最終更新日:2026/3/1

平和酒造(株)

  • 正社員

業種

  • 食品
  • 農林・水産
  • 専門店(食品・日用品)

基本情報

本社
和歌山県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

すべては「お酒の未来をつくる」ために。夢に向かって、ひたすらに走り続ける

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酒造りだけじゃない、人の数だけ可能性が広がるから面白い

国内外でお酒の魅力を広め、バー併設の醸造所で造りたてのどぶろくを振る舞う。数々のチャレンジで業界を驚かせてきた平和酒造。社長には挑戦の軌跡を、社員のお二人には仕事にかける思いを語っていただきました。

◆山本 典正さん(写真真ん中)
代表取締役社長

◆高木 加奈子さん(写真左)
2011年入社/ビール醸造長、醸造家

◆檀上 絢子さん(写真右)
2020年入社/総務企画部

【経営TOPの挑戦】「アメリカでの酒造り」という夢が生まれたあのとき。叶うのはもうすぐ…

大学を卒業して企業に勤めていた私は2004年、家業であるこの蔵に戻りました。戻った直後に飛び立ったのはサンフランシスコです。この地域では、小規模なブルワリーが市民から人気を集めていました。その様子を目の当たりにして、頭に浮かんだのは「いつかアメリカに平和酒造の酒蔵をつくれたら」という思い。今に続く夢が生まれた瞬間でした。

とはいえ、当時の平和酒造はパック酒のメーカーであり、技術もなく醸造家も育っていません。そこで私は『紀土(きっど)』という新たな日本酒の銘柄を立ち上げ、和歌山産の南高梅を使った『鶴梅』の品質を高めながら改革を進めました。その取り組みが実を結び、世界的なコンテストの日本酒部門で、酒だけでなく蔵としてもチャンピオンに輝くという栄誉を獲得。ビール好きの一社員(同じ画面でお話をしている高木さん)の思いから、クラフトビールの製造も始まりました。
さらに、アンテナショップを和歌山市内に、東京・大阪にはつくりたてを楽しんでいただける、どぶろく醸造所をオープン。そしてもう一つ、忘れてはならないのが新卒採用と人材育成です。日本酒業界で20年以上にわたり、途切れなく新卒採用を続けてきた会社は稀ではないでしょうか。現在の平均年齢は31歳、若手が楽しく働く酒蔵としても注目を浴びるようになりました。

SNSやモバイル端末を活用しながら、「手づくり・ローテク」にこだわり、ほぼ全ての作業を人の手で行っている平和酒造。2022年にはベトナムで日本酒製造の技術指導を開始し、海外での酒造りを経験する機会を得ました。そうした挑戦の一つひとつが結ばれ、いよいよアメリカでの酒造りが実現します。2026年秋には現地で造りあげた日本酒を市場に送り出すことになる予定。一足お先にクラフトビールを発売し、足場を固めていきます。現在のビール醸造長は今後グローバルヘッドブルワーとして、また日本の酒蔵を統括している杜氏はグローバルSAKEマスターとなり、これまで以上に幅広く活躍してもらうことになります。

彼らのもとで、どんな人が当社の将来を担ってくれるのだろうと思うとワクワクしますね。「お酒の未来をつくる」ため、平和酒造を名実ともに世界的企業にしていくために、新しい仲間と一緒に頑張っていきたいと思っています。

こんな人と一緒に働きたい

アメリカのプロジェクトをお任せする可能性もありますよ!夢を持って取り組める方、大きなプロジェクトを動かすことにワクワクできる方にお会いしたいですね(山本社長)

【ビール醸造長の楽しみ】クラフトビールのメッカ、アメリカでビールを造り、あのブルワーに会いに行く!

