業部 東京営業第一部 営業部
2020年入社/理工学部生体医工学科卒

R.Tさん
東京事業部 設計部
2020年入社/デザイン学部デザイン学科卒

保守・点検と緊急対応でお客さまの業務を支える“サービスエンジニア職”

業界の安定感から、飲食関連や厨房機器メーカーへの就職を志望していました。フジマックに決めた理由は、大学で機械の知識を身に付けていたことと、サービスエンジニアという仕事に興味を持ったから。必要な裁量を与えられ、自由に動ける点が自分の性格に合っていると思ったのです。

サービスエンジニアは毎日4、5件のお客さまを訪問し、当社が納めている業務用厨房機器の定期的な保守・点検を行います。また、突発的な故障が起こった場合はお客さまのもとへ駆け付け、可能な限りその場で修理・復旧を行います。仕事は担当エリアが決まっており、私の場合は、港区と千代田区、渋谷・青山の一部になります。お客さまはカフェ、レストラン、居酒屋の大手チェーン店などで、店舗の数は500軒ほど。毎日自分でスケジュールを立て、車を運転してお客さまを訪問。合間に緊急の修理対応が入ってくることも多いです。訪問時間は1店舗1時間くらいですね。

サービスエンジニアは、当社の中で最もお客さまに近い位置にいる職種。故障の場合は開店前に連絡をいただくことが多いので、厨房は緊張感でピリピリしています。また、部品がなくて当日修理できない場合は、臨時の部品で緊急対応することも。臨機応変な対応力と、お客さまに対する丁寧な説明が求められる仕事です。

某レストランチェーンさまの店舗を定期訪問していた時のこと。ちょうど当社のジェットオーブンが寿命を迎えるタイミングで、点検中に点火しなくなってしまいました。このままではお客さまが営業を続けられません。自分の部署に連絡したところ、部品の在庫はゼロ。困り果てて先輩に連絡すると、わざわざ他部署から部品を持ってきてくださったのです。数時間後に修理は終わり、お客さまも私たちもホッと一安心。先輩には感謝しかなかったですね。社内の協力体制があるからこそ、対応することができました。

私がこの仕事のやりがいを感じるのは、お客さまから「間に合って良かった。ありがとう!」と感謝の言葉をいただいた時。自分の仕事がお客さまの業務を支えていることを、深く実感する瞬間です。

当社は総合メーカーなので機器の種類が多く、全てを把握するのは簡単ではありません。私はまだまだ知識不足。どの機器も一人で完璧に修理できるよう、これからも知識やスキルを磨いていくつもりです。
(K.Kさん)

ここがフジマックの魅力です!

「自分の意見を自由に言えて、それを部内でしっかり受け止めてくれることですね。お客さまはもちろん、社員の話にもしっかり耳を傾ける風土が浸透しています」(K.Kさん)

機器の提案で食の現場に貢献する! それが“営業職”の醍醐味

私は学生の頃、イタリアンレストランでアルバイトをしていました。その時に感じていたのが、業務用の冷蔵庫やオーブンが持つ機能の高さと美しさ。それまで見たこともなかった専門的な機械に魅せられたのです。
5社から内定をいただきましたが、最終的にフジマックを選びました。決め手は、当社が熱機器も冷機器も手掛けている総合メーカーだから。多様なお客さまと接し、幅広い経験ができることが魅力でした。

営業職は、機器の提案から納入までトータルに携わります。私のお客さまは、個人経営の飲食店、役所内のレストラン、老人ホームや保育園の食堂などが多いですね。お話しする方々も、オーナーシェフや栄養士、経営者などさまざまです。取り扱う製品は厨房機器に留まりません。食器や洗剤などの備品類も、当社が代理店となってお客さまに提供しています。総合メーカーならではの豊富な商材は、営業職にとって大きな武器となっています。

通常、入社1年目は先輩に同行して仕事の基礎を身に付けるのですが、私は上司に了解をもらって、秋から単独で新規顧客の開拓に挑戦しました。当社の機器が導入されていない店舗をリストアップ。14時から16時のアイドルタイムを狙い、1日30軒以上のお店に飛び込み営業していました。最初は心臓がドキドキしながら、結果は門前払いばかり。でも何度も足を運んでいるうちに、お客さまに話を聞いてもらえるようになったのです。

とあるお弁当店のお客さまからは、60万円のガスレンジの受注に成功。寿司店のお客さまからも炊飯器の注文をいただくなど、期待していた以上の成果が得られました。うれしかったのは、この実績が会社に認められ、優秀社員として発表されたこと。同期の中では私が最初だったので、誇らしかったですね。結果が十分に評価され、モチベーションアップにつながりました。

私は、お取引しているシェフから「料理のレパートリーが増えた」、栄養士さんからは「料理の効率が良くなった」と言われることがよくあります。その度に感じるのは、「食の現場に貢献できている」という思い。それが仕事のやりがいとなっています。
当面の目標は、担当エリアでの新規開拓を進めること。将来は規模の大きなプロジェクト案件に挑戦したいと思っています。
(S.Kさん)

ここがフジマックの魅力です!

