最終更新日:2025/6/17

村本建設(株)

業種

  • 建設
  • 建築設計
  • 建設コンサルタント
  • 不動産

基本情報

本社
東京都、大阪府

取材情報

先輩100人100の就活

社員の幸せを追求し続ける村本建設。就活時に体感した「働きやすさ」の中身とは?

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土木と建築の若きホープが振り返る、就活からのエピソード

■大畑 凱央さん(写真左)
東京支店 土木部/2022年4月入社/理工学部卒

■石田 裕也さん(写真右)
東京支店 建築部/2023年4月入社/工学部卒

2025年に創業117年を迎えた村本建設は、歴史・伝統・技術を今に受け継ぐだけでなく、常に新たなものづくりにチャレンジしている総合建設企業だ。その精神があるからこそ、1世紀を超えてなお成長を継続できているのだろう。
今回はそんな同社で3年目・4年目を迎えた先輩たちに登場いただき、就活時を振り返ってもらうと共に、学生時代にやっておくべきアドバイス、企業選択のポイント、さらには現在の仕事内容など、忌憚なく話してもらった。皆さんと年の近い先輩たちの話は、大いに参考となるに違いない。

自分らしい選択基準を固め、ブレずに絞り込むことで、企業選びがスムーズになる。【大畑】

大学の理工学部で、私は土木の視点から都市防災を考える研究室に所属していました。なかでも私か没頭していたのは、画像解析の研究でしたね。ドローンが空撮した写真に写っているクルマの台数を、計測プログラムを調整しながらAIで抽出していくのですが、プログラム言語を基礎から学ぶなど幾重の壁がありました。でも最終的に研究室内で高評価をもらうことができ、将来は土木系のポジションで最先端のまちづくりに携わりたいという思いが強くなっていきました。

就活は3年生の夏からスタートし、キャリアセンターに届いている求人票を調べたり、大学内で行われる土木系対象の会社説明会に参加していました。しかし業務の内容としてはコンサル系が大半であり、私が取り組みたいまちづくりとは異なると判断。以降は就活サイトを対象に、自分らしい選択基準を設けることで企業研究に取り組みました。
私が絞り込みのテーマとしたのは「最大手ではない」ことと「全国展開している」という2点でした。最大手だと社員数が多いので他部署との関わりが薄くなると思えたほか、中堅規模なら将来の伸びしろが大きいと考えたんです。あと、自身の働き方として日本各地に異動し見聞を広げたいと思っていたので、事業を全国で展開している企業にフォーカスしました。結果として6社に絞ることができ、そのうちの1社が村本建設だったんです。

村本建設の会社説明会では、先輩社員たちとの座談会が用意されており、そこでは働く場面をリアルにイメージすることができました。特に、社内の各部門がサポートし合いながら取り組む仕事の進め方に共感でき、先輩たちが話す雰囲気にもスムーズに馴染め、この会社なら、と思いましたね。手厚い社宅制度の話も、私にとって大いにプラスとなりました。

いま私は東京支店の土木部に籍を置き、8,000平方メートルを超える広大な建設現場の安全管理を担当しています。なかでも、50名を数える作業員の皆さんが安全に仕事に取り組める体制づくりは、最大の課題ですね。そこで私は、学生時代に研究した画像解析のように全体を広い視野で捉え、現場の方々とコミュニケーションを深めながら「何をどうするとより安全に取り組めるか」を日々考え、実践に移しています。上司の了解を得て展開した私のプランで安全性が高まり、現場の皆さんに喜んでもらえた時の達成感は抜群ですよ。

オフが充実すればオンも楽しい! 先輩たちの休日の過ごし方をご紹介しよう

最近、念願のクルマを購入したので休日はもっぱらドライブ三昧ですね。自分が関わった現場まで足を伸ばし、現在の様子を見るのも楽しみの一つです。【大畑】

不安な部分は面接前にしっかりと対策を済ませ、自信を持って本番に臨もう。【石田】

皆さんは「町屋」と聞いて、どのような家の形態を思い浮かべますか? 一般的には商人や職人の住居や仕事場を指し、間口が狭く奥に細長い京町屋が良く知られています。建築学科のゼミで都市計画を学んでいた私は、そうした町屋の特徴や意匠、保全や保護、分布などを研究していました。
町屋のスタイルは平安時代から現代に受け継がれ、地域毎に形を変えて独自の街並みを形成しています。その変遷を学ぶなか、私は現代ならではの大型建造物にも強く惹かれるようになり、社会に出たら都市計画の中枢を成す建造物に携わりたいと思うようになりました。

