帯広地方卸売市場(株)

　入社当初は、業務を覚えることや目の前の仕事をこなすことで精一杯でした。例えば、基本的に市場で品物を購入できるのは「いちりん」（当社に併設されている一般の方でも買物ができる施設）を除き、売買契約を交わしている「買受人」と呼ばれる方に限られています。各業者さんには「買受人番号」というものが割り当てられておりそれを覚えることや、買っていただいた方への請求の仕方（帳面を上げる作業）など覚えるべきことが多くありました。しかし、経験を積むにつれて業務の流れを把握できるようになり、多忙な人がいたら何かサポートすることはないか・近年経費の高騰が著しいので節電といった意識など自分で考えて行動する力がついてきたと感じています。
　最近では自分の担当している品目だけでなく、少しずつではありますが自分の担当以外の果物及び、他部署のことについても視野を広げられるようになったことも大きな変化だと感じています。

　一つ目は、入社するとリフトの免許を取得することができ、免許取りたての夏の時期に失敗してしまいました。繁忙期だったこともあり、バックする際に後方の確認不足でリフトのタイヤでメロンを潰してしまったり、ぶどうを枠の中から取り出す際に引っかかって倒したりしました。この時は、品物の状態を確認したのち売る価値があるものを選別し、先輩社員の力を借りながら販売して対処しました。
　二つ目は、先輩社員から道内市場へ、所定の時間に品物の出庫を頼まれました。単純な内容だったのでメモを取ることなく頭で記憶していましたが、時間が経つうちに忘れてしまい、出し損ねました。当時教育担当であった先輩社員が先に気づいて対応してくれたことで、大きな問題となりませんでしたが、この失敗を機に何か先輩から頼まれごとをしたらメモを取るか、すぐできることであれば優先的に取り組むよう心がけることで、同じミスを繰り返さないようにしています。

　就職先を決めることは、人生の大きなターニングポイントの一つです。仕事の内容も大切ですが、私は「誰と働くか」が特に重要だと考えています。近年では、コロナを機にSNSを活用したリモートでの企業説明会が主流となっていますが、少しでも興味のある企業があれば、ぜひその会社の説明を自分の足で聴きに行ったり、見学に行くことをお勧めします。リモートでも業務内容や福利厚生を知ることはできますが、実際に足を運んでみないと、本音でのコミュニケーションをすることが難しく、職場の雰囲気を感じ取ることは難しいからです。職場の雰囲気が合わないと、どんなに条件が良くても働きづらく「こんなはずじゃなかった」とギャップが生まれ、後悔することになりかねません。そういったギャップを防ぐためにも自分の目で見て、肌で感じることが大切だと思っています。
　もし少しでも当社に興味を持っていただけたら、気軽に見学に来てください！新しい仲間との出会いを楽しみにしています！もし縁があり働くことになれば、一緒に頑張りましょう！そして今しかない残りの学生生活を思う存分楽しんでください！