最終更新日:2026/2/19

光村図書出版(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 出版
  • ソフトウエア

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

教科書出版社で広がる、多様なキャリアのかたち

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自分らしく成長を遂げる先輩たちの歩み

一冊の教科書は、多くの人の粘り強い仕事を通して完成に導かれていく。編集と営業、それぞれの現場で挑戦を重ねる3人のキャリアを追いかけることで、次の学びを形にする教科書出版社の役割に迫る。

S.T.さん (写真右)
編集第一本部 第二編集部 小学校英語課 編集長
2010年入社

R.U.さん (写真左)
営業本部 中四国支社
2024年入社

T.S.さん (写真中央)
編集第二本部 第三編集部 中学校道徳課
2019年入社

【S.T.さん】紙もデジタルも。教科書編集を通して教育の未来を創る

入社以来、私は教科書やデジタル教材の編集・開発に携わってきました。初めに配属されたのは、デジタル教科書制作を担当する部署。新人だった約15年前時点で、当社はデジタル教科書において業界の先駆けでした。

デジタル教科書は、学びの可能性を広げます。例えば、「指導者用デジタル教科書」で紙面を大きく投影できるようになり、先生方から「子どもたちが顔を上げて学ぶ時間が増え、教室が活性化した」といった声が寄せられました。また、「学習用デジタル教科書」の研究も始まりました。見やすい文字の大きさや色で教科書を表示し、自分なりの学びやすさを見つけて授業に参加する子どもを見たとき、この仕事の意義を感じました。

7年目以降は紙の英語教科書の編集を担当。特に思い出深いのは、令和3年度版の中学校の教科書です。それまで当社の中学校英語のシェアは6社中6位。ブランド刷新から取り組み、タイトルも『Here We Go!』にリニューアル。一方で、もとの教科書で好評だった「等身大の中学生のキャラクターが成長していく3年間のストーリー」のよさを最大限生かし、子どもたち自身が“伝えたいことを伝える”ために英語を使う経験を積み重ねられるよう教材を工夫しました。

完成した教科書をご覧になった先生からは「目指すべき英語教育の道しるべとなる」と高い評価をいただき、シェアも6社中2位へと拡大。後日、中学生からキャラクター宛てに手紙が届くなど、多くの子どもたちの心に響く教科書を作り上げられたことを実感しました。

現在は小学校英語教科書を担当しており、編集長として教科書全体の企画・制作を取りまとめています。編集方針を決め、著者の先生方や課員とともに、企画内容や紙面構成を検討します。対外的な対応も増えました。よりよい外国語教育の在り方を模索するため、さまざまな先生方との面会や学会等への出席を通して、最新の知見を取り入れるよう努めています。

社内外の多様な人々と協働し、その知見が融合することで新しい教科書が形になる――そのプロセスに非常に大きなやりがいを感じています。これからも“学ぶことの楽しさ”“学ぶことで広がる可能性”が伝わる教科書づくりに力を注いでいきます。そしてそれが、より多くの子どもたちに光村図書出版の教科書・教材を使ってもらうことにつながれば、こんなに嬉しいことはありません。

先輩たちの横顔

誰に対しても、何に対しても、とにかく粘り強く、真摯に向き合うのがS.T.さんの身上。一行の言葉、一枚の絵にも妥協せず、最後の瞬間まで質を追い求めている。

【R.U.さん】教育現場の支援を通して、より多くの子どもたちに教科書を届けたい

ボランティアで不登校児支援に関わった際、教科書さえあればどんな子でもゼロから学び直すことができると実感したことから、就職活動では教科書出版社を強く志望していました。中でも、「『言葉の時代』は終わらない。」という企業理念に魅力を感じたことが、当社を選んだ大きな決め手です。さらに、選考中に出会った社員の皆さんが語ってくださった“子ども第一”の姿勢にも深く共感しました。

最初の数か月間は本社で新人研修を受けました。前半は業界知識や教科書が完成するまでの流れを学び、途中で編集部の業務も経験。後半は先輩営業に同行して学校現場を訪問し、営業としての基盤を固めました。教科書制作は未知の世界でしたので、じっくり時間をかけて体系的に業務を学べたことは非常に貴重な機会でした。

配属されてからは中四国支社の営業として、小・中・高校や教育委員会を訪問しています。教科書の改訂は4年に1度のサイクルで行われるため、営業活動をしたからといって、すぐに教科書が使われるわけではありません。教育現場の困りごとや課題を伺い、その解決策を提示することで、より良い教育の実現を支援しています。また、現場の声を編集部へフィードバックし、次の教科書づくりに生かすことも営業の大切な役割です。

経験の浅い頃は、教育のプロである先生方からの質問に即答できない場面も少なくありませんでした。それでも、先輩が常に相談に乗ってくれたおかげで、次第に対応力が身についていきました。2年目には、約300名の先生が参加する研修会でデジタル教科書の解説を担当したことがあります。大役で緊張しましたが、事前に先生方のニーズを丁寧にヒアリングし、万全の準備をしたことで好評をいただき、「学内でも研修をしてほしい」との依頼につながりました。

学校を訪問した際、子どもたちの机に光村図書出版の教科書が置かれているのを見ると、背筋が伸びる思いがします。これからも先生方と丁寧に向き合い、自然と相談していただけるような営業へと成長していきたいですね。

先輩たちの横顔

R.U.さんは関西で生まれ育ったが、配属後に初めて地元を離れて広島に住むことになった。周囲の先輩たちが温かく支えてくれるおかげで、新しい土地の生活を謳歌できている。

