最終更新日:2026/2/13

(株)システックス

  • 正社員

業種

  • ソフトウエア
  • 情報処理

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長野県

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健康保険組合を支える高度なシステム開発で、健康で安心な社会に貢献

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常に顧客満足度を追求し、高いシェアを獲得した仕事の裏側

ソフトウェア開発を軸に、高度な技術で付加価値の高いシステムを生み出してきたシステックス。同社のパッケージ製品「KENPOS」開発に携わる2名の社員から、製品の強みや開発秘話、仕事の醍醐味を聞いた。

第二システム部
左:部長 工藤正史さん(1995年入社/経済産業省認定プロジェクトマネージャー、全日本情報学習振興協会認定 個人情報保護士)
右:小林 裕さん(2012年入社/大学院自然科学研究科数物科学専攻Iコース修了)

常に法改正をチェックしながら、健康保険組合の多様な業務処理を支えるシステムを開発

私たちは病気やケガで病院にかかった際、医療費の7~9割が健康保険で賄ってもらっています。この制度に全ての国民が社会保険もしくは国民健康保険という形で加入していますが、社会保険が完備された大企業や一部業界団体の場合、社員は母体企業が設立した健康保険組合に加入することになります。また、自営業者の場合は、都道府県単位で同業者が集まって独自に作った国民健康保険組合に加入する場合もあります。こうした健康保険組合が、被保険者や扶養家族の医療費の支払い、休職・出産・死亡などの時の手当金の支給、特定健康診査の実施などを行っていますが、それらの多種にわたる業務を円滑に処理するシステムが、システックスが開発した健康保険組合システムパッケージ製品「KENPOS」です。
こうした健康保険組合の業務は主に健康保険法のもとで行われますが、この法律は毎年のように改正されるため、システムもそれに応じて改修を行わなければなりません。例えば、最近の大きな改正であれば、かつては1割だった医療費の自己負担が3割になった一方、高齢者の自己負担は2割で、所得によっては負担額が1割になりました。また、入院時の食事代の金額も所得の区分によって異なり、毎年その区分が変更されます。こうした改正に伴って、常にシステムも改修を加えないといけないのがこの開発の難しさです。しかも、法改正やシステムの修正はどこかの機関から指示が来るものではなく、自分たちで行政機関などの動きをキャッチしなければなりません。お客様は当社のシステムを信じて使ってくださっているので、私たちが法改正を見落としてしまえば大問題に発展します。そこで、常に各方向へアンテナを張って仕事に取り組んでいます。
当社のお客様は現在、北は宮城県から南は熊本県まで全国に広がっており、全国に1,350ほどある健康保険組合のうち、当社は約50の組合様をサポートしており、特に長野県や富山県で高いシェアを誇っています。

働く環境としての職場の魅力は?

社長は常にチャンスを全員に平等に与え、本人の努力や人間力を評価します。管理職登用も自己推薦制度によるため自分でチャンスを掴むこともできます(工藤さん)

全国に広がるお客様と直接やりとりをし、口コミで広がる評判が新規顧客の獲得に―工藤

「KENPOS」のシステム開発が、私の部署の主要業務のひとつです。当部署は30名が所属していますが、うち10名がチームを組んで「KENPOS」の業務に携わっています。その中で私は常に法改正やお客様の動向に目を光らせ、総務省や厚生労働省のHP・健康保険組合連合会などから情報を仕入れています。
当部署の仕事のやりがいは、下請け的な仕事でなく直接お客様の顔を見て業務に取り組め、即座にリアクションを感じられる点。大手企業の場合、システムの不具合でお客様から電話が来てもオペレーターが対応し、委託業者に転送するので対応スピードが遅くなりがちですが、当社はプログラムを作っているSEが直接電話対応をするのですぐに話が通じます。同業他社に比べ、フットワークの良さが当社の強みです。
ここ数年で新規顧客が急増しましたが、背景にあるのが「マイナンバー制度」導入です。この制度では多くの健康保険組合様に混乱が生じたため、当社は自社パッケージをご利用いただいているお客様に限らず広く全国で健康保険組合様向けのマイナンバー説明会を開き、ご支援してきました。こうした取組みが評判になり、口コミで顧客が増えてきました。
特に嬉しいのが、長野県から離れた地域の健康保険組合様が「KENPOS」を使ってくださっていることです。お客様の地元にもいくつもシステム開発会社があるなか、「システックスのパッケージを使っていて良かった。」といったお声をいただけることは、仕事をしていくうえでとても大きな励みになります。
また、2016年の熊本地震では、現地のお客様にマイナンバー情報が入ったパソコンが床に落ちる被害がありました。そこで私たちは遠隔で取得していたバックアップデータを自社のパソコンに復元し、翌日には業務を再開できるレベルにまで復旧することができました。
このように遠方のお客様が長年、当社のシステムを使ってくださっていること自体、身が引き締まる思いがします。私やチームでは年2回は全国の健康保険組合様に足を運び、お客様の声を直接お聞きし、ニーズも逃さないよう心掛けて仕事に取り組んでいます。全国各地への出張ではその土地ならではの空気に触れられるのも楽しみです。
当社はオープンな社風で上司は必要最低限の指示しか出さず、皆が自分で工夫して各自の開発に取り組んでいますので、信頼された中で責任ある仕事を任せられることは、やりがいに繋がっています。

働く環境としての職場の魅力は?

