最終更新日:2025/6/1

エプソンアトミックス(株)

業種

  • 金属製品
  • 非鉄金属
  • 鉄鋼
  • 機械

基本情報

本社
青森県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

世界中のモノづくりを支える金属粉末。開発・製造・販売を自社一貫体制で担う

  • 理系学科系統 専攻の先輩

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世の中に変革をもたらす製品を八戸から!需要拡大で業績アップ

田代 洋平さん
粉末第三製造部 SWAP2課 係長
2015年入社/工学部 電気電子システム学科卒 

さまざまな電子部品の素材となる、金属粉末の開発・製造・販売を自社で一貫して行っているエプソンアトミックス。金属粉末の製造を担当する中堅社員に、当社の魅力や仕事のやりがい、一緒に働く仲間たちとの絆についてお話を伺った。

八戸にいながら、世界のマーケットを相手にモノづくりができる

私は八戸市内の高校、大学で学んでいたことから、卒業後は八戸市を拠点にモノづくりに関わる仕事がしたいと思っていました。在学中に、当社に勤務している高校時代の友人たちから話を聞く機会がありました。彼らから、「エプソンアトミックスは、20~30代の若い社員がたくさん働いていて、若手社員もやりがいのある仕事ができるし、会社の雰囲気もいい」と聞き、当社に興味を持ちました。社員たちから高く評価され、自社に誇りを持って働ける会社だということに惹かれ、会社見学に参加することにしました。当日は、工場内を見学しながら、自社製品が最終的にどのような製品に応用され、私たちの生活に関わっているかについて説明を受けました。高温の溶炉で金属を溶かす光景は想像以上に迫力があり驚きましたが、実際に自分の目や耳で工場内の様子にふれる体験はとても貴重なものでした。どの部署も若手社員が多く、社内全体が明るく活気あふれる雰囲気だったことも好印象でした。

私たちが日ごろ使用しているスマートフォン・パソコンなどの電子機器類や自動車などは、多くの電子部品からなり、さまざまな材料でつくられています。近年、電圧制御部品の低消費電力・小型化、高周波・大電流対応などのニーズが高まっており、それを実現可能にするためには高性能な原材料が不可欠です。当社は、それらの性能を向上させる高機能な金属粉末を製造しています。自社開発の技術で、高品質な金属粉末を安定して供給しており、世界中のお客様からオーダーが絶えないという説明を聞き、とても驚きました。しかも、製造工程の一部だけを担うのではなく、素材の研究・開発から製造、販売までを自社一貫体制で行っているということにもモノづくりの醍醐味を感じ、当社を志望しました。

当社のアピールポイントはココ!

「福利厚生が手厚く、社員が働きやすい社内制度が整備されていること。社をあげて有休取得を推奨しており、オンもオフも充実して過ごせます」

若手の意見を積極的に採用し、業務に活かしていく企業風土

入社後は、長野県で約3週間、グループ会社合同の新人研修を経て、本社内で研修が行われました。配属後は、実際に現場で高品質の超微細粉末が安定生産できる「水アトマイズ法」を使った製造業務に携わり、約1年後、今度は「S.W.A.P.(R)法」を使った製造業務に携わりました。

当社は、2004年に「S.W.A.P.(R)法」を確立し、世界で初めて(※)アモルファス合金粉末の量産化に成功しました。当社の金属粉末は、優れた高周波特性に加え、高い磁束密度と低いエネルギー損失の特長から、自動車産業やスマートフォン、ウェアラブル機器、省エネルギー産業など、世界中のお客様からのご注文が増えています。そうした需要拡大に対応するため、2017年に北インター事業所に新工場を建設し、さらに同工場内に生産ラインの増設も行われました。私は、2018年から北インター工場内のSWAP2課に所属し、現在は技術系スタッフ職として、引き続きアモルファス合金粉末の製造業務に携わっています。

若手の意見を積極的に採用し、業務に活かしていく風土が当社には根付いています。私もこれまで、上司に業務の自動化・効率化に向けた提案を行ったところ、採用されて業務改善につながりました。これまでの業務を通じて特に印象深かった出来事は、工場内で予期せぬトラブルが続き、その解決に向けて、みんなで協力しながら解決にこぎつけたことです。一人の力では限界がありますが、チーム力を発揮してがんばったことで乗り越えることができたと思っています。日ごろから社員たちのコミュニケーションが良好なため、いざというときの結束力も強く、想像以上のエネルギーを発揮するのだと感じました。そのときのメンバーとは、所属部署が異なる今もつながりが深く、お互い信頼の絆で結ばれています。

2024年4月から係長に就任し、年間計画の計画・作成など、チーム全体の管理業務も担当しています。女性の管理職や技術者も多数活躍しており、自分の能力を活かしながらキャリアアップできる環境が整備されています。

※マイナビ調べ(2024年4月)

当社のアピールポイントはココ!

