最終更新日:2026/1/27

ESRIジャパン(株)

業種

  • ソフトウエア
  • 商社(ソフトウェア)
  • 情報処理

基本情報

本社
東京都

取材情報

記事で読む社会科見学

それ自体が、未来に続く地図。あらゆる事象を可視化する、GISの今について知る

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知るほど奥深い! GISに秘められた無限のポテンシャル

「GIS(ジーアイエス/地理情報システム)」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろう。一見聞きなれない言葉かもしれないが、昨今GISの活用範囲は広がりをみせ、暮らしや産業を一変させそうなパワーを秘めている。

お話しいただいた方
総務グループ 鈴木康平さん(2020年入社)

暮らしの便利ツールやビジネスの最前線にも。あらゆるシーンに、急ピッチで浸透しつつある GIS技術

国内トップシェアを占めるGISソフトウェアである『ArcGIS(アークジーアイエス)』(※富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ調べ)は、地理情報を最大限に活用するための GISプラットフォームです。お客さまの用途に合わせて、さまざまな使い方ができるよう豊富なラインナップを用意しています。

その活用分野として分かりやすいのは、災害発生に備えたハザードマップです。これは、地震や水害などの被害を予測し、その範囲を地図上に示したものです。国や自治体が住民向けに公開していると思いますが、その作成にGISが活用されています。また、最近よく見かけるものとして、新型コロナの感染状況を示したマップがあります。都道府県別に、赤丸で感染者数が表現された日本地図は、皆さんも一度は見たことがあると思います。そして、皆さんにとって身近なものと言えばカーナビでしょう。目的地までのルートを検索する機能にGISが使われています。このほか、スマートフォンで遊べる「位置情報ゲーム」と呼ばれる分野のゲームにおいても、GIS の技術が使われています。これは、ほとんどのスマートフォンに付随する位置情報取得機能を使ったもので、スタンプラリーのようなものなどバラエティに富んだゲームがリリースされています。

当然、ビジネスにおいてもGISは幅広く活用されるようになってきています。マーケティングの分野では市場分析で威力を発揮しており、地図上のどこに、どのようなお客さまがいて、何をどれだけ購入しているのかを表示。そのデータをもとに、地域別の購入傾向を分析したり、今後の販売戦略を立案したりして、仕入れ計画の作成などに役立てることができるのです。また、スマートフォンやタブレットでデータを使えるようにすることで、営業活動を支援するツールとして利用されています。たとえば、一日に訪問するお客さまを指定するだけで、最も効率の良い訪問ルートが表示されるのです。さらに、物流管理業務にも活用されるなど、地理情報が必要な仕事については、必ず利用用途があると言ってよいでしょう。

このように、広範な領域で使用されるようになった GISは、近年、高校の地理教育にも取り入れられるようになりました。地震や水害など防災意識の高まり、コロナの感染状況把握などの必要性から、ここ数年、当社の業績も順調に推移してきています。

社内見学レポート

好奇心旺盛なメンバーが多いという同社。社内は活気にみちた雰囲気だ。撮影を行っている際にも、気軽に声をかけあうなど社員間の仲の良さが伝わってきた。

森林・林業や農業など、電波が届かない場所での作業にも導入。3.11では SNS の声を集約し救援活動にも貢献

地図上にさまざまな事象を重ねることにより幅広い利用用途があるGISは、官公庁や自治体、民間企業の別を問わず活用が進んでいます。その導入シーンは、都市におけるビジネス活動だけではありません。たとえば、森林・林業分野においても幅広く使用されているのです。森林・林業分野においては、樹木の生育状況をはじめとする調査活動が必要となります。現地調査では、電波の通らないオフライン環境で使用される場合もありますが、データを端末に一時格納することで、場所を問わず利用できるようになっています。さらに、ドローンと連動した活用も進んでいます。ドローンで撮影した画像から即座にGISで使用可能なデータを生成することが可能なため、そのデータをもとにさまざまな解析や地図の作成ができます。また農業においては、作物の生育状況を把握するためにも活用されています。

GISの真価が発揮された出来事としては、東日本大震災発生時、ESRIジャパンと米国 Esri社の協力体制のもとで実現された『ソーシャルメディアマップ』の公開が挙げられます。大地震、その後の大津波による大規模な被害は、瞬時にして人々をパニックに陥れました。震災発生の直後から、ソーシャルメディアでは救援を求める声や被害状況に関する報告、ボランティア募集などの声が飛び交っていたことを記憶に残されている方もいるでしょう。実は、その数があまりに膨大であったため、時系列で情報を追うだけでは、誰がどこで何を必要としているのかが、情報の波の中で見え難くなっていたのです。そこで、ESRIジャパンと米国 Esri社は、ソーシャルメディアに登録された情報の中に「ジオタグ」と呼ばれる位置情報が付けられているものが数多く存在することに着目。この「ジオタグ」を手がかりに、複数のソースから得られた情報を一つの Webサービスに集約した『ソーシャルメディアマップ』を作成・公開しました。これにより、特定の地域におけるソーシャルメディアの情報をまとめて参照することが可能になり、ソーシャルメディアユーザの注目を一番集めているのはどの地域なのか、地域毎にどんな声が上がっているのかを容易に把握できるようになったのです。