私は3年生の夏に参加した建築系企業のインターンシップをきっかけに就活への意識が高まり、3年生のうちにやれる対策は済ませようと考えました。話し方に自信が無かった私は、言葉遣いや正しい敬語をウェブ動画で学び、友人たちとは質疑応答を想定したロールプレイングを繰り返すなど、主に面接対策に力を入れましたね。
企業選びの軸は「大型建造物に携われる」「働きやすさ」のふたつに定め、就活サイトのチェックや会社説明会への参加を経て、応募候補を村本建設を含む3社に絞りました。
最終的に村本建設への入社を決めたのは、「社員の幸せを追求する」という企業理念に心を動かされたからです。面接でお会いした方たちとの会話からも、あたたかい人柄が滲み出ていて、こんな人たちと働きたいと思ましたね。

入社して2年が過ぎた現在、私は東京支店建築部の施工管理者として現場に常駐しています。駅前ショッピングモールの建設に携わっており、所長以下6名の先輩たちが施工管理者として役割を分担しています。
施工管理の業務は、安全管理、人的管理、スケジュール管理、資材管理、経費管理など非常に幅広いのですが、私はまだ3年目に入ったところなので、主に安全管理と進捗管理、写真撮影を中心に業務に当たっています。現在は建物の躯体となる鉄骨を組み上げる段階で、施工の状況を図面と比べながら確認したり、要所要所を撮影したり、職人さんの動きを見ながら安全確保に取り組む毎日です。この街の中枢になるであろう建造物が少しずつ出来上がっていく過程を微力ながらも支えているのが誇らしく、私にとって大きなやり甲斐になっています。
今後は職人の皆さんとより深くコミュニケーションを図りながら安全管理面に注力し、施工管理者としてのスキルアップを目指したいですね。

オフが充実すればオンも楽しい! 先輩たちの休日の過ごし方をご紹介しよう

大学時代にサイクリングサークルで活動していたので、今でも休日は自転車で走り回っています。異動先は未知のエリアばかりなので、探索のし甲斐がありますよ。【石田】

二人の先輩から、就職活動についてのアドバイス【大畑/石田】

【大畑】
就活は、学校を卒業し社会に出てからの「生き方」を決める場でもあります。単にやりたいことだけを考えるのではなく、社会に出たあと「どう生活していきたいのか」ということにも目を向けておくと良いですよ。
人生設計は人それぞれでしょう。一度は海外勤務をしてみたい、親の介護を視野に入れてゆくゆくは地元に戻りたい、そんな将来の生き方を視野に入れると、企業選択の幅も自然に狭まってくると思います。ちなみに私は「若いうちはできるだけ異動・転勤することで見聞を広めたい」と思っていたので、自分が大学で学んできた分野に関連しつつ希望すれば異動、転勤が叶う企業に焦点を当てました。
そしてもう一つ、その会社の風土や雰囲気も大切な要素です。なんとなく居心地が悪いと感じていては、きっと長続きしないでしょう。会社説明会などで目にする先輩たちの様子からも、そのあたりをチェックしてみてはいかがでしょうか。

【石田】
私は、就活に臨む前にしっかりと自分自身に向き合い、自分が何に取り組みたいのか、どういった方向で成長したいのか、自己分析をすることをおすすめします。すると働きたい業界・業種・職種といった部分が見えてきますから、その段階から会社のリサーチを始めると候補を絞りやすくなるのではないでしょうか。
あと、友人たちと情報交換をしながら、互いの苦手な部分を修正し合う場を持つのも有効ですよ。あいさつの仕方、身だしなみ、模擬面接、ロールプレイング、想定質疑応答など、さまざまな角度からトライして、事前に苦手部分を克服しておくと良いでしょう。
現在は多くの就職サイトやホームページがありますから、会社のことを調べていくうち、風土や働く環境、社員のメッセージなど多くの情報を得ることかできます。そのなかから、自分のフィーリングに合いそうな、自分らしく働けそうなところを選び、実際に足を運んで五感で確かめてみてください。ともすれば生涯を共にする場所になるのですから。