「若手の意見が採用されやすく、やりがいをもって仕事に取り組める社風。これまで私の意見も採用されたことがあり、工場の自動化・効率化につながりました」

充実した福利厚生と社内制度で働きやすい環境。1カ月間の育休も取得

当社がここ数年、特に力を入れているのが社内の組織風土改革です。チーム、グループごと、階層別など、さまざまなメンバーが集まって意見交換を行う「ワイガヤミーティング」では、肩ひじ張らずにざっくばらんにトークができる機会となっています。私は係長に就任してすぐに「社長との対話会」に参加し、社長とフリートークをしました。部署や社歴、役職を超え、社内のコミュニケーションが増えたことでさらに風通しが良くなり、他部署との連携も深まったと感じています。

資格取得支援制度も手厚く、社員が意欲と向上心を持ってキャリアアップできる環境を整備しています。私も入社後、会社の支援のもと、フォークリフト、玉掛け、溶接関連など10種類近くの資格を取得しました。社員が働きやすい社内制度を整備しているのも特徴です。育児休暇取得率も高く、私は2022年に第一子が産まれたときに1カ月間、育休を取得しました。職場復帰後も、子どもの急な発熱や通院時には、まわりに気兼ねすることなく休みが取れるので、非常に助かっています。フレックス制度も採用しており、ライフステージに応じて柔軟な働き方を選択できることや、長く安心して働ける環境も当社の魅力だと感じています。私はスポーツが好きなので、地元スポーツチームのスポンサーとして地域貢献を続ける当社の取り組みも誇らしく感じています。当社は社員同士、仲が良く、休みの日は一緒にバーベキューをするなど、アウトドアを楽しんでいます。

今後は、自分自身がさらに成長していくことはもちろんですが、部下一人ひとりがテーマに掲げた年間目標や、チームの目標達成をめざしてサポートしていきたいと思っています。当社のモノづくりは、世界中で唯一無二のもの。世界が求めているスペックの高い金属粉末は、世界中で自分たちしかつくり出せないという自負を胸に、よりいっそうお客様からご満足いただける製品をつくっていきたいと思います。

当社のアピールポイントはココ!

「社内の組織風土改革に力を入れているのも魅力。社長との対話会では、社長から今後のビジョンを聞き、その上で自分の意見を直接社長に伝えることができます」

企業研究のポイント

企業研究の際は、自分がその会社で何をやりたいのか、自分が理想とする人生を送れるかなど、社会人になった自分の人生をイメージしながら研究してみてください。自分のやりたいことが決まっていない方でも、少しでも気になる会社があれば、インターンシップなどに参加してみることをおすすめします。それによって、今まで関心がなかった業界でも自分の興味との意外な接点が見え、その会社が行っている事業の面白さを新発見することもあります。先入観にとらわれず、広い視野を持ってぜひ多くの会社を見学してみてはいかがでしょうか。

その会社が、どれだけ人づくりに力を注いでいるかにも着眼してみてください。当社では、次世代のモノづくりを支える人材育成に力を入れ、さまざまな研修を行っています。たとえば、各部門から選出された中堅社員がグループに分かれ、新規事業を考える創造型の研修もその一つです。アイデアが認められれば、当社の新規事業として検討されることもあります。また、10年後、20年後の当社の姿を考える「未来対話会」も行っています。その会社が何をめざし、そのためにどのような取り組みを展開しているか。そうした、会社のスタンスにも着目しながら、ぜひ自分に合った会社を見つけてください。

水梨 佳奈/事業管理部/2018年入社

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創造力をフルに働かせ、仲間と力を合わせながら会社の未来を創っていくための創造型研修など、多彩な研修が行われているのが特徴。

マイナビ編集部から

「オンリーワンの技術で、ナンバーワンの製品をつくる」という目標を掲げ、独自の技術で世界のマーケットをけん引し続けているエプソンアトミックス。まさにその言葉通り、2004年に世界で初めてアモルファス合金粉末の量産化に成功して以来20年経った今でも、高い技術力を誇る企業として世界にその名をとどろかせている。お客様は国内のみならず、北米・南米・ヨーロッパ・アジアなど世界中のメーカー。近年では5Gや自動運転車など、技術の進化とともにますます需要が拡大し、好調に業績を伸ばしているという。

今回の取材で印象的だったのは、自社の働きやすさ、やりがいを強く実感し、自信を持って人に勧められる素晴らしさだ。自社に誇りを持ち、胸を張って人に自慢できる企業というのは、大きな可能性と将来性を秘めていると感じた。社員がより働きやすい社内風土改革にも取り組んでいる。社内の交流を活発化することによってコミュニケーションが深まり、それが仕事上でも大きな効果を発揮しているようだ。また、世界的に環境問題がクローズアップされるなか、当社は不要となった金属を原料として資源化する金属精錬工場の建設工事を進めており、2025年の稼働をめざしているという。八戸発の技術で、世界をあっと驚かせる。常に進化し続ける、モノづくりの醍醐味に満ちた企業だと感じた。

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2013年に開設した北インター事業所。現在、不要となった金属を金属粉末の原料として資源化する新工場を建設中で、2025年の稼働をめざしているという。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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