「当社は研修が充実しています。工場と本社での研修が各1カ月あり、本社では他職種の仕事も経験。実務に入る前から業務内容を理解することができます」(S.Kさん)

“設計職”として、お客さまのこだわりを反映したモノづくりの面白さを経験

モノづくりが好きなことから、大学では工業デザインを専攻。将来は商業デザイナーになりたいと思っていました。フジマックとの出会いは学内説明会です。厨房機器のことはほとんど知らなかったのですが、逆に興味が湧いたことは確かですね。厨房機器だけでなく、それらを設置する厨房空間全体のレイアウトを設計できる点も入社の決め手になりました。

設計の対象となる製品は、厨房内に置かれている台や戸棚などの作業機器が中心。2D CADを使い、ステンレス製品をお客さまの細かな要求に応じて形にしていきます。オーブンや冷蔵庫、炊飯器などの電気・ガス製品の場合は基本仕様をそのままに、形状をカスタマイズすることが多いですね。お客さまのニーズや厨房の形はさまざまなので、「日常使いするための最適解」を探しながら設計しています。

台や戸棚はシンプルですが、お客さまのこだわりが反映されやすい製品でもあります。例えば引き戸の取っ手をつかむタイプにするか、あるいは引っかけるタイプにするか。私が経験したなかでは、「アジャスト足にのみ黒いパーツを使ってほしい」というオーダーがありました。使い勝手だけでなく、デザインを気にされるお客さまも多いのです。
また、厨房の現場状況も重要なポイント。フロアの一部が盛り上がっているため、4本のうち一部の脚だけを短く設計することもよくあります。そのため、私たち設計者はお客さま、建築会社、設計事務所など多くの方々と打ち合わせを重ねながら製品仕様を決めていきます。

難しいのはスケジュール調整ですね。日程が異なる複数の案件が同時進行しているので、毎回、頭を切り替えながら取り組まなければなりません。大型店舗でも2週間ほど、小型店舗の改装工事なら3日ほどで平面図を作成するので、いつも優先順位を考えながら設計にあたっています。

苦労は多いですが、自分が設計した製品が実際に使われている光景を目にした時の感動は、言葉にできないほど。完成後に店舗を訪問する機会は少ないのですが、営業担当から「お客さまが使いやすいと褒めてくれたよ」と聞く度に、うれしさが込み上げてきます。これまではチェーン店の改装が中心だったので、今後は規模の大きな店舗の新規出店を経験してみたいですね。仕事の幅を広げ、経験値を高めていきたいと思っています。
(R.Tさん)

ここがフジマックの魅力です!

「頼りになる先輩に恵まれていることですね。新入社員の頃はわからないことばかりでしたが、経験豊かな先輩のアドバイスに何度も助けられました」(R.Tさん)

企業研究のポイント

待遇や福利厚生など、企業研究のポイントは人それぞれだと思います。私は、「自分が自由に動ける仕事」という軸で企業を探し、現在の会社と仕事に出会いました。やりたい仕事に就けたからこそモチベーションが上がるし、少々つらいことがあっても乗り越えることができます。皆さんも軸をぶらさず、企業研究に臨んでください。
(K.Kさん)

企業を見る際は、現在学んでいる分野以外の業界も含め、幅広く研究することをお勧めします。私自身も食品メーカーと厨房機器メーカーを中心に、多くの業界を見て自分に合いそうな企業を探していました。もう一つのポイントは、会社のホームページを隅々まで読み込んで情報を入手すること。仕事内容や給料、待遇だけでは不充分。企業理念や社員のインタビュー記事にも、企業の特徴はよく現れています。
(S.Kさん)

企業研究するときは身近な物事にとらわれず、広い視点で業界全体を見渡すようにしましょう。企業研究の時点で業界を絞り込みすぎると、自分に合っている企業と出会うチャンスを失うかもしれません。文系・理系といった枠組みにとらわれず、興味のある業界なら積極的に研究し、多くの企業の説明会に参加してほしいですね。
(R.Tさん)

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「フードビジネスのトータルサポート」を実現するため、各部署の社員は連携しながら日々の仕事に取り組んでいる。

マイナビ編集部から

チェーン店や個人経営店、ホテル、旅館のレストラン、企業内食堂、学校給食センターなど、外食産業には多くの業態が存在する。そうしたさまざまな厨房を支えているのが、業務用厨房機器メーカーだ。国内では各企業がそれぞれの強みを前面に押し出し、競い合いながら成長を続けている。
そんななか、売り上げ規模で業界上位のフジマックは、70年以上にわたって販売実績を積み上げてきた。最大の特徴は“総合”厨房機器メーカーであること。熱機器や冷機器だけを専門にする企業が多いなか、同社は幅広いラインナップの製品群で、さまざまな顧客の要求に対応している。また、先進的な機能とデザイン性の高さも大きな特徴。こだわりの強い有名シェフからの支持も厚い。

取材して印象に残ったのは、同社が掲げる“keep facing”の姿勢が社員の間に浸透していること。お話を伺った皆さんに共通していたのは、お客さまに対して「最高のパフォーマンスを提供したい」という熱いハートだ。それを実現するため、サービスエンジニア、営業、設計の各担当者が必要に応じて顔を合わせ、協力し合いながら業務を進めている。また、それを可能にする大らかで温かな社風も見逃せない。意欲のある若手がチャレンジできるのは、失敗してもサポートしてくれる先輩の存在があるから。同社には、どの職種を選んでも成長できる環境がある。それぞれの道でプロを目指す人にこそ、注目してほしい。

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本社地下1階のショールーム。全国各地の拠点に、調理テストができる「クッキングラボラトリー」が併設されている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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