平和酒造に入社したのはお酒が造りたかったからですが、クラフトビールも大好きでした。入社当初から「ビールを造りたい」と言い続けていたら、それが実現することに。入社3年目から設備の購入や製造免許の取得など準備を進め、5年目に『平和クラフト』というブランドでの販売を開始、何度も何度も試行錯誤を続けるビールづくりの日々がスタートしました。2022年にはビール界のオリンピックと言われるアメリカのコンテスト「World Beer Cup」でゴールドメダルを受賞することができました。2024年には同じコンテストの別部門で、シルバーメダルを受賞。このビールは平和酒造のある和歌山の農家さんとの意見交換で生まれた、名産の新生姜を使ったもの。お寿司のガリや紅ショウガなどショウガを食べるのは日本特有の文化です。その味わいを海外の審査員がゼロベースで飲み「ガリをイメージした」と評価してくださったことには、格別の喜びがありました。

ビール製造の責任者を務めながら、日本酒の製造にも携わっています。入社9年目で南部杜氏の資格を取得。日本酒はゆっくり変化し、発酵が止まってから熟成させるのに対し、ビールは飲み頃を見極めてサッと瓶詰めするという違いがあります。1人の醸造家がいろいろなものづくりに携われるのも、平和酒造の魅力です。
この会社でさまざまな経験をして、私も社会人として成長。うまくいかなかったときの巻き返しが早くなり、ガックリしている時間を短縮できるようになりました(笑)

『平和クラフト』は2025年11月から、アメリカでの醸造と販売がスタートしました。プロとしてはどこでも造れて当たり前。これまで同様、造り手としてやれることは何でもやってベストを尽くすだけ!とはいえ、やっぱりクラフトビールのメッカで仕事ができるのは楽しみです。「あのビールを造りたい」と目標にしてきたブルワリーが近くにたくさんあるので、訪問したい、アメリカでブルワー友達をたくさんつくりたいです。一緒に仕込みをして、ビール造りの考え方を聞いてみたい。土地が変われば人も食べ物も文化も変わる。自分の幅を広げるため、味も人も体感してみたいです。アメリカということでコーンやオレンジを使うのもいいですし、もちろん自身のルーツである日本らしいものを取り入れたビールにも挑戦したいですね。

こんな人と一緒に働きたい

ビールも酒も、作業的なことはいくらでも教えます。どちらかに軸足を置いても、マルチにやってもいい。自分から動けるやる気いっぱいの人と一緒に働きたいです(高木さん)

【総務・企画の感慨】このスピード感…!新たなプロジェクトが立ち上がり、巻き込まれ、自信になる

平和酒造に入社して6年目。振り返って思うのは、ものすごいスピード感の中で仕事をしてきた点です。
入社2年目で担当したのは、『平和どぶろく兜町醸造所』。醸したてのどぶろくを併設のバーで提供する直営店の立ち上げを一から任されました。経験不足でわからないことも多い中、自分がプロジェクトリーダーでいいのか、本当に無事にオープンできるのかと不安な気持ちになることは多々ありましたが、何とか最後まで走り続けました。店がオープンし、お客様がどぶろくを楽しんでくれている姿をみて、ようやくやり切った実感が湧き自信にも繋がりました。経験を自信に変えることができたのは、何かと声をかけて助けてくれた先輩たちがいたからです。自分がやらなければ!と力んでいましたが、大事なのは会社としてこのプロジェクトを成功させること。社内の様々なリソースを使ってプロジェクトを推進していく大切さを学びました。

東京で主催している日本酒イベント『SAKE PARK』は、2025年に5回目を開催しました。全国から約30の酒蔵さんに出店いただき、日本酒の面白さ、楽しさをより広く伝えるためのイベントで、昨年までは渋谷で開催。20代の方、海外の方が大勢来てくださいました。2025年は日本橋で、『SAKE PARK-日本橋の夏祭り-』と題して開催。夏祭りということで浴衣来場の特典を実施してみたところ、多くの方が浴衣姿で来場してくださり、華やかな雰囲気になりました。怪談師のお話でひんやりと、暑さもましに(笑)。『SAKE PARK』のアイデンティティとデザインコンセプトはそのままに、会場や時期に合わせて企画を考案しています。