明るい雰囲気で柔軟性のある社員が多いのが魅力。また、お客様思いの社長の姿勢が社内に根付いており、お客様のために何かしようとする時に止める人はいません(小林さん)

お客様思いの柔軟なシステム開発が強み。目指すはAI(人工知能)を使ったサービスの展開―小林

私は上記の工藤の部下として、「KENPOS」の開発グループでシステムの保守や法改正に伴う改修、納品のための健康保険組合への訪問等を行っています。
システム開発の中でも私が得意とするのは、平成20年度から始まった特定健康診査(メタボ健診)です。40歳以上の被保険者が毎年必ず受ける健診で、結果値が悪いと保健指導が入るのですが、私が携わっているシステムは医療機関から組合に届く結果値をもとに、指導対象となる人を抽出し、その結果を医療機関に戻して保健指導をさせるというもの。平成30年にはメタボ健診の制度改正があり、その対応を昨年7月から私がリーダーとなって取り組みました。最終的に組み上げたシステムは各メンバーが全組合に訪問し、操作説明まで行います。当社はこうしたお客様思いの対応に注力しているため感謝の言葉をいただくことが多く、嬉しく思います。また、直でエンドユーザーと話して提案や改善ができることは私にとって非常にやりがいがあると感じています。
加えて、パッケージ製品は基本的に個別のお客様の運用に特化しているものではありませんが、当社ではお客様から機能面などの要望書をいただくと社内で棚卸をして定期的に改修を行っています。私たちは特定の組合が困っていて他の組合にとってもマイナスになるものでない改修であれば前向きに対応します。こうした仕組みを用意して、顧客の要望に柔軟に応じているベンダーはほぼないのではないかと自負しています。
そんなIT業界において、今後はAIやIoTといった最新技術の応用がひとつのテーマになっており、当社も2018年を「システックスAI元年」と位置付け、本格的にAIの適用を模索し始めました。IT業界は流動が激しく、目の前の知識に満足していると置いていかれる世界。特に医療費の増大が社会問題になっている昨今、医療分野ではビッグデータからディープラーニングで医療費を分析するフェーズにきており、当社もそこに力を入れ始めています。そうした中、私は開発の先頭に立つ世代になってきているため、技術研究に取り組み、いち早く最新技術を当社システムに組み込むことがこれからの目標です。

働く環境としての職場の魅力は?

入社2年目までの社員には必ず先輩社員がトレーナーとなり、目標を決めて技術面などのサポートをします。これにより、IT知識がなくても入社1年目から活躍が可能です

企業研究のポイント

工藤さん:
中小企業の場合、トップのポリシーに共感できるかが大事です。当社は技術的な能力だけでなく、人間力が重視され、入社時の面接でも社長から技術について聞かれることはありません。そんな当社の社長は約50年前に一人で創業し、バブル崩壊やリーマンショックという時代の流れの中で苦難を乗り越えてきました。その努力や強い理念が社員に染み込んでいるのも当社の強みだと感じています。
その上で、興味がある会社では、可能であれば入社数年の若手社員とベテラン社員など、幅広い世代の先輩の話を聞く機会があるとよいでしょう。彼らがどれだけ仕事に対し誇りをもって話ができるかが重要。プライドをもって働く人がいる会社は活気があります。
小林さん:
私は県内のIT企業を探す中で、お客様思いの当社の企業理念に惹かれて入社しました。工藤も、お客様が困った時はたとえ遠方であろうとすぐに担当者に現場に行かせ、その場で解決させる方針を取っています。こういう点は入社後に見えてきた当社の魅力だと感じています。
ただ、私自身は正直、あまり企業研究をして来ませんでした。そうした中で、もっとやっておいたほうがよかったと感じているのはインターンシップです。実際に仕事をしている先輩社員の話を聞いたり、インターンシップで実際に業務に携わりながら職場の雰囲気を感じることができれば、より「入社してよかった」と思える会社に出合えると思っています。

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長年医療系のシステムを開発してきた同社。「KENPOS」は平成元年度優秀情報処理システム賞を受賞した。病院の診察券受付や電子カルテのシステム開発も携わっている。

マイナビ編集部から

多くのソフトウェアの受託開発は一企業の業務で完結せず、多重の下請け構造で成り立っている。そうした業界の中でシステックスはエンドユーザーと直接取引する一次請け(元請け)にこだわり、「KENPOS」を開発してきた。法改正にも密接に関わる仕事である分、伴う責任も大きく、決して楽ではないだろうが、エンドユーザーと直にやりとりをしてニーズをヒアリングすることで、SEとしての高い技術や交渉力は着実に身に付くだろうし、直接感謝の言葉をもらえるのも同社ならではの魅力だ。
また、人材育成に注力しているのも同社の特徴。充実した研修制度が用意されているほか、人事評価には自己評価も含まれ、管理職は自己推薦なので、自らを客観視することで自然と責任感とモチベーションの向上が図られる。これらの斬新な取組みは、常に時代の先を読み顧客第一主義を掲げてきた同社のあり方を象徴しているようだ。こうして育まれる社会人としての高い質は、取引先からの信頼も生むだろう。
さらに、今後は最新技術AIを使った健康分析サービスに乗り出し、健保組合を通じて医療費を軽減したいという企業のニーズに応じていく予定だ。新たな展開で売上の拡大を目指す姿からは、豊かな将来性も感じられる。
こうした環境が育まれた同社であれば、確実にやりがいを感じられ、SEとしても成長できるに違いない。意欲的な社員の中で技術を高め、自分の可能性に挑戦できる環境が整っている。

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充実した教育と厚いサポート体制により、文系理系を問わず入社1年目からSEとして活躍が可能。社内の一体感もあるため、互いに支え合いながら成長していくことができる。

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