社内見学レポート

紙の調査票へ書き込むのではなく、現地調査アプリをスマートフォンやタブレットで使いデータを入力することで、現地調査業務の生産性向上や迅速な意思決定が可能になる。

先端技術の理解+イマジネーションで活用領域を拡大。クリエイティブな提案に取り組むことができる

当社で働く面白さは、なんと言っても最新技術にいち早く触れることができること。さらに、得られた知識をお客さまの企業活動や社会課題の解決にどう生かすか考えて提案するという、挑戦しがいのある仕事がある点です。開発元である米国 Esri社は、年間売上の3割以上を研究開発に費やすほど、製品を進化させることに多大な力を注いでいる会社です。毎年、新しい機能が追加されており、IoTやAIなど最新技術と連携した活用方法も増えてきています。これらをローカライズし、日本で普及させているのが当社です。したがって、知識を吸収していくこと自体を楽しむ、好奇心旺盛な方にとっては、とても刺激に満ちた環境があります。

社員の役割は、最新の技術動向をキャッチアップしながら、それをどうやってお客さまや社会に還元し、 課題解決に役立てるかを考えること。活用方法を考え、使い方の提案を通じて、お客さまにより大きなメリットをもたらす方法を追求していく。単に与えられた命題に答えるだけに留まらない、ソリューション提供の醍醐味がそこにあるのです。

活用範囲の広がりという点では、日々、皆さんが楽しまれている映画やアニメーション製作においても、当社の製品が広く役立てられています。たとえば、ある映画作品のなかでは、昔の町並みを再現するために、当社の『ArcGIS CityEngine』 という製品を採用。当時の町並みを忠実に再現することで、作品全体の臨場感を高めることに成功しました。このソフトは、建築学や都市計画、エンターテイメントなどのプロフェッショナル向けに開発されたものです。3D 景観および建物モデルを効率的に作成することが可能で、都市の3D モデルを自在にデザインしたり、建物のテクスチャや質感、影、太陽光の反射などの高度な効果設定ができたりします。こうして作られた仮想空間を GIS に取りこみ、さらに VR(仮想空間)技術と連携させることで、地図上の任意の位置を指定するだけで、その街並みに立った時の風景を確認することができるようになるでしょう。このように、クリエイティブな提案により商機を広げられるところに、この仕事ならではの面白さがあるのです。

社内見学レポート

GISでは図(写真)ように様々なデータを包括的に扱うことが可能。技術の進歩に伴い、使用できるデータの多様化が進めばGISの活用シーンもさらに広がっていく。

企業研究のポイント

企業研究にあたっては、まず自己分析を行うこと、仕事選びの軸を決めることが大事であるとよく言われます。しかし最初から「この業界に入りたい」や「こんな仕事をしたい」を考えてしまうと、気づかぬうちに選択肢が狭まってしまったということが起こるかもしれません。こうしたことを避けるためにも、「自分は仕事を通して社会のどんな部分に貢献したいか」を考えてみることをお勧めします。新たな視点で数多ある企業を見わたすことで、意外な選択肢が浮かび上がってくるのではないでしょうか。「これがしたい」というだけでは、あまりにも業界・職種が限定されてしまいます。「こういう取り組みを行っている業界に、こんな仕事を通してインパクトを与えてみたい」とワンクッション置いて考えることで、ひと回り大きな視野を持つことができるでしょう。

当社には、学生時代から GIS にふれてきたメンバーもいれば、逆に何も知らなかったメンバーもいます。GIS は非常に活用法範囲の広いサービスなので、たとえば、都市計画に関心がある方、防災計画に関わってみたい方、映画やアニメ・ゲームなどが好きな方も接点を見出すことができると思います。
(鈴木さん)

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「GIS にほとんどふれたことがないという方も心配は要りません。お客さま向けのトレーニングに参加しながら、じっくり知識を身につけることができます」(鈴木さん)

マイナビ編集部から

取材を通して強く伝わってきたのは、GIS に秘められた応用範囲の広さだ。それは、地球上のありとあらゆる事象を対象とするものであり、アイディア次第でいくらでもサービス領域を拡大していくことができる。また、VRやAIなどの先端技術と連携させれば、今後、さらに便利な使い方が出現してくることだろう。

その一方で、従来のGPS(全地球測位システム)では捉えきれなかった室内における位置情報を取得する技術が進んでいけば、インドアマッピングを使ったサービスという新たな分野さえ生まれてくる。屋内の目的地まで利用者を案内するナビゲーションや、ショッピングセンター内でクーポン・商品情報などをプッシュ送信するコンテンツ配信、ビル内における人の移動パターンを可視化する人流解析など、戸外と同じように多岐にわたる活用が可能となるのだ。

このように、応用範囲の広い商材を強みに、自らのイマジネーションをフル回転させながらビジネスに取り組める点、取引先もまたあらゆる業種の企業や官公庁などにまたがっている点に同社で働く面白さがある。仕事を通じて出会った人とビジネス上の問題点について話し合ったり、特定の分野に取り組む研究者と会って、その興味深い研究内容に触れてみたり。単に、特定の機能を備えたソフトを提案するというスタンスを離れ、「どう活用するか」 をお客さまと一緒に考えていくのだ。

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日本国内でGIS 製品のトップクラスのシェアを誇り、ビジネスの幅を広げている同社。広大なブルーオーシャンを開拓するのは、これから加わる人材にほかならない。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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