【大畑/石田】
皆さんがもし建設業界を希望されるなら、専門性だけでなく「コミュニケーション力」と「協調性」を磨いておくことをお勧めします。どの職種に就くとしても、このふたつは必ず重視されるでしょう。皆さんのご検討をお祈りしています!

オフが充実すればオンも楽しい! 先輩たちの休日の過ごし方をご紹介しよう

オフでリフレッシュしているから、現場でも元気いっぱい。若くても大規模な仕事に携わることができるのは、村本建設ならでは。自身のキャリア形成もしっかり見えてきます。

企業研究のポイント

【大畑】
当社について、ふたつ紹介します。
ひとつが「同期のつながり」です。私の代は同期入社が40名いますが、土木・建築・事務など分け隔てなく同期と共に過ごす機会が多く用意されていて、あっという間に仲良くなり仲間意識が生まれます。互いに相談でき、とても心強いです。今はそれぞれが全国各地で活躍していますが、年に2回「同期研修会」があり、その時は同窓会のように賑わいます。
もうひとつが「家賃保証制度」です。場所によるものの、いま私が住む埼玉県の社宅では家賃の自己負担が月に15,000円程度なので、とても生活しやすいです。
このように、企業研究ではそれぞれの企業の社風や制度に注目してみてください。

【石田】
私もふたつ紹介します。
ひとつが「手厚い教育制度」です。新入社員研修が終了し配属が決まったのちのOJTでは、一人ひとりに教育担当の先輩がつき、業務を学びます。若手で検討し合う場もあり、単に上から下への教育ではありません。さらにOJT期間を終えた後もこの関係性は続き、気軽に先輩へ相談できるほか、先輩からもサポートしてくれるので、不安な点が生じてもすぐ解消できます。
もうひとつが夏期と冬期の休みに年2回支給される「帰省サポート」です。帰省にかかる交通費の8割を会社が負担してくれ、私は地元が青森県なので助かっています。
企業研究の際は、成長できる環境が整っているかや福利厚生を調べてみるといいですよ。

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企業研究ではインターンシップなどを活用し、実際の雰囲気を知ることも大切。村本建設でも建設現場のリアルがわかるインターンシップを用意しています。

マイナビ編集部から

村本建設は創業から117年の歴史を誇る、老舗の総合建設企業だ。「カタい」イメージを持つ人もいるかもしれないが、取材を通じてかなり先鋭的な企業だと感じた。例えば、2021年より中期経営計画の中に「働きがいトランスフォーメーション」と題した働き方改革案を盛り込み、社員の働きやすさをクローズアップ。その一つとして、服装の自由化がある。少しずつ社員の服装がラフになるにつれ、社内に自由な空気が流れる好循環が生まれている。また2022年からは働き方改革をさらに加速させ、現場の技術者の時短を推進。技術者の業務負担を軽減し、作業・時間の効率化を進めるべく「プレフロントチーム」を発足させており、これは同社の強みである一体感の更なる醸成にも繋がっている。また、新規事業としてアウトソーシングが可能な業務をサポートする「現場アシスタントサービス事業」を立ち上げて、現場からは好評を得ているようだ。

同社の企業理念は、「社員の幸せを追求する」「人々との信頼関係を築き続ける」「幸せで豊かな社会づくりに貢献する」の3つの念(おも)いから成っている。第一に社員の幸せが記されているところに、社員への愛がわかるのではないだろうか。コーポレートサイトには「愛をもっと。村本。」というテーマで、心の中でさまざまな人との愛を繋ぎながら仕事しているエピソードが掲載されているので、ぜひ皆さんも読んでみてほしい。

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資材や設備が高騰するなか、無借金経営を続ける村本建設。財務体質が良好だからこそ、若手社員も将来を見据えて安心してチャレンジできるフィールドがある。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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