【T.S.さん】情熱を絶やすことなく、より良い教科書作りに励む

私の場合、新人時代から約4年半にわたり、光村図書出版がトップシェアを誇る中学校国語教科書の編集に携わってきました。教科書編集は4年サイクルで進行しますが、入社直後はちょうど一区切りがついていた時期で、私は主に宣伝用の資料作成や、先生向けの指導書の制作を担当しました。“本”と“教育”に関わりたいという思いで入社したものの、どのような形に仕上げればよいか分からず、試行錯誤を重ねる日々でした。そんな中でも、先輩が懇切丁寧に指導してくれたおかげで、少しずつ基盤を築くことができました。

3年目からはいよいよ新しい中学校国語教科書の制作が本格スタート。子どもが読む教科書である以上、表現や描写には細やかな配慮が求められ、紙面を何度も精査する必要があります。完成までには、想像以上の根気強さと丁寧さが求められることを痛感しました。その中でも、より良いものをつくるために最後の最後まで粘り続ける先輩たちの情熱的な姿勢には大きな刺激を受けました。私自身も、社内外の関係者とコミュニケーションを取りながら、子どもたちにとって最良の教科書を制作できるよう、励みました。新コンテンツ制作の際、私が憧れていたイラストレーターの起用を提案し、採用されたことは、自分の思いが形になった瞬間として忘れられません。

現在は中学校道徳教科書の編集を担当しています。国語では、言葉を理解し、表現する力を育成するための教材が求められますが、道徳ではよりよい生き方について考えるための教材が求められます。自分と引きつけて考えたり、話し合いなどを通して多面的・多角的に考えたりする時間を設けるため、教材理解の負担はできる限り減らしたい。ですので、文章だけでなく、漫画や写真、イラストなど多様な表現を用いて構成していきます。現在は次期版に向けた準備段階で、文科省の資料確認、研究文献や各種メディアのリサーチ、先生方へのヒアリングなどを通して、新たな教科書の方向性を探っているところです。

自分が関わった教科書が子どもたちの手に届くことに、改めて責任の重さとやりがいの大きさを感じています。まずは“二周目”となる教科書編集において、「心は熱く、頭は冷静に」をモットーに取り組んでいくつもりです。また、社内公募で新企画に挑戦するチャンスもありそうなので、そこでも臆せずチャレンジしていきたいと考えています。

先輩たちの横顔

多くの専門家と連携しながら編集業務に携わるT.S.さん。先輩たちから学んだ編集者として情熱を胸に、多くの子どもたちの学びに寄与する道徳教科書作りに励んでいる。

企業研究のポイント

企業研究を始める前に、まずは「将来、働くうえで大切にしたい要素」を紙やパソコンのメモなどに書き出し、“絶対に譲れないこと”“できれば叶えたいこと”“こだわらないこと”の三段階で整理して優先順位をつけてみましょう。例えば、長く同じ仕事に取り組みたいのか、ジョブローテーションで多様な業務を経験したいのかといった観点が明確になるだけでも、候補となる企業は大きく変わってきます。そのうえで、自分が歩みたいキャリアと、企業が提供する成長の機会が一致しているかを丁寧に確認すると、企業選びがぐっとしやすくなるはずです。

教科書出版社というと、教育学部出身者ばかりと思われがちですが、特定の資質を持つ人だけが集まっているわけではありません。当社でも文系・理系を問わず、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が活躍しています。一人一人が異なる能力を発揮しつつ、足りない部分はチームで補い合っていく文化がありますので、どんな背景の方でも思い切って挑戦できる環境です。

好きなこと・興味のあることにアンテナを張って情報を集め、熱量を持って突き進めるタイプであれば、教科書出版業界では自然と活躍のチャンスをつかめるでしょう。教科書をつくり、子どもたちのもとに届けるこの仕事に、多くの学生の皆さんに興味を持っていただけたら嬉しいですね。
<人事担当・Kさん>

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「企業選びに臨んでいる今は、自分を見つめ直す大切な機会。粘り強く各社の情報を調べていけば、自分自身が進みたい道も見えやすくなるはずです」と人事担当者のKさん。

マイナビ編集部から

光村図書出版の名前を目にして、母校の教室の光景を思い出す学生は多いはずだ。同社は1949年の創立以来、小学校から高校まで幅広い教科の教科書を手がけており、特に国語教科書は非常に多くの採択数を誇る。そのため、多くの学生にとって馴染みのある存在であるのも当然だろう。伝統ある企業でありながら、デジタル教科書にも業界に先駆けて取り組んできた。文部科学省が推進するGIGAスクール構想を経て、生徒一人一人にPC等が支給される現在においても、時代の変化に迅速に対応できているのは、その早期の取り組みの成果である。

もともと企業理念を掲げてこなかった同社だが、2022年には新たに「『言葉の時代』は終わらない。」という理念を策定した。さらに、社員が主体となって行動指針「みつむらコンパス」も作り上げた。そこには、子どもを第一に考える姿勢、本質的な学びの追求、挑戦し続ける精神などがまとめられている。今回の取材で話を伺った3名の先輩が語ってくれた、教育に向き合う真摯な言葉の数々からも、この理念と行動指針が社内に深く浸透していることが強く感じられた。

また、光村図書出版は教育現場で培ったノウハウを生かし、一般書籍の出版にも取り組んでいる。児童文学の総合誌『飛ぶ教室』はその代表例だ。こうした出版物にも目を向けながら企業研究を進めることで、光村図書出版の思想や姿勢をより深く理解できるだろう。

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小中学校の国語で名を馳せている同社。英語や道徳でも実績を残すほか、書道や美術の教科書も発行している。さらにデジタル教科書でも業界の中で先駆けて挑戦し続けてきた。

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