総務・企画には3名の後輩もいて、部署全体を管理し後輩たちの成長を促進させる立場になりました。私の仕事への取り組み方やり方を後輩が見ているので、日々妥協せず、より責任を持って取り組むことが必要だと感じています。
アメリカで酒蔵を立ち上げるプロジェクトでは、日本側とアメリカ側との情報共有の窓口を務めています。お酒が好きで、その魅力を伝えたいと思って入社した私。和歌山の中小企業である平和酒造がこれほどの事業を実現するなんて、その中で自分が働くことになるなんて想像もしていませんでした。平和酒造の本業はお酒を造ることですが、活躍するフィールドはそれ以外にもたくさんあります。私のような働き方もあることを皆さんに知っていただけたら嬉しいです。

こんな人と一緒に働きたい

平和酒造は、酒造りだけではなくイベント企画や海外事業もあります。ひたむきに働く人とお酒の未来をつくっていきたい。仕事を通して自己実現してみませんか(檀上さん)

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 高木 加奈子さんが感じる職場の雰囲気
  • 檀上 絢子さんが感じる職場の雰囲気

学生へのメッセージ

どんなふうに生きていくのか、どんなキャリアを歩みたいのか。自分の道を見つけるには、3年くらいは色々な経験を積みながら、もがいてみなければわからないと思います。
酒蔵とはいえ、お酒造りをするだけでなく、PR、広報、渉外、採用、総務・企画、海外営業やプロジェクトなど、当社には多種多様な職種に携わるチャンスがあります。社内にいるだけでも転職するくらいの変化を体験できる環境で、自分の可能性を考えてみませんか。

毎年、新しい仲間が加わっている平和酒造。米つくりがしたいと入社した人もいれば「SNSでこんな発信をしては?」「こういうどぶろくもいい」と次々にアイデアが出てくる社員は総務・企画配属となり、広い視野を持ちながら今は実務スキルを磨いてくれています。また説明会で社員のハッピ姿を見て「めっちゃいい!ここしかない!」と思い、入社してくれた人もいます。

当社が求めるのは変化を前向きに捉え、チャレンジできる人。現状に満足せず、成長を続けられる人、最後までやり遂げられる人。こうした素養のある方にお会いしたいと思っています。そして何より、
「お酒の未来をつくる」というビジョンに共感できる人です。社長に「なにそれ!面白そうだね」と言わせるような視点を持ち込んでくださるのを楽しみにしています。
【2016年入社/製造・採用担当 柿澤 夏紀】

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個性も得意なことも違う。ただ「お酒の未来をつくる」という思いは共通。ときに意見がぶつかることがあっても、その思いへの共感があるから平和酒造の酒はおいしいのだ。

マイナビ編集部から

日本の文化や食が世界で注目を集める中、日本酒への関心が高まっている。日本酒は20年前にはすでにアメリカで販売されていたが、現地生産ではなく売れ行きも芳しくなかったそうだ。時は流れ、現在アメリカ全土には35の日本酒の酒蔵が立つという。そこに乗り込もうというのが平和酒造。クラフトビールと日本酒の両方を一社が現地生産するスタイルは、かなりめずらしい。

数々のチャレンジで、業界を驚かせてきた同社。クラフトビールの製造は一人の社員の情熱、それに応える経営者の感性と行動力がなければ実現できなかった。酒米の栽培は、米作りから関わりたいという社員の活躍で、今も農地拡張を続けている。原料からの酒造りにつながり、手作り・ローテクにこだわって人を育てた結果、世界のどこでも酒造りができる体制が整ったのだ。こうして人も環境も醸成された末に、アメリカでの酒造りという壮大なプロジェクトがある。若手がのびのびと、やりたいことができる環境を大切にしてきたからこその結果であると言えるだろう。

さらに興味深いのは、独自色を出しながら日本酒業界全体を盛り上げようという強い思いがあること。同社の取り組みの全てが自社の利益だけでなく「お酒の未来をつくる」ことにつながり、それが多くの人に豊かで幸せな瞬間をもたらしてくれるのだと感じた。

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ジョブ型ではなく、メンバーシップ型の採用。仕事に人を当てはめるのではなく、一人ひとりの社員に合わせて仕事をつくりだす。今ない仕事が生み出される可能性は十分ある。

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